未来かたるが語る

今日の市況

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2013年02月28日

02/28

かたる:これまでカタルは何度も主力相場が休みに入ると、幕間に材料株が賑わうと述べてきたけれど…昨日は日経新聞の影響でバイオ関連が賑わいました。しかし若干ですが、この流れに違和感を抱いています。本来、この手の夢を買う医薬品関連は、景気後退期の後半、季節感で言えば冬の時期に買うのです。だからもっと早くIPS細胞の絡みで山中教授がノーベル賞を受賞する時期にピークを迎え賑わう筈です。野田政権時に相場が出て良いはずですね。しかし遅れました。アベノミクス効果が生まれる11月から12月は、既に季節感で言えば春の段階で金融相場に移行しているのです。

たしかに昨日の報道は、時間概念が大きく変わるアイディアで規模の小さなベンチャー企業のとっては大きな材料ですが…既にナノキャリアは安値から5倍、10月末は94900円だったのです。この手の材料株は、必ず過去の経験では株価は下がっています。その理由は、医薬品関連は人の生死にかかわり、製薬化に時間が掛かるからです。2年や3年程度なら分かりますが、多くの薬は10年程度、開発に時間が掛かりますね。

何故、カタルがJ・TECを選択したかと言えば、膝関節の治療薬が既に認可を受けたからですね。ナノキャリアのすい臓がんの治療薬はようやく治験です。この段階では薬になるかどうかわかりません。確率的にもそう高くはないと思います。ただ癌に特化しており市場規模は非常に大きく、将来の夢は非常に大きいことは、間違いありません。だから株価の人気が冷めた時に、また狙えばいいのでしょう。ただ最近は開発費の援助が信越化学などの大手からも認められておるようですから、以前の株価概念より多少は良いのでしょう。J・TECは親会社が富士フィルムで資金的なバックボーンもあり、富山化学がグループ企業に存在しますから販売網もあります。でも既に株価がカタルの注目していた時期から3倍にもなり、カタルは興味を失いました。

ここでカタルの疑問は、何故、スケールに小さなベンチャー・バイオの物色なのでしょう。ここがカタルの疑問点なのですね。金融株の相場をみると、野村は未だに公募価格の奪回が完了していませんし、三菱UFJは純資産のラインにも到達していません。信用創造が進むなら、不動産関連の仕手株などが出てきても、おかしくありませんが、どれもスターは誕生していませんね。更に2月の初めからは、空売りの回転が効いてきています。僕がこの時期に狙っていたのはDENAやグリーですが、このグループの海外展開は遅れているようです。確かに売上高の伸び高は鈍り、現状の国内は頭打ちで既に伸びを欠いています。だから株価の勢いが失われたのですが、このグループの売上高利益率は非常に高く37%、38%ですね。

日経新聞は珍しく、昨日に新聞でカタルが主張している営業利益率の話を一面で取り上げていました。トヨタは5.3%、VWは6.0%、ソニーは2.0%でアップルは35.3%、日立は4.7%でGEは11.8%と比較していました。携帯ゲームの現在は転換期の狭間に位置していると考えています。いくらなんでもPER10倍以下の現状評価は明らかにおかしいですね。海外利益への期待感は既に存在するのです。何故、トヨタなどより大きく評価が低いのでしょう。DENAの変身過程を見れば、明らかに時代対応しています。今回のLINEを真似て、コムを投入した成果の是非は見方が別れますが、SNSからグリーを真似てのゲームへの転進は見事でしたね。任天堂は海外展開をした時に、野村証券が企業の成長を支えてくれました。公募増資を高値で実行して助けましたね。グリーやDENAは自前の資金で投資をしています。何を金融界はやっているのでしょう。日本に残すべき産業を育てないで、どうして金融マンと言えるのでしょう。既に終わりを迎えている鉄などにしっぽを振りトヨタに夢があるのでしょうか?

余談ですが…トヨタから、ある学生が熱望されましたが、その学生はトヨタを蹴って浜松ホトニクスに就職しました。その後、採用担当者は、何故、トヨタを蹴ってホトニクスに入ったのか聞いたのだそうです。その理由が洒落ています。トヨタには夢はないが、ホトニクスには夢があると言ったそうです。その話を何かの拍子に社長が聞いたらしく…それが切っ掛けになり、ホトニクスにトヨタが出資したそうですね。僕らは夢を売り、その夢を現実に変えるべく行動するのが証券マンの務めのはずです。日本に残す産業の株価を高くして効率的な資金調達の手伝いをして、産業を支えるのが証券マンですね。そのような夢を育てる市場にしましょうよ。目先の利益も大切でしょう。しかし夢を持ち続けることも大切ですね。せめてPER15倍程度の評価を、グリーやDENAに与えても良いのでしょう。そうして実際に海外利益の様子が分かるようになれば、PERは30倍の評価に変化させ次のステップに歩めばいいのです。両社を採り上げる事は、バイオ関連を採り上げるよりボリューム面も投資家の為にも、日本の為にもなると考えています。

さて夢を語るのが、カタルの信条です。故に未来かたる。その代表格が007ことユビキタスです。株式コードは3858ですね。現在は8万円前後でウロウロしています。ナノキャリアのスタート地点と、同じような株価ですね。ナノキャリアの10月末時点は確かに9万円台でしたが、昨年のナノキャリアは、実は5万円前後の株価だったのです。この点もユビキタスと似ています。3年前に取り上げた時に…カタルは英ARM社への採用を期待していました。理由は携帯電話のCPUのトップメーカーだからです。アップルからサムソンまで全ての携帯端末のCPUは英ARM社の特許が生きています。ライセンスを供与するだけで利益を上げており、年間、数十億個のチップが生産されています。

007の素晴らしさは、ユビキタス社会に欠くことができないソフトウェアに的を絞り開発しています。しかし陣容が小さいために的を絞り開発しないとなりません。ようやくその一つが先日、市場に送り込まれました。カタルが期待するQB技術です。全ての家電はプログラム化されており、正常に回路を働かせるためにプログラムの立ち上げに時間が掛かるのです。その時間を短縮する技術がQBです。このデモンストレーションビデオを見た時に驚き、市場は非常に大きいと発想を膨らませ、舞いあがったのが3年前の話です。最初のターゲットは「カーナビ」です。今や全ての車に標準装備されカーナビは地図情報から交通渋滞情報やいろんな変化を続けています。おそらく車の心臓部に直結されデータの管理や外部とのやり取りを通じて、ITS(高度道路交通システム)の活用が進むのでしょう。年間どのくらい売れるのでしょう。今はケンウッドだけですが…各社が採用に動く可能性もあります。パイオニアが採用に動くかどうか分かりませんが、パイプはある筈ですね。やがて10万台規模が100万台、何れ1000万台に採用が拡大するかもしれません。

カタルの期待の一つは、この開発チームが次は、何をターゲットにするのでしょう。実は007を調べて行くと不思議なことに気付きました。全てが自前の技術開発ではなく、外部にあった技術を拾い上げて、育てているのに気づきました。会社ごと買収しているようです。日本には埋もれた開発はたくさんあるのでしょう。007は現在、WiFi通信の技術も保有しています。この技術を買われ、任天度が採用したのがゲーム機器への搭載です。更にデジカメに多く採用されている技術が、SQLと呼ばれるソフトデータ管理の技術です。新しい電力管理もやっていますが、村田が何故、資本提携に踏み切ったのでしょう。その理由が決算説明会で述べられていました。技術開発の途中で、度々、競合したと言うくだりですね。故に今度は共同開発しようという事で資本提携に至ったようです。説明会資料にはビックデータの話が登場していました。実はデジカメのSQLは、この技術だと解釈しています。かたるはソフトの事は良く分かりませんから、このレポートの記事は推測を含んでいます。了承して下さいね。

組立ソフトを調べた事があります。経産省は日本の育てる技術として、この産業を応援しています。その組立ソフトとは何か? まぁ、簡単に説明すると汎用品のチップにソフトウェアを載せて、付加価値を添付すると価格が10倍にも20倍にもなるのですね。実は世界相手に商売をしている村田は、汎用品開発のトップメーカーで、量産品は価格競争でも新興国に勝っています。故に市場の占有比率は世界トップです。指の先に乗る小さなチップは紙のような薄さですね。それを積層化させて携帯電話などに採用されていますが、最近ではそうですね。エアコンを見れば分かりますね。温度管理機能があり、センサーと組み合わせて機械を動かしていますが、この動かす作業にリナックスが採用され、汎用品にもソフトウェアを搭載する必要に迫られおり、その手伝いを007がするのでしょう。これまでは国内だけの販路が、村田との協業により一気に世界相手に広がりますね。10倍、20倍と村田ブランドが生きてきます。ユビキタスブランドでは、信用面から採用しなかった企業は多数存在し、村田ブランドに変化することにより販路が飛躍的に拡大されますね。

この組立ソフトに的を絞っている企業がユビキタスと言う会社、SQLは膨大なデータから知りたい情報を拾い上げる引出し探しのツールだそうです。(カタルの解釈ですが)つまりこの解釈が正しいなら、最近話題になっているビックデータの整理整頓に、村田と共に参入できることになります。デジカメの開発を通して競業してきた関係が、今度は村田と共に協業することになります。ナノキャリアの利益は遠く見えませんが、007の利益は間もなく視覚化します。既に3Qは営業黒字です。ただしゲームとQBの一括受託が計上されたそうですが…。シャープに増資問題があるので仕掛けにくいですが、シャープも3Qは営業黒字です。グリーやファナックは確かに減額修正しましたが、ファナックやコマツに比べ為替ではなく、グリーは自前で売り上げのボトムを付けたようです。つまりファナックやコマツより物色は先の筈です。何故ならグリーの1―3月期はFFの計上により3Qを上回ることは確実なのです。

見えない利益の規模は007がピカ一です。株の場合は規模ではなく変化率だからです。ここが非常に大切ですね。昨日は予算成立を受け、建設も賑わっていたけれど、僕には理解できない展開が続いています。筋として選んだ銘柄が採用されても良いと思うのですが、市場は気ままなジャジャ馬娘。果たしてどうなるのでしょう。

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2013年02月27日

02/27

かたる:今日は相場論を展開し、何故、グリーや007をカタルは取り上げているか? …の続編を書こうと思っていましたが…。WSJのネット版を読んで気が変わりました。相場の大きな焦点である米国経済の動向に関し、カタルの意見を述べようと思っています。最近、株式市場の好調さを裏付ける経済統計もあり、米国では出口論が盛んに展開されています。つまり金融緩和を止める方向性を模索する話しですね。この動きをカタルは非常に警戒しています。理由は過去の事例から見て、日本は何度も失敗を繰り返しているからです。少なくとも2度、景気動向が上向くときが日本には、バブル崩壊後にチャンスが在りました。しかしいずれも途中で方向転換し、再びデフレ状態を加速させて泥沼状態に落ちっています。最近では2006年です。世界的な金融危機が在ったとは言え、折角、邦銀のみずほ株は1030円、三菱UFJ株は1950円と回復していたのです。それを…日銀は、文句を言っても仕方ありませんが、緩和を停止してマネタリーベースを絞りました。ここで大切なことは、供給を止める事は、前年度比でマネタリーベースの伸びが鈍るので経済成長の糧が失われるという事を意味するのですね。僕らの名目の世界では、いつも比較感で人間は行動しているという原則論を見失っているのです。

実は多くの人は、この現実に気付きません。恋愛も仕事も全て人間の評価は比較感で査定し行動するのです。株式投資をしているとよく分かります。僕は今でも金融相場の途上で相場の中心は金融株であると信じています。銘柄を掲げれば野村証券や三菱UFJやみずほです。今でもそうなのです。しかし既におそらく舞台の一幕は終了しているでしょう。そうして株価はボックス圏での上下を繰り返します。そうなると人間は不思議なもので他に動く銘柄に目が行き、今まで持っている金融株を売るのですね。そうです、浮気をするのです。そうして他の銘柄を買います。つまり自分の持っている株と他の銘柄の比較感が働き投資行動に移ります。しかし…よく考えれば分かりますが、経済の根源は金融株が決めるのです。金利が上がりましたか? 銀行は借り入れを薦めていますか? 銀行員のボーナスが大きく増えましたか? 銀行に有り余るほど儲けさせ、リスクを取るように促さないと経済は活性化しませんよ。だからまやかしの比較論がたくさん市場には存在します。

マネタリーベースの総量ではなく前年度比の増減が人間の行動を刺激するのですね。株ならまだ上がる。と言う見込みがあるから人間は行動するわけです。日銀は過去において、この増減比ではなく、常に自分達が一所懸命に緩和をやっているという見せかけの行動を示してきました。確かに国債の買い入れもやっていますが、どれもこれも5年未満の短期物ですね。2年も3年もすれば国債は償還され日銀の供給は消える代物です。何処にデフレ対策を真剣にやっているという証拠があるのでしょうか? 簡単なことですね。ETFを毎月5000億円程度、買い入れればいいのです。リートを規模は小さいので利回りで3%程度になるまで買い進めばいいのです。そうすれば、市場では不動産開発が進みますね。そうして地価は上がります。何しろ現状は7%程度の利回りですから、資本力さえあればリートを発行して資金を集め、不動産投資が加速しますね。そうすれば銀行の持つ不動産担保は利益を生み、負の循環が断ち切れますね。

間もなく、日本は重要な岐路を迎えます。あまり話題になっていませんが…中小企業資金円滑法、亀井静香が推し進めた法案の期限を迎えます。この3月です。しかし多くの中小企業は元本の返済が出来ずに、利息を払うのに四苦八苦の状態でしょう。この債権を銀行はどう扱うか? 金融庁はどう査定するか?この行政指導が変化しているかどうか?重要な岐路を迎えますね。まだ日本市場は1989年のバブル期の後処理を終えていませんね。先日はカブトデコムの処理がようやく付きました。しかし、「りそな」はまだまだ時間が掛かります。なんと24年ですよ。馬鹿な連中ですね。官僚機構が機能不全している現実ですね。

さて米国です。WSJにはヒントの記事が沢山並んでいます。先ずは、1月の新築住宅販売が好調だという記事です。しかし…僅かに43万7千戸の話ですね。2005年7月は140万戸くらいなのです。(年換算で…)まだまだ遠く及びません。更にJPモルガンはリストラを継続し、今年は4000人を、さらに削減させると言います。米国金融界の人件費は高いのですね。他の経費もあるのでしょうが10億ドルの削減だと言いますから、やはり年収は2000万円近いのでしょう。しかもこの中身は、住宅ローン部門を中心に削減すると言っています。あらら…米国の不動産相場は戻っているが実態は怪しい存在ですね。野村証券の株価動向も左右する状況らしい。つまり野村の相場は、時間軸が先の伸びそうなイメージも湧きます。この記事から推察すると…。つまり今の米国の株式市場は、砂上の楼閣に位置しているのでしょう。

でも安心です。巷のインフレ懸念説を退け、バーナンキ議長は金融緩和の出口論をきっぱり否定しています。米国は非常に恵まれています。シェールガス効果が存在し、米国経済は非常に環境が良いのですね。最近、TPPではなく米韓自由貿易協定のおかげでトヨタなどが米国製の車を韓国へ輸出し始めていますね。日本もTPPが解禁されると日本の電力コストなどが問題になり、米国製に価格競争で負けるかもしれませんね。輸送費を差し引いても…それほどシェールガス効果は大きな存在です。だからEV化の推進は早めた方が良いかもしれません。この辺りの戦略は検討した事が無いから、全く知識もありませんが…。兎も角、懸念材料の一つが消えつつあります。彼の発言で…。

さて今第3四半期決算で黒字展開を見せたシャープ、スバルを中心にする好調な自動車勢など、数字が改善され良かった銘柄もありますが、ファナックやグリーのように減額修正した銘柄も多数存在します。ただ今年は財政の崖などを無難に消化すれば、米国の立ち上がりが鮮明になり、懸念されていたインドが重要な位置に差し掛かっています。インドはGDPの推移から、間もなく飛躍期(昭和30年代の日本)を迎える確率が高いのですね。昨年、9月の行動変化は、あまり日本で話題になっていませんが非常に注目されます。何しろ人口は中国以上なのです。欧州はイタリアで選挙が実施され、「五つ星運動」が火種になっている様子です。イタリア人はどちらかと言えば陽気な国民性でしょう。ギリシャ懸念を仕掛けやすい隙が生まれています。ヘッジファンドは、このような隙間を餌にしますからね。ただ峠は越えているから軽視はできないが、僕は楽観派ですね。金融の次に来るのはファナックなどの設備投資関連の銘柄ですね。現状の世界景気は悪いからファナックは減額修正に追い込まれました。しかし円安が緩和していますね。

まぁ、先の相場論を論じても仕方ありませんが…今はやはり幕間相場のでしょう。一幕が終了し次の展開を待っている訳です。僕の相場観はグリーのタイミングじゃないかと考えているのですが…まだ数字が見えないのでしょうかね? 007は出来高から見て順当な推移を示しているようです。ただ今回の下落をみると、この株の評価は確立されていない証ですね。25日に決算説明会を開いてネットで公開されていますから、参考にされてください。此方です。僕の意見は、明日か明後日に書くつもりです。昨日の僕の抱くワクワク感を会社側も認めている内容でした。慌てなくていいのですね。スケールが大きいという事は時間が掛かるという事も意味しているのでしょう。今日はグリーを仕掛けてみたいが、日経はバイオか…。かなり株価位置の高いバイオ株を更に取り上げられるのかな?

