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2013年03月29日
03/29
かたる:日本の社会構造の犠牲者になったホリエモンが長野刑務所から帰ってきて会見をしていましたね。「てりたま」の味が濃いと言う印象だったとか…もう一つは、流石に7か月程度、刑期が短縮され仮釈放を貰ったとは言え、1年9カ月に及ぶ刑期は長く、口元が歪んでいる印象を受け麻生さんじゃないですが、顔の表情は人間性を表すと言うから…少し気になった次第です。地検の洗礼を受けた先輩格の江副さんは、可哀そうな人生だったと考えています。「正義は我々が決める」おごりとも取れるこの発言は、あまりに有名です。僕の推察では、田中角栄も小沢一郎も米国の指示で政治生命を奪われた日本のシステムが存在すると考えています。もともと官僚組織の人脈は、若い時期に築かれますからね。米国へ留学する人間は、当然、省庁の中でもエリートクラスが派遣されますから…。僕の知り合いが事務次官のチャンスを棒にふったのは、彼の出先がフランスだったからでしょう。つまり省内の序列は若干低かったのでしょう。なかなか破れないこのような慣習は、ある意味で社会の心棒のような存在で、多少の犠牲を払っても守るべき核なのかもしれませんが、失われた時代の長さを考えると、この選択が正しかったのかどうか…。
サラ金問題を何度か、このIRNETでも取り上げ、最高裁の今井判事の判断を批判しました。確かに行き過ぎた節度の無い業界で、武富士などは消えても仕方がなかったかもしれません。しかし法律を遡る過払い請求の判断は、道理が通りません。このカタルの主張が市場経済では認められたから、Jトラストは最安値から100倍以上になったのですね。丁度、カタルが武富士を採り上げた時に、Jトラストの選択なら救われていたわけです。株の真髄は、ここにありますね。この感覚を何人の読者が理解できるかどうか…。眉唾だらけの報道の中から、光り輝く材料を探す事は「キャリア」の違いです。カタル銘柄は失敗も多いけれど、最初、メールで銘柄を公開した「日揮」を覚えている人は、今でも読者に残っているでしょうか? たしか…あの時は30人程度の人にメールをしたのを記憶しています。当時の日揮は、たった300円程度だったですかね? その反面、カタル銘柄には、当然、ベンチャーリンクのような失敗もあり提示して置かねばなりません。しかし上場廃止が決まったライブドアの推奨は、完全に元が取れましたね。一時は損でしたが…。僕のケースは売買に制約があり、追加の買い増しが出来なかったのですが…。今、証券会社を訴えたら、勝てるでしょうかね? 金融庁と共に…裁判にしたら面白かったでしょう。あの時は、買いたくても、証券会社が勝手に注文の規制を掛け、リスクを取ることが出来なかったのです。日本の過剰な投資家保護の判断は、間違っていたはずですが…。
WSJのシャープの記事は、正当な評価の書き方でした。読者の方は、探して読んでください。日経新聞と明らかに違うでしょう。IGZOの技術評価を中心に記事は構成されています。僕が知りたいのは此処なのですね。たしか日曜日の日経新聞だと思ったけれど、亀山第一工場がアップルの支配下で、堺が鴻海精密工業の個人マネー、亀山第二がサムソンとなっており、減損会計に触れていました。この記事の影響かどうか…シャープの株価は下がってきました。この株価位置は200日線に位置しておりポイントの一つです。
僕の推察が正しければ、革新機構の出番になるのかもしれません。僕は、今でもアップルからの出資を得られるんじゃないかと…考えていますが。何故、シャープに拘るかと言えば、山の手線原理の話ですね。シャープが見事に立ち上がらないと、ソニーもパナソニックも、所詮は駄目なのです。この株屋の発想は、なかなか理解しがたいと思います。だからシャープの株価は800円に行かなくては…とのカタルの想像なのですね。シャープのホームページを見ると、あの技術が本物ならソニーやパナソニックより、ずっと魅力的な武器を持っている戦士の印象です。世界中のディスプレーがIGZOに変わり、省エネに貢献し地球環境を豊かにするから、市場経済の選択はシャープの株価を2倍から3倍にする筈なのです。だから日経新聞の片手落ちの記事を、カタルは責めています。報道姿勢を批判しているのです。
ホリエモンが「新しいビジネスは?」と聞かれ…「ニュースの批評と言ったかな…?」彼の会見のキーワードは、ここにありますね。池上彰さんが主体になり、こどもニュース版を拡大させていますが…。多くの人は画一化教育の影響で、考える事を放棄しました。日本人の大半が、ロボット教育に慣れているのです。だからファッションの流行も、一律の方向性が生まれ、イワシ民族と揶揄される訳ですね。フリースやヒートテックなどのユニクロ現象は、おそらく日本だけでしょう。きっと…。株式相場を見ると、その事がよく分かります。くだらない銘柄を宝物のように…「アジア投資」は偽物ですよ。まぁ、値動きが良いから、以前はカタル銘柄だったわけですが…。だって、これだけアジアが成長しているのに、今でも株価は100円以下だったのですね。武富士などの経済ゴロが、関与する銘柄に過ぎません。サニックスと似た系列に位置しています。確かに、この手の株は、ある意味で面白いのですが…所詮は本物にはなれないのでしょう。
さて銘柄公開していない「A」ですが、僕のイメージと違う日産自動車のゴーンの記事が昨日の日経夕刊に載っていました。ごく一部の人はこの意味が分かるでしょうか? 既に銘柄を伝えている人も居ますからね。3月26日の日経夕刊の十字路に「比較優位と空洞化」と言うテーマで法政の渡部教授が書いていますが、この話は偶然にも、僕の先進国への「揺り戻し理論(里帰り)」に影響を与えます。難しい話だから、多くの読者の人は分からないでしょうが…。まぁ、一部の人が分かる話を展開しても仕方ありませんね。
実体経済と金融経済は融合して、相互作用を及ぼして現実社会が展開されます。シャープやソニー、パナソニックの厳しさは、ルネサスと同様に可処分所得を減らす報道ですが、同時に邦銀のボーナス増額が報じられていますね。外人投資家の認識が間違っている為に金融株の出直りが鈍いのですが…、三菱UFJは必ず4ケタを回復しますね。年内か来年初めには…そのイメージが、この増額報道で湧くでしょうかね? ようやく金融機関は一人前です。実は外人投資家が間違うのも、無理はないのです。イギリスでは増資問題が浮上し、自己資本規制をクリアするための増資を、実施するのでしょう。丁度、4年前の日本の環境と似ています。日本は金融危機の分野では、世界の先頭を走っていますね。バフェットの果実の話が報じられていますが…三菱UFjは、野村は…一体、どんな果実を手にしたのでしょう。
歪められた報道を見抜く眼力が、市場経済では問われます。僕には日経新聞の歪んだ報道姿勢が、日本経済に「失われた時代」を強いているように映るのです。記者一人一人の行動が、未来の日本を創るのですね。ようやくPFIの話が一面に踊り、特区の話も同時に踊っています。成長戦略を、どう維持させるのか? アンジェスMG(4563)はある意味で、方向性を示しています。ようやく国家戦略の一環になってきました。J・TECが10倍まで行きませんが、現在は5倍程度まで伸びたのは…安倍政権の成長戦略にも影響しますね。同様に「組み込みソフト」は、非常に付加価値が高いのですね。売り上げが利益に変わる業界なのです。二人で一人を支える少子高齢化を乗りきる為には、付加価値の高い産業を育成しないとなりません。だから007の価値が光ります。
僕が2006年から展開している新日鉄批判の真意を汲んでほしいのです。冒頭には、同時期の起こった間違った選択の「正義の基準」の話を展開しました。恣意的な日経新聞のシャープの増資報道は、明らかにWSJと比較すると歪んで見えますね。インターネットの発展は、スマフォのユビキタス社会を現実化させ、メディアの裏が見えるようになっています。情報の公開により、チュニジアで起こった「アラブの春」の意味は、日本でも確実に浸透して行きます。押しを入れた株価は、腰がさらに強くなるのが道理なのですね。それはハードルをクリアした、挫折を経験した人間が、更に一回り大きくなるのに似ています。カタル銘柄の多くが、経営危機に直面した銘柄から選択されています。日揮もあの時は大幅な赤字計上でした。通常の定期預金の金利が7%としたら、あの時に日揮を買っても、充分に今でも採算に合いますね。付加価値の高い、業界を開拓したグリーの田中さんはホリエモンの仮釈放の意味を、感じ取ることが出来るのでしょうか?
押しを入れフルイを入れたユビキタス、007の来週は、新高値を大きくクリアして小型株らしい値動きを示す事が出来るのでしょうか? 皆さんが現物で1株でも拾っておけば、村田との成果の発表の時には、例え黒字になってなくても、カタルの想像が世間から認知され2010年春の高値を超える事が出来るのでしょう。間もなく資本提携から半年になります。QBの開発には3年程度を要しましたが、わずか15人の弱小開発部隊だからですね。通常、大手の開発時間は半年です。村田には数百人以上、おそらく1000人規模の開発要員を抱えている筈で、開発スピードが格段に違いますね。若干、株価解説をすれば、今は安いようですが、寄り値の166100円は、3月22日の寄り高値の株価166000円を、僅か100円ですが実線で抜いています。この僅かな変化を感じられるでしょうか? 実線で抜く意味は、ひげで抜く意味と大きく違います。SP500が1569と、実線で新高値になったのは、ある意味で大きな価値があるのです。テクニカル面の解説も、命題の「効率的市場仮説」が存在するくらいですから、意味があるのでしょう。あまりカタルはテクニカル分析を書かない方ですが…、決して軽視している訳ではありませんよ。明日の株式教室ではいくつかのチャーとのポイントを展開するか? それとも…「比較優位論と空洞化」の十字路のコラムの解説をするか? どちらが良いでしょうかね…。
さて週末の形は、来週の相場に影響を与え、皆さんには007の真価を味わってもらえるかもしれません。押し、調整の意味を…実感できるかもしれませんね。昔から「雨降って地固まる」とも言いますから…。
2013年03月28日
03/28
かたる:昨日のマリーザ・モンチは如何でしたか? 僕と同じ感覚を共有できた人は居たのでしょうか? あのブログの「孤独のダンス」なんか素敵ですね。あのおじさんとのデュエットが絶妙のバランスで…思わず涙しそうな感情を覚えます。ラジオから流れる音楽に惹かれ興味を持ってインターネットで検索して行くと、意外な発見があり輪が広がります。株の世界は奥が深いですからね。ケース・バイ・ケースで判断を迫られ、様々な選択をしなくてはなりません。その選択をする為に、経験がものをいう場合もあります。しかし一番大切なことは、誘惑に勝てるかどうか…自分自身との戦いなのですね。まぁ、どの業界も同じでしょうしスポーツの世界でも同じです。要するに精神力が、如何に大切か…経験を積むとそう考えるわけです。
良い銘柄に出会えるかどうか?
これはある意味で「運」ですね。人生には様々なチャンスが巡ってきます。しかしそれをものにできるかどうか…実は昨年、10月には株が上がることが、大体、分かっていましたが、お金が用意できなかった。これも運命です。必要な時にお金が無いとは…折角、僅かなお金を用意したのに…タイミングを間違えて、グリーと007が一緒に下がったために、007の持ち株の半分を利食いする羽目になり、売りたくもない株を売ったのが6万円台でしたね。あの水準でも利食いだったのですが…。今から考えればトホホ…です。何度も言いますが、上がる株など…もう決まっているのですね。問題はタイミングで、その経過なのですね。
昨年、今回の相場のスタート地点で、ある読者からメールが届きました。まだ早い段階でしたね。僕がマネタリーベースの話を展開している頃の出来事です。読者からメールを調べてみたら、昨年の11月22日でした。
「毎日貴殿のコラム楽しく拝見しております。ビスタの会員でもあります。たしかにこのコラムのおかげで、損害も多額になりました。しかし、なんとなく一発逆転できそうな予感がしてきました。現在、8508Jトラスト、4321ケネディクスこの二点を思案中です。還暦前の大きなギャンブルです。…」…と相談を持ちかけられました。
その時の僕の回答は…
「メールありがとうございます。両社ともかなり上がっていますからね。それにケネデックスは内容も悪いですね。でもどちらかと言えば、ケネデックスに軍配が上がるかな?でも10倍にならなくても…2倍になれば十分ですね。それなら冒険をせずに、本文の通り、三菱UFJやみずほ、もっとリスクを取るなら野村証券でも充分でしょう。
何れも21015年までには今の水準の2倍を大きく超えていると思います。まぁ、如いて博打なら、何度か取り上げているJ・TEC7774、ユビキタス3858などが上がると思いますが…最近のホットな検証では、まだ細部まで見ていませんが、SUMCO、日軽金、NTN、太陽誘電なども可能性はあります。グリーやDENAも充分休んでおり候補の銘柄ですね。
確かにケネデックスは、明らかに誰かが買っており博打としては面白いと考えます。問題は不動産まで立ち上がるのは、かなり時間が掛かります。加えて設定が2003年前後でしょうから、その後、地価は毎年下がっていますからね。おそらく手数料などを含めれば、いくら都心でも2割から3割程度は…という事は、実際に証券株が上がった後に、株価が出て来るパターンでしょうね。ただ震災規制が掛かるとアウトですよ。地震に対応するために耐震規制が…。でも面白いかもしれませんね。少し調べてみようかな?
