今日の市況(2013年03月18日)
かたる:今日の株式市場は一服状態と報道されていますが…物色動向は強く、そんな感じを全く受けませんね。理想的な上昇相場が続いているのでしょう。邦銀株を見れば分かりますね。金曜日に一部の不動産株の乖離懸念をしましたが…この評価は難しく、倒産価格からの復帰だから、行き過ぎるのは無理がない現象かもしれませんね。アイフルなども異常な上げ方で上昇してきましたからね。急伸銘柄に言える事ですが、素質があるから株価が大きく伸びます。しかし安値で買った人の利食い作業は欠かせません。多くの人が底値から天井まで株を持っていることは、通常はあり得ません。その為に途中で株価を強くするためにも、休みを何度も入れます。適度の休みは上値をさらに高くして、上昇エネルギーを強くさせます。早く買った人は利食いをして、乗り遅れた人は、高値でもおっかなびっくり買います。しかし今の相場は非常に強く、意外と思われるでしょうが、株価が急伸した割に下げないのが特徴でしょう。調整の幅は浅く、出直りが早いはずです。それだけ玉が回転しており、大量の資金が流入しているのでしょう。JTの売り出しで相場は緩むかと思われましたが、外人投資家の資金流入が、その影響を軽減しているようです。短期筋をふるい落としながら、株価は更に上昇して行くのでしょう。
今日は第三四半期に減額修正した銘柄の解説をしたいと思います。昨年、10月29日にホンダが第二四半期決算で減額修正を発表して、株価が下落したのを記憶している方は居られるでしょうか? カタルはその時に、来年の春には米国自動車が間違いなく売れるので、今の下げは買い場だと解説しました。しかしその下げは買いなのですが、どこが買いのベストタイミングか? 時間概念は分からないとも述べています。この減額報道を受け株価は2600円近かったものが、2300円台に大きく下落しました。その後、アベノミクスの影響もあるでしょが、読み通り米国自動車市場は回復し、自動車株全般が上昇しています。ただ米国に強かったホンダも、最近はスバルやトヨタに負けているようです。ここで強調したいのが減額修正した時が、業績のボトムになるケースの株価の動きをホンダの株価動向から連想して下さい。
さて勘のいい人なら、カタルの筋書きは読めて来たでしょう。そうです。カタルの失敗銘柄の一つ、カタル本人は失敗などと全然考えていませんが、タイミングがずれたことは事実です。昨年、かたるは野村証券、三井住友建設、グリーの3銘柄を選び、唯一株価の上昇がなかったグリーの話ですね。当然ですね。既存のゲーム売り上げは伸び悩み、パズドラにやられ、海外売り上げももたついており、なかなか伸びないのですから…。遂に減額修正で株価が落ち込み、この株価上昇波動の圏外に追いやられていました。実はよくある事ですね。外資系ファンドは売り持ちをしておりそれを買戻し、更にドテン買いに回る。僕はてっきり減額修正発表と共に買いに入ると考え、あの下げを買い増したが…どうも業績数字の見込みが立たなかったのか? 仕掛けが見られませんでした。仕方なく、下値の買いは損をして投げましたが、先日、予想通り、買いの可能性があったので、一緒にまた買いました。僕の予想では新高値への道を歩み始めるのでしょう。まぁ、海外展開の結果にもよるので、どのような形を辿るか分かりませんが、DENAと共に上昇するのが筋でしょう。だって業績の飛躍期の可能性があるのに、今の株価評価は低すぎます。昨日の時代背景を掲げた売上高営業利益率の話をよく理解されれば、市場は評価する筈ですね。