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2013年02月26日

02/26

かたる:昨日のレポートで、何かを感じて頂けたでしょうか? 最近は「利益の質」をテーマにレポートを作成しているつもりです。しかし読者の多くは、僕との接点はない訳で、上手く僕の心が伝達できているかどうか…。夫婦でも定年と同時に離婚なんて事例もあるそうで、互いに理解できてないケースが多く、ましてや他人の心を探れと言う方が無理なのでしょう。僕自身の概念も漠然としており、レポートを書くことにより、資料を調べたりして、自分自身の考え方が確立されていくわけです。

最近、よく考えるのが「アラブの春」から時代の流れが速くなり、加速度観が感じられるのです。一人一人のアイディアはなかなか世の中に出てこなかったのですが、インターネットの普及で、誰でも有名になれるツールを手に入れ、特に仕組み社会の日本では、その変化は激しいのでしょう。底辺に居る人間が、いきなり脚光を浴びる事例も増えてきました。つまり本物の実力が偽物より評価される本物の時代が来るのでしょう。メディアの主張が正しいとは言えませんね。僕には謎は色々あります。

最近は自民党の利権集団の復権が盛んですね。多くは新興国開発に絡む利権のようですが…呆れる構図は変わりません。郵便局が元になる財政投融資資金の活用で官僚が食う仕組みも変わりませんね。日本のGDPがまともな成長率を示すならまだしも…国民が疲弊しているのですが、そろそろ真剣に国の運営を考えてほしいものです。今の相場は非常に微妙な段階です。3月なので配当付きで株価は維持しやすいのですが、昨日のような指数の上げはどうも頂けません。ここで賑わっているのは、農業関連と言う位置づけなのでしょうか? 丸山製作と言う銘柄です。クボタが選択されるなら分かりますが、内容のない会社の株価が上がる所を見ると…相場の質が悪くなっているようにも感じます。

一幕は終了だと考えていますが、延長波の可能性は絶対にないとは言えません。何故なら、日銀総裁の決定を受け円安が進むという解釈で、昨日の相場は上がったそうですが、明らかにこの解釈は間違っています。何故なら、円安効果を一番受ける筈のマツダは、既に調整入りをしているようですからね。つまり指数だけで上がっている訳です。しかし野村などの金融グループは、簡単に新展開へのスタートラインである544円を付けています。カタルは自信をもって、買い場だと判断していた2月12日の寄り付き価格544円の水準に簡単に戻れるのです。

しかしカタルは現役時代に新波動入りを狙い、何度も高値圏をチャレンジしていた感覚にも似ています。このケースは大半が駄目なのです。つまりおそらく金融株は、売りの場面かも知れませんね。そのケースなら野村のこれまでの下値は465円で、このラインのボックスを維持できるかどうかが、次の焦点になるのかな? そんな風にも感じています。やはり今の心境は、一幕の終了ですね。この幕間を保つ銘柄が、偽物の丸山製作では相場の質が問われますね。

ここでは強弱感が対立するかもしれませんが、いくつかのシナリオが浮かびます。日経新聞には企業収益、復活の足音となっていますが、相場は既に11月まで円安銘柄を買っていますから、市場は他の展開を望んでいるのです。僕は予てから、その候補として株価水準が安いグリーや、DENAの携帯コンテンツを掲げています。あるいは先駆したシャープの復活、何故かと言えば、シャープの第三四半期は営業黒字に転換しているからですね。くわえてIGZOの時間効果があります。問題は増資問題だけですね。はたして鴻海精密工業への増資話は消えたのでしょうか? 僕がシャープに関心を抱いたのは、この増資話が出る昨年の春より前でしょう。アップルが水面下でシャープの支援を後押ししているという記事を、何処かで読んだからです。この話を展開すると長くなるので、さわりだけにしましょう。

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この時期にカタル銘柄のJ・TECが新高値を付けているのは納得できます。でも随分高くなりましたね。もう関心が薄れていますが…なんと3倍になります。でも僕の一押しは007の見えない利益ですが…。今日は上がっていますね。兎も角、この会社は10万円で自社株買いをして、その玉を5万円で村田に捧げたのですね。この撒き餌と言うか…その効果が見えないから、ワクワク感が消えませんね。一方、市場評価が低いグリーやDENAの利益の質は、そんなに悪い物とは思えませんね。カルタやトランプを制作していた京都の弱小企業の任天堂が、既に世界的な会社に育った現実を、クールな日本の文化と認めるべきでしょう。

僕には巨大な装置を作り、多額の資本投下をしているのに、僅かに5%の売り上げ高営業利益を上げる事で、四苦八苦している様な産業の利益は、日本に必要かどうか疑わしいと考えています。むしろDENAやグリーのように5割近い利益を叩き出す効率企業を大きく評価して、日本の成長に繋げればいいのです。フジテレビの日枝さんは買収されたことを根に持ち世論を動かし、新日鉄の三村さんもTOBを恐れ、株式持ち合いをしても批判されずに、日本のメディアは、ライブドアを倒産させる方向性に、社会を仕向けた事に犯罪意識を持っているのでしょうか? オリンパスは認めライブドアは駄目? いったい何が正義なのでしょう。これで子供たちに道徳を語ることが出来ますか? 偉そうに…学者を識者と呼び協議して、嘘で固めた社会体制が世界に通用する筈がありませんね。証券マンを罪悪感の塊にさせる社会体制でしたからね。

もう辞めたのだから、ゴタクは止めて相場論ですね。「利益の質」と「見えない利益」の対立なら相場は理解できます。しかし丸山製作に、その可能性はあるのでしょうか? 僕には残念ながら、現段階では、その焦点さえ見えません。だから、僕は絶対に丸山製作には近づきません。

日本に欠けている成長戦略は自由性かな?
随所に革新的な技術は、すでに開発されていますね。リナックスが発展しているのはオープン・ソースだからですね。最近の進化は情報を公開しデファクト・スタンダードを確立させることに絞られています。社会の活性化は利権を守ることではありませんね。日本の作家などは著作権問題で騒いでいますが、小さな利権に拘ると、大きな流れに乗り遅れます。世界の文化は共有化されています。グーグルは、アマゾンは…何故、市場シェアを席巻できるのでしょう。本などの著作問題を、悪戯に大きく採り上げる社会風土は、日本の進化を妨げているように感じます。最後は裁判で争われるのでしょうが…裁判官もグローバル化の視点を忘れてほしくないものです。

日本にはITSやNEDOの自動運転技術など…様々な未来技術が育っていますね。みちびきだって、宇宙に舞っています。ホンダは歩行支援ロボットの実用化に動いているし、村田だって負けていません。これらの技術を一般化させるためには、金融の力が必要です。リスクを冒す人間を育てねばなりません。だから「信用力の創造」なのですね。ほほ…諦めかけていた野村が、再び挑戦していますね。戻ることができるなら、もう一段のスケールアップを狙えるが…果たしてどうかな? 僕は既に幕間相場にポジションを変えたけれど…。一幕のアンコールがあるのでしょうか?

皆さんはどの場面が好きですか?
チャート論からすれば、間もなくグリーの下値の三角保ち合いに変化が現れる頃でしょう。一度は変化すると思いますが、大きなスタート地点として大相場に育つかどうかは、あくまで海外展開次第なのですね。しかし既に売り上げの1割から2割に振れるでしょうから…そろそろカチカチと、時を刻む音が聞こえても不思議はないはずですが…現実の推移は、いったい何処に位置しているのでしょう。

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2013年02月25日

02/25

かたる:市場には幾つかの命題があります。私にとっての…と言うべきかもしれません。カタルは日産自動車のリバイバルプランの時に、日産自動車をお客様に株をお奨めして手掛けたことがあります。ところが日産は今でも、なかなか市場の反応がカタルの株価イメージと合わない現象が長く続いています。カタルのイメージでは、日産は常に業界をリードして行動しているように感じています。しかし何故か、株価の動きは地味なのです。中国市場への展開は、ホンダが早く一番手の筈ですが、今では日産が一番です。トヨタは後発で世界のトヨタと言う割に、中国では大きく出遅れています。タイへの生産移転も、日産が主導的な役割を演じてきました。その後もロシアでの動きも、日産は行動的な動きを展開しております。

今回は人事面で他社を大きくリードしています。今日の報道によれば…『「私が最初でいいのか。私が失敗したら後が続かなくなるかも」-水口美絵さん(44)は日産自動車で女性として初めてチーフ・プロダクト・スペシャリストに抜擢された。新車の企画から投入までを統括する責任者で、手掛けた新型車「ノート」は昨年9月に発売した。』と報道されており、この8年間で女性の管理職が4倍の6.7%になり、17年までに10%まで引き上げるそうです。女性の力が優れていることは様々な販売データから証明されており、日本は大きく遅れているので、必要な改善点でしょう。米国の自動車産業では3人に一人がマネージャークラスなのだそうです。一方、ホンダやトヨタは1%以下なのが現実だとか…。何故、企業イメージが斬新的なのに、株価は地味な動きなのでしょう。

昨日、ラジオ番組でイリーナ・メジューエワさんがゲストに招かれ、ショパンのノックターン作品9-2のピアノ曲を演奏されていました。彼女の弾き方は少し解釈が違うようでとても新鮮でした。きっと彼女が美人だったので惹かれたのかも知れません。彼女はロシア人ですが、日本を愛し現在は京都の住んでいるとの事です。日本語も上手く、お酒も好きとか…37歳かな?だからおばさんの口なので…女性としての賞味期限(表現が悪かったらごめんなさい)は切れているかもしれませんが、しかし大人の女性を感じさせる魅力を秘めている感じです。日本の歌舞伎などが好きだとか…。1カ月に1回程度は見に行くと言いますから、かなりのファンのようです。その彼女が惹かれた曲が、ビゼーの歌劇“真珠採り”から“耳に残るきみの歌声”だそうで…何度か聴いた中でアルフレード・クラウスが最も好きだというのです。素晴らしい曲ですね。フランスにオペラか…知識のない僕はオペラと言えば、イタリアを連想したのですが…。

なんと知識がない事か…。株以外はほとんど何も知らないカタル君、新聞は良く読むのに…。最近は時間がありますから、昨日はこの「きらクラ」と言うラジオ番組を切っ掛けに「Je crois entendre encore」のネットサーブをしたのです。ニコライ・ゲッタ、ローレンス・ブラウンリー、ベニアミーノジーリ、ローランドビヤソン…と変わったところでは、デビッド・ギルモアやアルフィーBOEなど…。多くのメンバーが、ビゼーの「耳に残るきみの歌声」に魅せられています。ここではイリーナ・メジューエワさんが好きなアルフレード・クラウスをご紹介します。オペラの解説は此方歌詞の訳はこちらです他の人の歌を聴きたければ此方が良いでしょう。しかし同じアルフレード・クラウスでも少し此方のものは、違った印象を抱きます。彼はスペイン人なのですね。

こんな感じで2時間以上もネットサーフィンをした次第です。皆さんは、このように同じ歌を何度も…別な歌い手で聴いたことがあるでしょうか? 微妙な違いが沢山ありますね。そうして、それぞれに秘めた魅力も感じられます。つい他の曲も聴いてみたくなります。オペラの世界も奥が深そうですね。何故、カタルがこの事例を持ってきたか分かるでしょうか?色んな切り口が考えられます。一つは現代の便利さですね。少し前の音楽は貴族社会の楽しみで、一般の人は、祭りの盆踊り程度のものだったのでしょう。しかし今の時代は様々な一流アーチストの演奏を楽しめます。そうして比較も出来ます。更に様々な事がネットを通じて分かるようになっています。

カタルは、しばらく国会図書館に通ったことを覚えています。セールスをしても無駄だったからです。折角、株をお奨めしても下がるのは分かっており、無駄な努力をするより過去の株のデータ集めをする為に、毎日、国会図書館に通い、過去の新聞を読み漁りました。この時間が1年程度あったでしょうか? データを拾い集める作業は大変で、ノートに数字を書き写し、手計算でいろんな指標を作るのですね。カタルはこの時期に、今ではすっかりお馴染みの騰落レシオを、自前で過去に遡って10年程度のデータを作成しました。90年代前半の話しです。まだコンピューターも一般化されていません。しかし今では過去の株価データも直ぐに分かり、簡単にいろんな指標が手に入ります。

ネットの進化を実感している一人です。つまり「アラブの春」は必然的に興り、文化の速度は飛躍的に高まっているのですね。昨日、触れたNHKでは「古代ギリシャ 脅威の天文コンピューター」と言う放送ですが、あの「アンティキティラ島の機械」は多くの科学者が解析参加し、不可能と思われたことが分かるようになりました。ネットは様々な人を繋ぎ合わせる効果をも秘めています。あの手の見えない、先の分からない分析は、発明や発見と同じで、一つのヒントが非常に重要なことが分かります。ある些細な切っ掛けが、文化の進化を加速させるのです。時間軸を大きく進める事が出来ます。

金融危機を克服したと思われる米国ですが、実は日銀の失敗を考えると、今の時期が非常に重要なことが分かります。ブツブツの暖炉の薪の話です。もし金融危機がなかったなら、通常、今の時期は金融緩和を止めても構いませんが、大きく傷ついた金融界は、正常な状態に戻ったとは言えませんね。米国の金融の株価を見るとよく分かります。確かにSP500も高値圏だし、景気の状態も良いようです。しかし今は非常に大切な経済政策の段階だという事が、過去の日本の実例から分かります。金融機関が過大なリスクを取れるほど儲けさせねば、経済は正常に動かないのでしょう。しかしメディアの報道は違いますね。

世の中には様々な解釈があります。シャープの公募増資の観測報道により、株価は下げていますが主従の関係が違いますね。株式投資は投資するタイミングが非常に重要ですが、シャープは、何故かお気に入りの会社の一つです。何故なのでしょう。亀山に留めればいいのに…浮かれて堺にまで工場を新設した命取りの行動のせいでしょうか? それとも、あの会社に流れる理念のようなものを、感じるのでしょうか? 失敗しても何故か魅力のある会社はあるものです。人間でも同じですね。白川道などは犯罪歴もあるのですが、何故か、惹かれる作家であり、彼の歩んだ人生(病葉流れて)に魅せられるのは、何故でしょうね。世間では見向きもされない人間を支える中瀬ゆかりと人も面白そうな人です。シャープにも似た感覚があります。僕はアルフレード・クラウスよりベニャミーノ・ジーリの歌い方の方が好きなようです。同時にデヴィッド・ギルモアの演出も素敵ですね。

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2013年02月22日

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かたる:あらあら…残念なことに、はかなく株価は消えている。マツダは一応の目安とされる25日線上に届いたが、通常はこれだけやり過ぎると、調整に時間が掛かるのが、これまでの常識です。ところがあまり派手にやらず、ソコソコなら反転する場面がこの25日移動平均線です。日経平均株価も横ばいになるかどうか…の瀬戸際を間もなく迎えます。しかし2月6日の大陽線を抜けずにもたついています。指標株と思われる野村証券の株価は2月12日の動きに続けず13日は大陰線になっており、通常は上に抜ける筈の形なのに抜けないという事は、たぶん一幕は既に終了しているのでしょう。おそらく横這いで個別株の物色に移ったのでしょうね。次に業績数字が確認されるのは5月なので僕の現在の相場観は横這いで、75日線の引上げが終了する時期が次の狙い目だと判断しています。ここで注目されるのは先駆した有望銘柄の動向なのです。早めに整理に突入したシャープの動向がこの相場のカギを握っている可能性もあると思います。覚えていますか? 毎日3円程度の修正を繰り返しており、もう直ぐ、75日線と200日線がクロスして75日線が200日線を下から上に突き上げる「ゴールデンクロス」と呼ばれるタイミングを迎えます。一般的には変化日とも呼ばれますが…この時期がもう直ぐ訪れます。今日は相場観の話ではないので、明日に持ち越すとして昨日に続きですね。

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昨日は想像力の話を、登山家の竹内洋岳さんインタビューから引用しました。日本の教育は基本的に記憶力重視です。しかし独創的な発見や発明などの分野に対応するためにはこのシステムは弊害になります。故に日本は東西冷戦の崩壊から社会のシステム転換が出来ずに疲弊を続けているのでしょう。今日の新聞は「カブトデコム」の解散です。拓銀を倒産に追い込んだデベロッパーの会社です。当時の不動産開発を象徴する一つの事例ですね。僕のお客様の中で、この時期に大手建設に会社を売却してバブルの崩壊を免れた幸運に恵まれた人が居られました。わき道に逸れるので話題の顛末は何れ書く機会があるかもしれませんが、素敵な紳士でしたね。

さて想像力は見えない利益を可視化するために必要だと、昨日はこの見えない利益のピカ一企業は007だと述べました。3年前からのカタルの宿題の会社ですが…今、ようやく出番を迎えている訳です。そうして「利益の質」の話を昨日はしました。携帯ゲームの世界は既に簡単に成り立つ世界とは違い、開発費が百億円単位の規模に膨らむ業界なのでしょう。ゲーム開発だけでもそうでしょうが、LTEを利用する技術は通信機能を熟知しサーバーの管理など大変な作業でしょうね。大手銀行のソフト開発は、3年程度は掛かり、たしか1000億円台の開発予算の規模だったと思います。友達に技術者が居り開発費を詳しく聴いたのですが…、頭の悪い僕は直ぐに数字を忘れます。しかし大変なのは良く分かります。

今日はメールでも問い合わせがあったので、多くの皆さんの関心ごとなのでしょう。例えば「よくよく調べると、グリーの機関投資家の空売りが多く2000万株ほどになっております。 モルガン・スタンレーとドイツが売っていますが、こういう情報はカタル様は気になさらないのでしょうか?」とか…。「グリーの大株主KDDIが持ち株1600万株の半数800万株売却の記事がありました。グリーの出来高でも実弾の800万株売却は大きいと思います。」とか…ですね。主に需給面の材料を質問されます。

市場の命題に「効率的市場仮説」と言う話題が、アナリスト試験には出て記述解答を求められたことを覚えています。この仮説は「市場は全てを知っている」というものです。だから皆さんの知っている材料は、すべて織り込まれて株価は形成されているかどうかと言う話なのですが…。常に現実は変化しており、その変化が株価に織り込まれていくわけです。だから私は何度も「出来高変化に注意を払え」と述べています。下のグラフはグリーの長期株価波動と出来高変化を示しています。長期なのでグラフでは最近の動きは鮮明に見えませんが…最近は200σでは過去最高を示しています。でも30σ等はまた過去最高にはなっていませんが強弱感が対立している様子は理解できるでしょう。