御健闘を祈ります。」
この読者の人は、どうされたのでしょうか? その後、ケネデックスは上がりましたが、押しを入れて下げましたからね。カタルはこのメールが頭の中にあったのか…3月の初めに相場観を修正しており、その時の参考銘柄として3月2日の株式教室で「ケネデックス」を掲げていますね。読者の相談にあったJトラストは、僕が何度も取り上げた銘柄です。最初に買ったのは300円台(株式分割前の株価)だったように記憶しています。昨年のメールを頂いた時の株価は1134円です。そうして昨日は2784円で2.45倍になっています。一方、ケネデックスはメールの相談当時の株価は14330円でしたね。昨日はストップ高しており47850円でした。此方は2.99倍です。両者とも見事に上がっています。
この時期の株価はまだ安く、三菱UFJは376円、みずほは130円、野村は342円でしたね。因みに博打として掲げているJ・TECは75000円、ユビキタスは52000円でした。まぁ、倍率を計算するのは止めますが…あの時期の選択としては、なかなかの…ものですね。その後、この方はどうされたのでしょう。
ケネデックスを、まだお持ちなのでしょうか? それともJトラストを選択されたのでしょうかね? 要するに銘柄など何でもいいのですね。問題はそのチャンスをものにできるかどうか…これが力量なのです。これはその人の運ですから、アドバイスにより変わるものではないでしょう。何が言いたいか分かるでしょうか? せっかくのチャンスを生かせる人も居れば、無駄にする人も居るのです。さておそらく押し目は終了したと思われる007の今日は安いですね。今の感覚はケネデックスの2万円台の感覚です。丁度、3月2日に株式教室を掲げた時のイメージに似ていますね。まぁ、心配な人は戻り高値の188500円を抜いてから参加しても良いのでしょうが…。もう上がることは決まっていると考えていますが…どうなるかな?
ここ2日間のDENAの下げは、あの上げが決算対策のフォローだったのでしょうか? 僕は時間的な感覚から、遅くとも夏には海外売り上げの動向が鮮明になると思っていますが…それならソロソロの筈ですね。チャートのイメージも、その形を示しています。全体相場が休んでも上がるようなイメージですね。多くの銘柄は、昨年の秋から株価は2倍以上に上がっていますから、このギャップは大きく株価上昇エネルギーが、かなり溜まっていると推測しています。だから両社ともチキンレースを演じると考えています。僕は上昇効果では、流石に株価が安いグリーに軍配が上がると思っていますが…どっちでも構いません。
ガンホーが、何故、あれほど上がったのでしょうね。本家はこの2社の筈ですが…。あるいはサイバーエージェントと言う選択肢もあるのでしょう。僕にはガンホーより遙かに上に見えますが…ゲームに疎いせいでしょうか? 僕が上だと考える理由の一つが、サードパティーの存在です。これは業績以上に大きいのですね。この厚みを市場が評価しない道理がないはずです。グリーのチャートはなかなかですね。走り出すタイミングは、秒読み段階だと思いますがね。こればかりは、神のみぞ知るか…。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2013年03月27日
03/27
かたる:昨日、「らじるらじる」でNHKFMを聴いていたら、久しぶりに気に入った曲を耳にしました。「É Doce Morrer no Mar」(海で死ぬのは甘く)と言う曲なのですが…。この曲を、もう一度、聴きたいと思いネットサーフィンをした次第です。どうもマリーザ・モンチが歌っているとばかり思っていましたが…、セザリア・エヴォラと言う人とのデュエットで、この曲は、多くの人がカバーしているのを知りました。いろいろ聴きましたが、やはりこの歌い方が耳に馴染むようです。その中で、彼女の事を解説したブログを見つけたので、興味のある人は此方へ。この方が選択された曲は、みんな素晴らしく「孤独のダンス」なども良かったですね。彼女はブラジル出身なのですが、ポルトガルと言う言語も含め何故か郷愁を感じます。スペインと並び、過去は世界の覇権の一翼を担っていたわけで…言語の分布をみれば、世界の勢力図が良く分かります。このポルトガル語と共にフランス語も、なかなか良い響きですよね。このブログのマリーザ・モンチの最初のビデオ映像は、若い頃の作品なのか…とってもきれいですね。僕の好みです。
実は、シャープにカタルは相場の起点を感じているのですが、同時にソニーの経営方針に愕然としているのです。草葉の陰で盛田さんや井深さんが、泣いているように感じますね。企業の歴史を見ると、その会社がよりよく理解されます。トランジスタラジオからウォークマンなど…デザインの斬新さで世界をリードしたのに…ゲームでは後手を踏み、折角の映画も音楽も生かせずにいる経営者の能力の無さに、日本の限界を感じています。東芝が4Kなどの高品位テレビの開発に精力を注いでいますが、アップルストアの品ぞろいの悪さを実感すれば、ソフト産業を如何に制するかが非常に重要なことが分かります。実は冒頭のレコードはソニーが監修したらしく…アップルストアでは販売されてなかったのです。至極残念に思いました。テレビとネットは何れ融合すると、前からカタルは述べていますが…何故、経産省は日本の知的財産と言うか…ソフト産業を育てようとしないのでしょう。法律を変えても良いと思うのです。一部の人間が著作権などを乱用し、権力を主張しすぎると…日本はこの分野でまた敗者になります。
一番大切なのは…やはくデファクト・スタンダードを握ることですね。その中核企業になるべきなのは本来はソニーでしょう。テレビの開発など、どうでも良いのですよ。世界中に存在するソフト資産を如何に集め、提供するかですね。オリンパスを買収する戦略は、どうも頂けませんね。確かに医療分野は成長産業で、世界のセレブを、観光を兼ね人間ドックに誘うなど…日本はこの分野でも活躍できる素地はありますが…折角、有する映画や音楽の資産価値を生かさないと…。最近、時間がある為に多くの映画を見て思ったのです。良い作品だけを集める事が出来れば…本を読んでも、そう感じましたね。良い作品に出会うために、同時に多くの駄作も読まないと発見できないのですね。この選択する作業は、大変な労力です。誰かが、これは読むと良いよ。…と言う作品を提示してくれれば…。先ほどのマリーザ・モンチのことを書いたブログですが…僕もレポートを書いているから分かるのですが、あの曲を選択するために、彼は多くの曲を聴いている筈ですね。かなりの労力を費やしている筈です。僕は冒頭の数行に留めましたが、このネットサーフィンに費やした時間は、およそ5時間ほどですよ。僅か数行の原稿を書く為に5時間も費やしているのです。
分かりますかね? 僕が毎日更新しているこのレポートは、たくさんの経験がなくては成り立ちません。
酒田五法から財務会計まで…アナリストの試験に合格するだけで費やした時間もかなりのものだし…でも公認会計士さえ騙されるのが、株の世界です。それは判断が難しいのですね。ある意味で恣意的な面があります。企業業績がどうにでも創作できるのは、野村証券の決算を見れば分かります。毎年、毎年、お金が出て行く一方で、よく生き延びたものですね。あと2年程度続いたら、間違いなくアウトでしょう。山一證券と似たようなものでしたからね。ダヴィンチにあの時、商社が100億か300億円程度支援をすれば…残っていたかもしれませんね。皆さんにはケネデックスの素晴らしさが、なかなか理解できないでしょう。それは現場を知らないからですね。僕の友達はリーマンから800億円の運用を任せられましたが、銀行が不良債権で処理していた環境でも、お金を消化できる物件を集める事が出来なかったのです。だから1兆円を超える資産を有する価値は、今となっては、かなりのものの筈ですね。
僕が野村に関心を抱くのは…おそらく集めた資金を米国の不動産に投資している筈だからです。あの時期に…それもリーマンの残党ですから、レバレッジを掛けない訳がない。だから潜在する投資価値が相当あるのではないかと考えている訳で、この推察は間違っているかもしれません。あるいは当たっているかもしれません。これは野村の内部者でなければ分かりませんね。大和より野村と思うのは、昔から野村の方が「野風増」だからですね。河島栄五の唄も好きですが…。僕が白鵬より朝青龍が好きだったのは株屋だからかもしれません。株の世界では基本的に優等生は駄目なのです。欠陥商品に価値があるのですね。強弱感が対立するからです。みんなが良いと選択するので、株が上がるのですが…最初からみんなが良いと思うようじゃ…相場になりません。最初は「駄目だ、こんな株。」との評価を得るような株が、大きな相場に発展します。ソニーの前身は「東通工」(東京通信工業)と言う仕手株だったのです。社員がうちの会社は、こんなに株価が上がる筈がないと…みんなで売りに来た会社だったのです。
007の昨日の後場寄りに138000円だったと思いますが280株ほど商いをしました。あれがおそらく分岐点でしょう。昨日は午前中の原稿で30%押しが目安と述べましたが…昨日の出来高は少し前日より膨らみましたね。もし短期上昇波動に入るなら、今週は大幅高をする必要はありませんが、少なくとも月曜日の寄り付きの146400円を超えなくてはなりません。出来れば、先週の始まりだった152800円以上で終わるのが理想ですね。今、原稿を書いており相場を見たら、今日は高いですね。別に大幅高でも構いませんが、2週間程度、時間を空けた方が良いのでしょう。僕は最近、竹内洋岳さんの談話をよく引き合いに出しますが、彼が一流だな。と感じたのは「想像力」で山を登ると言った言葉ですね。イメージの大切さを実感しているのですね。株も同じです。壮大な相場のスケールを感じさせる調整と言うよりフルイ…、みんなが一緒に同じ目的でも、ついて行くことはできないのです。途中までベースキャンプまで資材を荷揚げする人間も必要なのですね。何故、僕がヤフーを事例に掲げているのか?よく背景を考えてくださいね。
さて、調整の出来高とバランスの話は、余程経験を積まないと理解できないでしょう。このような小型株はハッキリ言ってどうにでもなります。ガンホーのようなものですね。50万も100万も相場なのです。実は3月15日は、16日は、余計の駄賃でした。だから僕はあの時に大切に育ててほしいと書いたのです。無理して上げる必要もなかったのです。まぁ、この形もある意味で、相場らしくて良いのですが、問題は今週から来週の動きですね。短期上昇波動なら…形は既に決まっています。だからこの株に関しては、あまり株価に拘らずに、現物で持っていれば良いのです。最初から1株でも良いから…と述べていますね。リスクは当然あるのです。当たり前の事ですね。今の所は想像の産物に過ぎないのですが…、現実に成りえる背景も同時にあるのです。カタルの夢を語る部分は、何れ折に触れ取り上げて行きます。
さて、すごいね。本当に強い相場は、押しを余り入れないものです。007はある意味で、まだ背景が固まってないか、支持者は依然少なく付和雷同組も多いのでしょう。それにひきかえ、ケネデックスはなかなか押しらしい、押しを入れませんね。浅草の地価の値上がりが1年で9%なのですね。アベノミクスが成功した時の姿をイメージすると、1兆円を超える資産が生きてきますね。この発想は外人投資家から理解されやすいのでしょう。故にこんな形になっているのでしょう。連日、連呼しているグリー君、昨日は確りしていたのに…今日は休んでいますね。このような「あまのじゃく」は、僕好みの銘柄ですね。この揉み合いは買い場でしょう。1250円を抜けると、一気に走り出す展開が見えるようです。既に需給バランスの問題は片づけており、決着している筈ですね。丁度、007が10万円の手前で、もたついていた感じに似ています。だから押し目は拾っておくと良いのでしょう。最近の値動きが、余りたいした事が無いから、軽視している人が居るでしょうが…人気と言うのは、ある時点を超えると一気に爆発するものです。1200円以下ならいくらでも仕込まれても良いのでしょう。
配当落ちでも高いのですね。三菱UFjは…しかし、まだ700円すら回復していません。まだまだ金融相場の入り口にも到達していないイメージです。この原因は、買いの主体の外国人の認識が間違っているためです。彼等の世界では金融は、まだダメージが大きいのですね。BNPパリバはまだリストラをしており150店舗も閉鎖するそうです。一方、バフェットはゴールドマンサックスのワラントを普通株に転換し、大株主になるとか…欧米の時間軸が、日本と違っているためです。ある意味で日本は世界の金融危機の先行組です。既に邦銀は次の躍進ステージに入りましたね。何しろ、あのみずほが5年ぶりに賞与の増額だとか…。この株価じゃ、株主は報われません。投資家それぞれが自由に発想して、自分の価値観で選択をすればいいのです。
海の青い波にのまれ、死ぬのは甘く感じられるのです。「エ・ドーシ・モレー・ノ・マー」
