今日の市況(2013年03月29日)
かたる:日本の社会構造の犠牲者になったホリエモンが長野刑務所から帰ってきて会見をしていましたね。「てりたま」の味が濃いと言う印象だったとか…もう一つは、流石に7か月程度、刑期が短縮され仮釈放を貰ったとは言え、1年9カ月に及ぶ刑期は長く、口元が歪んでいる印象を受け麻生さんじゃないですが、顔の表情は人間性を表すと言うから…少し気になった次第です。地検の洗礼を受けた先輩格の江副さんは、可哀そうな人生だったと考えています。「正義は我々が決める」おごりとも取れるこの発言は、あまりに有名です。僕の推察では、田中角栄も小沢一郎も米国の指示で政治生命を奪われた日本のシステムが存在すると考えています。もともと官僚組織の人脈は、若い時期に築かれますからね。米国へ留学する人間は、当然、省庁の中でもエリートクラスが派遣されますから…。僕の知り合いが事務次官のチャンスを棒にふったのは、彼の出先がフランスだったからでしょう。つまり省内の序列は若干低かったのでしょう。なかなか破れないこのような慣習は、ある意味で社会の心棒のような存在で、多少の犠牲を払っても守るべき核なのかもしれませんが、失われた時代の長さを考えると、この選択が正しかったのかどうか…。
サラ金問題を何度か、このIRNETでも取り上げ、最高裁の今井判事の判断を批判しました。確かに行き過ぎた節度の無い業界で、武富士などは消えても仕方がなかったかもしれません。しかし法律を遡る過払い請求の判断は、道理が通りません。このカタルの主張が市場経済では認められたから、Jトラストは最安値から100倍以上になったのですね。丁度、カタルが武富士を採り上げた時に、Jトラストの選択なら救われていたわけです。株の真髄は、ここにありますね。この感覚を何人の読者が理解できるかどうか…。眉唾だらけの報道の中から、光り輝く材料を探す事は「キャリア」の違いです。カタル銘柄は失敗も多いけれど、最初、メールで銘柄を公開した「日揮」を覚えている人は、今でも読者に残っているでしょうか? たしか…あの時は30人程度の人にメールをしたのを記憶しています。当時の日揮は、たった300円程度だったですかね? その反面、カタル銘柄には、当然、ベンチャーリンクのような失敗もあり提示して置かねばなりません。しかし上場廃止が決まったライブドアの推奨は、完全に元が取れましたね。一時は損でしたが…。僕のケースは売買に制約があり、追加の買い増しが出来なかったのですが…。今、証券会社を訴えたら、勝てるでしょうかね? 金融庁と共に…裁判にしたら面白かったでしょう。あの時は、買いたくても、証券会社が勝手に注文の規制を掛け、リスクを取ることが出来なかったのです。日本の過剰な投資家保護の判断は、間違っていたはずですが…。
WSJのシャープの記事は、正当な評価の書き方でした。読者の方は、探して読んでください。日経新聞と明らかに違うでしょう。IGZOの技術評価を中心に記事は構成されています。僕が知りたいのは此処なのですね。たしか日曜日の日経新聞だと思ったけれど、亀山第一工場がアップルの支配下で、堺が鴻海精密工業の個人マネー、亀山第二がサムソンとなっており、減損会計に触れていました。この記事の影響かどうか…シャープの株価は下がってきました。この株価位置は200日線に位置しておりポイントの一つです。
僕の推察が正しければ、革新機構の出番になるのかもしれません。僕は、今でもアップルからの出資を得られるんじゃないかと…考えていますが。何故、シャープに拘るかと言えば、山の手線原理の話ですね。シャープが見事に立ち上がらないと、ソニーもパナソニックも、所詮は駄目なのです。この株屋の発想は、なかなか理解しがたいと思います。だからシャープの株価は800円に行かなくては…とのカタルの想像なのですね。シャープのホームページを見ると、あの技術が本物ならソニーやパナソニックより、ずっと魅力的な武器を持っている戦士の印象です。世界中のディスプレーがIGZOに変わり、省エネに貢献し地球環境を豊かにするから、市場経済の選択はシャープの株価を2倍から3倍にする筈なのです。だから日経新聞の片手落ちの記事を、カタルは責めています。報道姿勢を批判しているのです。
ホリエモンが「新しいビジネスは?」と聞かれ…「ニュースの批評と言ったかな…?」彼の会見のキーワードは、ここにありますね。池上彰さんが主体になり、こどもニュース版を拡大させていますが…。多くの人は画一化教育の影響で、考える事を放棄しました。日本人の大半が、ロボット教育に慣れているのです。だからファッションの流行も、一律の方向性が生まれ、イワシ民族と揶揄される訳ですね。フリースやヒートテックなどのユニクロ現象は、おそらく日本だけでしょう。きっと…。株式相場を見ると、その事がよく分かります。くだらない銘柄を宝物のように…「アジア投資」は偽物ですよ。まぁ、値動きが良いから、以前はカタル銘柄だったわけですが…。だって、これだけアジアが成長しているのに、今でも株価は100円以下だったのですね。武富士などの経済ゴロが、関与する銘柄に過ぎません。サニックスと似た系列に位置しています。確かに、この手の株は、ある意味で面白いのですが…所詮は本物にはなれないのでしょう。