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さて皆さんは株価の動向が気になる訳です。カタルが本来なら前から相場を見ているDENAの方を注目する筈ですが…何故、今回はグリーを選択しているのか? 単純な理由の一つは、株価が安い事。そうしてコンプガチャや一連のイメージが悪い事ですね。後手、後手を踏んでいるIR対応は、まるで素人集団です。急成長する企業によくある現象。この試練を乗り越えると、ソニーや松下、トヨタに変身できる可能性もあります。さて最近は僕の当初のイメージ通りの相場に変化しているようです。かなり前に…マツダは分からないがたぶん売り、でも二番手銘柄のトヨタの空売りを考えたこともありました。何故なら、既に11月まで相場は成長を買っているからですね。だからトヨタの5000円は、調整を余儀なくされると思っていました。同時にトヨタなどの自動車産業は、日本で最も有望な産業の一つでもあります。その理由も述べています。だいたいイメージ通りですね。

そうしてグリーが選択されるのではないか?と考えていました。しかし予想と違ったのは目先の業績数字が落ち込み、減額修正をしている点です。あらら…しかし探せば僕は何処かで書いていると思いますが、このような下値のボックスを抜ける時に、大きなファンドの介入があるなら、一度、売りから入ってから参入するとも述べている筈です。今回の業績修正は絶好のチャンスです。先ずは大規模な売り仕掛けを行います。それは下げて儲けるためではなく、買って儲ける為に、先ずは売るのですね。ユダヤ資本の常套手段です。歴史を勉強しなさい。ロスチャイルド家が財産の基礎を築いた時の話です。ワーテルローの戦いで、彼はナポレオンの敗退を知りながら、先ずは売りから入りました。そうして人々が売りに参加した時に、ネイサンは密かに買っていたのですね。翌日にイギリス勝利が伝わると、今度は一転して相場は暴騰し、彼が紙くず同然で買った国債をお金に変えました。詳しくはこの辺のブログが良いでしょうか? 紹介記事は他にたくさんあります。

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全体の休みは想定されており、あとはタイミングの問題だけです。しかし…本当にカタルが考えているように、海外展開が利益を生み業績数字に反映されるのでしょうか?ここが難しいところです。先ほどの需給面の話ですが…、現実があくまで大切なのです。需給バランスは、主従の関係の中では業績が主体であって、需給バランスは従う関係なのです。年金ファンドは昨年後半に持ち高を減らしていたのです。どんどん売っていましたね。ところが今度は買うと言います。日本株の持ち高を増やすと言っています。この実例を参考にされると良いでしょう。需給バランスより業績は大切ですよ。さて問題はここです。確かにDENAは、米国と中国にカタルが現役で手掛けている頃の話だから、数年前から海外展開に取り組んでいました。

しかしグリーは猛烈な対抗心をDENAに抱いていますね。田中さんは後発のDENAが自分達の真似をして成長したのに、更に汚い手を使いサードパーティーを囲い込んでいることに、烈火のごとく怒っていましたね。この対抗心は必ずバネになる筈。裁判まで起こし大人げないと感じていましたが、同時に彼の性格がよく表れています。だからここまで成功したのでしょう。一方、DENAは流石です。MBA保持者の経営陣は、SNSからゲーム、そうしてLINEに次は的を絞り、経営の多角化を図り収益の安定性を目指しています。スバルとトヨタの関係かな? この関係をどう表現したらいいのでしょう。どちらの戦略に、陽があたるのでしょう。ここで余談ですが、ガンホーは論外です。確かに目先の業績数字は好調で、パズドラが収益の柱になっているのでしょうが…。サードパーティーは存在するのでしょうか? 基盤整備は意外にお金と人手がかかるものです。グリーのニュースリリースを見ると、その混乱ぶりが分かります。米国は時差があるように広い為に、いくら早い通信機能とは言え、日本と違い通信の遅れも問題になっているようです。基盤整備が整えば、おそらく収益化が加速されるのでしょう。DENAの安定を取るか、グリーの集中を取るか難しい選択です。

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最後に、皆さんは冒険を止めて、流れがハッキリしてから乗っても構いません。カタルのように際を考えないで良いのです。この分岐点の見極めは、非常に難しいものです。既存のゲームの売り上げが、海外売り上げの増大が来る前に落ち込むと…再び業績数字は下方されます。だから立ち上がりが先へ伸びるかもしれません。今日は007の話しではないですが、あのQBの開発に、なんと3年も費やしています。通常の携帯ソフト開発は半年の世界の話なのに…。しかし陣容が小さな会社なら仕方ありません。故にグリーの海外売り上げの計上もズレは大きくなるかもしれません。しかし大手ファンドは、その時間差もある程度、考慮して調べているでしょう。僕のような素人とは違います。アナリストはゲームを実際に自分でやりながら、何処に魅力があるか探り、同業他社の戦略や費用の掛け方の違いを、詳細に調べ上げてから仕掛けます。何しろ、数百億も賭ける投資なら、必然的によく調べて臨む筈です。しかし…どうなるでしょうね。僕にもさっぱり分かりません。ただカタルの勘は、時機到来かな?と、考えているだけの話です。しかしカタルは、よく間違いますからね。皆さんも自分でよく考え、自己判断で臨んでくださいね。

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2013年02月21日

02/21

かたる:昨年、10月からマネタリーベースの話を中心に株高になる展開を予想し、今年になってから信用創造の話を何回も展開しています。理由は経済活動の基軸だからですね。物事の成り立ちは根幹が決まっています。生物ならDNAの構造が基本になり、最近ではiPS細胞が様々な器官に変化することが分かっています。おなかの中の人も誕生当初は、しっぽが生えているそうで、胎児の進化の過程でこのしっぽが消えて行くとか…。物事の論理は原因が存在し結果が生まれます。途中で複雑な要素が働き、当初の予想通りにならないことは当たり前の事です。故にカタルは相場を見ながら、自分の相場観をいつも修正しています。ただ基本構造はあまり変わりません。

先日、自民党は交際費の区分見直しに着手しました。一見すると大きな影響は与えないように思えますが…僕は日本経済の力強さが、この政策だけでもかなり戻ると思っています。数年前、カタルも特別税務官から所得の査定を受け、交際費の多くが認められませんでした。銀座のクラブは一人で席に着いただけで4万円、二人で飲みに行ってボトルを入れると、だいたい12万ほどでしょう。勿論、高いシャンパンやワインを空けると別料金です。何処にでもある数千円程度の安物ウイスキーの話です。銀座は大概、どんなワインも電話を掛ければ届くようになっています。店になくても専門の業者が届けてくれますからね。

さて、この区分見直しですが、現状は一人5千円程度の料金しか交際費として認めてくれませんが、それが大きく変わるとクラブも社用族が増えるでしょうし、上司の権力が増すので部下のモチベーションも上がるでしょう。その事が仕事にエネルギーを与えるかもしれません。銀座界隈のテナント料も上がり不動産価格も上がる可能性が出てきますね。ここでカタルが言いたいことは、信用乗数効果と言うものは無限に高められるのですね。現状は7倍弱でしょうが…この貨幣乗数効果を10倍、12倍と高めると人間が元気になっていきます。チャンスが巷に溢れるようになれば、人間のモチベーションは上がり社会に活気が生まれます。小さなことですが…この積み重ねが大切で、明らかに日本経済は反転しています。

さてカタル君は、近年はあまり個別企業の業績分析をしたことがありません。理由はやってもやらなくても理論通りに価格形成できない市場だったからですね。故に日経産業新聞や日刊工業にフジサンケイと新聞もあまり読まなくなりました。材料を探しても無駄だったからです。しかし最近はようやく少しずつ理屈通りの動きがみられるようになっています。投資家が戻って来ているのでしょう。もともと水が高いところから低いところに流れるように、お金は利回りが高い方に移行します。昨日のROEの考え方は基本な考え方の一つです。日経の記者は肝に銘じて記事を書かねばなりません。あなた方の書き方が日本の経営者を教育しているのです。間違った記事の書き方は日本経済を弱くしています。貴方自身が勉強してよく考えて記事を書いて下さいね。ROEなのですよ。

ただバフェットさえ食品株を好むように、景気敏感株と言われる、景気動向に左右される業種は収益の安定性がありません。僕にはゲームの利益は質が悪く、家電販売や車の利益は質が高いとは思いませんが…一般的な世間の認識は、ゲームは時間の無駄で非効率な時間の使い方と見られがちです。それでは絵画や音楽は認められるのでしょうか?不思議ですね。人間が癒される時間や趣向は、個人的な判断で決まります。セックスに快楽を見出し、ベットでの彼女との会話の時間も癒しの時間でしょう。最も高度な楽しみは会話の変化ですね。有意義な発想を与えてくれる友との会話は素晴らしいものです。自己啓発を触発させてくれるものは、ありがたい時間です。モチベーションを高めてくれる時間は、素晴らしいのですね。心が揺さぶられる時間を大切にしなくてはなりません。

カタル君は、あれは平成5年だから…既に20年近く前の話になりますが、東京に出てきて失敗続きで勉強不足を感じ、証券アナリスト試験を受ける為に勉強した時期があります。まぁ、もともと勉強は苦手と言うか、馬鹿ですから時間はかかりましたが、どうにか資格は得ました。しかし…自分の投資技術が上がったかどうか…。小さな積み重ねで、これまでに数十億円も飛ばし、生きた実践をしてきたことが少しは生きているかもしれませんが、残念ながら、この世界は非常に難しい世界です。そりゃ、そうですね。成功すれば兆円単位の世界です。中途半端な数字は存在しません。しかし組織が後ろにあれば、かなりカバーできます。金融危機時のサブプライムローン問題からCDSへの想像は難しくなかったですね。しかし組織を離れたメディアの報道だけの世界では…あの進展は見えませんでした。故に失敗をしたわけです。

先日、テレビを見ていたら、登山家の竹内洋岳(ひろたか)さんが出ていました。彼は「登山は想像だ」と述べていましたね。きっと自分が登って行く山のルートを頭の中で描いて登って行くのでしょう。2007年のパキスタンのガッシャーブルムⅡ峰で、彼は雪崩に巻き込まれ、腰椎破裂骨折の重傷を負い仲間二人が死にましたが、彼は奇跡的に生還しました。その時の体験談は、彼の想像力が感じられるエピソードです。今はこの辺を流されている。間もなく平らな所になるから雪崩が止まるかも知れない。しかし残念ながら、彼のイメージ通りにならず、そのポイントも通過します。次は大きなくぼみがあったから、そこで止まるかも知れない。…と彼は流されながら考えたそうです。しかし、残念ながらこの期待もむなしく終わり、更に流されていくのですが…。その中で悔しさと怒りが込み上げてくると言うのです。自分は何故、この事態を想像できなかったか…。そんな内容でした。

この話を聞いて僕は相場を考えました。相場観も同じように想像力なのですね。何度かカタルは相場が手に取るように分かる瞬間がありました。明日のストップ高が読めるようになっていた時期もあったのです。しかし残念ながら長くは続かないし…途中で見えると思ったのに幻の経験も多くしています。似ているな…とこの話を聞いて思いましたね。先日、AKBの秋元さんの日常生活を取材している場面が報道されていました。今のプロのレベルと言うのは…あの世界を言うのですね。とても怠け者の僕には出来ませんね。彼の感性と行動力はすごいですね。あの時間に追われる展開をこなし、不可能を実現させていく集団は、みんながプロ意識を高め切磋琢磨して創り上げて行くのでしょう。

最近、時代の変化が速くなり、昨日はバロックの話しから利益の質を語りましたが、何故、昔の時間と今の時間は違うのでしょう。それは専業性の違いでしょう。プロの領域は素人で見えるものではありません。所詮は理解さえも出来ないのです。プログラムの世界だって想像力なのでしょうね。少し前にシャープのIGZOが偶然の発見から生まれた産物だと書きました。ある研究員が電源を切ったのに画像が切れなかったのですね。この現象を応用した技術だと述べました。この記事は日経産業新聞からですが…、偶然、目にした現象が新しい発見に繋がるいい実例です。

先日、ブツブツと隣の浜ちゃんと一緒に久しぶりに会って一杯やりました。彼等との時間は楽しみの時です。その誘いの電話での会話で、ブツブツは暖炉の話をしていました。彼は軽井沢に売れない別荘を持っています。旧軽井沢なので…資産価値は想像がつくと思います。薪で暖炉に火を入れますが、最初は7本から8本程度燃やし、暖炉が温まれば、今度は2本から3本で充分だと言うのです。これと同じで景気の初期段階は想像以上にエネルギーが必要だというのですね。この話を聞いて…2006年の日銀の失敗を連想しました。確かに米国発の金融危機に影響を受けたのですが、主要因は日銀の金融引き締めが原因で景気後退が長引いているのです。デフレから適度の成長への復活には、バブルが必要なのでしょうね。朝鮮動乱の時もそうです。日本の復興を助けたのはあの戦争のおかげ…。

分かりますかね?今度は本物になる可能性は限りなくあります。つまりバブルとも思える状態まで相場を暖めないと正常な動きにならないのでしょう。しかし現状はPER10倍の世界ですね。ゴールドマンサックスのハッチウス氏は米景気の二番底懸念は和らいだと述べているとか…。一見すると、当たり前のことは何故、今頃、指摘するのかな?とも考えますが…大きな流れを想像して下さい。ベルリンの壁崩壊から東西冷戦の緊張が緩み、金融デリバティブの加速から新興国に流れた大きな流れの資金が、再び先進国に流入するのでしょう。この記事は目先的な財政の崖の話が中心に書かれていますが、竹内洋岳さんの想像力を利用すると、このような発想に繋がります。

さて今日は想像力の話をしていますが、今日はこの夢がもっとも大きな銘柄は明らかに007なのです。この銘柄の潜在的な夢の大きさは無限の広がりなのですね。それと同時にグリーが昨日は一番人気です。一般的には売買高や売買代金、値上がり率に注目が行っていますが、実際は違いますよ。実際はTICK回数が現在の人気指標なのです。証券界はおろかな集団ですね。何故、人気指標を変えないのでしょう。現在の人気指標は明らかにTICK回数ですね。売買が成立した数です。小さな注文も大きな注文も価格がカチカチ動いた回数が人気の目安です。最近、グリーは常に一位です。どうしてか? 株価は下がっていますが、分岐点を迎えているからですね。今日はその辺りを解説したかったのですが…バックボーンを解説していたら長くなって…今日はここまでにしましょう。何故、グリーが転機を迎えているか? 時間をかけながら、一つの事例として解説して行きたいと考えています。

冒頭の…原因と結果、様々な要因があり選択を迫られます。その選択の結果、再び新しい現象が生まれます。確かに僕はグリーも買っているし、007も買っているが、決して薦めている訳ではありません。昨日、注目していたサニックスが新値を取りましたね。しかしこんな銘柄は、想像力が膨らみませんね。何故なら自民党に国を変える力があるのかどうか?見えないからですね。利権闘争を餌にする自民党の体質は容易に変わるものではありません。僕は内部の裏方に人脈が多少ありますから、実態をよく知っています。だからサニックスは良い要素を秘めており、カタルも株価が低い時は注目していましたが、人気化してからドンドン大相場に発展するようには見えないのですね。想像力NO1は、見えない利益を有する007でしょう。同時にリスクは非常に高いのですが…。やはりピカ一です。グリーは出来高バランスに、何度も、注目しろと述べていました。カタルの想像通りなら、いくつかのパターンがあります。その予想を述べようかと背景を語っていたら、今日は長くなり、明日にしましょう。

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2013年02月20日

02/20

かたる:市場は目先筋の動きに翻弄され洗練されていないイメージですね。昨日の市場トップはブリヂストンですが、好業績はもともと予想されていました。この銘柄もカタルが一時、手掛けたお気に入り銘柄でしたが…昨日の報道を見て少し残念に感じています。もともとカタルの自動車産業へのバックボーンは歴史的な場面を迎えているという認識です。だって先進国の市場は飽和状態ですが、10年程度で替え買えるとしても、毎年かなりの規模の需要が生まれます。米国は金融危機がありローンの審査が厳しくなり、あの落ち込みの需要が後ずれするわけで、それだけでかなりの需要ですし、東西冷戦の崩壊から金融デリバティブの進展により、新興国の需要がこれまでの先進国需要と同じくらいに膨らむわけで大忙しの筈。自動車産業は競争が激しいけれど、タイヤや部品産業の欠かせないパーツ需要は、かなり伸びる筈ですね。そう考えグローバル化が進み系列意識改革が進んでいた鬼怒川ゴムに焦点を充て、昔に手掛けたのですが、なかなか株価革命が進まず、割安のままで苦労したのを覚えています。利益は上がっているのに思うように株価が上がらないのです。ルネサスにも注目していましたが…あの有様ですね。

昨日の日経新聞を題材に、今日は利益の質の話を展開しましょう。昨日の日経新聞がブリヂストンを褒めちぎっていたようですが…実はあまり中身を読んでいませんが…ざっと見たら当たり前のことをよく書いている印象です。…が数字を見て下さい。ブリヂストン(BS)は売り上げ30397に対し純利益は1716億円、一方、ミシュランは二番手ですが売り上げ22008に対し純利益は1610億円です。最終利益はいろんな点で影響を受けるのでこれだけで決められませんが…売り上げに対する利益率の低さが気になります。昨日の大幅高の評価は正しいのかな?との疑問が浮かびますね。最近のBSは見てないのでよく分からないのですが…通常、売上高利益率は非常に大切な数字です。日経新聞のような書き方をするから日本の経営者は間違った概念を植え付けられているのでしょう。市場で1番だとか…僕ら金融マンの評価は、市場の占有率より中身が大切ですね。

中身とは何か?
売り上げに対する粗利ですね。売り上げ営業利益率が高い会社の方が好まれPERは高く買われます。同等の利益を出しているなら、経営の中身にもよりますが、通常は好収益力の会社が好まれます。それは世界競争に勝ち利益を獲得しているからです。自動車はいくらトヨタがトップと言っても売上高営業利益率は5%程度に過ぎません。呆れる数字ですね。巨大な生産設備を持ち、研究開発をして良い物を作って世界競争に勝っている筈なのに…。つまりトヨタなど誰にでも作れる会社とも言えますね。ところがDENAやグリーはどうでしょう。売り上げに対する営業利益は約半分が利益ですね。競争が激しくなっていますが、売り上げに対する利益率は桁違いです。トヨタの10倍ですよ。