2013年03月26日
03/26
かたる:広島高裁の筏津(いかだつ)順子裁判長は、昨年の衆議院選の無効判断を下しました。カタルが以前、選挙のやり直しの可能性を指摘していた問題です。早急に区割りを終え、再選挙を実施しなくてはならず、今年の参議院選で同時選挙の可能性も出てきたようですね。今の所は安倍政権の失政は感じられず、むしろ好感を抱いています。メディア対策が民主党と違い、確りポイントを押さえている様で…各社のフライング報道を抑えています。情報のコントロールと言うのは、大切なのですね。もともとメディアが官僚の言いなりになるのは…情報源だからですね。記者の多くは独自の取材能力は低く、統計数字を専門に扱う省庁の機能とメディアは一心同体の関係です。かなりキャリアがないと…この関係を上手くコントロールできないのでしょう。政治家も官僚もメディアも情報の扱い方をどうやるかは…それぞれの生命を左右する問題なのでしょう。
株屋も似たようなもので…一般に溢れる情報の中から、株価と関連付けて相場のシナリオを構築できる熟練工レベルの株屋は貴重な存在になりました。昔は、どの証券会社にも、特に中小の会社には相場好きの人間が多く居たのですが…長いデフレと手数料の自由化などの構造改革により、株の専門家が消えましたね。独自の取材ルートを確保する人脈を抱える人間が減ったのでしょう。その反面、ネットは大きな武器になりました。日銀の統計数字とか…昔は足で集めたものですが…今では簡単に利用できます。ただこの利用術が曲者で…この扱いを出来るようになるまで、やはり数年の歳月は必要なのでしょう。株価の関連付けが出来るまでは更に10年程度は必要なのでしょうね。
さてカタル君は、前から実体経済と金融経済は車の両輪と同じで…鏡のような関係で、表裏一体と述べています。つまり鶏と卵の関係にも似ています。しかし日本では金融経済を軽視して、実体経済を重視します。その為に米国に大きくリードされ、その差は開くばかりですね。最近では中国の覇権主義にも大きく負けています。アフリカ諸国への取り組みなどを見れば、差は歴然としています。習近平氏はタンザニアを訪問し、早速、資源確保の動きで…ロシアでは潜水艦や航空機を購入したとか…。温家宝は退任にあたり、軍部に恩を売り、米国のNYタイムズが報じた温家宝への楔も、なんのその…ですね。全人代で演説した海洋権益拡大表明は、効いています。その全人代でアメリカドリームならぬ「中国夢」を演出した習近平氏の効果は、これからの演出によるのでしょう。
株と同じで…世論の誘導も仕掛け人が誘導するのでしょうね。株が上がる構図も組織力が無くては、なかなか上がるものではありません。ここ2日の株価を見ると、グリーよりDeNAの方が強いのは野村証券のフォローによるものですね。ソニーの売り出しに対する野村証券の営業力が背景にあるのでしょう。あまり動いておらず、先に調整を入れているグリーの方が、調整の時間効果は大きいはずですね。ところが野村証券の組織力によりDeNAの方が値動きは良いのです。不思議なものですが…これも相場でしょう。
株価が大きく育つには、「強弱感の対立」が、非常に大切なのです。007はうってつけの背景を持っていますね。僕のように無限の利益を感じる人間がいる一方で、現実的に…実際の利益を見て、こんなボロ株…と評価する人もいます。村田にとっては、僅かな株式購入代金ですが、それを社長に提言する人間がいたはずで…資本提携は、どんなに小さな金額でも社長に説明する筈ですね。一般論ですよ。執行役員が通常は取引などを決めますが、資本を出すか出さないかは、必ず取締役会議で議論され、出資が決まる筈です。…という事は、その背景を説明しなくてはなりません。理由がなくて出資を出来る道理がありません。つまり合理的な判断が成り立つわけですね。村田製作の取締会議で認められる背景がある筈です。007の魅力はQBなどの独自のソフト技術と、ユビキタス社会に特化したソフト分野です。WiFi通信は今や一般的な情報の伝達手段になっています。この分野で世界の任天堂に認められた技術を有し、家電がスマフォと合体しているのですね。考えただけでも僕はワクワクするのです。村田は世界の家電相手に商売をしている会社ですね。想像力が飛躍的に膨らむでしょう。この「見えない利益」が仕手戦の焦点になります。故に村田との具体的な商談が進むにつれ、相場が拡大して行くのですね。壮大な相場です。
一方、多くの銘柄は「見える利益」です。せいぜい「過去最高利益」ですよ。マツダなどもその水準で止まりました。山手線理論とは…電車が駅に到達したら、その電車に乗るかどうか…決める事ですね。株は必ず休みます。どんな株も利食いに対する乖離調整は欠かす事が出来ません。ケネデックスが、どんなに素質があっても…。007もそうですね。26週乖離が100%も超えるようだと…僅かな期間に株価が2倍以上になったのです。最近、株を買って株を持っている人、全てが利食いになるのですから…当然、儲かっている人は株を売りますね。証券マンは連日、電話をかけてきます。その誘惑に勝てるものではありませんね。さて第一関門の1240円を抜いたグリー、果たして今日は1250円を抜くことができるかどうか…。
良いですか…株はジリジリと上がる段階は、まだ買い場なのです。その動向が続くと、間もなく売り物が切れます。新規参入組が目先の利食い玉を消化するからですね。そうすると一時的に、需給の空白期に突入します。その時に株価が大きく飛びますね。007はカタルが再介入した6万円台は、多くの人は見向きもしませんでした。しかし7万、8万、9万と上がってくると…やがて世間から認知を受けるようになります。最初は何故上がるのか?理解できないのでしょう。しかし現実に株価が上がってくると、その理由を探し、中にはカタルの想像に、同調する人も出てきますね。見えない利益が現実化する想像に、同調する投資家が出てきますが、この人達は元来、付和雷同組の「にわか投資家」です。そのにわか投資家は、007のような株価調整を見て気持ちが動揺し利食いをします。中には高値で買って、失敗したと思い投げる人も居るでしょう。しかしやがて背景が本物なら…株価は需給バランスを獲得して、その需給バランスに変化が生まれます。今度は二度目の市場認知になりますから、前の上昇幅より、より上昇幅が大きくなります。信頼感が調整により、生まれるわけです。調整と言う試練を潜り抜ければ、その果実はとっても大きいわけですね。
グリーはまだ市場から認知を受けていませんが、株価が1300円、1500円に上がるに従い、やがて市場から実態に見合った評価を受けます。下に最近株価が上昇した時価総額が500億円以上のリストから、2011年新春号の従業員数と年収、今回の2013年春号の従業員数と年収を掲げました。実体経済と金融経済のギャップを埋めるのが、株式投資の儲けに繋がります。株価と実体経済の乖離を発見し、その乖離を埋めることが、株式投資の儲けになりますね。故に実態社会で大きく貢献しているゲームの2社の実体と株価が遊離しているから、カタルは連日グリー、グリーと推奨を繰り返している訳です。株価が下落し、今日の市況では、先週の木曜日かな?1170円台で推奨をしています。間もなく、株価が大きく飛び出す筈です。早めに乗っておく方が良いと思います。
あらら…007は14万2000円と…僕の思惑とは違い、調整を続けていますね。これも仕手株的な動きで…良いのかもしれませんね。ただあまり株価が下がるようだと…市場からの信認を受け辛くなります。昔から「3割乱高下に向かえ」と言う格言は、その辺りから生まれているのでしょう。その水準は、直近の高値は18万8500円だから0.7を掛けて、13万1950円ですか…ソロソロですね。通常はその前に値幅調整を終えて、短期の出直りとなるのでしょうが…。時間調整と言う手もあったはずですが…、まぁ、利益が出てないから仕方ないかな…。さてお昼からグリーは1250円を抜けるかな? あらら…こちらも下げてきましたね。1230円か…。どっちも頑張れよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2013年03月25日
03/25
かたる:昨日は感動しましたね。大相撲で優勝した白鵬がインタビューの時間を割いて、亡くなった大鵬へ観客と一緒に黙とうを捧げました。大鵬、双葉山の8回の全勝優勝を抜き9回目を達成し、その際の出来事でした。心技体とは言うものの…精神力はどの世界でも要ですが…日本人力士がなかなか成長しない中、モンゴル勢がリードする大相撲の世界は、ある意味で、今の日本の社会を象徴している様な思いを感じた次第です。相場の世界もそうですが…どの世界も精神力が、勝負の決め手になるのでしょう。
それにひきかえ、長いデフレは社会からユトリを奪い、みんなが生きる為に必死になっています。故にライブドアやオリンパスのような事例が生まれるのですね。地検の判断が正しいのかどうか…「正義は我々が判断する」なら、どうして、このような矛盾が生まれるのでしょう。そのライブドアを買収したNHNジャパンはLINEを発展させ、買い物に乗り出すとか…。もし形が違っていたら、日本の社会の発展は続いたのでしょうか?2006年は、様々な転換期でもありました。
まだ書いてなかった問題で、重要ではないかと…推察していますが、なにぶん記事が少なく、動向があまり良く分かりませんが、最近、好調だったはずのインドネシアのルピアが売られているとか…。2012年の経常収支の赤字幅が2.7%に拡大し、財政赤字が膨らんでいるのですね。燃料への補助金政策が、要因の一つらしいのですが…何故、カタルが気にしているかと言えば、ダイハツやトヨタ系の業績に影響する事だけではなく、カタルの構想の中に、新興国から先進国への「揺り戻し構想」があるからですね。成長率の移転が起こると考えている兆候ではないかとも考えている訳です。ベルリンの壁崩壊から中国の改革開放政策などの影響が在り、BRICsを中心とする新興国の発展を、金融デリバティブの発達などの金融力が支えてきました。この流れの変化の兆候ではないかとも…考えている訳です。
多くの読者は、僕が気にする米国のGSE問題など…蚊帳の外でしょうが、基本構想は非常に大切で、大勢観が確立されていないと相場は見えません。安倍政権のメディア対策は素晴らしく…要所を押さえているらしく、野田政権と「月とスッポン」ですね。批判を受けながら消費税の引き上げを決めた野田内閣は、一般の人の評価に比べカタルの評価は高いのですが…アベノミクスの真価は、未だに見えず、所詮は演出ですからね。マネタリーベースの増大から信用創造へ繋げた相場は見事ですが、まだ新成長戦略の芽が、なかなか育っていません。バイオや組立ソフト、意外にも海洋開発もその範疇かも知れませんが…今の所、確立された成長戦略との認識は生まれていません。
相場論から市場を見ると、やはりシャープの動向は重要ですね。デフレ社会の象徴的な企業の存在ですからね。シャープはカンフル剤では救えないと言う証明で、構造改革を迫られている訳です。このあり方が、今後の相場を決めると言っても過言ではないでしょう。仮にシャープが上手く纏まるなら、経営資源にユトリのあるソニーも、パナソニックも立ち直る可能性が高くなりますが、シャープが駄目なら、ソニーはなし崩し的に消える運命にも見えてきます。所詮、資産売却など最後の手段の一つですからね。山手線理論では、シャープを育てる事が、相場を、より確りさせるわけです。米国は円安を受け日本企業の躍進にくさびを打つ為に、自動車部品のカルテル問題まで踏み込みだし、TPPの未来に影を落としています。相場は敏感ですからね。様々な角度の検証が必要で…希望のある材料を打ち出せないと、何れ失速するのは必定なのです。日銀の金融緩和など、一時的なカンフル剤の要素でもある訳ですね。既に長期ものの国債買い入れは、相場に織り込まれているのです。
山手線理論は生きている訳で、休みを入れたアイフルが先週は動意づいたのです。しかし所詮、サラ金株はデフレ社会の象徴的な産業ですね。最高裁の判決で過度に苛められた反発に過ぎません。サラ金では産業は生まれませんね。まぁ、確実に好業績になるのは証券界でしょう。おそらく3倍から5倍程度の数字は、見込めるでしょうが…株価はかなり織り込んでおり、数字が表面化しても相場は伸びませんね。
ここで信用創造の相場は、まだまだ長続きするのでしょう。ただ007と同じく乖離問題を抱えており、更に結果を求めるのは、いくら素質があると言っても難しいかな?とも考えています。ケネデックスの素質は、素晴らしいのですよ。だから株価があっという間に2倍になったのです。しかし乖離問題は避けては通れません。あまり信用創造のケネデックスについて語ってないですが、先週、公示地価の発表がありましたが、東京スカイツリー効果から、浅草の地価が9%も上昇したと言うニュースがありましたね。ここに相場を支えるヒントがあります。そうして国際会計基準の包括利益のヒントを重ねて提示しておきます。
先週、だったかな?