さて銘柄公開していない「A」ですが、僕のイメージと違う日産自動車のゴーンの記事が昨日の日経夕刊に載っていました。ごく一部の人はこの意味が分かるでしょうか? 既に銘柄を伝えている人も居ますからね。3月26日の日経夕刊の十字路に「比較優位と空洞化」と言うテーマで法政の渡部教授が書いていますが、この話は偶然にも、僕の先進国への「揺り戻し理論(里帰り)」に影響を与えます。難しい話だから、多くの読者の人は分からないでしょうが…。まぁ、一部の人が分かる話を展開しても仕方ありませんね。
実体経済と金融経済は融合して、相互作用を及ぼして現実社会が展開されます。シャープやソニー、パナソニックの厳しさは、ルネサスと同様に可処分所得を減らす報道ですが、同時に邦銀のボーナス増額が報じられていますね。外人投資家の認識が間違っている為に金融株の出直りが鈍いのですが…、三菱UFJは必ず4ケタを回復しますね。年内か来年初めには…そのイメージが、この増額報道で湧くでしょうかね? ようやく金融機関は一人前です。実は外人投資家が間違うのも、無理はないのです。イギリスでは増資問題が浮上し、自己資本規制をクリアするための増資を、実施するのでしょう。丁度、4年前の日本の環境と似ています。日本は金融危機の分野では、世界の先頭を走っていますね。バフェットの果実の話が報じられていますが…三菱UFjは、野村は…一体、どんな果実を手にしたのでしょう。
歪められた報道を見抜く眼力が、市場経済では問われます。僕には日経新聞の歪んだ報道姿勢が、日本経済に「失われた時代」を強いているように映るのです。記者一人一人の行動が、未来の日本を創るのですね。ようやくPFIの話が一面に踊り、特区の話も同時に踊っています。成長戦略を、どう維持させるのか? アンジェスMG(4563)はある意味で、方向性を示しています。ようやく国家戦略の一環になってきました。J・TECが10倍まで行きませんが、現在は5倍程度まで伸びたのは…安倍政権の成長戦略にも影響しますね。同様に「組み込みソフト」は、非常に付加価値が高いのですね。売り上げが利益に変わる業界なのです。二人で一人を支える少子高齢化を乗りきる為には、付加価値の高い産業を育成しないとなりません。だから007の価値が光ります。
僕が2006年から展開している新日鉄批判の真意を汲んでほしいのです。冒頭には、同時期の起こった間違った選択の「正義の基準」の話を展開しました。恣意的な日経新聞のシャープの増資報道は、明らかにWSJと比較すると歪んで見えますね。インターネットの発展は、スマフォのユビキタス社会を現実化させ、メディアの裏が見えるようになっています。情報の公開により、チュニジアで起こった「アラブの春」の意味は、日本でも確実に浸透して行きます。押しを入れた株価は、腰がさらに強くなるのが道理なのですね。それはハードルをクリアした、挫折を経験した人間が、更に一回り大きくなるのに似ています。カタル銘柄の多くが、経営危機に直面した銘柄から選択されています。日揮もあの時は大幅な赤字計上でした。通常の定期預金の金利が7%としたら、あの時に日揮を買っても、充分に今でも採算に合いますね。付加価値の高い、業界を開拓したグリーの田中さんはホリエモンの仮釈放の意味を、感じ取ることが出来るのでしょうか?
押しを入れフルイを入れたユビキタス、007の来週は、新高値を大きくクリアして小型株らしい値動きを示す事が出来るのでしょうか? 皆さんが現物で1株でも拾っておけば、村田との成果の発表の時には、例え黒字になってなくても、カタルの想像が世間から認知され2010年春の高値を超える事が出来るのでしょう。間もなく資本提携から半年になります。QBの開発には3年程度を要しましたが、わずか15人の弱小開発部隊だからですね。通常、大手の開発時間は半年です。村田には数百人以上、おそらく1000人規模の開発要員を抱えている筈で、開発スピードが格段に違いますね。若干、株価解説をすれば、今は安いようですが、寄り値の166100円は、3月22日の寄り高値の株価166000円を、僅か100円ですが実線で抜いています。この僅かな変化を感じられるでしょうか? 実線で抜く意味は、ひげで抜く意味と大きく違います。SP500が1569と、実線で新高値になったのは、ある意味で大きな価値があるのです。テクニカル面の解説も、命題の「効率的市場仮説」が存在するくらいですから、意味があるのでしょう。あまりカタルはテクニカル分析を書かない方ですが…、決して軽視している訳ではありませんよ。明日の株式教室ではいくつかのチャーとのポイントを展開するか? それとも…「比較優位論と空洞化」の十字路のコラムの解説をするか? どちらが良いでしょうかね…。
さて週末の形は、来週の相場に影響を与え、皆さんには007の真価を味わってもらえるかもしれません。押し、調整の意味を…実感できるかもしれませんね。昔から「雨降って地固まる」とも言いますから…。
投稿者 kataru : 2013年03月29日 10:14