それでは何故、市場からもっと高い評価が得られないのでしょう。それは利益の質が問われるのですね。ゲームは趣向品で生活に必要なものではありません。一番必要なものは電気やガス、食料品、さらに医薬品とか生活必需品ですね。自動車がなくても生活は出来ますし、テレビがなくても生活は出来ます。しかし豊かな生活は、なに?と問われると…利便性が次に浮かんできますね。冷蔵庫や洗濯機は家事を助け生活の質を良くしてくれます。何故、バフェットがコカコーラやハインツをターゲットに選ぶのでしょう。地味ですが利益が約束されており経営が安定しているからですね。必ず生活に必要なものです。だからジャンク債に比べ配当利回りの高い食品株への投資を考えた訳ですね。公共事業投資の電力は安定供給が必要だから、ある程度、儲かるように価格設定され経営が安定していますが原発の影響を受け価値観が一変しましたが、長期的な視野で見れば、今はおそらく買い場でしょう。何しろ利益の質が高いのです。本来は…。

ここで…生活に必要で欠くことができない利益は質が高いと述べましたが…本当かな?と最近は疑問に思う事がよくあります。バロックの時代、昔の貴族の世界を思い浮かべてください。音楽は貴族の特権階級の楽しみでしたね。それは楽師が居ないと聞けないからですね。音が保全できませんでした。全て生演奏ですから力のある王族に養われる訳です。モーツァルトもショパンも…そうでした。僕はチェンバロの音色がピアノに比べ好きですが…まぁバッハの時代より、後年の古典派の時代になると演奏家も力を持ち始める人が出てきますが…あの時代も面白いですね。話しがそれそうなので…戻しますが、今では誰でも音楽が楽しめます。庶民の暮らしが昔の人に比べ格段に豊かになりました。音楽は街を歩いていても聴けますね。ジョギングの最中にお気に入りの音楽を聴いて走る人は大勢います。昔なら大変ですね。楽団員がみんなで走りながら演奏しなくてはなりません。不可能が現実化されました。

確かに景気循環により利益が上下しますが…他人が生めない利益の質は高いとも言えます。ルネサスエレクは、何故、車の心臓部分の世界トップだったのに…会社が傾いたのでしょう。不思議ですね。日本人の経営力の問題ではないかな? 日経新聞を歴史的に読むと、多くの記者はルネサスの魅力を、震災が起きるまで知らなかったようですね。しかしルネサスは昔から外人投資家のお気に入り銘柄でした。それは欠かす事が出来ない会社だったからですね。しかし経営者さえも、その魅力を利用していませんでした。トホホ…震災が起きて初めて世界は慌て、大変だと認識したのです。利益の質って、何? 我々の潜在認識は正しいのでしょうか?

外人投資家はROEと言う指標を大切にします。それは投下資本に対しいくら利益を上げたかと言う指標だからですね。お金は限りがあり貴重です。だから金融の論理からすれば、投資した金額に対し、リターンが高い方が好まれるのです。トヨタに投資しても、いくら利益を生むのでしょう。四季報数字では2.7%で、予想では7.3%ですね。しかしDENAは37.2%で、予想では47.0%になっています。グリーが57.2%で、予想では55.1%ですね。これは最近の数字ではトヨタは上がり、グリーは下がるのでしょうが…、それでもトヨタより遙かに高いでしょう。それなのに…何故、トヨタの方が高PERで評価され、DENAやグリーは安いのでしょうね。不思議ですね。推察される理由は「利益の質」が問われ、「流動性」と言う問題が発生しているからだと思われます。

でも時代の進歩を考えてください。我々は専業性の発達により仕事の効率が格段に上がり豊かな生活を手に入れています。ここで先ほどの音楽の話を…今では携帯電話やアイポットを手にしてランニングをしています。任天堂の活躍は1年や2年で終わったでしょうか? 僕が新潟時代に手掛けていた会社で、既に25年以上も高収益を掲げています。当初、ゲームの利益など一過性の利益で、続かないから価値が薄いと言われましたが…。むしろ新興国の競争相手の影に怯える自動車の方が、危うい存在ではないのでしょうか?ここは素直に…ROEの高い企業の利益を、ROEの低い企業の利益より高く評価して上げる事が、正しい市場なのではないか?とも考えるのですね。

日本には長年、ものづくりの利益は正しい利益で、金融の利益を疎んじる背景が存在します。楽をして稼いでいるように見えるのでしょう。手に汗して稼ぐ利益と、ディトレをして稼ぐ利益と、お金の価値観が違うのでしょうか? 同じ人生の生きている時間の中で、豊かに稼いで何がいけないのでしょう。何か…日本人の価値観は間違ってないのでしょうか? 何故、日経新聞などのメディアは、成功者を称えないのでしょう。小手川君などはきっと優れているのでしょう。彼ほどの規模になると市場に影響を与え、彼は不動産を買いましたね。川崎汽船は損をして処分して売ったのでしょうか? ディーリングで稼げるお金は知れています。バフェットのような投資家が、日本から生まれて欲しいものですね。是非、読者の中から、私の経験を糧にして成功者が多く誕生して欲しいと願っています。今日は「利益の質」を考えてみました。

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2013年02月19日

02/19

かたる:今日は色んな材料が浮かびますね。新聞を見て驚いたのは、やはり高値で持っているグリーかな? 出来高のバランスや自社株買いの発表など…、全ての材料が株高の起点になっているように思いますが、でも自信はないですね。本来なら海外展開の時期からしてそろそろ成果が出る筈で、こんなに株が売られることが不可解なのです。何もグリーだけに限らずDENAの動きも気に入りません。DENAは本来想定していたグリーの業績推移に似ています。それにも拘らず大きく売られるのが解せないのです。何れは国内売り上げを、海外売り上げが抜く筈で、LTEの世界普及はこれからです。日本国内でもまだ普及段階ですね。世界的にみると欧州や中国は全く進んでいませんし、米国だって、今、投資の段階ですね。故に、かたるは、以前に「アンリツ」を何度も取り上げて解説していたのですね。まぁ、株価が上がると言っても、あの程度ではカタルの興味を惹きませんが大手のファンドなら十分でしょう。

グリーの業績数字もそうですが、この手の新興企業の数字は読みにくいですね。DENAのゲームの参入からの利益の急増を見逃し、かたるは高値でお奨めしたDENAを、株価の急騰に溺れ、買い場なのに売ったのを反省し、今回は失敗しないようにグリーを見守っている訳ですね。この顛末は2月11日のコラムで書いています。あの悔しさが忘れられないと…。その失敗が経験となりグリーに固執して、現在までは失敗に至っている訳です。昨年のコンプガチャの混乱は、DENAが以前経験したSNSの青少年問題と同じです。まだ事件になっていませんが、最近はLINEやカカクトークを使った犯罪の火種もあるようで、最近は迷惑メールの中に、この手の勧誘が増えています。IRNETを長くやっているためか、カタルの所には一日200通ぐらいの迷惑メールが来るようです。

だいたいはHものやBSカードの不正アクセスの代物です。かたるは何故かKDDIの光ファイバーのセットを利用しており、そうか…僕は都市整備公団で、この組織がKDDIなんですね。それでそうなのか…。海外ドラマもこの系列の有線から入っているのですね。いくら払っているのかな? 料金を見た事が無いから分かりませんが…きっと数千円でしょう。この料金を払わずに有料番組を見ようとする悪質な勧誘が後を絶ちませんね。かなり長くこの手の迷惑メールは続いています。一体、我が国の警察体制の通信対策はどうなっているのでしょう。先日も誤認逮捕がありましたね。だいたい情報と言う価値を軽視しがちですね。

人生を決める選択に欠かせない情報の価値を日本人は軽視し過ぎです。だから太平洋戦争で敗北し、精神論で押し切ろうとしたのでしょう。確かに人間の原点はモチベーションです。しかしモチベーションを生かす方向性を考える事は非常に重要ですね。今までは政策官僚が固定資本形成を生かし信用創造の仕組みを作ってきましたが、この信用創造の意味を理解してない学者や政治家が、何と多い事か…悲しい現実ですね。ものづくりを否定するわけじゃないけれど、金融マンの存在を軽視するから、こういう社会構成になるのでしょう。あらら…、ついあらぬ方向に進んでしまいましたね。本筋に戻しましょう。

仮に、ここ数日のグリーの動きが作られたものだとすれば、ここから仕掛けは始まる筈です。故に読者からも指摘がありましたが、グリーの空売り残が存在していたわけです。この自社株買いは、日銀の金融政策のアナウンスメント効果と同じです。うちの会社の株は安いよ。と経営陣が述べている訳で、一番現状をよく知る経営陣のアナウンスですから、通常は起点になるケースが多いはずです。しかし日銀のように流動性の罠に陥るケースもあり市場を甘く見ても駄目ですが、ポイントの一つでしょう。

さて驚いたことに、終わったように見えていた野村証券の株価は昨日の上げで一気に戻しましたね。何故、大陰線が多発するのでしょう。今年に入って非常に増えているように感じます。一つは急激な株高、そうして、もう一つは信用取引の仕組みが変わったことが影響しているのでしょう。金融株は為替のマツダなんかとは違い、まだ息をしていますね。やはり本格筋が参入しているのでしょうね。何故か、弱く感じもするのは、きっと金融規制の影響が関与し病院上がりだから…本来の力が戻らないのでしょう。日本株の水準は三菱UFJを見れば分かります。この株が700円以上、本来なら1100円程度が適切な信用創造のバロメーターの一つでしょう。相場の指標は、現在、野村証券ですが、社会指標の代表企業は三菱UFJでしょう。だって欧米の銀行はまだ不良債権の処理を続けており、新規の融資は余程の事が無い限り応じない段階でしょう。しかし邦銀はソフトバンクの買収資金を提供するのです。ある意味で異常行為ですよ。このような環境下だから三菱UFJを始め、昨年の大口事業融資は、邦銀が世界でトップ水準なのですね。日本の金融がアジアに視点を移し、間もなく利益を上げ始めています。このバックボーンは現在の利益水準の倍増以上の効果があり、邦銀株の潜在的な株価水準を大きく引き上げます。だからここ数年は、邦銀投資だけで資産を形成できます。信用創造の機能を生かさない限り、日本は成長路線に戻れないのです。毎年稼ぐキャッシュ・フローが過去の清算に使われたのは行き過ぎていますね。

マネタリーベースの増大は分かりやすい為替と言う副産物効果をあげ、株価指数を戻しましたが、本来は信用創造が大切なので不動産株のスター株が生まれても良い筈です。野村の値戻しを見て、短期上昇を願う気持ちもわかりますが、おそらく無理なのでしょう。もう少し時間が必要なのでしょうね。だから第一幕の幕間相場に移行するのでしょう。グリーやシャープは格好の対象だと思いますが、肝心の業績数字が読めません。それとも既に内部観察者には、先が見えるようになったのでしょうか?あの時のDENAと同じように…。

最近は見えない利益の話をしていますが、株価を押し上げるのは潜在概念の覆しです。一般的に株価が下がると駄目だと思い、市場心理が大きく後退します。だから株価が上がると空売りをしますね。この空売りが相場の肥やしになります。仕掛け筋も毎日、毎日、手を入れる訳に行きません。そんなに資金がないのですね。だから仕掛け筋は買いながら売る訳ですね。その鞘を抜いているのです。昔、僕が勤めていた証券会社のS自動車の話しですが、不動建設の相場を作りました。1995年の話です。彼等は10万株の売り物を買うのに、一度に買わずに3万株単位で偽装売買をしていましたね。今では相場操縦で捕まるのでしょう。ディートレは同じ手法です。銘柄は関係ありません。その日の一番人気で強弱感が対立しやすい銘柄を手掛けるのです。まぁ、具体論は避けましょう。犯罪行為を増長する可能性がありますからね。

この幕間で活躍できる可能性のある株はシャープやグリーなのでしょう。本筋は野村なのでしょうが…あまり無理をしない方が良いような気がします。どうせ5月になれば、また仕掛けられます。それまでお休みさせてあげた方が…後々良いですね。今日はこの辺で…。本当はもっと「見えない利益」の話をしたかったのですが…又にしましょう。


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2013年02月18日

02/18

かたる:先週の木曜日の日経産業新聞だったと思いますが…、イチロウのインタビュー記事が載っていました。40歳の代表者として、彼の心境が描かれていました。やはり僕の抱えた矛盾と同様に、彼も社会に不条理さを感じている様で、心の中でその不合理さを取り込んでいるようです。うちの親父も潔癖症というか、嘘が嫌いでした。その為に他人に嘘をつくと、ひどく怒られました。その性格のせいか矛盾に心が折れたのですね。株屋に転身して自分は嘘をついているつもりではないのに…結果として嘘になることがよくあります。

双日は代表的な事例でしたね。事の起こりは日商岩井から始まり、大規模の赤字をどう処理するかで市場は問われていました。当時の西村社長は当初、期間利益で返済すると述べていましたが、結果はMSBCを発行して借金の返済に踏み切り投資家を裏切りました。当時の市場環境を考えると、債務整理のやり方としては、あまりいい選択肢とは思えませんでした。貸し手責任を問い、別の手段が後年では多く用いられています。アイフルのように…所詮、株価は幻で色んな展開が予想されます。

そんなわけで…推奨当時とは違い条件が変化して、結果として証券マンのカタル君が嘘を言ったことになりました。このようなケースは多く業績予想もその一つです。パナソニックとソニーの処理を見れば分かるように…同じケースでも経営戦略の選択で業績数字は大きく変わります。これは経営者の選択ですね。このマジックに気付く人は、なかなか少ないですね。会計士でさえ騙される世界の話です。

株価を見てカタルは常に市場の投資家動向を考えています。パブロスの条件反射の実験がありますが、人間の感情は慣らされます。これは時間に比例し、記憶にインプットされるようです。今ではバブル以前の日本経済を覚えている人は減り、先ほどの話しのように、停滞する経済を見てきた40歳の人達が、社会の主流を歩み始めています。イチロウも外見から見れば確立された成功者の一人のようにみえますが、本人自身は未だに多くの葛藤と闘っているのでしょう。人間の深層心理は不思議なものです。最近、マッドメンに続きリベンジを見始めました。毎週、ドラマの放映を待つのは嫌いですから、レンタルショップで借りて好きな時に見るわけですが、復讐をする為の心理戦が描かれています。実は株価の背景には、この心理が多く影響しますね。投資に参加する層の市場心理が、大きな影響を及ぼします。

例えば、最近は為替動向で指数が動き、心理がコロコロ変わりますね。通常、このような指数の変化のマジックは、相場の中身が存在してない為に、弱い相場時に現れる現象です。本当に強い相場は、必ずスター株が生まれます。「ナノキャリア」は10月末比の上昇率は3.30倍です。2位がガンホーで3.27倍、以下アプラス、T・TEC、マツダと続き、証券株やシャープなどの個別株が続きます。

…が、金曜日の段階で2倍以上になったのは僅かに6銘柄ですね。(時価総額300億円以上)これだけ下げたのに…これしか上がっていません。先週は大きく下がりましたから、リストアップされた銘柄は少なくなりました。1.5倍以上は僅かに44銘柄のようです。野村証券を指標株としましたが39位の1.55倍でしかないですね。このリストはある意味で正直なようです。バイオと金融が多く並んでいます。神戸製鋼やJFEなどもリストアップされているのは株価が大きく下がった為でしょう。パナソニックもソニーも登場していますからね。しかし僅かに44銘柄か…。カタルの描く壮大な金融相場から日本経済の復活には遠い現実ですね。やはりアベノミクスの限界が問われる時期が来るのでしょう。

これだけ相場が高いのに…何故か期待するシャープは安いようです。この動きは良い現象ですね。ようやく「ふるい」が終了しているのでしょう。ただIGZO一本でリストラを乗り切ることができるのか? 社内体制が整ったのか分かりませんが550円の払い込み問題の火種は、依然、存在し、カタルの眼は向いたままですね。株式教室で若干、テクニカル面を説明してありますが、次の変化日は75日線と200日線がゴールデンクロスを迎える…何日後かな? 自分で計算して下さい。今のペースは1日3円ほどのようです。株価が200日線や75日線に接近する意味じゃないですよ。あくまでも移動平均線がGCを迎える時期が問題になります。まぁ、経験則ですから当たる訳じゃないですが…。プロの仕掛は、このような時期に始めますね。これは長年の経験です。今日の動きなどはなかなかです。大衆が興味を失うから、指数が上がっても個別は上がらなくなります。所詮、今の相場は素人集団ですね。

この時期は金融機能が動き始めていると言っても、欧米では金融に縛りをかけており、金融マジックの復活がなかなか進みません。日本のケースと同じですね。信用創造は資産価格の上昇が背景になっています。GDPの成長率を上げるには、固定資本形成の動きを促進させねばなりません。景気の信頼が回復すると消費者信頼感指数の動きが先行して実際の消費が伸びます。今まではこの動きが設備投資に向きませんでした。この利益が資産価格の下落や、海外との競争に消えたのですね。今度は円安基調と資産価格の復活が揃う可能性があります。そうなると企業は国内で設備投資をしますね。つまりムードが先行し消費を煽り、消費税の引き上げもそうですよ。そうして需要が追い付かなくなります。

マーチは逆輸入できませんよ。円安だと損失が広がります。仕方なく国内の生産活動が盛んになりますね。つまり理屈上、アベノミクスは一定の効果を生みます。その為に欠かせないのは資産価格の上昇の信用創造が前面に出て来るべきですね。だから三菱UFJの株価は必ず700円以上になります。ところが現状はマツダとトヨタを11月まで買っているのに…金融株は証券が先取りしていますが、肝心の邦銀は今ひとつです。つまり信用創造の方が遅れていますね。ここが最も大切なキーワードです。

IGZOは実験から生まれた副産物、電気を切っても画像が消えない不理屈な現象から生まれた技術、今この技術は世界トップですね。携帯端末は電池が命です。だからカタルは007に惚れたのですね。しかし惚れた相手がじゃじゃ馬娘で苦労しています。少なくとも皆さんは相場が成り立っている背景をしっかり捉えなくてはなりません。グリーにしても既存の落ち込みとFFの立ち上がりなど…、海外の遅れる展開などの関門はたくさんありますが、少なくとも目先の第4四半期は改善されますね。それはFFの立ち上がりが期待されているからです。僕もファイナル・ファンタジーのファンの一人です。…と言っても大昔の話ですが…。これはサイドパーティーの作品で利益率は低いのですが…おそらく混乱している社内体制は時間と共に落ち着くはずです。急成長する会社でよく表れる現象ですね。だから多くの会社の株が上場と言うイベントを境に低迷するのですね。マジックが消えるのですが、真の実力は株価が低迷してから発揮されるものでしょう。釣りゲームは何故か、ドンキーコングを連想させます。僕だけかな?