昨日の実体経済を金融経済(市場)は反映しますが、逆のケースがあると言うか…金融経済が実体経済の動きを活性化させると言う相互作用の話を理解して頂いたでしょうか? 市場経済では、我々が必要だと思う企業の株価を評価することにより、その企業を応援し伸ばす事ができるのですね。このような事例は沢山あります。カタルが批判するオリンパス事件、しかしオリンパスは必要とされる企業なのです。医療ロボットの産業は成長産業で米国のインテュイティヴ・サージカル社が開発したダ・ヴィンチに大きく出遅れています。内視鏡では世界トップなのでしょうが…もう時代はロボットの時代の筈ですね。原発事故で日本の作業ロボットが開発されていないことが分かった時は愕然としました。アシモなどは実用化の段階にあると考えていましたが…トホホですね。
今度、ロボットを最初に売り出し、この分野に力の入れる企業が、市場に出てきたら応援しなくてはなりません。株式市場は夢を現実化させる場でもあるのです。この辺りの感覚が、今の市場関係者にも、政策官僚にも足りませんね。だから日銀が失敗を続け、失われた時代が続く訳ですね。昨日のレポートは少子高齢化を支える日本の基礎を作り直さないと駄目だと言う話でした。明治時代の富国強兵と同じ発想です。だから時代背景というか景気循環の季節感の違いがあっても、バイオ株の人気は続くのでしょう。マネタリベースから信用創造による金融機能を利用しないとなりません。三菱UFJの純資産価格が改善されるまで、金融相場の一幕は継続されるのでしょう。おそらく外人投資家の認識は、間違っています。自国の金融機関と同じように日本の金融機関を評価しているのでしょう。しかし日本は米国発の金融危機時に、助けた方で助けられた方ではありません。一回り、欧米の金融機関より財務体質は強化されています。この事実が評価不足なのでしょう。
まもなく日本の金融機能の最後の山が期限を迎えます。悪名高き、中小企業資金円滑化法の終了です。故に今決算の業績数字は大きく伸びませんが、もう何も怖いものはありませんね。全ての不良在庫は一掃されたのですから…。間違いなく三菱UFjは700円の純資産価格を超え、1200円の妥当株価に何れ向かうものと思われます。故に、あと3年程度は株を持っていたら良いでしょう。心配する必要はサラサラありません。リスクが限りなく低く、年率20%を大きく超える投資は、そうあるものではありませんね。しかも1000億、場合によれば、兆円程度まで運用できる物件です。年金資金は大量に買うべきでしょう。
かたるはハイリスク・ハイリターンが好みですが…出来る事なら、こんな投資は避けたいと思います。どうしても証券マンでしたから、手数料の事がありますから、常に値上がりする銘柄を探し、しかも高い手数料をカバーして、お客様の利益を確保するために銘柄の選別を続けました。だからカタル銘柄の多くは相場環境が良ければ、2倍、3倍の株価の伸びは当たり前なのです。しかし当然、リスクはあります。カタルが前提とする正しい政策が実行されないと相場が下がり、その時はハイリスクゆえ、大きな損失も受けます。読者の皆さんは、今まで嫌と言うほどそのリスクを実感されてきたことでしょう。倒産企業も平気で薦めますからね。夢は大きく、人生はいつも冒険の連続です。
さてグリー…お待たせしました。たぶん新しい相場のスタートを切ったと思います。助走段階は、何時も株価は遅いものです。皆さんが大きく株価が伸びないな。と感じるという事は、まだまだその株は上昇途上であり、動きが鈍いと感じる時は相場のスタート地点なのですね。売ったら上がった、失敗した…。あぁ、また売った株が上がっていると、感じる時は、そろそろ一旦天井の時分なのです。何故、カタルが時々10月末の株価上昇のリストを提示するかと言えば、現在は3倍程度の上昇が限度なのです。全銘柄の中では49銘柄がこの水準を達成し、300億円以上の時価総額では、僅か16銘柄なのですね。この数字が基準になります。ガンホーは確かに良く上がっています。10倍ですからね。でもあの株は非常に浮動株が少なく…おもちゃなのです。果たしてカタル銘柄の行方はどうなるのでしょう。
投稿者 kataru : 2013年03月18日 11:20