年がら年中、グリー、グリーと連呼しているから、またかと思われるでしょうが、売り上げ営業利益率の高い企業の株価を評価しなければ、日本の社会構造は間違った方向に向かいます。失われた時代の延長は、メディアのミスリードも影響している訳です。日本に必要な産業を叩くのではなく、方向性が間違っていたら更生させ大切に育てねばなりません。2006年のライブドアなどの過ちを繰り返してはなりませんね。馬鹿な既得権力者が、背伸びした若者と競って叩くなど…、ゆとりを失ったボケ老人のすることです。若者は間違いも犯します。自分達の過去を振り返れば…察しは付きます。だから僕はグリーが可愛いのかも知れません。田中さんは多くの欠点を抱えているようですが、それ以上に、あの負けず嫌いな精神力を高く評価するのですね。だから日本が支援をして世界に羽ばたかせないとなりませんね。相場は007と同じ構造で、需給バランスは既に変わっています。だから、おそらく人気株に再び育つと考えていますね。チャートの姿もだんだん良くなってきました。市場から、間もなく多くの信任が得られ、大きく飛び出す場面を迎えるのでしょう。DENAと共に…。カタルには既に秒読みの段階に見えます。
実はあまり触れていませんが…、トヨタの国内増産に絡み、円安効果銘柄で一つ、カタルが注目している株があります。それほど大きくなるわけではありませんが、株価の2倍や3倍程度なら人気化するのでしょう。予てから述べているAと言う銘柄ですが…問題はタイミングですからね。此方はまだテクニカル面で明確な兆候は見られないので…取り上げていませんが、何れ市場から注目されます。こんな銘柄は、きっと、たくさん存在するのでしょう。まぁ、カタル君の場合、上がると思っていても、J・TECも買う余裕がなかったし、ケネデックスも余裕がありませんでした。何しろ…ピカ一銘柄に惚れていますからね。さて今週はどんな展開になるのでしょう。電車が一回りして駅に戻ってきたら、乗るかどうかは、あなたの判断次第ですね。所詮、未来の事は誰にも分かりません。最後は精神力の勝負、少しでも白鵬の領域に届けばいいのですが…。
2013年03月22日
03/22
かたる:今日はカタルが注目している話題から、先に取り上げましょう。GSE(ファニーメイやフレディーマック)の公的資金返済の話が、昨日のWSJで報じられていました。前から言っているように、金融機関が立ち直り、リスクが取れるようになり、初めて景気は本格的に回復するのです。一方、邦銀の「りそな」ですが、株価が上昇してきており三井信託のように、此方も返済の可能性があるようですが、新頭取はアジア向け融資に力を入れているようです。カタルが何故、邦銀の収益が伸びるか?と考えているかの根拠の一つですね。非常に重要なことなので…この意味をよく考えて、自分なりに消化しておかねばなりません。
もう一つが白川さんの引退会見と黒田さんの就任会見ですね。白川さんの主張するのは至極当たり前の発言で、彼は彼なりに精一杯やったのでしょう。カタルが特に評価するのが2010年10月の包括的金融政策ですね。これまでの国債購入から、さらに一歩踏み込みETFやリートを購入したことです。僅かですが画期的な出来事です。金額が僅かで良識的だったために政策効果が得られませんでしたが、実はこのような下準備があってアベノミクス効果が生まれています。現在は消費者物価がターゲットになっていますが、物価を上げる事が本来の目的ではない筈ですね。この発言が問題になる可能瀬がアベノミクスの副作用です。まだ先の事ですが…今はどちらかと言えば、インフレターゲット論の良い面が強調されています。黒田さんは、最初は期間の長い国債の買い入れを、かなりの金額で推し進めるのでしょう。この辺りの行動は、既に為替、株価に織り込まれています。問題は更に踏み込むか、国債買い入れ額が、どの程度かの問題でしょう。
この動きと消費税の引き下げ前の駆け込み需要で、地価が上がりやすい環境にあります。東京ではスカイツリー効果で、浅草地区の商業地の地価が9%上昇したそうです。地価動向の把握は難しく、あんな価格は在ってないようなものです。買いたいとなれば高くなるし、売りたいとなればかなり安くなり、現状はいくらでも良いから売りたいと言っても、多くの土地で値段がつきません。特に田舎の土地は売れませんね。この理由は完全に土地神話が消え、土地担保融資を銀行がしなくなった為ですね。日本の成長マジックの中で、この土地担保融資が大きく貢献しました。だから奇跡の戦後からの復興があったのです。つまり「信用創造」です。
そうです。カタルが昨年は、マネタリーベースの増大を連呼して、その後、「信用創造」の話をしていましたね。昨日は国土交通省から公示地価動向が発表され、NHKなど主要メディアが取り上げていました。中国を中心に外人投資家から日本の資産の買い入れ打診が3倍に増えたと言われていますね。このような政策に世界のマネーは敏感です。日本は消費税の引き上げも控えていますから、資産デフレを脱却できるチャンスなのですね。金利は歴史的に低いし…三菱UFJの株価がどうして純資産以下なのでしょう。こんなバカな理屈は絶対にありません。必ず、年内に700円台の奪回は可能でしょう。黒田さんの就任の手腕は此処に掛かっていると言っても過言ではありません。
皆さんはガンホーやJ・TEC、007などの小型株と同じように考えていませんか? 邦銀の株価は、かなりのスピードで値上がりしています。確かに2003年に比べれば鈍いのでしょう。その理由は大量の公募の為に、浮動株の吸い上げが進んでないからです。完全に株式持ち合い効果が切れていますからね。大和証券と野村証券の株価上昇スピードの違いは、この辺りにあるのでしょう。カタルは昔、お客様に純資産価格を割り込んだ大和証券を300円台でお奨めしたことがありましたが…、あのお客様たちはどうしたのでしょう。多くの人は株価の意味を知りませんし、時間概念が希薄ですね。常に市場の的になる人気株に、目が行きがちです。当たり前なのでしょうが…くずのような銘柄を高値で買ったりします。
例えば007は、現状は明らかに割高です。四季報数字を見れば誰も見向きもしません。背景を知りませんからね。この株が16万円もするなんて…何故だろう?…と首をかしげるでしょう。2010年初め、まだ10万円以下でしたが…、何故、こんな株が上がるのだろう?と、最初はカタルも不思議でした。そうして調べたら、組立ソフトの背景が見えてきて経産省が応援している産業であることが分かったのですね。でもカタルは当初、QBの技術が、英ARM社に採用される可能性も考えていました。しかし…駄目でしたね。技術評価のできないカタル君の知識ではよく分かりません。しかし偽物か?と考えていたQBが、カーナビで実用化された現実は非常に大きなものです。加えて村田の参加は驚きでしたね。年商10億円程度の会社が、大企業と取引をするのも大変なのに…何故、出来るのでしょう。しかも今度は資本参加?何故か、ワクワクしますね。つまり現状は割高でも強弱感が対立する素地は、充分に存在しますね。ヤフーもマイクロソフトも、当初は現状からみれば、異常に割高だったのです。知らないから…面白いのですよ。もしそろばんに合う利益が上がっていたら…興味はかなり失われます。このワクワク感は、久しぶりですね。滅多に、この高揚感は味わえるものではありません。
分かりますか?今日は007の解説ではありませんよ。解説ならいくらでも語れます。実はスマートフォンの地下鉄の全面開通は…WiFiが絡みます。夢は何れ語りましょう。何故、カタルが何時も「株は高ければ売り、安ければ買え」と言っているか? 素質のある株は、もう決まっています。だからグリーに固執できるわけです。実はグリーには謎の面もあります。しかも田中さんは未完成ですね。企業が急速に発展し、本人も戸惑っているのでしょう。優秀な参謀が居れば…と思う事はたくさんありますね。DENAはその点、かなり精神的に成長しています。流石、MBA経営者ですね。伊達に学位は取っていません。マネジメントが優れているから、困難な環境でも減益にはならないのでしょう。初めてのコンプガチャ試練を、グリーはどう乗り越えるか? 田中さんの資質によります。彼がDENAを訴えた時に、カタルは大人げないな…と感じました。そんな時間的な余裕があるなら、相手から訴えられるような、企業になれ!と思いましたね。でも同時に田中さんの競争心を強く感じた次第です。この負けず嫌いな性格が、名目の世界のゲーム業界ではプラスに働くと思っています。
カタルを見て下さい。どんなに株は下がっても、買いしか唱えてこなかったのです。カタルも負けず嫌いです。だから拘りますね。グリーは昨年後半、10月から11月に選定した銘柄です。当時は1300円台でした。既にカタルは、コンプガチャ問題は終了していると考えていました。それより、グリーの会員数の分布や収益構造に違和感を覚えた次第ですね。全世界での会員数は15%未満なのに…、売り上げの90%近くが国内で上がっていることに、矛盾を感じていたのです。こんなバカなことはあり得ませんね。マネジメントさえ確りすれば、必ず大きな変化があると考えています。残念ながら、ガンホーをカタルは見逃しました。パズドラを売れている事は、昨年から分かっていましたが…仕組みが出来上がってないからです。国内のゲーム会社は携帯でゲームを提供するにあたり、必ずグリーかDENAの仕組みを利用しています。自前で集金システムを築くのは、お金がかかりますね。既にサードパーティが確立されているからです。この違いは非常に大きいのです。ガンホーに魅力を感じなかったのは、この辺りの存在です。人気のファイナル・ファンタジーは、グリーの組織から提供されます。まぁ、スクウェア―・エニックスも力が落ちましたね。本来ならDENAのように、グリーを真似て仕組みの構築に動いても良かった筈ですね。まぁ、どっちにせよ、今年は大きな変化を迎えると考えています。
だから背景や企業の成り立ちを知っているから、株価が安くなると、無性に買いたくなるのですね。007は規制が切っ掛けで休んでいます。休んでいる内に、是非、1株程度なら、倒産しても僅かな金額ですから、夢を買う事は出来ますね。ひょっとすれば、マイクロソフトやヤフーのようになる可能性がある会社だからですね。なるかどうか分かりませんよ。そんな事は当たり前の事。リスクがあるからリターンが大きくなる可能性があるのです。リスクを嫌いう方は、大手邦銀株を買えばいいのです。配当利回りでも預金している様な気持ちで、株を持っていられます。
昨日、新聞を読み返していたら、日刊工業新聞には、カタルと同じような見方が書かれていました。日経産業では駄目でしたが、日刊工業ではシャープの資本参加を、アップルが担う可能性が書かれていましたね。その記事も観測記事でしょうが…。シャープは当初から革新機構が出資を狙っていた可能性があります。しかしシャープはそれを蹴って、ホンハイ精密工業を提携先に選びました。ところが契約した途端に株価が急落し…更に堺工場の存在のあり方を巡り、相当、両者は揉めたようですね。何故、カタルが昨日、IGZOの技術評価に触れたか? 良いですか…、カタルが当初から、何故、日経新聞が技術評価に振れずに、資本問題ばかりに触れるのか、謎だったのです。もしIGZOの技術が画期的なら、アップルは喉から手が出るほど、その技術が欲しいはずです。敵対するサムソンに搭載され、アップルに搭載されない事態になるとアップル自信が困りますね。何故、シャープはサムソンが様々な条件を提示したのにも拘らず、1000億円単位の出資条件まで提示したのに、100億円に留めたのでしょう。この辺りの背景から推察すると、早晩、アップルがシャープに資本参加するのではないかとの…推察も成り立ちます。リスクが取れるようになった銀行団は、シャープへ信用供与を続けるかどうか? この辺りは日本村構造があり、金融庁の指導が加味されるから、省庁を超える関与があるかは微妙な力関係でしょう。
昨日はアイフルが大幅高しました。しかし相場論からすれば、シャープが上がらずに、ソニーやパナソニックが上がる道理がないのです。故にソニーの仕掛けは失敗しますね。あらら…007は、まだ市場から認知を受けてないようですね。規制を受け、折角、注目を集めるようになったと思ったのに…。007の評価は僕だけの認識なのでしょうかね?100万円を超える可能性がある株を、15万円台で売る人が居るのですね。また買いたくなってきたな…。まぁ、26週乖離が100%を超えているから、ある程度の調整は仕方ありません。このような調整を経て、株価の腰がだんだん強くなり、市場評価はより一層、高まっていくのですから…。もしグリーが、見事に1250円を抜けたら、再び買い乗せをせねばなりませんね。今日は1240円まで来ましたね。良いですか…、基本は「株価が安い時に買う」のですよ。多くの銘柄は、「株が高くなれば売り、安くなったら買う」のです。皆さんは人気になった時ばかり、目をやりますが…それは間違っています。007号の次の出発時間は、出来高が暗示します。乗り遅れないように…。
2013年03月21日
03/21
かたる:今日はたまには皆さんがお好きのチャート論を展開してみましょうか…。もともとグラフ等を用いて視覚化した方が素人目には分かりやすく理解が進みます。多くの人は統計上の数字をグラフ化したことはなく、時間軸の話しや目盛の変化も気に留めませんが、同じチャートでも取り上げる期間により感じ方が大きく変化します。昔はこんなことを感じなかったのですが、10年以上もネットでレポートを毎日書いていると、自分の主張のようなグラフにならない為に、そのグラフを加工することもあるのです。…と言っても、嘘を掲載している訳ではないのですね。自分の主張に沿う期間に変化させたり、場合によれば対数を用いたり…工夫をするわけですね。結局、自分がレポートを毎日書くようになり、新聞記者が記事をねつ造とまで言いませんが、作為的に創作している意図を読むようになるわけです。メディアの主張は、その裏に隠された意図を読まねばなりません。
例えば…推測ですが、シャープの増資記事に対し日経新聞はどちらかと言えば悪意に満ちた報道を繰り返しています。増資が危ういだとか…この記事にIGZOの技術評価の掲載をせずに、何故、資金繰りの報道ばかり繰り返すのでしょう。因みにIGZOの技術評価の一旦は此方です。亀山工場の稼働率がアップル5の生産後退で落ち、減損会計問題が浮上しているのでシャープはサムソンの資本を受け入れたとも考えられます。更にサムソンにとっては技術変化の激しい激動期、この時期に陳腐化する可能性のある大型投資をせずに、製品の供給を受けられる選択は経営者としては当然でしょう。