さてイチロウは、果たして2年目のジンクスを乗り越えられるのかな?自分に対し厳しく律せられる人間は非常に少ないものです。酒と女に溺れ、博打に負け、人生を棒にふるケースは多いですね。人間の深層心理は不思議なものです。エミリーの復讐劇はどう展開するのでしょう。しかしどちらかと言えば、このドラマはそろそろ飽きる方かな?シリーズ1を見たら終わりにしようかとも思っています。3月から2シリーズが始まるようですが…少し現実離れしています。金と権力の確執は何処の世界にもありますが…むしろ最近の僕はバロックの世界に魅せられているかな? 音楽はどちらかと言えば、バロック好みのようです。この原稿はいつもバロックのラジオ放送を聴いて書いています。

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2013年02月15日

02/15

かたる:これで、ほぼ予想していた銘柄は上がったことになるな…。11月の選別銘柄の中でSUMCO、NTN、日軽金HD、そうして太陽誘電と4銘柄を選択し、SUMCOが当初から人気になっていたけれど、遅れていた太陽誘電が上がったことで選択していた4銘柄が全て予想通り動いたようですね。違っていたのはグリーだけか…トホホ。まぁ、グリーもここ数日は注目される株価位置になっていますが、買収や海外投資などの投下資本が、選択肢を変えたDENAより有利になるかどうか…今後の見方が別れますね。投下したお金が生きるか死ぬかの分かれ道なのでしょう。シャープの堺工場や野村のリーマンのように、必ずしも成功しているとは言えない事例もあり資金が生きるか死ぬかの見極めは難しいですものです。時代の見極めにもより変わるものですから…ね。

007の数字も数字が悪かったようで、村田に自己株式を売却しているから、当然、特別損失が発生する筈なので、数字結果は当たり前ですが、上がった株価を維持できないのは市場全体の動きが、眉唾かどうかの見極めにもかかっているのでしょう。市場はアベノミクスの真価を問う展開に入ったのでしょうね。ここで残念なことは、野村が568円の公募価格もクリアできなかったことです。おそらく既に第一波動の調整に入っているのでしょう。延長波があるかどうかは分かりません。しかしマツダの下げなどを見ても、ソニーもそうですが、確実に真価を問う相場に入ったようです。

グリーの動きは、明らかにアベノミクスの副作用を象徴している動きです。もしカタルが考えている様に、海外売り上げが今年何処かの時点で計上されるなら…この動きは分からないでもありません。この時期が既に4―6月期は駄目なのでしょう。7-9まで相場は読みますから、この辺りに変化点があるなら、早晩、新しい動きに入る筈です。10―12月期以降なら、その時間分を下値で揉み合うことになりますね。出来高面からみて前者の可能性もあると思うのですが…損益分岐点バーをかなり引き上げているから、それを吸収し伸びる糊代は存在するかどうか…。お金があればやりようはありますが、ないケースは我慢するしかありません。残念だな。折角のチャンスなのに生かせないなんて…。

アベノミクスの真価を試すと言っても、野村はやはり整理未了のまま新展開を求めようと第3波動を仕掛けたことが、敗因なのでしょう。いくらなんでも現状の数字しか見えないのに…見えない未知の利益を買うことに問題があったのかも知れません。007の数字も見てないのですが、当初、予想していた内容でした。問題は4―6月期の動きですね。これが明らかになるのは8月ですから…。場合によれば1―3月の数字が発表される5月にも新しい変化が生まれるかもしれません。通常は株価に反映されるはずですが、小さな企業の場合、個別より市場全体に影響を受けフォローされていないからですね。だから直近の数字も反映されないケースは良くあります。J・TECを見れば分かりますね。その場合は、今日の下げ辺りの筈です。ここは年初に僕が仕掛けた数字で、この辺りが分岐点になる可能性もあるでしょう。

まぁ、弁解はこれぐらいにして…どうせ、負け戦の解説ですから…。早くからアベノミクスには副作用があり、成長戦略が見えないと述べていましたが…今回の一番の首根っこは抑えていますね。それはデフレ対策です。まぁ小手先の賃金値上げ要請ですが、複合不況のデフレ状況の中で、効果がないわけではなくローソンのように宣伝経費を賄うほどニュース化されている訳で、徐々に歯車も回るのでしょう。この調整期に活躍するのは筋として「シャープ」でしょう。僕はグリーや007に代役を求めたけれど…この選択に見事に失敗したわけですが、J・TECの動きもシャープの動きも未知の利益、見えない利益を買う材料としても、確実な利益なら相場に反映されるようです。何処で今の調整局面を抜ける事が出来るか?タイミングが注目されます。

s20130215a.gif

12月26日の266円はボックスの下限で、1月31日の308円が目処になります。これまでの高値は12月18日の372円です。そこから266円まで下げていましたが、1月18日に352円まで回復しておりセオリー通りの動きで反落し、308円からわずか3日で352円を抜き357円と3点天井を付けての反落です。通常、3点天井と言われ弱い形ですが、大昔の話ですが、任天堂が海外展開するときに増資後に3点天井を形成し、一旦終わったように下げてから大きく駆け上がった姿に似ていますね。つまりこの下げ波動の何処かの時点で、反発する展開が予想され、相場が残っているように感じます。この次の株価波動は昨年3月の619円が目処になり仕手性を合わせ、2月後半から3月の銘柄になると考えています。

良いですか…基本的に年初からの相場は付録です。みずほの動きが示すように…あるいは1月に入って上昇したソニーでも良いです。年初からの全体の上げは水準訂正の一環でしかありませんね。ソニーなどは未来が感じられません。ただ大きく純資産が割れた為に上がったアベノミクス・マジックの一環なのでしょう。肝心なのはマネタリーベースの増大で信用創造だったはず、その結果の副産物として生まれる円安が、何故か、前面に出てマツダの相場が形成されていました。僕には当初から不可解な動きでした。円安が全てを解消すると言うマジックに引っかかっているように見えましたね。僕の、この考えが正しいならマツダは当面お休みの筈で、まだ下げるでしょう。何しろ11月の決算数字まで織り込んだのです。何度か、戻る筈で…また株価は噴き上げますが、おそらく空売りでしょう。

この調整は予想されており、どの時点が下値か?
これは今の所は分かりませんが、野村が指標株になっていますね。みずほでも三菱UFJでもありません。あくまでの野村証券の株価が指標です。まだアベノミクスの残存効果が残っており僕の認識は一般化されていません。昨日も日経報道により素直にバイオに波及したので、まだ整理は始まったばかりですね。ここから新しい動きが芽生えます。なるほど…そうか。一幕の終了から2幕に移る前に食事をすれば良かったのですね。だいたい出遅れのみずほが最後に遅れを取り戻し、一気に抜いたわけで…、それに刺激され野村が再び登場し舞台の延長が始まると考えたことに無理があったのでしょう。早くから主力の疲れを感じていたのに…2幕の主役探しをしたことに敗因があったのかな? 病み上がりの病人に、いきなり昔のように跳ねたりして、はしゃげと催促する姿が自分の心の貧しさに
負けたのですね。此処は優雅に幕間の食事を楽しめば、よかったのでしょう。折角、信用枠を空け始めていたのに…無駄な努力に終わってしまったね。トホホ…この辺りがカタルの限界なのでしょう。

どうせ上がる銘柄は決まっています。のんびり見守ればいいのでしょう。女王陛下の命令があるまで…。

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2013年02月14日

02/14

かたる:先日来、何度か弱気のコメントを出しているが…完全に一幕が終了した印象ですね。昨日の野村は不発のようです。おそらく業績の現状認識と株価の関係では時間が必要のようですね。この状態が続けば一株利益50円を予想しますが、この数字が確定されるような状況が生まれないと、次のステージに移行できないのでしょう。トヨタも完全に6か月先を買っており、このまま上を買う人は居ないのでしょう。故に相場は横這いでしょうね。

問題は過去に失敗しているように、これから日銀がどうするのか? 改善する経済指標を見て資金を絞れば、昨年のように失速しますね。あの時は民主党、今度は浜田氏のリフレ策を携えるアベノミクスですから、本物の可能性は高いのでしょう。しかし三井住友建設は相場にならず、他の建設も同様のように予算がない為に、小渕さんの様なマジックは使えませんね。この点は200兆円構想も消えはじめ良識が働いています。為替にしてもマツダは大きく上がりましたが、関連企業は上がっていません。例えばアークは1月に減額修正を入れています。中小企業の親父も為替で、まだ潤わないのでしょう。

かえってアベノミクスの副作用が心配ですが、山崎パンは純資産を回復する正常な修正波動で、原材料費高の副作用の影響も今の所は感じられません。環境が良くなるソニーが純資産を割れており、環境が悪化する山パンが純資産価格と言うのは、何故か不自然さを感じますね。この不可解な現象は三菱UFJの純資産回復が実現できてないようにアベノミクスも道半ばなのでしょうね。相場は水準訂正だけの印象です。新しい成長路線が全く見えませんね。ナノキャリアなど一部のバイオ株にその動きはありますが…あまり調べてないからな…。

かたるは主力の休みを予想し、グリーや007に力を入れ始めましたが、予想以上に弱かったですね。完全な失敗です。DENAやグリーの海外のゲームは10月頃のようですね。軌道化するまでかなり苦戦している様相です。日本と違うのは国土の広さでミラーのサーバーなどが必要なのでしょうね。その為に設備投資負担もかかるし、特にグリーは買収なども実施している様相で、のれん代の償却費や人件費が水膨れしている様子です。これは急成長企業によくある現象で、過去、USENやGMO、代表的なのはライブドアのホリエモンです。きっと田中さん自身も戸惑っているのでしょう。周りに優秀なスタッフに誰か引き入れないと駄目なのかな? 明らかにDENAの方が、過去の失敗もあり洗練されています。

さてカタルはグリーや007のコメントが多いですが、勿論、お気に入り銘柄ですが、それほど集中している訳ではありません。どうしても失敗している銘柄の解説は、時間を割くケースが多いだけの話ですからね。メールや電話など、相談があるのは失敗した銘柄ばかりです。成功したマツダや金融株などの相談は皆無ですからね。さて、ざっとですがグリーの決算を見ました。先ほど解説したように買収している割に売り上げも伸びてないし、のれん代や人件費など費用が増えています。要するに管理できていないのでしょう。

大和証券のCMで選択肢が増えると便利のように見えますが、顧客は購買をかえって迷い、最後には購買そのものをやめてしまいます。今の携帯ゲームは駄作ばかりで…洗練されていないように見えます。ハシリであるグリーの釣りゲームは任天堂のドンキーコングに何故かダブります。スマートフォンから繋ぐとDENAが上に表示され、グリーが下に表示され、両社の広告が先頭に出てきますが、どれが面白いのか…サッパリですね。絞る作業が必要でしょう。でもガンホーの「パズドラ」ように当たると、やはり大きいのでしょうね。どうもカタルが固執しているグリーの決算資料の会員数の数は、あまり意味をなさないようです。確かに楽天と違い、グリーやDENAの会員向けのメールはあまり来ませんね。僕は両社の会員ですが、あまり見ません。人間は2か月か1か月に一度程度なら苦にしませんからね。もう少し活用方法があるでしょうに…データの管理が下手なようです。ゲームの開発も大切ですが、売り込む技は芸能界がプロですからね。その人材を引き抜く必要もあるでしょう。グリーは財務面に頑固な管理者も必要だし、IR対策も今回の決算後の株価を見れば分かるように下手糞ですね。

あまり詳しく見る気力もないですが、DENAの数字とグリーの数字を比べてもう少し分析する必要性を感じています。株価面ではDENAに軍配が上がっていますが、戦略に違いでグリーの一点集中が生きるかもしれません。この効果が出るのは今年の筈ですが…両者とも売り上げの1割から2割未満の海外売り上げの数字は、やはり夜明け前のイメージが強いですね。よってこの下げはやはり買い場だろうと思いますが、2012年6月のケースのように売り込みから急激な反発を迎える場合も…、また1か月以上下値で低迷し反発する場合もあります。自分の資金量により戦略が決まりますね。市場の評価より僕の評価は高いですね。のれん代や人件費の増大により収益が圧迫されていますが、売り上げは伸びていますね。コンプガチャの影響がこの程度なら、そう悲観することもありません。ゲームを軽視する層が存在しますが、音楽も絵画も映画も本も…創造の付加価値は一番、利益率が高いのです。仕組みの構築が完成すればサイドパーティーの参加もあり、主導権を握れますね。昨年のグリーのニュースリリースからは、日本にはない米国の技術的な障害が書かれており、時間が掛かっているだけの話と推察しています。ベンチャリの失敗とは異質の問題ですね。故に買い場でしょう。グリーの業績数字

さて007も、村田の戦略に組み込まれるのでしょうか? サムソンもアップルも村田に頼っている訳ですね。たしか村田の主力工場は北陸にありましたね。石川県など世界一の村田は確実に技術進化を続けています。あの自転車ロボットを見れば技術水準の高さは分かります。紙のように薄い素子の開発は積層化され、小型化が進み僕が大きなファンドのマネージャーなら、永遠に持ち続ける銘柄の一つです。ファナッックと共に…お気に入りの銘柄です。でも実はあまり手掛けたことがないのです。理由は貧乏だからです。兎角、個人投資家は効率を狙い値動きに翻弄されます。しかし細かい値動きは誰にも分かりません。僕は007を買い増しして失敗したように、速度計算が完全に出来ていませんね。

ある程度大型の株なら、だいたい出来きています。みずほから野村に切り替えたけれど失敗のようです。両者とも下げそうですからね。いや語弊が生まれるな。両者とも横ばい波動に入ったようです。僕には資金的な余裕はないので、昨日は泣く泣く整理しました。まぁ、利食いなのですが…当然、高値で買い増しした玉は残しました。時間が来れば整理の対象になるかもしれないし、利食いに変化するかもしれません。主力がダメなら未来が語れるグリーや007に移行すると思ったけれど、やはり休みも必要なのかな? この点は、まだ見えていませんね。

さて相場で儲かるのは簡単です。自分の力量を知ることです。多くの人はこれが出来ません。自分の実力以上に浮かれますね。建玉を現引きして更に下がったら、買えるかどうかで勝負は決まるのですね。大勝負に失敗している優秀なファンドマネージャーも、この事が出来ません。彼等は商売で時間を問われますが、個人には時間が無限にあります。はやい話、死ぬまでに相場になればいいのです。確か、もう3年以上前になりますが、あの時のQBは夢でした。しかしようやく、今、現実化したのですね。それもカーナビだけの話しです。ケンウッドは何処に売っているのかな? 中国メーカーにも搭載するのでしょうか? 100万台で1%ならいくらになりますか? 日立ソリューションにもパイプがあり、確か日立はCD機も作ってなかったかな? 沖電気やオムロン、富士通あたりに、売り込むべきでしょうが…戦略はどうなっているのでしょう。カーナビの次のターゲットは何処でしょうね。

グリーが昨日の一番人気でした。TICK回数をよく見て下さいね。今までは買いで上昇の一番人気が多かったですが、人気リストを見るとニコンが並んだり、変化が見られますね。全体はお休みでしょう。しかし一番人気の座は、人々を魅了する存在なのですね。この存在価値は非常に大きいのです。3500程度ある銘柄の中で、一番人気になるのは並みの器ではありませんね。この辺りの評価は何れ分かります。でも今日は二つに絞っていましたが、カタルは全般も見ているのです。僕は全体の伸びが終わっているという判断ですがマツダや野村の上値は、まだあるかもしれません。徐々に変化して行くのですね。早ければ5月にも新しい流れが…遅ければ11月まで相場は休むのか…?そんな時間的な感覚なのでしょう。最後に、相場で儲かられる人は、銘柄の選別でもなければ、タイミングでもないのでしょう。あくまでも自分の実力を知っており、自分自身をセーブできる人が儲かる人なのですね。果たして何人の読者の人が、自分自身との葛藤に勝てるのでしょう。

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2013年02月13日

02/13

かたる:なるほど…株価と言うのは良く現状を把握しているものですね。四季報のグリーの決算数字からみて不思議で仕方がなかった株価動向の謎が判明しスッキリしましたね。今日は理由がわかったので安心した次第です。しかし、もたつく海外売り上げの謎はグリーの限らずDENAにも抱いています。LTEは欧州や中国では広がっておらず、日本と米国の話しなのでしょう。ガンホーだけが「パズドラ」の好調さで株高になっていましたが、もともとグリーは、これだけ株高になったのに株価は上げていませんでした。

今までの感覚の相場では売りなのでしょうが、正常な感覚に移行していますから、おそらく買い場だと判断しています。昨年、カタルはホンダの減額修正の決算発表時に、株価が大きく下がりましたが、買い場だと判断し今日の市況で書いたことがあります。同じ感覚です。今年の何処かの時点で海外売り上げの軌道化が見込まれるでしょうから、この下げは絶好の買い場になると考えています。このようなボックスを離れる為に、ジャンプする前の絶好のかがみの状態と考え、持ってない人は打診を入れて良いのでしょう。お奨めします。基本的に株の最大の買い材料は株価が下がることなのです。現状は1230円から始まり、現在は1170円近辺で推移しています。まぁ、此処から下げても1000円を割れるかどうかでしょう。むしろ確率的に上がる方が高いと判断しています。

