未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年03月22日)

かたる:今日はカタルが注目している話題から、先に取り上げましょう。GSE(ファニーメイやフレディーマック)の公的資金返済の話が、昨日のWSJで報じられていました。前から言っているように、金融機関が立ち直り、リスクが取れるようになり、初めて景気は本格的に回復するのです。一方、邦銀の「りそな」ですが、株価が上昇してきており三井信託のように、此方も返済の可能性があるようですが、新頭取はアジア向け融資に力を入れているようです。カタルが何故、邦銀の収益が伸びるか?と考えているかの根拠の一つですね。非常に重要なことなので…この意味をよく考えて、自分なりに消化しておかねばなりません。

もう一つが白川さんの引退会見と黒田さんの就任会見ですね。白川さんの主張するのは至極当たり前の発言で、彼は彼なりに精一杯やったのでしょう。カタルが特に評価するのが2010年10月の包括的金融政策ですね。これまでの国債購入から、さらに一歩踏み込みETFやリートを購入したことです。僅かですが画期的な出来事です。金額が僅かで良識的だったために政策効果が得られませんでしたが、実はこのような下準備があってアベノミクス効果が生まれています。現在は消費者物価がターゲットになっていますが、物価を上げる事が本来の目的ではない筈ですね。この発言が問題になる可能瀬がアベノミクスの副作用です。まだ先の事ですが…今はどちらかと言えば、インフレターゲット論の良い面が強調されています。黒田さんは、最初は期間の長い国債の買い入れを、かなりの金額で推し進めるのでしょう。この辺りの行動は、既に為替、株価に織り込まれています。問題は更に踏み込むか、国債買い入れ額が、どの程度かの問題でしょう。

この動きと消費税の引き下げ前の駆け込み需要で、地価が上がりやすい環境にあります。東京ではスカイツリー効果で、浅草地区の商業地の地価が9%上昇したそうです。地価動向の把握は難しく、あんな価格は在ってないようなものです。買いたいとなれば高くなるし、売りたいとなればかなり安くなり、現状はいくらでも良いから売りたいと言っても、多くの土地で値段がつきません。特に田舎の土地は売れませんね。この理由は完全に土地神話が消え、土地担保融資を銀行がしなくなった為ですね。日本の成長マジックの中で、この土地担保融資が大きく貢献しました。だから奇跡の戦後からの復興があったのです。つまり「信用創造」です。

そうです。カタルが昨年は、マネタリーベースの増大を連呼して、その後、「信用創造」の話をしていましたね。昨日は国土交通省から公示地価動向が発表され、NHKなど主要メディアが取り上げていました。中国を中心に外人投資家から日本の資産の買い入れ打診が3倍に増えたと言われていますね。このような政策に世界のマネーは敏感です。日本は消費税の引き上げも控えていますから、資産デフレを脱却できるチャンスなのですね。金利は歴史的に低いし…三菱UFJの株価がどうして純資産以下なのでしょう。こんなバカな理屈は絶対にありません。必ず、年内に700円台の奪回は可能でしょう。黒田さんの就任の手腕は此処に掛かっていると言っても過言ではありません。

皆さんはガンホーやJ・TEC、007などの小型株と同じように考えていませんか? 邦銀の株価は、かなりのスピードで値上がりしています。確かに2003年に比べれば鈍いのでしょう。その理由は大量の公募の為に、浮動株の吸い上げが進んでないからです。完全に株式持ち合い効果が切れていますからね。大和証券と野村証券の株価上昇スピードの違いは、この辺りにあるのでしょう。カタルは昔、お客様に純資産価格を割り込んだ大和証券を300円台でお奨めしたことがありましたが…、あのお客様たちはどうしたのでしょう。多くの人は株価の意味を知りませんし、時間概念が希薄ですね。常に市場の的になる人気株に、目が行きがちです。当たり前なのでしょうが…くずのような銘柄を高値で買ったりします。

例えば007は、現状は明らかに割高です。四季報数字を見れば誰も見向きもしません。背景を知りませんからね。この株が16万円もするなんて…何故だろう?…と首をかしげるでしょう。2010年初め、まだ10万円以下でしたが…、何故、こんな株が上がるのだろう?と、最初はカタルも不思議でした。そうして調べたら、組立ソフトの背景が見えてきて経産省が応援している産業であることが分かったのですね。でもカタルは当初、QBの技術が、英ARM社に採用される可能性も考えていました。しかし…駄目でしたね。技術評価のできないカタル君の知識ではよく分かりません。しかし偽物か?と考えていたQBが、カーナビで実用化された現実は非常に大きなものです。加えて村田の参加は驚きでしたね。年商10億円程度の会社が、大企業と取引をするのも大変なのに…何故、出来るのでしょう。しかも今度は資本参加?何故か、ワクワクしますね。つまり現状は割高でも強弱感が対立する素地は、充分に存在しますね。ヤフーもマイクロソフトも、当初は現状からみれば、異常に割高だったのです。知らないから…面白いのですよ。もしそろばんに合う利益が上がっていたら…興味はかなり失われます。このワクワク感は、久しぶりですね。滅多に、この高揚感は味わえるものではありません。