革新機構が、どうしてイタリアの産業まで資本を出すのでしょう。おそらく大型投資の案件が少なく自分達の存在感が薄れる可能性があるのかもしれません。つまり自分達の職場を守る必要に迫られている可能性があります。だから存在感を高める為にルネサス・エレクトロにクスなどのような実績を、更に欲しているのかも知れませんね。つまり日経新聞は彼らの意図を受けた世論の誘導記事であり、メディアと政策当局が繋がっている意図を受けて記事を書いている可能性が高いとも考えられます。株価は低い方が自分達の権力は増します。株価が高くなると株数が減りますからね。産経新聞にしても毎日新聞にしても…官僚様ご用達の観測記事を掲載する必要があったとも推察できます。日経新聞もその類でしょう。
最初は、かたるも新聞記事を鵜呑みにしていたのです。画一化教育のおかげで、カタル君は素直に育っています。他人を疑う事を基本的にしませんから、表面的な発表を信じて相場のイメージを構想するわけですね。しかし30年以上に及ぶ現役生活の中で…騙され続けると、メディアの作為的な記事も常に裏を取るようになります。日本のメディアだけでは不安なので、海外のものも含め検証をする事がありますが、勢力図が違うというか…中国系のメディアの記事も読むようになっています。インターネットは便利ですね。視点が変わると主張も変わる訳ですね。米国の強引な覇権政策が正しいのかどうか…訳が分からなくなります。シリアの構造なんか…どちらが正しいのか分かりませんね。CIAは暴動を扇動し政権の転覆を図ることも平気でやりますからね。その為にその国の人達は犠牲になる訳です。
田中角栄が陥れられた構図は、米国にお伺いを立てずに、中国と国交を結んだから…と言う説もありますね。その為に小沢一郎はその裏舞台を知っており、彼は純粋に国益を考え中国人脈を築いていたから、米国にやられたと言う説もあります。どれが本当か分かりませんが物事にはいろんな見方があるという事です。シャープの記事から政治の話になりましたが、株の世界にも色んな読みがあります。前回は実体経済と金融経済の話をしましたが両者の関係には相互作用があり、未来を決める選択が変化するので、常に未来の事象は流動的なのですね。我々、と言っても、僕だけかもしれませんが、双日の西村社長が、あの時、期間利益で借金を返済すると言ったけれど、途中で銀行団から返済を迫られたのかも知れませんね。金融庁の指示で…。だから彼らは仕方なくMSCBを選んだのかも知れません。分かりますかね? 未来は常に流動的なのですね。
さて皆さんも、そのつもりで…僕のページも含め、何か意図があるのかな?と、常に自分なりの感覚を育てながらレポートを読んでくださいね。むろん新聞記事も同様です。出来れば自分で背景を確かめるのですね。新聞記事の出生先をみて、自分で同じデータを作れば良いのです。統計数字などは作為的に抽出されているケースが多いのでしょう。採用期間が違うだけで、ずいぶん印象が違うものですよ。さて長々解説しましたが、株で儲けるためには自分で努力をしなくてはなりません。メタンハイドレードなどの偽物相場に、引っかからない為に、自分自身の投資尺度を持たねばなりません。株の場合は、カタルは以前から先読みは半年程度だと言っています。トヨタの株価が5000円前後で、揉み合ったのも訳があります。以前に解説しましたね。次に上がるとすれば、今年の秋以降だと…可能性があるとすれば11月頃でしょう。マツダも同様ですよ。メタンハイドレードなどの収益化は何時の事なのでしょう。試験的な掘削など医薬品で言う前臨床の段階でしょう。認可を受けるかどうかも分からないのです。
さて今日は冒頭の約束通り、チャート論を少しカタルが経験則から見出した貴重な体験を元にした大切なセオリーで、どの株にも応用できますから、皆さんへカタルのキャリアをプレゼントです。さてカタルは注目しているグリーもようやく調整が終了したと考えています。まだ鮮明に上昇波動に入ったか…横ばいなのか判断が付きませんがおそらく上昇するだろうと思っていますね。先ずは期間の長い週足を見て株価位置を確かめます。皆さんの多くはAやBの株価位置が高い時に興味を抱いています。それは銘柄を選別する力がないからです。企業業績からイメージを発想させれば、今の景気の立ち上げ時に、設備投資関連を物色することはないですね。通常は景気が良くなり商品が売れて仕方がないから、増産投資をするわけです。しかし多くの皆さんは景気循環の仕組みも頭に入っていませんから、この時期に設備投資の機械などを買ったりするのですね。しかし景気循環でまだなのです。
カタルが何故、相場の季節に拘り、ナノキャリアをJ・TECに拘ったのか?相場の季節感が違うから、別の可能性を探っている訳です。その為に金融相場のスタート地点をカタルの頭の中で動かしたり、色んな整合性を試みている訳ですね。最近では新成長戦略としての一環で相場を考えています。理由の一つが野田政権下でのIPS研究に対する補助金です。日本には成長戦略は欠かせません。その為に組立ソフトが動いている背景があるのかも知れませんね。この考え方ならバイオと組立ソフトは整合性が得られます。アベノミクスに欠けるのは新成長戦略ですからね。デフレボトムの脱却が成功した後には、必ずこの事が問題になります。だからカタルはアベノミクスの副作用の話も展開している訳です。
さてチャート論ですね。企業業績の推移からみれば、グリーはそろそろ海外売り上げが計上されてもおかしくないのです。故にカタルは昨年から注目していたわけです。しかし株価位置の下値からの脱却に際し、人間がジャンプする前に屈むように、相場も一旦下げてからスタートすることはよくある事です。相場の起点であるCの局面もそうです。長いボックスを跳ね上げたと思ったら、ご丁寧にもう一度、屈みを付けて相場がスタートしていますね。今回もCの状況と似ているとも考えています。先ずは期間の長いチャートを見て株価の位置を確認するわけです。次に参加するタイミングです。
通常は前に高値を付けて押し戻された二つの山を越えると需給バランスは落ち着きます。今度は日足のチャートを見て下さい。2日前に1240円を付け、1180円、1194円、1204円の高値をクリアしました。残念ながら1250円はまだ抜いてないので、上昇相場がどうかは確認されていませんが、少なくとも横這い、あるいは一気に1800円台程度まで急伸する場面が期待できるかもしれません。チャート的には1772円が第一目標になるのでしょう。もし綺麗にボックスを離れる相場になるなら…。出来高の推移に注意を払い、相場に参加する時期に来たようです。今日は1170円台まで下がり、チャンス到来ですね。この株価で参加してもリスクは乏しいですね。1250円をクリアしたら、買い乗せしても良いですね。
ここでチャート論を展開しましたが、相場に参加する前に期間の長いチャートで株価位置を確認する事。目先の相場では前の二つの山を越えたら、新しい波動入りの可能性が高くなることを覚えて置いて下さい。こんなことは基本なのです。証券マンである以上、自分でチャートを見て大相場になった過去の銘柄のチャートを全て記憶しなさい。007の初期波動がどの程度か分かりませんが、相場の初期波動が強ければ、強い程、相場のスケールは大きくなります。さてグリーはお持たせしました。皆さんが参加するかどうかが皆さんの自由ですが、今日の株価1170円台は悪くない株価位置の筈です。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2013年03月19日
03/19
かたる:キプロスの預金に対し、課税すると言う騙し討ちの根拠がなかなか面白いですね。一説によると、この間のドイツの預金金利とキプロスの預金金利を比較して、キプロスの銀行はギリシャ国債を買い、その暴利を貪っていたと言う認識が、この処置の背景で働いている様なのです。確かに、そのギリシャ国債の利息を払っていたのは、結果的に嘘に騙されたEU諸国になりますからね。EU諸国は嘘をついたギリシャを支援したわけだから、その盗んだお金を返せと言う理屈は分からないでもありません。それにしても欧州人と言う人種は面白いですね。最近は暇があり映画などを良く観ますが、中世の貴族社会の様相は面白いですね。少しフランス革命の背景などを勉強しないと、彼らの考え方の成り立ちが理解しにくいのです。宗教と政治の形などは勉強すると、きっと面白そうですね。大司教に雇われる音楽家など…。
この年になっても知らない事ばかりで…昨日はNHKで「ファースト・スター」の話をしていました。宇宙の誕生の起源である最初に生まれた星を探そうと言うのです。科学も奥が深く面白い。僕らの株屋の世界でも、星の位置から株価を予測するとか…フィボナッチの数列から黄金比率まで…多くの人間が未来の株価を予測するために、英知を集合させています。でも意外に市場経済の原理を、解説している本は少なく見たことがありませんね。3月17日の日曜日のコラムをご覧いただけました? 何故、カタルが007やグリーに傾斜しているか? その理由の一端が、お分かり頂けるかと思います。
もともと日本は計画経済の国で、適切な予算配分により、高度経済成長を成し遂げてきました。電力債やNTT債の販売は証券会社の手数料収入源でしたね。そうして得たお金で東京電力は電線を完備させ、NTTも電話線を引いて社会基盤を作りました。NTTは過去に電話加入権で国民相手に詐欺を働いています。世の中と言うものは、いい加減なものです。不合理で不理屈な仕打ちをよくしますね。長い時間生きていると、いろんな仕打ちに合う事があります。昔、日本も国債を国民に売りつけて、デフォルトさせた事があります。その為にかたるが新人の頃、お年寄りの人は「国債だけは、絶対に買わん。」と言っていた人が居ました。色んなことがあるのです。だから信じられるのは自分だけ…。株の世界は自分との戦いですね。どんなに良い銘柄に出会えても、ものに出来ない人が大勢います。
それでは、株で儲けられるかどうかは…何が違うのでしょう。小手川君のような人が誕生し我も我も…ディーリングをしている人が大勢いますが、そんなもので大金持ちになった話は聞いたことがありませんね。お金持ちになった人は、少し変わっている人が多いですね。考え方の発想が違うのです。僕はグリーの株価を、他の企業比較で評価を高くすべきだと考えています。その理由をコラムに掲げていますが、市場原理の社会において、株式市場は資金配分を決めるシステムなのですね。株価を高くして公募増資を実現させ、他の企業より有利な条件で資金調達をさせてあげれば、その会社はそのお金を活用してさらに事業を拡大させます。国自らが資金を配分する権利を奪うのが市場経済です。市場が資金配分を決めるのです。
何故、カタルが郵政民営化に賛成したのか?
その理由の根底には、郵政が集めた保険や預金の運用を財政投融資として、官僚が配分を決めているから、その配分が不合理な配分で社会に還元されてないから、その資金元である財政投融資の資金源の郵政の経営を、民営化すれば、その資金は市場経済に流れ、官僚が配分する資金が減るからですね。官僚に適切な資金配分が出来ているなら、文句は言いません。しかし近年の失われた時代は、実質成長率が名目を上回る、選挙権の利用率の高い年金生活者と、公務員の為の政策が実行されているからですね。努力をする人が報われない社会構成が続いているから、効率的な資金配分をする為に、郵政を民営化し、財政投融資から民間資金へ流そうと言う趣旨なのです。
今日の新聞で、革新機構の資金がイタリアの太陽光発電に流れるようです。何故、日本の資金がイタリア国民の為に使われるのでしょう。少し疑問を感じます。民間企業なら自由ですが、革新機構の財源は郵政資金の筈ですね。こんなお金を使うなら、何故、ダヴィンチを支援しなかったのでしょう? 今なら、シャープがその対象でしょう。まぁ、シャープが望むかどうか分かりませんが…。
株価が市場経済における資金配分を決めるのですね。この一例をコラムでは示しています。2011年新春号の会社情報ではグリーの従業員は216名となっています。そうして平均年棒が400万円と掲載されています。発売されたばかりの四季報の掲載では従業員が2065名で年棒は751万円になっていますね。つまりグリーと言う会社が、従業員をこのデフレ環境で、僅か2年ほどの間に10倍にし、所得も2倍近くまで増やしているのです。GDPとは付加価値の合計で、付加価値とは…原材料費を除いた自分の努力で価値を高めた事を示します。小麦粉からパンを作ったり、うどんにしたり…工夫をして価値を高めるのですね。この合計がGDPなのです。少子高齢化を迎え、少ない働く人で、多くの年金生活者を支えねばなりません。当然、市場は所得の上昇を成し遂げる企業に、その資金を配分する筈ですね。その源泉は何でしょう。
働く人の給料を増やす産業は、付加価値の高い産業です。中国が作る鉄鋼に価格競争で勝てるでしょうか? 電力が安い韓国の作るDRAMに日本の高い電力料金で勝てるのでしょうか? 他の国より高い技術を有する企業の株価を応援しないで…世界競争に勝てる道理がありませんね。まもなく2人で1人の高齢者を支える社会になります。グリーの2年前の年棒なら20%として8万円です。しかし751万円に上がった今は、同じ比率で15万円を年金生活者に渡せますね。約2倍の効率です。売上高営業利益率が5%程度の会社をいくら応援しても、その会社に勤める従業員の給料が上がりますか? 優秀な社員に給料を多く払う余裕のある会社は、何処ですか? その源泉は売上高営業利益率ですね。米国の伸びている企業は、みんなこの比率が高いのです。
つまり売上高営業利益率が30%を超えるゲーム業界に資金を集め、世界で更に活躍をさせたい。だからグリーを応援しているのです。007を応援しているのは、組立ソフトと言う付加価値が非常に高い会社で、日本に必要な産業だからですね。同じ発想でナノキャリアが買われ、J・TECが買われているのかも知れません。どの産業が未来の日本にとって必要かどうか? 皆さんはそんな観点から、自分の持ち株を見たことがありますか? 売り買いなど、どうでもよくなりますね。僅かな値幅で売り買いをして鞘抜きをする行為は…市場経済において潤滑油として必要です。しかしそんな事はどうでもいいのです。
なぜ、かたるが何年も何年も、銀行、銀行と言い続けて来たか?