ソニーはこんなものなのでしょうね。シャープは一段高が期待されます。金融ですがソロソロの印象なのですね。野村が最後のステージに入った様子で、三菱UFJの株価の鈍さが現状を物語っているのでしょう。やはり僕には今のアベノミクスマジックは、何かが欠けている印象なのですね。成長戦略をどうやり遂げるのでしょう。やはり地方分権など独自色を打ち出すしか、豊かな世界に移行できないかな? 技術開発や基礎研究で青色発光ダイオードの中村修二さんの事件以来、日本の技術者に意識変化が生まれ、僕と同じように大きな意識変化が芽生えています。この背景は終身雇用や年功序列と言った古き良き時代の仕組みが崩壊したためですね。安倍首相が賃上げを経団連に訴えていますが、経済的な論理からして通用しない小手先のドレッシングです。もともと誰でも作れる技術を日本の残そうとする古い製造業重視の固定観念でしょう。故に為替に拘る訳です。しかし日産自動車を見れば分かります。全体が上がったために日産も買われたと思われますが、日産にとって円安がそれほどプラスに見えません。むしろマーチなどの採算が悪化し、どちらが有利なのでしょうね。

国家と言う考え方が問われているのでしょうね。皆が英語を話すようになり、国際標準になり言葉の障壁が消えると時間はかかりますが、黒人のオバマ大統領が生まれるわけです。人気海外ドラマの「マッドメン」や「ヘルプ」と言う映画を見れば分かるように、スリーKなどが横暴な振舞いをしていた時代はつい最近ですね。しかしスーパーコンピュータやインターネットの発展で時代は加速度的に変化しています。豊かな発想を否定するような社会環境を創ってはなりませんね。アベノミクスの第一弾の続きが何処まで通用するのか分かりませんが、甘利発言で相場を維持できるほど簡単でないのは、三菱UFJの株価を見ると分かります。まだ純資産価格をクリアできないのですね。本来なら自社株買いをすべき株価位置です。ソニーも構造改革に目途が立っているなら自社株買いをしても悪くない筈ですね。ところが…この背景はROEと言う投下資本に対する経営効率を考えてない日本の風土にあるのでしょう。

太陽光発電の買い取り価格が下げられるようでは、何処に日本の戦略が存在するのでしょう。EVの戦略は進むのでしょうか? 株式市場ではまだこのような変化は生まれていません。業績面で裏付けが取れるのは自動車だけですね。大きく下がった株価のリバウンドは終わったと思われます。理由はソニーやパナソニックの動きから推察できます。本日のグリーは仕掛けと思われますが、簡単に株価は崩れていますね。DENAにしてもグリーにしても、業績面では夜明け前の印象です。ここで叩く理由は買うための叩きなのでしょう。大型の材料株から、やがて相場がなかった小型株に物色の矛先は向かうのでしょうが、為替などで大きく上下するだけの相場では、アベノミクスは失敗し副作用が懸念され参議院選挙まで持たない可能性もあります。

相場は売りではなく買いの筈、アベノミクスの第一弾は間もなく終了を迎えるような印象を抱いています。どちらにしても野村証券の株価を注目されておかれれば良いのでしょう。グッピーに始まりグッピーに終わる。

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2013年02月12日

02/12

かたる:列車が山を越えると加速が早くなるのが当たり前の現象です。株価も山を越えたものは安心感が与えられ参加層がさらに増えます。そうして株価は加速して行きますね。しか暴走列車に乗り込む勇気のある人はいないでしょう。だんだん参加層は離れて行きます。この列車の目的地は様々です。それぞれには行先が書いてありますが、多くの人に見えません。通常、人間は我慢が出来ません。更に値動きに魅せられますから、どうしても人気銘柄に目が向きがちですが…。しかし多くの人気銘柄は偽物のケースも多く存在します。素人眼には分かりませんね。勿論、宝石鑑定のように鑑定する代物が、既に確定しているものならば専門家も事は簡単ですが、株式は日々変化し、状況において宝石自体が突然変異をする事があるから厄介です。あの時代は本物でしたが、技術が一般化した現代において偽物に変化しました。…なんて事例はたくさんあります。

昔は誰もがテレビなど信じませんでした。箱の中の人間が話すなんて…。しばらく経つと今度はカラー版が登場します。劇的な変化が生まれました。画期的な新技術など、あまり登場するものではありません。しかし産業革命時期のように…そうしてインターネットが後押しし、情報が共有化されると謎の解明が一気に進みます。昨日はNHKで古代コンピューターの解明がなされていました。海の底から引き揚げられた訳の分からない化石上の物体が、アルキメデスの作った食〈日食や月食など〉を表す天文版だという謎を解明する番組でしたが、この解析には多くの人が参加し、最新のコンピューター技術を使い構造が解明され、使われた歯車の数が解明されていきます。「53」と言う素数の歯車数を巡って謎解きが始まる描写はドキドキしましたね。あの番組を見て、あぁ~、今、僕らは産業革命時と同じ状況下におかれているんだな。と実感しましたね。カタルはベルリンの壁崩壊からアラブの春であるチュニジアのジャスミン革命を情報化の進展が起こした革命だと考えています。既にインターネットが利用され世界中の様々なニュースが手に入るようになっています。TEDは素晴らしいプレゼンのアイディアですね。僕は月曜日のEテレを良く観ます。昨日はロボットの話しでした。コンピューターの発展と情報化の進展は、多くのアイディアを現実にします。素晴らしい時代ですね。

どうやら予想通り野村証券はボックスを綺麗に抜け始めたようです。しかし四季報の現状の数字を見ると明らかに割高で買いにくいでしょう。でも僕は本日、再び買いました。資金が余りないので僅かな量ですが…。あっちこっちに買いたい銘柄が見えるのは、困った現象です。選択する選択肢が増えると人間は躊躇い、結局は選択することを止めますからね。三井住友建設からみずほへ、そうして再び野村への選択肢は金融相場路線の選択です。果たして重視してなかった為替のマツダはどうなのでしょう。もともと金融緩和の為に円安が発生しており本家は金融相場ですね。その影響により付随して円安が生まれ、マツダが誕生しました。その本家を抜きスターになることに矛盾を感じますから、この地位を逆転させ一幕は終了するのでしょうか? まぁ、マツダと野村を比較することが土台無理な話です。3流相手にトップ企業が…トヨタなら分かりますが、マツダでは…この発想が貧困ですね。

金融はアイディアの勝負なのですね。様々な情報の選択肢の中から、皆が何を選択するのか? 自分が選択するのが基準ではありません。皆が選択するのが基準になりますね。しかしカタル君はみんなが間違っていると考える事がよくあり困ったものです。現代の相場は素人集団に集まりで、どうしても人気が単純化します。もう少し洗練されると流れがもっと綺麗に表れるのでしょうが…。休む時は休ませねばなりません。相場が若い時はどうしても参加層が限られますから、高値を維持できずに下がることがよくありますね。その休みをどう活用するか? 勝負が別れますね。しかし予想通り野村証券は値動きが良くなってきましたが、売り板が少ないですね。本当でしょうかね? 何故、100万単位で板がないのでしょう。玉が吸い上がっているのでしょう。

さて枠を空ける作業を継続させながら、同時に下値の銘柄も信念を持って買い集めるには資金が足りません。何処かに資金を集中させねばなりませんね。この選択が運用成績に影響を与えます。まだ一幕は続いていますからね。一般的には上昇3か月ですね。甘利発言からか…相場は休むと考えていた時期に鞭が加えられ…この動きが憂いを残さねばいいのですが…どうも新展開が見えないのが気になりますね。二期目のオバマ大統領は既に、移民、銃規制、気候変動を優先課題に据えることを明確にしています。ある元政権当局者は、大統領は演説で気候変動対策の一環として、温室効果ガス排出の削減を提案するだろうと述べた。とか…気になる動きです。北京の公害は深刻化し環境を前面に押し出せば、中国の進展をセーブできます。この辺りの動きにも注意は必要でしょう。

二幕を考える時期になり、幕間に食事をするのは歌舞伎の世界の話し、あの弁当はこけら落しで変わるのでしょうか? 上手いものを食べるためには、多少のお金も必要ですからね。良い選択が出来るかどうか…。しかし運命とは不思議です。昨夜、昔のお客様から電話があり、これも神の啓示と考え、わざわざ既に発注済みの注文を取消し、選択肢をアレンジしました。現実社会は、まか不思議な現象の上に成り立っているのでしょう。

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2013年02月08日

02/08

かたる:休んでも強さを感じる相場展開ですね。多少は安くても良いはずです。特に関心のあるチャートは野村証券ですね。通常、高値保ち合いを抜ける場合、このように高値ボックス圏を、上限でもたつく形は買い場になります。ただ休みが少なく、抜けても一気に駆け上がるかどうか自信はありませんが、公募価格が568円の為に、そこに売り物が想定され魅力ですね。

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既にみずほも値動きから見ると玉が枯れている様で、多少ボリュームアップすると、値動きが早くなっています。大量の資金を扱うファンドは、お金はあっても買う玉が揃わないものです。都合よく、増資を受けられるケースは余りありませんからね。会社側が困っているときに資金を調達しようとする企業はたくさんありますが、此方が買いたいときに株式を発行するような企業はロクな企業はありませんからね。デルのようにMBOが出来るのは、企業価値がかなり高いという事ですね。上場企業はシャープやソニー、パナソニックのように企業業績が悪化すると株式価値が大きく叩かれますね。上場企業の欠点は、大胆な構造改革が出来ないことにあります。シャープなどは狙われやすいですね。本当はある程度、内容が分かっている訳で、企業業績が大きく悪化する前に、MBOを実施して構造改革を成し遂げてから、再上場すればいいのでしょう。しかし日本の場合、このような投資層は育っていませんからね。

今日のソニーは大幅安ですね。もともと水準訂正の銘柄でしょう。潜在能力はピカ一ですが、経営陣が出井さん以降、いや大賀さん辺りまで遡るべきかな? なかなか恵まれませんね。今日のマツダは多少高いですね。昨日はよく出来高が膨らみました。この銘柄は為替水準にもより判断が難しいのです。最大PER15倍の450円まで買われても不思議ではありませんが、僕は昨日の出来高を見て値動きも早くなっており、休憩入りのサインではないかと考えます。相場は円安を糧に大きく水準訂正してきましたが、昨日の日経夕刊の十字路、野村の榊さんの18年間の円安と言う実質実効為替レートと言う考え方をよく読んでください。僕が円安=株高を懸念し、アベノミクスはマジックで、今は正しいがこの後の展開が見えないと言っていることを、示している一つの考え方が掲載されています。ソニーが果たして3000円、5000円企業に育つのでしょうか?

段々、銘柄選別が難しくなります。まぁ、野村証券のもう一段高の後の展開が見えませんね。J・TECや007は水準訂正とは別の動きですね。ここからのシャープも新しい展開を買うことになるでしょう。実は新しい候補銘柄が、昨日の原稿から浮かびましたが…自己資金が限られており、あまり手を広げる事は出来ませんね。あくまでも金融相場が中心なのでしょう。つまり銀行、証券、不動産の資産効果が表に出る銘柄群が主役の筈です。株は休んでいるときに買うものですね。出来れば、株価が上がる前に買いたいものです。だから材料の見極めが大切になります。

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さてテクニカル上の判断も難しいのですね。出来高と株価の関係です。通常は一定の出来高が続くうちは買い続けて構いませんが、株価が上げ続けると、出来高が通常の出来高から大きく膨らみ始める時期が来ます。昨日のマツダのように…。このような場合は判断に迷います。ボリュームを上げ、一気に駆け上がることがあります。この動きが数日続き、株価が下がれば、そこで一旦休憩ですね。ところが、みずほのように…ボリューム全体がアップするケースがあります。この場合は息が長くなります。全体のボリュームが維持され、株価が上げ続けることもあるのですね。スケールアップするケースです。

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終わりの判断か、スケールアップの判断か…迷いますね。
はたまた三井住友建設のように、明確な最後の飛びが見られずに、売り場が鮮明でないケースもあります。要するにケース・バイ・ケースで経験則がものを言う判断です。しかし出来高が膨らむという事は、市場から注目されているという事で、相場としては最終章の意味合いが強いですね。グリーや007のように、舞台の袖で、たむろする方が相場としては若いのですね。しかしプリマドンナに選ばれないことも良くあります。所詮は練習生のうちですから…。下積みが長く感じられるのが通例です。「映美くらら」さんのように、宝塚で大抜擢されるケースは少ないのですね。

小型株ほど値動きは荒く、現物株ほど値動きは荒くなります。つまり標準偏差が高いという事です。リスクが大きいわけですね。大型株は数年に一度しか活躍がありませんが、値動きは安定していますね。日経225銘柄は、概ね大きく動かないものです。現在のような10年ぶりの金融相場はそうあるものではありません。ただ既に3か月が経過し、現状認識は浸透し、相場は変化を欲しつつあります。この一幕の終焉は野村証券の動きに掛かっているのでしょう。米国では不動産市況が大きく改善し、カタルの推定では相当な含み利益が生まれている筈です。増資を実施し株数が増えましたが、野村や邦銀の活躍機会は増えています。ジャブジャブ資金を活用する一段高のスケールアップが生まれる筈ですね。アセアンの経済成長は速く、金利も高いのです。ここにヒントはあります。東証もアセアンを纏めるチャンスですが…それを実現させる器の人物が居るのかな? 所詮は野村ブランドの権力構造ですからね。集団から離れて、個人で活躍できる人間が何人いるか…。僕は少し枠を空ける作業をしています。舞台の袖銘柄を買い増ししたいけれど、自信もないからですね。あらら…上手く行かないものです。野村やみずほだけの一本勝負でも良かったのです。見極めには、もう少し時間が必要なようです。

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2013年02月07日

02/07

かたる:今日は新しい切り口を思いつきました。最近の円高で自動車株が大きく買われていますが、実際にどの程度、輸出企業の企業業績が潤うのか?…をテーマに考えてみます。かたるは円安の効果は認めていますが、円安=株高に繋がっている理由が全く理解できていません。よくテレビのニュースなどでは輸出企業が潤うので企業業績の改善が期待され株価が高いと言いますが本当でしょうか? 

貿易統計では既に赤字になっており基本的に円安は日本国にとってマイナスです。しかし製造業においては自動車の輸出が伸びると関連企業は幅広く相乗効果が期待され全体のパイは上がります。自動車産業だけではなく幅広い中小企業全体が潤うことも事実でしょう。何しろ、ここ近年の円高により中小企業まで、皆、新興国のタイやインドネシアなどに移転しました。自動車会社のトヨタや日産だけが移転を決めても生産は出来ません。一次下請けのデンソーや鬼怒川ゴムなどの参加が欠かせません。一次下請けだけでは無理で、二次下請けまで進出していますね。大きな部品なら三次下請けまであります。そうして自動車生産村が出来上がり、はじめて生産開始です。だから必ずメーカーが進出すると、一次下請けも一緒に海外工場を設けます。調べたことはありませんが、この相乗効果は10倍程度まで膨らむのでしょうかね? 貨幣乗数は8.6倍ほどですからね。今の日本で残っている中小企業の人は、勝ち組です。マツダのようなものですね。既に競争相手はないでしょうから、いきなり国内に生産を戻すのも至難の業でしょう。注目はこの後、マーチなどの価格が上がるかどうか?この話はだいぶ先になりますが…為替が120円、150円になれば可能性はありますね。

さて今回の円安水準を見て株価は急騰してきましたが、カタルはマツダの株価を見て当初から300円目標で350円程度まで容認かな?と考えてきました。理由は過去最高利益からの一株利益の計算で一株当たり30円だからですね。PER10倍程度が今の妥当価格でしょう。あるいは期待が存在し15倍程度まで容認されるかもしれません。しかしそのためには現状の為替水準が安定するかどうかを見極めなくてはなりません。故に現状は既に30円の10倍まで買っており、妥当価格なので350円程度まで容認され、もしさらに急騰するようなら空売りも…選択肢の候補になると述べています。この数字はいつ実現するのでしょう。おそらくフル寄与する7-9月期まで既に株価は読み始めており、この結果が判明するのは11月ですから、今は2月ですので先読みしすぎだと考えている訳ですね。決してマツダがダメになるという考えではなく、株価と時間の関係です。

さてトヨタはどうでしょう。マツダからトヨタまで株価が買われてきており、カタルは円安効果が充分に株価に反映されており、そろそろ株価が休む時期が来ると述べています。以前の野村証券やシャープ、アイフルと同じ感覚です。決して株価が下がるとは言っていません。この点を間違わないように…。仮に高値を買って株価が下げても、第二波は必ず来ます。今回の高値は再び抜かれるでしょう。つまり一時的な下げで…下げと言うよりお休みと言う方が妥当でしょう。プロは常にこのウェーブを利用し、鞘を取ろうとして失敗を続けるわけですね。さてカタルは前回のお休みを見事に当てていますね。野村を始めシャプやアイフルなどの人気株の高値を指摘しています。マツダは難しいのです。円安が何処まで続くかに影響を受けます。しかし計算では300円は妥当株価で、ここから上に大きく跳ねるなら仕手株になります。出来高に注目して下さい。今日は業績発表を受け株価が跳ねてくれば、半分程度は利食いするのが筋ですね。一度に売らずに何度かに分けて売りましょう。誰も高値は分かりません。神様だけですからね。しかし野村のように下げても、下値は知れています。だから空売りは歩が悪いですよ。余程、人気になれば可能性はありますが、その前に規制を受けるかもしれません。むしろ一番手より二番手銘柄が相応しいでしょう。そうです、トヨタですね。自働車では一番ですが、今回の相場ではマツダに先導され二番手銘柄ですね。