分かりますか?今日は007の解説ではありませんよ。解説ならいくらでも語れます。実はスマートフォンの地下鉄の全面開通は…WiFiが絡みます。夢は何れ語りましょう。何故、カタルが何時も「株は高ければ売り、安ければ買え」と言っているか? 素質のある株は、もう決まっています。だからグリーに固執できるわけです。実はグリーには謎の面もあります。しかも田中さんは未完成ですね。企業が急速に発展し、本人も戸惑っているのでしょう。優秀な参謀が居れば…と思う事はたくさんありますね。DENAはその点、かなり精神的に成長しています。流石、MBA経営者ですね。伊達に学位は取っていません。マネジメントが優れているから、困難な環境でも減益にはならないのでしょう。初めてのコンプガチャ試練を、グリーはどう乗り越えるか? 田中さんの資質によります。彼がDENAを訴えた時に、カタルは大人げないな…と感じました。そんな時間的な余裕があるなら、相手から訴えられるような、企業になれ!と思いましたね。でも同時に田中さんの競争心を強く感じた次第です。この負けず嫌いな性格が、名目の世界のゲーム業界ではプラスに働くと思っています。

カタルを見て下さい。どんなに株は下がっても、買いしか唱えてこなかったのです。カタルも負けず嫌いです。だから拘りますね。グリーは昨年後半、10月から11月に選定した銘柄です。当時は1300円台でした。既にカタルは、コンプガチャ問題は終了していると考えていました。それより、グリーの会員数の分布や収益構造に違和感を覚えた次第ですね。全世界での会員数は15%未満なのに…、売り上げの90%近くが国内で上がっていることに、矛盾を感じていたのです。こんなバカなことはあり得ませんね。マネジメントさえ確りすれば、必ず大きな変化があると考えています。残念ながら、ガンホーをカタルは見逃しました。パズドラを売れている事は、昨年から分かっていましたが…仕組みが出来上がってないからです。国内のゲーム会社は携帯でゲームを提供するにあたり、必ずグリーかDENAの仕組みを利用しています。自前で集金システムを築くのは、お金がかかりますね。既にサードパーティが確立されているからです。この違いは非常に大きいのです。ガンホーに魅力を感じなかったのは、この辺りの存在です。人気のファイナル・ファンタジーは、グリーの組織から提供されます。まぁ、スクウェア―・エニックスも力が落ちましたね。本来ならDENAのように、グリーを真似て仕組みの構築に動いても良かった筈ですね。まぁ、どっちにせよ、今年は大きな変化を迎えると考えています。

だから背景や企業の成り立ちを知っているから、株価が安くなると、無性に買いたくなるのですね。007は規制が切っ掛けで休んでいます。休んでいる内に、是非、1株程度なら、倒産しても僅かな金額ですから、夢を買う事は出来ますね。ひょっとすれば、マイクロソフトやヤフーのようになる可能性がある会社だからですね。なるかどうか分かりませんよ。そんな事は当たり前の事。リスクがあるからリターンが大きくなる可能性があるのです。リスクを嫌いう方は、大手邦銀株を買えばいいのです。配当利回りでも預金している様な気持ちで、株を持っていられます。

昨日、新聞を読み返していたら、日刊工業新聞には、カタルと同じような見方が書かれていました。日経産業では駄目でしたが、日刊工業ではシャープの資本参加を、アップルが担う可能性が書かれていましたね。その記事も観測記事でしょうが…。シャープは当初から革新機構が出資を狙っていた可能性があります。しかしシャープはそれを蹴って、ホンハイ精密工業を提携先に選びました。ところが契約した途端に株価が急落し…更に堺工場の存在のあり方を巡り、相当、両者は揉めたようですね。何故、カタルが昨日、IGZOの技術評価に触れたか? 良いですか…、カタルが当初から、何故、日経新聞が技術評価に振れずに、資本問題ばかりに触れるのか、謎だったのです。もしIGZOの技術が画期的なら、アップルは喉から手が出るほど、その技術が欲しいはずです。敵対するサムソンに搭載され、アップルに搭載されない事態になるとアップル自信が困りますね。何故、シャープはサムソンが様々な条件を提示したのにも拘らず、1000億円単位の出資条件まで提示したのに、100億円に留めたのでしょう。この辺りの背景から推察すると、早晩、アップルがシャープに資本参加するのではないかとの…推察も成り立ちます。リスクが取れるようになった銀行団は、シャープへ信用供与を続けるかどうか? この辺りは日本村構造があり、金融庁の指導が加味されるから、省庁を超える関与があるかは微妙な力関係でしょう。

昨日はアイフルが大幅高しました。しかし相場論からすれば、シャープが上がらずに、ソニーやパナソニックが上がる道理がないのです。故にソニーの仕掛けは失敗しますね。あらら…007は、まだ市場から認知を受けてないようですね。規制を受け、折角、注目を集めるようになったと思ったのに…。007の評価は僕だけの認識なのでしょうかね?100万円を超える可能性がある株を、15万円台で売る人が居るのですね。また買いたくなってきたな…。まぁ、26週乖離が100%を超えているから、ある程度の調整は仕方ありません。このような調整を経て、株価の腰がだんだん強くなり、市場評価はより一層、高まっていくのですから…。もしグリーが、見事に1250円を抜けたら、再び買い乗せをせねばなりませんね。今日は1240円まで来ましたね。良いですか…、基本は「株価が安い時に買う」のですよ。多くの銘柄は、「株が高くなれば売り、安くなったら買う」のです。皆さんは人気になった時ばかり、目をやりますが…それは間違っています。007号の次の出発時間は、出来高が暗示します。乗り遅れないように…。

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投稿者 kataru : 2013年03月22日 10:56