その理由を皆さんは、考えたことがあるでしょうか? 銀行が元気にならなければリスクは取れません。少し冒険をしても融資を実行しよう。アベノミクスにより株高になったとの世間の一般認識ですが、実はソフトバンクに、スプリントの買収資金を融資すると態度を決めた時に、株高は決定していたのです。M&Aの博打資金に対し、銀行が融資するなんて…それも兆円単位の金額ですよ。金融機能に力がついてきた証拠ですね。007を連呼したように…今度はグリーを連日、連呼してみようとも考えています。ポカの多い経営陣ですが、若いから仕方ないかな?
ただゲームは人間を駄目にしていると言う定説も、一方ではありますね。コミュニケーション能力を日本人から奪い、社会に悪影響を及ぼしていると言う考え方です。しかし僕は、娯楽は進化を支えるとも考えています。やがてゲームは空想と現実社会の境を取り払い、直接、脳を刺激する物に代わるかもしれません。その過程で人工脳の開発に貢献するかもしれません。市場の基本原理として、売上高営業利益率が高い産業は、その比率が20%、10%、5%と落ちるまで、栄えるのが道理ですね。お金の流れは儲かる所に流れ、積極的に動くのです。市場原理とは、株式市場とは、そのような理屈で構成されていますね。
昔からの諺で「一次規制は買い」と言う格言があります。急騰する相場は、時間が株高の恐怖心を克服させます。J・TECの規制は2月19日、ガンホーは1月17日です。何れもその位置から更に上がっています。ようやく世間から007は認識され始めたのでしょう。組立ソフトの付加価値は非常に高いのです。昨日はTICK回数で10位以内の9位に顔を出してきました。「もうはまだなり、まだはもうなり」
2013年03月18日
03/18
かたる:今日の株式市場は一服状態と報道されていますが…物色動向は強く、そんな感じを全く受けませんね。理想的な上昇相場が続いているのでしょう。邦銀株を見れば分かりますね。金曜日に一部の不動産株の乖離懸念をしましたが…この評価は難しく、倒産価格からの復帰だから、行き過ぎるのは無理がない現象かもしれませんね。アイフルなども異常な上げ方で上昇してきましたからね。急伸銘柄に言える事ですが、素質があるから株価が大きく伸びます。しかし安値で買った人の利食い作業は欠かせません。多くの人が底値から天井まで株を持っていることは、通常はあり得ません。その為に途中で株価を強くするためにも、休みを何度も入れます。適度の休みは上値をさらに高くして、上昇エネルギーを強くさせます。早く買った人は利食いをして、乗り遅れた人は、高値でもおっかなびっくり買います。しかし今の相場は非常に強く、意外と思われるでしょうが、株価が急伸した割に下げないのが特徴でしょう。調整の幅は浅く、出直りが早いはずです。それだけ玉が回転しており、大量の資金が流入しているのでしょう。JTの売り出しで相場は緩むかと思われましたが、外人投資家の資金流入が、その影響を軽減しているようです。短期筋をふるい落としながら、株価は更に上昇して行くのでしょう。
今日は第三四半期に減額修正した銘柄の解説をしたいと思います。昨年、10月29日にホンダが第二四半期決算で減額修正を発表して、株価が下落したのを記憶している方は居られるでしょうか? カタルはその時に、来年の春には米国自動車が間違いなく売れるので、今の下げは買い場だと解説しました。しかしその下げは買いなのですが、どこが買いのベストタイミングか? 時間概念は分からないとも述べています。この減額報道を受け株価は2600円近かったものが、2300円台に大きく下落しました。その後、アベノミクスの影響もあるでしょが、読み通り米国自動車市場は回復し、自動車株全般が上昇しています。ただ米国に強かったホンダも、最近はスバルやトヨタに負けているようです。ここで強調したいのが減額修正した時が、業績のボトムになるケースの株価の動きをホンダの株価動向から連想して下さい。
さて勘のいい人なら、カタルの筋書きは読めて来たでしょう。そうです。カタルの失敗銘柄の一つ、カタル本人は失敗などと全然考えていませんが、タイミングがずれたことは事実です。昨年、かたるは野村証券、三井住友建設、グリーの3銘柄を選び、唯一株価の上昇がなかったグリーの話ですね。当然ですね。既存のゲーム売り上げは伸び悩み、パズドラにやられ、海外売り上げももたついており、なかなか伸びないのですから…。遂に減額修正で株価が落ち込み、この株価上昇波動の圏外に追いやられていました。実はよくある事ですね。外資系ファンドは売り持ちをしておりそれを買戻し、更にドテン買いに回る。僕はてっきり減額修正発表と共に買いに入ると考え、あの下げを買い増したが…どうも業績数字の見込みが立たなかったのか? 仕掛けが見られませんでした。仕方なく、下値の買いは損をして投げましたが、先日、予想通り、買いの可能性があったので、一緒にまた買いました。僕の予想では新高値への道を歩み始めるのでしょう。まぁ、海外展開の結果にもよるので、どのような形を辿るか分かりませんが、DENAと共に上昇するのが筋でしょう。だって業績の飛躍期の可能性があるのに、今の株価評価は低すぎます。昨日の時代背景を掲げた売上高営業利益率の話をよく理解されれば、市場は評価する筈ですね。
昨日の実体経済を金融経済(市場)は反映しますが、逆のケースがあると言うか…金融経済が実体経済の動きを活性化させると言う相互作用の話を理解して頂いたでしょうか? 市場経済では、我々が必要だと思う企業の株価を評価することにより、その企業を応援し伸ばす事ができるのですね。このような事例は沢山あります。カタルが批判するオリンパス事件、しかしオリンパスは必要とされる企業なのです。医療ロボットの産業は成長産業で米国のインテュイティヴ・サージカル社が開発したダ・ヴィンチに大きく出遅れています。内視鏡では世界トップなのでしょうが…もう時代はロボットの時代の筈ですね。原発事故で日本の作業ロボットが開発されていないことが分かった時は愕然としました。アシモなどは実用化の段階にあると考えていましたが…トホホですね。
今度、ロボットを最初に売り出し、この分野に力の入れる企業が、市場に出てきたら応援しなくてはなりません。株式市場は夢を現実化させる場でもあるのです。この辺りの感覚が、今の市場関係者にも、政策官僚にも足りませんね。だから日銀が失敗を続け、失われた時代が続く訳ですね。昨日のレポートは少子高齢化を支える日本の基礎を作り直さないと駄目だと言う話でした。明治時代の富国強兵と同じ発想です。だから時代背景というか景気循環の季節感の違いがあっても、バイオ株の人気は続くのでしょう。マネタリベースから信用創造による金融機能を利用しないとなりません。三菱UFJの純資産価格が改善されるまで、金融相場の一幕は継続されるのでしょう。おそらく外人投資家の認識は、間違っています。自国の金融機関と同じように日本の金融機関を評価しているのでしょう。しかし日本は米国発の金融危機時に、助けた方で助けられた方ではありません。一回り、欧米の金融機関より財務体質は強化されています。この事実が評価不足なのでしょう。
まもなく日本の金融機能の最後の山が期限を迎えます。悪名高き、中小企業資金円滑化法の終了です。故に今決算の業績数字は大きく伸びませんが、もう何も怖いものはありませんね。全ての不良在庫は一掃されたのですから…。間違いなく三菱UFjは700円の純資産価格を超え、1200円の妥当株価に何れ向かうものと思われます。故に、あと3年程度は株を持っていたら良いでしょう。心配する必要はサラサラありません。リスクが限りなく低く、年率20%を大きく超える投資は、そうあるものではありませんね。しかも1000億、場合によれば、兆円程度まで運用できる物件です。年金資金は大量に買うべきでしょう。
かたるはハイリスク・ハイリターンが好みですが…出来る事なら、こんな投資は避けたいと思います。どうしても証券マンでしたから、手数料の事がありますから、常に値上がりする銘柄を探し、しかも高い手数料をカバーして、お客様の利益を確保するために銘柄の選別を続けました。だからカタル銘柄の多くは相場環境が良ければ、2倍、3倍の株価の伸びは当たり前なのです。しかし当然、リスクはあります。カタルが前提とする正しい政策が実行されないと相場が下がり、その時はハイリスクゆえ、大きな損失も受けます。読者の皆さんは、今まで嫌と言うほどそのリスクを実感されてきたことでしょう。倒産企業も平気で薦めますからね。夢は大きく、人生はいつも冒険の連続です。
さてグリー…お待たせしました。たぶん新しい相場のスタートを切ったと思います。助走段階は、何時も株価は遅いものです。皆さんが大きく株価が伸びないな。と感じるという事は、まだまだその株は上昇途上であり、動きが鈍いと感じる時は相場のスタート地点なのですね。売ったら上がった、失敗した…。あぁ、また売った株が上がっていると、感じる時は、そろそろ一旦天井の時分なのです。何故、カタルが時々10月末の株価上昇のリストを提示するかと言えば、現在は3倍程度の上昇が限度なのです。全銘柄の中では49銘柄がこの水準を達成し、300億円以上の時価総額では、僅か16銘柄なのですね。この数字が基準になります。ガンホーは確かに良く上がっています。10倍ですからね。でもあの株は非常に浮動株が少なく…おもちゃなのです。果たしてカタル銘柄の行方はどうなるのでしょう。
2013年03月15日
03/15
かたる:昨日は不動産のオンパレード相場になり、カタル君が昨年のマネタリーベースの話しから、信用創造の話を展開していた理由が、実感して頂けるかと思います。期待インフレ率を引き上げると、当然、資産価格上昇が期待され投資が進みます。わが国は実に20年以上も資産デフレを続けてきました。2010年、カタルはダヴィンチの金子さんを大きく評価していました。彼の考え方は素晴らしく、彼を受け入れない日本社会に問題があると考えていたのです。日銀は2010年10月に、ようやく本格的な対策を講じます。しかし演出が下手ですし、態度もおっかなびっくりの及び腰でした。この為に日銀法の改正を材料に脅され、金融緩和の拡大を続けています。そんな場面にアベノミクスの登場ですからね。
この包括的金融政策は、実はFRBも実施してない画期的な出来事だったのですね。ようやく20年以上に及ぶデフレが終了すると、当時は考えました。あれから2年以上が経過します。何故、画期的なのか? 日銀が自ら危険資産であるリートやETFの購入に動くからですね。FRBも国債投資までなのです。その後、日銀がETFを買いましたが購入量が少ないために、株が下がり含み損失になりますから日銀批判が生まれました。馬鹿なメディアの論説です。なにも経済の事を分かっていませんね。日銀が「ラストリゾート」と呼ばれる意味を、もう一度、かみしめた方が良いのです。ドイツの事例を見なさい。ジンバブエでも良いです。所詮、お金は紙くず、資産価格はいくらでも上げる事が出来るのですね。日銀が投資して負ける事はないのです。だって無尽蔵にお金は刷れるから…。
カタルはマネタリーベースから信用創造の話を展開し、貨幣乗数効果に言及しています。この貨幣乗数効果とは、日銀のマネタリーベース(ベースマネー)が市中に出回り回転する様子を示しています。つまり市中に出回っているお金の量、マネーサプライとベースマネーの比率ですね。経済が低迷すると寒くなり凍えて、お金が動かなくなります。そりゃ、当たり前です。資産デフレが続き投資すれば損失が膨らむだけ、いくらお金があっても動かない厳寒の季節ですね。日銀が緩和をしてもお金は動きませんね。株も土地も下がり続けるわけです。だからこそ、ダヴィンチの上場廃止は、避けなければならない事象だったのです。それを誰も助けずに…ダヴィンチの投資先は利回り採算に合った物件ばかりですね。フローの見通しが立っているのに、運転資金も提供できない金融環境は明らかにおかしいのですね。日本経済の長引く失われた時代の根底に流れている根源は、資産価格の劣化なのですね。三菱UFJの純資産価格700円は毎年厳格に減損会計を実施しており、必ず回復させるのが筋ですよ。約束された株価なのです。しかも配当利回りでも買える水準ですね。カタルは昔、500円でも安いと思い、ずっと金融株を薦めてきました。しかし政策は転換しませんでした。
一幕の終了は、故に三菱UFJの倒産価格である純資産価格の回復ですね。この目標が達成されて初めて景気の立て直しの入り口に到達するのでしょう。それまでは売られ過ぎの水準訂正に過ぎないのでしょう。金融相場とは…政策の方向性が決められ収益が生まれないのに…景気回復の方向性を先取りする相場です。今の証券株は割高に見えるでしょう。しかし僕のあの時の収入は、年収100万円が1億円に変化する世界の話ですよ。これは実話ですからね。皆さんの多くは金融機能の意味も知らないでしょう。お金って、何か?体験しなくては分かりません。額に汗して朝から晩まで働いて…稼ぐお金は、せいぜい1000万円どまりでしょう。しかしバフェットは…、ソロスは…数千億から兆円単位のお金を稼ぎます。お金など使えません。自分でやってみれば分かります。でも必要ですが…。人間の幸福とは何なのかな?