さてトヨタの生産台数は1000万台で国内生産は300万台で輸出は200万台と言う感覚です。つまり売り上げの2割が20%の利益に繋がります。ざっとですよ。正確には車種別に輸出価格を算定して計算をしなければならず、部品などの輸出入があるのでそれも考慮する必要性があります。しかし僕らはアナリストレポートを書く訳ではなく、大まかな数字が分かれば良いわけですね。だからこの程度で充分でしょう。四季報数字では今期の売り上げは21兆3000億円です。この20%は4兆円であり、為替は20%下落しているので、8000億円の為替効果が生まれているようですね。一株あたり232円ですね。つまり一株利益は500円程度になる訳ですね。株価は4860円ですね。ほぼ妥当株価ですね。上手くできていますね。だいたい計算通りに株価は進行しているようです。マツダもトヨタも同じペースで買われている訳ですね。今の計算は現状の為替を元に計算した株価数字ですからね。仮に100円になればまた世界は違いますよ。しかしほど良い水準でしょう。何しろ株価は既に7-9月期が明らかになる11月まで買っているのです。通常、株価は6か月先を読むと言われますから、最低2か月程度はお休みが入るのでしょう。あらら原稿を書いている内にマツダが300円をクリアしました。さて皆さん、今日から数日、出来高に注意して徐々に利食いを開始して下さい。何度も言いますが一度に売らずに少しずつ売ります。既に300円を超える上昇で、出来高は1億9千万株ですね。通常の1日分ですね。ここ一両日が注目でしょう。いよいよ最後の「飛び」の段階ですね。参加するのはディーラーマンやネット・トレイダーです。

一つの流れに変化が起きるという事は、強い相場なら別に流れが生まれます。サニックスが上がっていますね。しかし自民党は太陽光の買い取り価格を引き下げるそうですね。相場になるかどうか…この点が気掛かりです。金融はみずほが加速し始めていますね。しかし野村は、なかなかこの高値ボックスを抜けませんね。568円までゆっくり消化した方が相場は強くなりますね。分かりますかね。この感覚が…一気に駆け上がる相場は弱いとも言えます。一番強いのは爆発する第一波動ですが…。そのような相場は10年に一度程度あるかどうか…。今回は2003年に次ぐ相場ですよ。前回は2006年に、こけました。日銀がマネタリーベースを絞ったのですね。金融機関に利益の蓄積がないうちに、マネタリーベースを過去の反省から絞ったのですね。だから設備投資などへの循環景気波動に入らなかったのです。たっぷり利益を与えねば、リスクはとらないものです。

昨日、変化が出てきたのがグリーでしたね。僕が買ってから3回目の動きになりますが、これまでは何れも抜けていません。仕掛け人が不在なのですね。しかしこれほどの器ですから、誰かが仕掛けます。必ず…ね。ただし時期は分かりません。既に玉集めが開始されていると思われる007はどうかな? ようやく横ばい波動に入るかどうか…それともまだ下値があるかどうかは分かりません。おそらく横這い波動でしょう。みずほはどうしようかな? 実は昨日、おまじないに少し売りました。でも相場観としては大型株などで、完全に止まってから売った方が良いのでしょう。売らなくても構いません。まだまだ水準訂正波動は続きますね。しかし僕は常に効率を考えますからね。それで失敗をしている訳です。前回は007を買うために、上がるのを分かっていながら、売りましたからね。しかし速度計算を間違っていました。動きはなかなか見えない訳です。グリーも007も全体が休む時に活躍する銘柄です。しかし全体が休んだからと言って、必ず買われる保証もありません。他の銘柄に飛ぶこともあるし、相場が弱ければ全体がどれも下がります。

円安を背景にした舞台は一幕を終焉するのか…、それとも一幕の延長戦のアンコールが行われるのでしょうか? 今の相場イメージはそんな段階です。円安を背景にした一幕のスターはマツダなのですね。故に、この株価が、第一幕を仕切ります。3年前のカタル銘柄か…政策の読みも難しいものです。

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2013年02月06日

02/06

かたる:今日初めて…「日本株の上昇はまだ続く」とのバロンズの記事を見ました。昔から、「もうはまだなり、まだはもうなり」と言いますからね。為替水準が訂正されるにしても余りに急激な変化は様々な問題を引き起こします。昨日は時価総額1兆円超えの企業リストを掲載しましたが、まだまだ水準訂正は続くのでしょう。NTTはドコモとの兼ね合いがありますから評価は難しいですが、日経平均採用企業で見ると225銘柄の内90以上の企業が1倍未満なのですね。いずれ修正されるのでしょう。この根拠はインフレターゲット論の採用ですね。基本的にデフレから脱却できるなら、資産価格は上昇しますからPBR1倍以下の株価は修正されますね。ただし黒字企業の話です。中には東電のような企業もリストにありますから注意は必要です。

今日は昨日からの読者のメールを題材にして話を続けましょう。彼は浜田さんのリフレ政策は日本経済の復活に有効に働くと言うのです。これから為替効果が生まれ、4月以降になると様々な商談が円安を前提に動き出すので、取引が活発になり消費が刺激されるとの見方のようです。昨日の僕の主張は、この円安効果を既に株価が織り込んでいるというものです。何故なら、マツダからトヨタに広がり、マツダの過去最高利益水準の一株利益30円のほぼ10倍ラインまで今日は株価が回復しています。もし増資をしてなければ500円以上に駆け上がる可能性もあったのでしょう。しかしマツダは所詮、自動車業界では3流企業です。ユニークな会社で見所はありますが、トヨタやフォルクスワーゲンなどの比ではありません。時代を象徴する材料株の評価です。まだ株価は最後の飛びを演じていませんから、もし最後の飛びがあれば…、あまりやったことのない空売りも選択肢の一つになるかもしれません。

多くの銘柄で水準訂正が進んでいます。まだ三菱UFJの純資産価格以下の株価ですし、野村証券は568円の公募価格をクリア出来ていませんから、株価は強含みの推移が続くのでしょう。しかし「まだ」と言う表現がメディアに使われるような株価位置なのでしょうね。上昇するにしても、いずれ休みは必要なのでしょう。どうしてか? 僕は20%を超える為替上昇の影響を、見極める必要性を感じています。原材料価格が2割上昇するとパンなどは利益が出るのでしょうか? 既に今期は為替予約済みでしょうが、おそらく来期、4―6月期は全く対処してないでしょう。だから春にも値上げの話が出て来る可能性がありますね。電力料金も…可能性があります。これらの材料は未消化です。しかし輸出の円安効果の話は、既に7-9月までの数字を株価は買っていますね。理由はマツダの株価ですね。この業績数字が明らかになるのは、11月ですね。ホンダのN-BOXは予想通り好調らしいですね。米国の販売も好調でしょう。

しかし米国のSP500のチャートを見ると、三つの山に差し掛かっており、財政の崖の話はどうなったのでしょう。株と言うのは、下がるから、また買い場が来るのですね。リズムが生まれます。今日はトヨタの数字を見て安心感が広がっていますが、副作用の方は何も消化されていません。そろそろ春に近づき行動を考える時期でしょう。所詮、ソニーやパナソニックは負け組企業なのです。単に売られ過ぎた修正波動だと考えた方が良いでしょう。利益が伸びる環境下にあるのは、やはり金融でしょうね。自動車は万年強気ですが、マツダやトヨタを見れば、現時点では違和感は完全に消えました。休みを入れるタイミングが、いつ来てもおかしくありません。3月に入る前に次の展開を考えた方が良さそうだと認識しています。アベノミクス・マジックはカンフル剤に過ぎないのです。

さてアベノミクスのリバイバル・プランが保たれるうちに…新しい展開が見えるのでしょうか。成長戦略に焦点を充てねばなりません。自動車などは利益率の低い産業です。下請けを叩き技術革新を続けてきました。ただここにきて中国の公害問題で脚光を浴びる可能性もあり、依然、のり代が大きく存在しますね。だから、おそらく単なる休憩程度で、再び上昇する産業なのでしょう。電気はなかなか見えませんね。上昇波動4か月に突入し、第一幕のフィナーレは近づきつつあるようです。それともアンコールと続くのでしょうか?

みずほは、ようやくボリュームがアップしましたね。今日で3日間になりますね。しかし皆さん、基本は慌てて利食いを考える必要はないのです。概ね、このような大型株は資本の小さな会社と違い、高値保ち合いを続けるのですね。それから下がるものなのです。しかも仮に下げてもマネタリーベースは増え続けるわけで、時間さえかければ、再び高値を更新する相場に発展します。だからみずほだけで相場に取り組んでいても良いわけですね。まだ50%程度しか上がっていませんね。何度も言いますが、マネタリーベースが増え続け信用創造の概念が確立されるのが日本株、日本経済復活にカギを握りますから、金融株の天井は高いのです。野村は投資キャッシュフローの成果を何も出していませんね。何れ明らかになります。つまり明らかになるまで買い続けるのが筋ですね。これは基本です。

利益が見えない赤字企業の株価が上がってきたときは、注意を払い基本的には株は買い続けるのですね。大幅利益が計上され株価が下げ続けてきたら、どんなに割安に見えても株は売り続けねばなりません。これは株式投資の基本です。一見すると矛盾するようですが…セオリーと言っても良いのです。今回の花形はマツダだったのですね。結果論は誰にでもわかるが…10月の時点では見えなかったな。トホホ…自分の限界が分かりますね。

僕は反省をしている訳です。ここにきてスピード感の見分けもつかないのですね。J・TECの上昇を見て、007の一気の駆け上がりを想定して、わざわざ上がるみずほを一部利食いして007を買い増ししました。しかし完全に逆でしたね。007を利食いして、あの時にみずほを買い増しすべきだったのです。そうしてこの飛びを生かし、みずほから007に戻せば、もっと効率的な運用になりました。速度計算を、欲の為に間違えてしまったのです。みずほの上値は知れています。しかし007は見えません。仮に10万から20万となると…高値で買うのは怖かったのですね。流石の僕も20万の利益の出てない高値圏を買うのは、躊躇いました。しかし魅力は30万でも50万でも買ってみたいのですね。速度計算が全くできていません。上がる銘柄は大体わかっています。しかし時間が…人気になるスピードが判断つきません。今日も外人が主役の為に、その好みの株が上がっています。良い相場展開は続いていますね。誰でも儲かる相場です。

ただ円安で増えるトヨタの利益を買うような相場では、構造改革など未達のままですね。EVの成長や高速充電網の確立など…ITSの利用やIPSの応用を買うような相場にならないと、少子化を埋めるGDPの成長は見込めませんね。下請けを叩き利益を計上している様な姿では、日経平均株価38915円の壁は非常に厚いですね。マネタリーベースの増大を信用乗数効果へ繋げ、スーパーコンピュータの活用に繋げ、ROEを買う相場にならないと新しい時代の幕は開きません。今はこの形で構いませんが、2幕、3幕には水準訂正から、だんだん相場の内容を変化させねばなりません。果たして僕らは良い銘柄に出会う事が出来るのでしょうか? 折角、赤い糸で結ばれた相手に出会っても…後ろ髪をしっかり掴まねば、絵に描いた餅に過ぎません。歴史的なリフレ時代の世界的な大相場に僕らは位置している訳で、このチャンスを生かすか、殺すか?

我々の心の中に存在する壁を、乗り越えねば…ものにできません。

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2013年02月05日

02/05

かたる:何本もの相場の流れがあり、まるで大河のイメージで大きなうねりを感じる次第ですね。カタルは金融相場の柱である銀行、証券、不動産を中心に相場のシナリオを展開してきましたが、実際はリフレ政策から為替の水準訂正が強く、円安関連から米国景気回復の流れを受けスバル(富士重工)からマツダ、そうしてトヨタなど…へ伸びています。シャープは昨年の値下がり上位銘柄の修正ですね。このシャープの流れを最初はアイフルと比較し仕手系の材料株として捉えていました。それは独自のIGZOの存在があったためです。しかしそれは見せかけ、実際は為替と同じく水準訂正なのでしょう。だから昨年大きく売られたシャープだけではなくソニーやパナソニックに発展しました。つまりPBRの出遅れ修正とも考えられます。そこで時価総額1兆円以上の資産効果が期待できるPBR1倍以下のリストを掲げておきます。この相場の良いところは、次々に援軍が現れ人気が冷めても株価が下がらない点です。多少、選択や投資のタイミングを間違えても心配ない点ですね。故に人気株を買えば儲かりますね。ようやくみずほも本領を発揮、どの株もそうですが、だんだん僕のような買い増し信者が増えるのです。基本的に株は売るものではなく買うものだと言う成長信者が増えて行くのでしょう。何度も話しますが、人気になってから買ってもいいわけですね。良い相場環境です。

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ただ僕はソニーやパナソニックの銘柄にはあまり関心がありません。理由は株価の発展性がないからですね。所詮は現時点では世界の負け組ですから、現状は水準訂正の波動でしかなく、未来がないからです。上値の知れた株を買う人は新たに生まれませんね。だからカタルは何度も「未来の利益」の話しをしています。さて昨日の話の続きですが、昔のお客様から電話を頂き、これほど良い相場なのに儲かってないというのです。彼は、僕が話していた三菱UFJの話しを、よく覚えて居られました。現役時代、何度も日本株の復活は銀行株からで、三菱UFJが上がらない限り、株は上がらないと言ったことを覚えておられたようです。今、何を持っているの?と聞いたらグリーだそうです。僕が間違った選択をした銘柄ですね。10月末から11月の初旬は株が上がることは分かっていても時間が見えず、米国の財政の崖の懸念がありました。故にカタルは三つの銘柄に資金を分け、分散したのです。金融相場の柱から野村証券を…、選挙が予想され自民党の財政出動が期待され200兆円構想がありましたから、低位株の三井住友建設を…、そうして最後に選んだのがグリーですね。これは何度も説明していますから省きます。グリーは全体相場が上がっているときは、休むのですね。全体が休む時に上がる株です。材料株と言うのは基本的に相場の隙間を狙う、仕手株のようなものです。だから全体がガンガン上がるときにグリーまで上がる道理はありません。しかし素質は一流です。相場は休んでおり今後の展開も世界NO1ですからね。携帯ゲームの世界的なトップ企業です。分かりますね。

さて僕が辞める時に、そのお客様は確か大和証券を持っていたはずで、それならば儲かっている筈ですね。11月14日以降には相場の流れは確定し、大和を買い増しできたからです。彼はマツダを持ってなかったのかな? 僕の傾向として、皆さんに同じことを話していますから、マツダも選択肢にあったはずですね。まぁ、兎も角、リスクを冒すなら人気株を買えばいいのですね。時間が稼げます。今は良い相場環境なので、多少のリスクを取り人気株を買っても良いわけです。故に筋さえ外さなければ怖いものはありません。博打を好むなら上値が見えない007、ユビキタスをお奨めします。と言いました。僕には技術評価が出来ないけれど、一番ワクワク感がある銘柄です。ソニーやトヨタ、パナソニック、シャープ、野村や三菱UFJ、みずほなど…今、考えられる人気株の上値は全て見えますね。それは過去最高利益から算出すれば、だいたいの株価の予想はつきます。しかし007は全く見えません。多くの人は下値の時にしびれを切らし、損をして売るのですね。例えばグリーを売って、パナソニックを買うとか…。しかし下値の銘柄は熟成期間でその内、解禁されますね。その時期は全体が休む時ですね。既に全体相場の上昇期間は4カ月になります。みずほの株価が飛び出してきたように…株価上昇スピードが速くなるという事は、もう直ぐ第一幕のフィナーレを迎えるという事ですね。故に昨日は公募価格の話を出しました。おそらく野村が公募価格の568円を超えた時が一幕の終了のサインかもしれません。

どのリスクを選択するかは、お客様次第です。折角、狙い通り株価が上がってきたのに…相場の途中で普通の人は売りますね。マツダにしてもみずほにしても皆さん同じでしょう。しかし株価の評価が確りできていれば、通常は買い増しなのですね。利益が出てこないうちは、大概は買い場です。一番、行動してはならないパターンは利益が出ており、下げて来るパターンで買う事です。昨年のグリーはそうでしたね。長い下落が続き、さらに急激に下げた株が、赤字のうちに株価が上がるパターンがあります。このような株を、勇気を持って買うと大概、成功します。基本は株価が安くなっていることですね。シャープにしてもソニーもパナソニックも昨年大きく売られたから上がったのですね。株の最大の買い材料は株価が安くなることです。どんな悪材料より株価が安くなることが、一番の買い場ですね。出来れば相場が長く休んでいる方が理想です。日本株は1989年から下げっぱなしです。ようやく本格的な金融緩和のリフレ政策が開始されるかどうか…。まだ眉唾物です。GDPのマネタリーベースの水準は確かに高いけれど、人間は変化率に弱いのですね。人間心理が変わるまで不退転の決意で臨むかどうか…。

僕の意見に対する意見メールも頂いております。この方も優秀なのでしょうね。「かたるさんは円安による景気回復に懐疑的なようにお見受けいたしましたが、私は円安がきっかけになり得ると信じています。」…から始まり「輸出部分を捉えても4月~9月分の為替予約が大部分完了しているから効果が出るのは相当先になるとの見方ですが、そうではないと思います。そもそもこれまでの為替レベルだと輸出商談そのものが成立しなかったものが成立していくのです。」との意見メールです。全文を掲載したいけれど許可を得ていませんからね。

このようなレベルの高いメールは大歓迎です。僕自身の考え方が修正されますからね。あとで返信しますが、確かに読者の方のおっしゃっている通りですが、株価と現実の業績はずれていますね。読者の方のシナリオを、株価はどの程度まで織り込んでいるかの話です。僕は時間的な概念を述べています。既に株価は4―6月を超え、7-9月期のラインまで株価は読み始めています。マツダの株価を見れば分かります。トヨタはPER20倍ラインに近づいています。現状では何処かで業績の確認作業が必要になりますね。だから株価が下がらずとも休むのですね。そうして、この円安効果は設備投資に発展するまで、まだまだかなりの時間が必要です。おそらく2年程度はかかるでしょう。しかしコンビナートの事故多発などを考えれば、予防保全の考え方は橋やトンネルだけではなく、民間の工場も同じです。だから一大需要に繋がる時期が考えられ、来年後半には、相場になるかもしれません。しかしその動きが出る前に、必ず、洗礼がありますね。アベノミクスの副作用による洗礼を超えないと、成長軌道に発展する設備投資の流れが生まれません。貿易数字がその事を示しています。2割の円高は既に輸入業者にとって死活問題です。この主要産業は食品などの日々、消費されるものだからです。今期は問題ありません。しかし春から夏にかけ、食品から電力料金なども、再び値上げになる可能性がありますね。このような時に主力株が休み、グリーなどの材料株が活躍するのでしょう。

