未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年02月27日)

かたる:今日は相場論を展開し、何故、グリーや007をカタルは取り上げているか? …の続編を書こうと思っていましたが…。WSJのネット版を読んで気が変わりました。相場の大きな焦点である米国経済の動向に関し、カタルの意見を述べようと思っています。最近、株式市場の好調さを裏付ける経済統計もあり、米国では出口論が盛んに展開されています。つまり金融緩和を止める方向性を模索する話しですね。この動きをカタルは非常に警戒しています。理由は過去の事例から見て、日本は何度も失敗を繰り返しているからです。少なくとも2度、景気動向が上向くときが日本には、バブル崩壊後にチャンスが在りました。しかしいずれも途中で方向転換し、再びデフレ状態を加速させて泥沼状態に落ちっています。最近では2006年です。世界的な金融危機が在ったとは言え、折角、邦銀のみずほ株は1030円、三菱UFJ株は1950円と回復していたのです。それを…日銀は、文句を言っても仕方ありませんが、緩和を停止してマネタリーベースを絞りました。ここで大切なことは、供給を止める事は、前年度比でマネタリーベースの伸びが鈍るので経済成長の糧が失われるという事を意味するのですね。僕らの名目の世界では、いつも比較感で人間は行動しているという原則論を見失っているのです。

実は多くの人は、この現実に気付きません。恋愛も仕事も全て人間の評価は比較感で査定し行動するのです。株式投資をしているとよく分かります。僕は今でも金融相場の途上で相場の中心は金融株であると信じています。銘柄を掲げれば野村証券や三菱UFJやみずほです。今でもそうなのです。しかし既におそらく舞台の一幕は終了しているでしょう。そうして株価はボックス圏での上下を繰り返します。そうなると人間は不思議なもので他に動く銘柄に目が行き、今まで持っている金融株を売るのですね。そうです、浮気をするのです。そうして他の銘柄を買います。つまり自分の持っている株と他の銘柄の比較感が働き投資行動に移ります。しかし…よく考えれば分かりますが、経済の根源は金融株が決めるのです。金利が上がりましたか? 銀行は借り入れを薦めていますか? 銀行員のボーナスが大きく増えましたか? 銀行に有り余るほど儲けさせ、リスクを取るように促さないと経済は活性化しませんよ。だからまやかしの比較論がたくさん市場には存在します。

マネタリーベースの総量ではなく前年度比の増減が人間の行動を刺激するのですね。株ならまだ上がる。と言う見込みがあるから人間は行動するわけです。日銀は過去において、この増減比ではなく、常に自分達が一所懸命に緩和をやっているという見せかけの行動を示してきました。確かに国債の買い入れもやっていますが、どれもこれも5年未満の短期物ですね。2年も3年もすれば国債は償還され日銀の供給は消える代物です。何処にデフレ対策を真剣にやっているという証拠があるのでしょうか? 簡単なことですね。ETFを毎月5000億円程度、買い入れればいいのです。リートを規模は小さいので利回りで3%程度になるまで買い進めばいいのです。そうすれば、市場では不動産開発が進みますね。そうして地価は上がります。何しろ現状は7%程度の利回りですから、資本力さえあればリートを発行して資金を集め、不動産投資が加速しますね。そうすれば銀行の持つ不動産担保は利益を生み、負の循環が断ち切れますね。

間もなく、日本は重要な岐路を迎えます。あまり話題になっていませんが…中小企業資金円滑法、亀井静香が推し進めた法案の期限を迎えます。この3月です。しかし多くの中小企業は元本の返済が出来ずに、利息を払うのに四苦八苦の状態でしょう。この債権を銀行はどう扱うか? 金融庁はどう査定するか?この行政指導が変化しているかどうか?重要な岐路を迎えますね。まだ日本市場は1989年のバブル期の後処理を終えていませんね。先日はカブトデコムの処理がようやく付きました。しかし、「りそな」はまだまだ時間が掛かります。なんと24年ですよ。馬鹿な連中ですね。官僚機構が機能不全している現実ですね。

さて米国です。WSJにはヒントの記事が沢山並んでいます。先ずは、1月の新築住宅販売が好調だという記事です。しかし…僅かに43万7千戸の話ですね。2005年7月は140万戸くらいなのです。(年換算で…)まだまだ遠く及びません。更にJPモルガンはリストラを継続し、今年は4000人を、さらに削減させると言います。米国金融界の人件費は高いのですね。他の経費もあるのでしょうが10億ドルの削減だと言いますから、やはり年収は2000万円近いのでしょう。しかもこの中身は、住宅ローン部門を中心に削減すると言っています。あらら…米国の不動産相場は戻っているが実態は怪しい存在ですね。野村証券の株価動向も左右する状況らしい。つまり野村の相場は、時間軸が先の伸びそうなイメージも湧きます。この記事から推察すると…。つまり今の米国の株式市場は、砂上の楼閣に位置しているのでしょう。

でも安心です。巷のインフレ懸念説を退け、バーナンキ議長は金融緩和の出口論をきっぱり否定しています。米国は非常に恵まれています。シェールガス効果が存在し、米国経済は非常に環境が良いのですね。最近、TPPではなく米韓自由貿易協定のおかげでトヨタなどが米国製の車を韓国へ輸出し始めていますね。日本もTPPが解禁されると日本の電力コストなどが問題になり、米国製に価格競争で負けるかもしれませんね。輸送費を差し引いても…それほどシェールガス効果は大きな存在です。だからEV化の推進は早めた方が良いかもしれません。この辺りの戦略は検討した事が無いから、全く知識もありませんが…。兎も角、懸念材料の一つが消えつつあります。彼の発言で…。

さて今第3四半期決算で黒字展開を見せたシャープ、スバルを中心にする好調な自動車勢など、数字が改善され良かった銘柄もありますが、ファナックやグリーのように減額修正した銘柄も多数存在します。ただ今年は財政の崖などを無難に消化すれば、米国の立ち上がりが鮮明になり、懸念されていたインドが重要な位置に差し掛かっています。インドはGDPの推移から、間もなく飛躍期(昭和30年代の日本)を迎える確率が高いのですね。昨年、9月の行動変化は、あまり日本で話題になっていませんが非常に注目されます。何しろ人口は中国以上なのです。欧州はイタリアで選挙が実施され、「五つ星運動」が火種になっている様子です。イタリア人はどちらかと言えば陽気な国民性でしょう。ギリシャ懸念を仕掛けやすい隙が生まれています。ヘッジファンドは、このような隙間を餌にしますからね。ただ峠は越えているから軽視はできないが、僕は楽観派ですね。金融の次に来るのはファナックなどの設備投資関連の銘柄ですね。現状の世界景気は悪いからファナックは減額修正に追い込まれました。しかし円安が緩和していますね。

まぁ、先の相場論を論じても仕方ありませんが…今はやはり幕間相場のでしょう。一幕が終了し次の展開を待っている訳です。僕の相場観はグリーのタイミングじゃないかと考えているのですが…まだ数字が見えないのでしょうかね? 007は出来高から見て順当な推移を示しているようです。ただ今回の下落をみると、この株の評価は確立されていない証ですね。25日に決算説明会を開いてネットで公開されていますから、参考にされてください。此方です。僕の意見は、明日か明後日に書くつもりです。昨日の僕の抱くワクワク感を会社側も認めている内容でした。慌てなくていいのですね。スケールが大きいという事は時間が掛かるという事も意味しているのでしょう。今日はグリーを仕掛けてみたいが、日経はバイオか…。かなり株価位置の高いバイオ株を更に取り上げられるのかな?

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投稿者 kataru : 2013年02月27日 10:49