僕はお金持ちになりたくて…、一所懸命に努力してきたつもりですが…ライブドア、ダヴィンチなどの仕打ちを見ると…、ベンチャリだって僕には魅力的な会社に見えたのです。FCは無尽蔵の利益を生む組織ですね。彼等の間違いは契約の意味を、資本の力を見逃したお人よしだったのですね。もし僕に力があれば商社と結びつけ、30億円程度の出資をすれば、銀行団も融資を実行したでしょう。そうすれば今頃は…しかしダヴィンチもベンチャリも武富士も、みんな消えました。僕の失敗劇ですね。レーサムは、サンフロンティア、ケネデックスは残り、Jトラストもアイフルも残っています。大きく売られた株の修正ですね。
リストは10月末からの上昇率のものです。3番目にJ・TECが8番目にケネデックスが、12番目にマツダが…何れもカタル銘柄が登場しています。3倍以上になった銘柄16銘柄のなかで3銘柄をカタルは掲げています。残念ながら007は時価総額の点からリストから漏れています。さらにまだ3倍に到達していません。10月末は58500円でしたね。まぁ僕が再度、推奨を開始したのは村田の資本注入の後ですが…。最近の失敗はグリーでしょうかね? 僕は失敗とは思っていませんが…、買ってから株は上がっておらず、大きく時間の概念が外れているのは、今の所は事実です。僕は時間認識の違いだけとの理解ですが…世間は外れていると取るでしょう。
007に関するメールも頂いているので回答をしたのですが…明日か明後日の休みにしましょうか…。今日は株が高いようですね。何度も言いますが…所詮、先の事は誰にでもわかりませんよ。会社側の当事者も未来の事は分かりません。ただ背景が、時代背景は非常に重要なのですね。歴史を考えてみると市民革命の発端であるフランス革命は、起こるべくしてそのタイミングで起こっています。産業革命もそうだし…マイクロソフトが生まれた環境も、アップルもグーグルも全て、時代背景に如何に乗るかどうかです。ソニーの出井さんは、折角のチャンスでしたが、時代の考察が上手くできていませんでした。その為に薄型テレビで出遅れ、本来はアップルを凌駕する会社に育つ経営資源があったのです。映画にゲームに音楽、すべて揃っていますが、プロデュースする力が、経営陣になかっただけの話しですね。
日本商工会議所の次期会頭に、新日鉄の三村明夫さんがなられるようですが…、彼は2005年前後だったと思いますが、外資系ファンドの影に怯え、株式の持ち合いを再開したのです。我々証券マンが塗炭の苦しみのなかで、嘗て野村証券が創り上げた株式持ち合い制度の仕組みをようやく改善したのに…です。少しよくなったら、また権力構造の仕組みを創り上げようとした人ですね。それが再び否定され、今回の下げで新日鉄も銀行も多額の損失処理をしています。グローバル化の意味も理解してない人物でしょう。カタルが日本は偽物社会構造と読んでいる理由の一つでもあります。白川道の小説でも読んで、男の価値観を、少しは学んだ方が良いですよ。
この「今日の市況」の下にある「人気ブログランキング」をクリックすると、カタルページが22位と表示されて載っています。アララ人気がないページですね。1位は闇株新聞?誰がやっているのか知りませんが、現役時代に稼いだのでしょうか? たしか…5000万円以上、稼いでいた人間は10名足らずでしたね。外務員協会での話ですが…。僕も一度だけお世話になりました。税務署から追徴を受けましたから…。銀座のクラブの接待は認められませんでした。まぁ、彼らも良識派で僕にお金がないと分かると…僅かな金額で手打ちになりましたが…何しろ、僕はサラ金からお金を借りて800万の税金を払ったのですね。予定納税では足りずに…トホホ。その報いが来たのですが…。要するに、僕が本物ならもっと認められる時も、いずれ来るでしょう。
自分ではマズマズだと考えています。3月2日かな?「株式教室」で金融相場のスタート地点は?のコラムで、不動産の上昇を見て考え方を修正していることが書かれています。2月の最終週から変化していましたね。そうして3月4日の今日の市況では、ケネデックスの事を採り上げています。まだ株価は26890円の頃の話ですね。昨日は一時ストップ高を演じ、今日は4万円台になっています。論理的には、まだかなり上値が高いはずですが…、株は休むものです。僕は、むしろ休んでいるシャープとか…グリーとかに関心がありますね。今は…の話です。ここ数日間は、少し上げ方が異常です。理由は26週乖離ですね。レーサムもサンフロンティアも120%、150%と大きく乖離しています。ケネデックスクラスでも、昨日は73%でした。僕の理論株価は、まだかなり上に設定されていますが、株には節度があるものです。乖離が離れれば…調整はいずれ避けられません。
あらら…困ったな。明日か明後日…007の背景を説明しようと考えていましたが、人気は強く株価が15万円台に入ったようですね。新手のファンドが入ったのでしょうかね?良いですか、まだ赤字の企業ですよ。そりゃ、僕はJ・TECより上で、ピカ一の折り紙を付けていますが…。あくまでも現実は、僕の「想像の世界」の話ですね。だから1株でも現物で…と述べ、株価が2倍になったらリスクが軽減されるからもう1株買って、黒字になったら更に一株買いましょう。と述べていたのです。それぞれの資金量は違い、投資家それぞれにリスク認識は違いますから。皆さん自身が判断すればいいのですが、値動きに魅せられての行動は慎んでくださいね。でも僕の描いている姿は、想像がつかないほど利益が生まれそうなのですが…。その背景は社会環境にあるのです。予てからの約束だから、明日か明後日にも、その背景を少し解説しますが…あくまでも自分の力量の範囲に留めて置いて下さい。でも今日の上げで、短期急騰のチャートが出来上がっている様な…、でも、やり過ぎはいけません。大切に育ててほしいのです。相場のスケールは数年単位で続くと考えています。Jトラストは4年掛かって100倍になったのでしたよね。ただし瞬間安値ですが…。僕はあの時に武富士を選択しており、2010年に株屋を辞める前にもJトラストをお客様にお奨めたことがあります。近年のヒットですが、「もの」になっていませんね。J・TECも買いたかったけれど、資金量の都合と、選択眼のなさで僕自身の選から漏れたのです。
所詮、株で儲けられるかどうかは、自分自身との「心の戦い」が重要なのでしょう。
2013年03月14日
03/14
かたる:メディアの身勝手さには、些かうんざりしています。節度のない面も多く感じられます。最近は暇な時間がありますから、映画を見たりドラマを見たりする時間が増えました。現役引退後、最初の1年は本ばかり読んでいましたね。1年で200冊程度だったかな? なかなか「優れモノ」の部類にあたるケースが少なく駄作が多くウンザリします。メディアの前評判が高かった村上春樹さんの「1Q84」などは普通の部類ですね。あんなに売れるなんて…やはりメディアの力は絶大です。
僕より10歳上の白川道(とおる)さんは、やはり魅力がありますね。最近は新作を書いているのでしょうか? まぁ、中瀬さんと仲良くやっているのでしょう。彼の人間性は付き合いがないので分かりませんが、あの本の内容から言って、外見評価以上に、きっと魅力がありますね。僕は「天国への階段」から入ったのかな? どの作品も素晴らしい出来ですよ。少なくとも村上春樹より、男としての価値観が滲み出ていて…僕は好きですね。もっとメディアに取り上げられても良いと思いますが…きっと彼の性格に癖があるのでしょうね。「病葉流れて」は自叙伝なのでしょう。
作家も大変ですね。1万冊で100万程度でしょうから、10万で1000万円ですね。しかし日本のこの制度はおかしいですね。やはり3年経てば本の価格を半額に、5年なら2割程度にすべきでしょう。レコードいやCDも同じ理屈ですね。DVDなど含め時間的な価値観の概念がありませんね。自分達の著作権と言う権利ばかり主張するのはどうも頂けません。電子ブック時代になり、著作権の権利の考え方も変えるべきでしょう。
機関投資家の決算対策がピークを迎え、DENAのようにソニーの売却も終わります。JTに1兆円の資金が吸収されるので、当然、相場の勢いが鈍るのでしょう。やはり異常な売り出し価格ですね。僕の価値観ではPER10倍以上は絶対に容認できませんね。売り出しが決定した昨年11月からの売買を詳細に調べるべきでしょう。まぁ、財務省がこの態度だから日本はいつまでも偽物国家なのです。国家批判ばかりやっていると、自分はどうだ?と非難されますからね。カタルだって結果論ですが、ずいぶん間違いを犯しています。
007も日々発表銘柄に加わったのかな? カタルは、これから夢を語ろうと考えていましたが、ある程度は自重しなくてなりませんね。ただ単純に考えて2010年の春より今回の方が、外部環境はずっと上ですね。あの時は、QBは開発途上で…SQLなどの連携も上手く行ってなかったと記憶しています。WiFiの技術評価も下り坂でしたね。しかしユビキタス時代を迎え、おそらくテレビチャンネルのようなリモコンもスマートフォンに代用され、WiFi技術の再評価を受けると思います。社名のユビキタス時代の到来なので、ここに的を絞っている同社はやはり魅力的ですね。しかも今回はこれらの技術評価が、組み込みソフトとの成長産業の認知を受けています。組み込みソフトの価値観の意味を、未だに多くの人は理解してないようです。エルピーダが作る汎用品のDRAM価格と、インテルが作るCPUの価格差を比べてください。三菱電機のパワー半導体の価格はどうですか? 組み込みソフトの意味が理解できるでしょう。
そこに世界の村田が参加しますね。カタルの夢の一環が、皆さんに見えるかな? QBの本質を知ればカーナビだけでなく、全ての家電に応用できると理解されるでしょう。しかも実用化の段階です。2010年はハッキリ言って妄想の段階で、株価は40万円までの市場評価を受けました。今回は未だに実体は見えませんが、既に製品になり販売の道筋がみえ、村田の販路活用もぼんやり見えています。J・TECが相場になったのは、富士フイルムのバックと富山化学の販路があるからでしょう。007は富山化学ではなく武田の販路を獲得したようなものです。富山化学の販路とはスケールが大きく違いますね。ただまだ、この夢の実現性(業績への寄与度)が見えないから仕手化するのです。
仮にカタルの夢のような経路を辿るなら、株価100万なんて…単なる通過点の筈です。村田の売り上げは、汎用品の6000億円規模です。付加価値が増し1兆円を大きく超え3兆、5兆と評価されるかもしれません。だからこのような弱小企業に、村田が資本を出したのかも知れませんね。通常はあり得ないのです。製品の取引さえも弱小企業が大企業と取引など出来ません。取引先を見て下さい。パナソニック、パイオニア、オリンパスなど…一流ばかりですね。村田が組み入れソフトを組み込み、汎用品から脱却するときに、ユビキタスに支払われるロイヤルティーは、一体いくらになるのでしょう。現状は、たった10億円規模の小さな町工場レベルが…、ソニーのような大企業の組立ソフト会社として変貌するかもしれませんね。今はソフト開発要員が25名の町工場の会社ですが、やがてソフト開発者が1000人規模に会社に育つかもしれません。
何しろ、赤字企業ですから…ね。ただ傷も見えます。僕には理解できない点は、内部抗争が見えるような気もします。人間と言うのは共同経営では、なかなか上手く行きません。ソニーは例外に近い存在ですね。その為に初期の出資者は降りているようですね。J・TECも007同様に赤字企業ですが、既に株価40万円に育ちました。もっと詳細に調べれば良かったですね。そこで季節感の話になるのですね。僕の仮説では武田を買って連中は、おそらく欧州筋なのでしょう。彼ら自身の景況感が、そうなのでしょうね。僕は米系のイメージで居るのに…。グローバル時代は、やはり難しいですね。
バチカンではアルゼンチンのホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿を新法王に選出され「フランチェスコ1世」となるとか…76歳だそうですね。法王は初のアメリカ大陸出身だそうです。長い歴史の中での米国の地位は未だに低いのですね。もう少し若返りを図っても良いように思いますが…、キリストの弟子であるペトロが築いたとされるローマ教皇の歴史は長く、権力の伝承が難しい世の中で、伝統が守られよく続いているものですね。やはり宗教と言うのは特別な存在なのでしょう。生活が苦しいと、どうしても神頼みになりますし病気になると…やはり同じ構造です。カトリックの歴史は古いのですが、文化水準が上がってくると、信仰心はやはり薄れて行きます。アラブ社会の混乱も生活水準の問題なのでしょう。文句を言いながらも、日本はまだ食えるのだから、社会構造に対し文句は言えないかもしれませんね。三菱UFJとJTを比べれば、大きな価値観の違いを感じますが、JT売り出しも容認しなくてはならないのでしょう。