そうそう銘柄を変化させた1月上旬にカタルは野村、三井住友建設は売りましたが、新たに007を選択しみずほを買ったのですね。グリーは買い増しして、そのまま保持しています。しかし失敗ですね。みずほはマズマズですが…他が流れから外れています。その時に掲載したSは、サニックスで掲載した翌日に、ストップ高したのです。ついでに合わせ言葉のJの一つは、J・TEC7774で大きく上昇しましたが、もう一つが減額修正でこの環境下で株価が大きく下がりました。銘柄はJVCKW6632です。Yである007こと、ユビキタスは買い増ししましたが、このJは下げています。今は駄目でしょうが、ホンダと同じように見えますね。昨年後半に減額修正し大幅安したホンダをカタルは買い場だと述べていました。同じことがこのJVCKWにも言えるのでしょう。あまり魅力があるとは思えませんが、あの時に候補銘柄の一つに掲げたので…株価が下げたので公開した次第です。株価が下がることが最大の好材料だからですね。

それにしても…狙っていた株はみんな上がっていますね。当たり前ですが…。それに引き換え、僕の実際の選択はあまり上手くないですね。既に10倍程度になっても不思議ではない相場なのに…僅かに3倍弱ですからね。基本的にあまのじゃくの性格なのですね。既に人気になったものはあまり興味がなくなるのです。この性格が災いをもたらしているとも言えます。株で儲けるのは銘柄の選別ではありません。自分自身の心との戦いですね。株が上がる背景を説明している訳で、よく背景を理解されれば、折角、買った株を僅かな利益で売らずに済みます。何度も言いますが、多くの銘柄は歴史的に見て株価水準が非常に低いのですね。だから売りではなく、買い場のケースが多いはずですね。皆さんは日足のチャートを利用されるのでしょうが、時間軸を変えてください。マネタリーベースの話は時間軸の歴史的な認識の話しなのですね。1年や2年の話ではありません。だから日足ではなく、週足や月足単位で相場を考えてください。月足で見れば…どの銘柄もまだまだ下値に位置していますね。迷ったら時間軸を引き延ばす事です。

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2013年02月04日

02/04

かたる:良い相場になったものですね。日経新聞が材料を提供すると株価が大幅高し、しかも通常はそこが売り場になりますが、今はそこが起点になるケースが多々存在します。だから今日の東洋紡も上がるのでしょうかね。基本的に絶対的な株価水準が低く過ぎるための水準訂正だと考えられます。この水準訂正は三菱UFJの700円越えまで続くのでしょう。だって、どう考えても純資産以下はおかしいし、一株利益の10年分が純資産価値に上乗せされる1100円前後まで株価は論理的に認められます。ところが…この株高を容認されない株価もある訳で、株式相場の面白さは「未来の利益」と株価の読みに掛かる点ですね。東洋紡の記事は一見すると素晴らしいものに聞こえますが、記者のマジックがありますね。有機ELを超える画質とありますが、液晶が有機ELを超える事はありませんね。画質は超えるかもしれませんが、有機ELの素晴らしさはバックライトが不要な為に紙のように薄いディスプレーが実現できるのですね。確かに近年は液晶も壁掛けが可能になるほど軽くなっています。しかしまだまだ…。

この論理的な解説が出来ないと材料の善し悪しや相場の高さ、相場の持続性が見えないのです。トヨタの値上がりを見てカタルは為替に対する認識を考え直し、自分の相場観の中で為替のウェートが低かったことを反省しています。折角のリバイバル・チャンスのマツダを手掛けなかったからです。もし証券マンだったら資金は無限ですから、お客様に提供していたでしょう。おそらく以前に持っているお客様に買い増しを薦めていますね。007と同じように…。銀行株も証券株もそうです。マネタリーベースの増大はこれからで…まだまだ金融株の業績増大の背景は続きます。野村の投資キャッシュフローの中身の取材をしている人はいるのでしょうか? 非常に重要なポイントですね。日々の凌ぎは生活費を稼ぐために重要です。しかし資産効果を政策で得ようとしているリフレ政策は、世界中で起こっており、こんな時代的な背景は歴史上なかったのです。つまり空前の資産効果による信用創造がこれから始まるのでしょう。だから今から言うと笑われますが、1989年の38915円は通過点に過ぎないかもしれませんよ。2006年の18000円は当然、抜けるのですね。如何に政策が重要か、認識させられる1年になるでしょう。まだまだ安い銀行株は、買い増ししかありません。少なくとも3年程度は相場が続くはずですね。「もうはまだなり」なのです。

数々の銘柄の中で銘柄に惚れるという事が、時々あります。数年に1回程度かな? そんな割合でしょう。失敗したベンチャーリンクもそうでした。もっとも途中で駄目なのが分かりましたが…。仕掛けた当時は、判断が付きませんでしたね。しかし今でも素晴らしい会社だと思っていますね。日本の成長に欠かせない良い会社だと考えています。FCの仕組みをもっとよく知り、経営権の問題に気付いていれば、ベンチャーリンクは世界的な成長企業になったのでしょう。だって世の中にはコカ・コーラにマクドナルドなど世界中に店舗を展開する企業は多く存在しますからね。残念ながら2006年時には、既に日本の金融機能は失われており、無借金企業でも業績が悪化すると支援をしないのですね。今の日本の金融マンにサムライは存在しませんね。興銀の中山素平氏が生きている頃の時代なら何とかなったのでしょうが、今はそういう時代ではありません。本来はこの手の資金を提供するのは証券の仕事の筈ですね。ところが証券マンも屑ばかりになりました。日本企業を救う金融マンが居なくなりましたね。嘆かわしい事です。ベンチャーリンクのビジネス・モデルは今でも素晴らしいと考えています。

この金融機能の復権が実現されるほど、壮大な人材を育てる大相場に発展することを望みます。背任横領罪など「糞食らえ」です。そもそも融資は冒険で背任横領と不良債権は、紙一重の筈ですからね。際どい融資を認めるようなユトリのある社会構成が日本を元気にするためには必要なのですね。その為にカタルは、再び夢を語りたいと考えています。未来を語るから、ペンネームを「未来かたる」にしたのですね。

先週はJ・TEC(7774)について語りましたね。開発している薬の市場規模の重要性など…を、暫く007、つまりユビキタス3858の魅力について連載しようと考えています。僕がこの株を、最近、再び買ったのは、一つは村田製作との資本提携の実現ですね。もう一つはQB(Quick Boot )の実現です。現状は赤字なのです。しかしQBの実現の為に、なんと3年以上の年月をかけています。最初に魅了されたのは、パソコンの起動の遅い事ですね。この起動が瞬時になるなら…世界中の電化製品に応用できると考え、すばらしいものだと思ったのです。

僕が3年前に、いや既に4年前になりますね。気付いた時は英ARM社との話題が持ち上がっており、携帯端末に応用できると考えていたわけです。更にテレビにも…コピー機やCD、エアコンなど…世界中のあらゆる家電製品には、今やプログラムが内蔵されており、その起動に時間が掛かるからですね。それらすべての製品にQBが採用されれば膨大な需要に繋がり、売り上げは天文学的になり株価は100倍程度までなるんじゃないか…と考えていたのです。故に熱くなり、あの時の仕掛けは失敗しました。あれから4年、ようやく技術はものになり、製品化させる運びになりました。しかし…残念ながら、僕には技術の見極めができるほどの知識がありません。村田が何故、資本提携まで踏み切ったのでしょうね。この株の見所は、時間をかけながら繰り返し伝えて行きたいと考えています。故に先々週から、見えない利益の話をしている訳です。

シャープやアイフルの違いを話し、野村は投資キャッシュフローの成果が業績に出るまで買い続ける銘柄なのですね。だからしばらくは何処で買っても良いのです。下がれば、また買えばいいのです。売る必要はありません。もし売る必要が出る場面は、どんな展開か?それはアベノミクスの副作用が現実化する時ですね。そうして意見が対立します。その時にリフレ政策を継続させるなら、やがて本物の成長時代に入りますが、副作用が先行するスタグフレーションになると厄介なことになります。それほど日本は追い込まれているかもしれませんね。

だから為替を材料にする相場からの離脱を、そろそろ図るべきですね。何しろ先週末はトヨタまで反応している訳です。あの動きを見れば、マツダの空売りの話し出すタイミングは近づいていると考えている訳ですね。でもまだ早いのですが…論理的には350円程度が容認の限度でしょう。現状では…つまりそれ以上に駆け上がれば、空売りの候補になります。しかし今の相場は空売り相場ではありませんね。金融相場ですから、利益が出ないうちは買い続けるのです。みずほが184円の公募価格を上回ってきましたね。マツダのケースを想像して下さいね。大量の売り物を買う筋が居るから、株価が売り物を目指し買ってくるのですね。野村の公募価格568円は、まだかなり距離があります。

今、昔のお客様から電話がありました。この話は興味深いので、また明日にしましょう。多くの人に共通している認識ですから…。

「もうはまだなり…」

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2013年02月01日

02/01

かたる:昨日は後場から一段高し、野村証券も新高値を付けましたね。決算数字を詳しく分析したわけでないので明確に断言できませんが、カタルの以前から述べている「投資キャッシュフローの意味」が決算数字に表れています。企業と言うのは大企業ほど糊代が大きく、決算数字をいくらでも創作できるのです。野村の第三四半期の連結純利益は201億円で、この源泉は英軍住宅管理会社、アニントン・ホームズを英テラ・ファーマに売却した譲渡利益160億円なのですね。イタリア国債投資で利益を上げられるチャンスを生かせなかった野村は、かなり体力に余裕がなかったのですね。そりゃ、何期も借金で食いつなぐ生活をしてきたわけで、僕が批判するようにモラルの欠片もありません。大衆を騙し低金利で資金調達したのですから…。

しかし僕が述べているだけで、多くのメディアはその現実を指摘せずに報道もしませんでした。この事を理解するためには相当の知識がなくては駄目で、更に野村は日本で一番で敵に回すと厄介ですね。日本株式会社の既得権力集団の一員です。東電と同じですよ。日本は仲良しクラブですからね。経産省主導の産業革新機構がルネサスに投資する構図と一緒で、市場原理の働かない眉唾国家なのです。

社会の仕組みが眉唾なので、当然、権力を背景にした偽物の経済評論家が多く、実力主義ではありません。故に混乱が広がり長く経済が停滞するわけです。「りそな」は1989年のバブル処理を未だに終えていませんが、米国は着々と再建を進めています。先日、ブルームバーグがJPモルガンなどの4大米国銀行が欧州のクレジット・エクスポージャー(リスク投資)を増やしていると報じていました。30億ドル増加したそうです。1月25日の話しです。何を述べているか分かりますか? 昨日の続きの話です。業務利益と包括利益の補足ですね。カタルは昨年10月よりマネタリーベースの話しから株価上昇の理論武装を展開してきました。そうして今年に入り信用創造の話を中心に描いていますね。「貨幣乗数効果」を用いたり、総資産相場の話を昨日はしていますね。実質成長率と名目成長率の背景を解説しています。

しかし証券マンのレベルでも、この手の話を明確に理解している人は非常に少ないのです。昨日は友達から3人から電話が重なっています。非常に珍しい現象です。でもブツブツは流石に一流ですね。お金持ちになり、旧軽に別荘を持つだけあります。僕は少し総資産規模の大きな会社の株価が上がる…との話をしたら、直ぐに反応しました。しかし多くの証券マンはそろそろ株価は12000円だし一服するかな?とか言っています。全然、株価が上昇する背景を理解していませんね。バフェットがお金持ちになり僕らがダメなのは、業務利益と包括利益の考え方が出来ていないからです。どんなに働いてもせいぜい1億円程度です。税金を考えれば、1億でも5千万で、所詮、働いて得るお金はしれています。しかし資産はいくらでも膨らます事が可能ですね。自前の資金がないなら借りればいいのです。

お金を作るのは、今の環境なら容易いことです。昨年、僕は三菱UFJ、みずほ、野村の3銘柄を掲げています。三菱UFjを350円台ではいくらでも買えましたね。リスクは限りなく低かったので、大勝負を出来る環境でした。借金をして10万株買えば自己資金は1000万ほど、今の株価は520円台ですから1700万のお金が出来ましたね。みずほでも良かったのです。125円程度では、いくらでも買えたでしょう。10万株ならおよそ300万の自己資金で、今の株価は183円ですから、およそ600万のお金が出来ました。何れも、まだまだ上がるでしょう。理論武装は必要ですね。業務利益と包括利益の意味から、信用創造の大切さを理解できれば、FRBの政策もアベノミクスも理解できます。資産価値が上がり続ければ、日々の生活は業務利益で稼ぎ、資産効果は消費を押し上げます。米国のGDPがマイナスになりましたが、個人消費が伸びているから米国株は強いのですね。

しかし、3月、5月と「財政の崖」の話は継続するのです。カタルは述べています。アベノミクスの副作用の話しも…。しかし心配はありませんよ。信用創造の貨幣乗数が上昇する意味さえ理解して置けば、失敗することもないのです。ニュースで資産家の夫婦が殺害され、株で損をしたのは、そいつらの責任だという事で殺されたそうです。まぁ、生きていてもしょうもない命ですが、逆恨みはしないでくださいね。僕だってよく失敗をします。ベンチャリは…武富士は、いずれもパァ~ですからね。平気で40億円を飛ばす男です。所詮、先の話は分かりません。双日の西村さんは嘘をつきました。結果論ですが…。前提条件が崩れれば、考えている相場にならないことも良くあります。こんなことが分かれば苦労しません。先の事は誰にも分かりませんよ。背景を理解され、自分で考え行動するのです。こんなことは常識ですからね。僕は一度だって、必ず儲かると約束などしていません。株価が上がると思い、買い場だという事は良くありますが…。

さて理論武装をする中で…株価水準が上がってくると人間は不思議な動物で儲かるものはないかと探しますね。最近の記事の中では大同特殊鋼の「金属製磁性粉末」の記事が関心を惹きました。しかし売り上げ規模は60億が80億ですから、全体の売上4500億円の会社ですから、ものになりませんね。しかしすばらしいですね。HVの欠かせないパワーアップの材料です。簡単に儲かる銘柄が、見つかるなら苦労はありません。J・TECなどはなかなかの素質なのですね。しかし僕にはどの程度が妥当なのか…良く分かりません。バックボーンの知識がないからです。むかしカタルは日本ケミファに溺れたことがあります。新薬が続々誕生し、高収益になると考えていました。日経新聞もそのような報道で、会社のIR担当者も、そう語っていましたが、僕の会社の薬品アナリストだけが違う意見でした。

そのMさんは、その後、外資系証券に移籍しましたが…。薬品アナリストのMさんは開発している血圧降下剤の形を述べ、市場規模を解説してくれました。会社側も日経新聞の記者も嘘の話を述べていたわけです。血圧降下剤も色んな形があり、最大の売り上げ規模が決まっています。わが国の最大の高血圧の薬は武田製薬が販売するプロプレスです。血管を収縮して血圧を上げる体内の物質であるアンジオテンシンIIの受容体に拮抗し、末梢血管の抵抗を低下させて血圧を下げる薬です。売り上げ規模は1288億円ですね。日本で、一番売れている薬は、認知症のアリセプトで、エーザイが発売しており売り上げは1442億円です。高脂血症の薬、リピトールはアステラスの開発で1089億円…、10位かな?前立腺がんのリュープリンは773億円で武田製薬です。

クスリの原材料費は殆どタダで、多くは開発費と人件費ですね。つまりヒットが生まれれば、売り上げが利益に繋がります。市場規模が100億円でも大変な数字ですよ。知識があれば、J・TECの株価を、薬品アナリストなら簡単に推測できるでしょう。このような小さな会社はプロパーはおらずに、販売を委託することになりますね。武田とは大きな違いです。プロパーの力も非常に大きいのです。だから推測される利益で、株価は分かりますね。

以前カタルは、見えない利益の話しをしました。シャープとアイフルを比較して…最近は赤字で株価が上がっている間は、買いだとも述べています。多くの会社は過去最高利益が基準になります。グリーとDENAの比較は、DENAは利益の発展性があるのです。だから株価は買いですよ。僕はLINEの解説から、株価が高く謎だと述べていますが、グリーの株価が上がって初めて、整合性が得られるのです。DENAは1万円程度が妥当株価、三菱UFJは1100円程度が妥当株価…理由は説明できます。長くなるので省きますが…。

経済状態と密接な関係があります。ソニーが買われている背景もそうですね。ソニーなど現状では全く魅力はありません。しかしカタルは変身企業NO1とも考えてもいます。アップルの牙城を破る器の会社ですが…経営者がアホなのです。4K、8Kと進みますが、技術の話ではなく、ソフトで稼ぐインターネットテレビを造ればいいのですね。ソニーには経営資源があります。実力も…それらの資源を生かせるかどうか…。問題は経営力なのです。その経営力を生かすDENAは、なかなかですよ。しかし、どれも…たいがい株価の上値は想像が出来ます。しかし007は想像がつかないのですね。QBは本物なのですね。今はカーナビですが、CD機、コピー機、いろんな電化製品に応用できますね。電化製品はどんどんソフト化が進み、リナックスが使われ、起動作業が必要になります。だから見えない利益は、株価が30万、50万、100万になった時に、徐々に明らかになるのでしょうね。そんな想像が出来るのです。

何故、かたるは大同特殊鋼の事例を掲げたか?
お分かりになりますか? そう簡単に有望な銘柄が見つかる訳がない。カタルは何年も信用創造の話を繰り返し、金融株が上がらなければ景気は回復しないと述べ続けてきました。ようやく本格的な金融相場はスタートしたのです。マネタリーベースはこれから増えるのですよ。この意味が分からなければ、何度も何度も過去に僕が書いたレポートを読み返し、理論武装しなくてはなりませんね。相場の筋を押さえておけば、お金は簡単に作れるのでしょう。背景を良く知ることが大切なのですね。

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