ケネデックスはようやく2009年10月の公募33350円をクリアしたようです。当然と言えば当然です。1兆円を超える受託資産を運用できる物件を集めるのは至難の業ですよ。実はこの株にも欠点はあるのですが…東京都の基準規制ですね。おそらく1兆円の中身は悪いものが、かなりあるのでしょう。故に耐震規制が変わると費用が膨らみます。リートの欠点は、この辺りしか見えませんね。仮に黒田さんは資産インフレを容認するような政策なら株価の上昇は、これからが本番です。確かに株価は安値から5倍近くに育ちました。僕の読者の中にも注目されていた方が居られたようですが、どうしたでしょうね。上がる株を買ったことがある人は大勢います。しかしその株をものに、できた人はなかなか居ませんね。今日もある読者からのメールを返信しましたが、儲ける事は精神力の勝負の話しなのです。自分自身の心との戦いに勝てるかどうかなのですね。
僕の知人の証券マンのお客さんの話を、何時だったかしましたね。Sさんの話を…。マイクロソフトのビルゲイツが会社を上場させた当初、日本に遊びに来ていた時の話です。何気なく彼が言った「僕の会社の株を買っておけば…」の助言に従い、マンションを買うための頭金500万円を、バブルの最中に、不動産の余りの高騰で、ローンの支払いを考え購入を止めて、その頭金でマイクロソフトを彼女は買ったのですね。10年以上投資していたそうですが…証券マンもアメリカ株の知識がなく、お客さんも同様で忘れていたのです。そうして不動産が下がってきたので…90年代の終わりか、2000年代の初めだったと思いますが…下がったマンションを買うために、その株を売りに出したら、あらビックリなんて…もんじゃありませんね。青山に高級マンションを買い、高級車を買い、女性ですからオートクチュールの服を作っても、おつりが来て老後は悠々自適だったそうです。実話ですよ。ビルゲイツも売り出し直後は学生のようなもので…丁度、僕が東京に上京した頃の話です。僕は日本株のアスキーを選択し失敗でした。あの時にマイクロソフトを買っていれば…。株なんか知らなくても儲かった実話です。ケネデックスの価値は年初に信用創造の話をした実例ですよ。007は、これから一体、どんな形に育つのでしょう。
2013年03月13日
03/13
かたる:今日は市場原理の話を展開しましょう。詳しくは土曜日の株式教室でする予定ですが、先週の株式教室でお金の流れの話をしました。お金は金利の高いところを好む話ですね。株式市場は基本的に、何処にお金を集めるかを問われている場所ですね。その順列を決めるのが株価です。日本に必要な産業なら、資金が必要で株価を高くすることにより、安い調達コストで資金を得る事が出来るようになります。しかし近年は長いデフレ環境が続き、この原理原則が崩れ始めています。大衆投資家をだまして資金を巻き上げ、紙くずを押し付ける場に変化していますね。もともと大蔵省(財務省)にその傾向があります。今回はJTの売り出しが行われますが大量の玉を捌く以上、市場の理論価格より割安に価格設定すべきだと思いますが…そうではありませんね。
嘗て、NTTの売り出しもそうです。基本的に株式投資を煽り、大衆を騙してお金を巻き上げてきました。この論理では一般大衆の投資家が育ちません。シャープの増資の形態がどのような手段を採用するのか分かりませんが、幹事証券と経営者の判断は重要です。双日の西村社長は、投資家に嘘を言って資金を調達しました。彼にその意思があったかどうか、わかりません。結果的に嘘をついたことになったのかも知れません。しかし現実は期間利益の借金返済ではなく、MSCBの強引な行使により資金が調達されました。少し前の野村証券は、営業キャッシュフローは何年も赤字を続けているのに…、表面上は利益が出ている様なマジックを使い、資金繰りを公募や社債に頼ってきましたね。本来ならジャンク債の利回りだったはずです。それにも拘らず、最優遇金利で資金を集めていました。
一体、誰がこのような眉唾の市場を、創り上げたのでしょう。本来の市場原理は高成長をする会社の資金を集めるのが目的だったはずです。最初はNTT債や電力債が基本でした。国家の成り立ちには社会基盤の整備が欠かせません。その為に不足する資金の逼迫期に、優先的にそれらの資金を集める為に、社債を発行できるのは、通信や電力の会社だけだったのですね。鉄道などもそうですね。その資金を使い社会が動き出す基盤を作ったのです。株式投資も同じ理屈です。ソニーやパナソニック、トヨタに投資して、株式を長く持っていれば、家がタダで建ち子供達の教育費も賄えました。その原点は何か?
成長力の高い産業に資金を、優先的に配分してきたから高成長が続いたのです。それでは何故、バブル崩壊後に、経済は低迷したのでしょう。確かに…借金をして不動産を買い上げ、資産インフレを起こしたのは失政でしたが、それ以前に、田中角栄が創り上げた政治家の資金回収システムが間違っていたために、適正な資金配分の概念が歪んだからです。角福戦争の根底は、此処にあります。僕は田中角栄の地元で、彼の講演を聞いたこともあり、自宅のある西山町にも何人かお客様が居ましたから、彼の素晴らしさをよく知っています。まぁ、あの程度なら容認しても良いのです。信濃川河川敷開発のマジック程度なら容認できますが…途中で方向転換できない政官の癒着構造の原点を作った責任はあります。彼は節度を守ったと考えていますが、自民党の他のスタッフは違いますね。秘書は舌先三寸で国家予算を餌に、汚職のしたい放題です。この歪んだ資金配分の温床があったから、バブルが必然的に生まれ、非効率な資金配分が、失われた時代を創り上げたとも言えます。
この20年以上に及ぶ、長い低迷の原因の一つは、この資金配分の非効率化にあります。その為にカタルは財政投融資資金の資金元を断つ為に、郵政の民営化に賛成していました。政策官僚が国家予算の資金配分を決めるべきではなく、市場原理に任せた方が、良い配分が出来ると信じているからです。米国共和党と同じ発想です。しかしご覧のような市場の有様では理屈がつきませんね。インターネット時代において…誤魔化しは通用しませんよ。誰かが見抜き「告発」をします。ライブドアとオリンパスは…、東証は小さな大証を飲み込むべきではありませんでしたね。先ずは東証を上場させてから合併すべきでした。自ら襟を正さずに、誰が信用するのでしょう。JTの売り出しの形を見ると、残念だな…と感じます。
米国のファンドの基本認識は年間成長率が10%程度なら、PERは20倍程度が妥当だと言うものですね。トヨタの株価収益率は、現在はかなり高く買われています。当然なのですが、ほぼ上限の限度だと考えています。今秋になり、実際に一株利益が500円程度の確認ができるなら、また別の視点が生まれるでしょうが、今の時期にこれ以上を求めるのは無理と言うものですね。いくら円安が進んでも…。今日は鹿島建設の営業減益が報道されていました。最終利益は増額のようですね。その原因は海外部門の収益が悪く、資産売却利益となっていました。一般論として東北地方の復興が、なかなか進まないと言われています。それを政府の責任にする傾向がメディアにはありますが…違うのでしょう。
メディアは公共事業投資が無駄だと言う論調を、一貫して展開してきました。田中角栄の反省ですね。故にヤン場ダムや諫早干拓が象徴的な事例として意見が対立していました。しかし開発より「予防保全」が大切な時期に来ています。その為に、早くから外人投資家は横河ブリッジHを注目する筋が存在しました。しかし三井住友建設は相場にならず、割高感が消えませんでしたね。つまり予防保全まで、自民党は200兆円構想を加速させることは出来なかったのでしょう。依然、横河ビリッジは割安水準のままです。純資産水準も回復していません。しかし長期の年金ファンドは予防保全と言う背景がありますから、ファンドに組み入れるべきでしょう。三井住友は論外ですが…横河なら文句はないはずです。
話しがそれてきましたが、東北復興がなかなか進まないと批判されるのは、メディアの責任なのですね。わが国の建設業界は、ギリギリのラインまで削っています。その環境下の中でいくら予算を増やしても、消化出来るものではありません。建設資材から人員まで、何年もかけて縮小してきたのです。一時的な復興予算の為に償却できない建機を買う訳に行きませんね。レオパレス21の入居率動向を見ていると、奇妙なことに都心より東北地方が高いのですね。つまり全国から労務者が集められ、建設工事が進んでいるのでしょう。建設資材も直ぐに増産できるわけではなく、意外に建設業界は儲かっておらず、ギリギリの状態が続いていることが分かってきました。その為に三井住友建設は、相場から除外されたものと考えられます。まぁ、この株価位置になれば、また注目される可能性もあるでしょうが…。
さて本題です。いつも前置きが長くて…本当の狙いは、此処からなのです。円安を進めても国内生産が増えるとは思われないのです。長いデフレ環境により、既に下請けや開発などの組織は、ほとんど壊滅しています。有力筋は海外移転が済んでいますね。つまり円安を推し進めても、輸出企業の稼働率を押し上げて、景気を回復させることは難しい可能性があります。アベノミクスの弊害と言うか、副作用の問題は市場では消化されていませんね。この事を示しているインタビュー記事があるので、関心のある方は読み返してください。3月6日の日経新聞で日清製粉の社長が、17面の「戦略を聞く」のコラムに応じ、国内工場を集約すると述べています。この記事はTPPも主眼に置いていますが、注目すべきことは原料比率が70%のくだりです。つまり為替が20%も円安に振れているので、現状は14%程度の値上げをしなければ…、それまでの収益を確保できないのですね。その為にも工場の集約化は欠かせません。長いデフレ環境だったために、円安が進み国内企業の多くは合理化が、輸出企業ほど進んでいないと思われます。
皆さんには、株の理屈など、どうでもいいのでしょう。だからカタルのページは難しいかもしれません。チャート論を演じろ!と言えば、いくらでも言えますが…そんなものは派生なのです。最後に長くなったので止めるつもりですが、ROEの考え方は非常に重要なのですね。市場原理主義が…世界の基準です。米国はシェールガス効果や金融の回復により、一段と力を付けるでしょう。故に市場原理主義の考え方は、より求められます。だから日本もこの考え方に合わせねばなりませんね。トヨタなどを持ち出したのは、実は売上高営業利益の考え方を説明したかったのです。ROEの高い企業のPERが、ROEの低い企業のPERより安く評価される時代はおかしいのですね。つまりROEの原点である売上高営業利益率の高い企業は注目されるという事です。
分かりますかね? ここに市場価格と論理価格の大きなギャップが市場に存在します。だからこのギャップは必ず修正されますね。つまりROEの高い企業で、低いPERの企業の株価は騰がると述べています。グリーやDENAの株価の話をしている面もあるのですよ。関連付けができない人が沢山いるでしょうから…。さて昨日は007が世間から初めて認知されたようです。カタルは主張している市場の人気動向を測る目安として、売買出来高でも、値上がり率でもなく、TICK回数だと予てから述べています。値動きがカチカチと変わる回数の事です。この回数が昨日は初めて市場で7956回と21番目に顔を出しました。ようやく世間から認知され始めています。昨日はマツダが20位ですから、ほぼ人気株圏になっていたわけです。
何度も言いますが、自分のリスク許容度に応じて、売り買いをして下さい。僕は現物で1株だけでも買っておいて欲しいと願っています。そうして2倍になったら、もう一株買いなさいと述べています。株価が2倍に上がると、自分のリスクの許容度が増しますからね。現状は赤字なのです。だから世間から認知が受けやすい黒字に変化したら、また1株買いなさいとも述べていますね。大切に育てて欲しいと願っています。過去の実績を見て下さい。日揮に始まって…最近ではJトラストがヒットでした。夢は大きい方が良いですね。今は株価が上がってきたので、今度、下がってきたときに、詳しく背景を解説することもあるでしょう。いくらでも候補銘柄はたくさんありますが…、やはりグリーはケネデックスと共に気になる存在です。昨日の上げはスタートなのか?それとも予兆なのか?
2013年03月12日
03/12
かたる:なんと、あさましいものか…。ある意味で株式市場は、僕の理想社会からは遠い形状を示していると感じる時が良くあります。本来は株屋なので…市場原理主義が身についている筈ですが、時々、この市場原理主義の自由が横暴に感じられることがあります。それは人間の欲が生み出す景色だからでしょう。何故、日本と言う社会構造は、本物を見分ける能力がなく、イワシ民族と呼ばれるのでしょう。一時ブームになった原発反対のデモは…彼らの主張は、何処に消えたのでしょう。安倍政権は民主党時代より、ずっと進歩的と言うか、原発容認で物事を進めていますね。民主党の方が、余程、原発に対し慎重でした。あの毎週のように起こった金曜日のデモは…あの主催者たちは、今、何をしているのでしょう。メディアの主張は何処に消えたのでしょう。因みに僕は原発推進派の部類で鉄腕アトムの応援派です。
1973年にアカデミー主題歌賞を受賞した映画「追憶」は素晴らしい曲です。昨日、NHKで、この映画をやっていました。僕はこの曲は何度か聴いていたので知っていましたが、映画の中身は全く知りませんでした。ロバート・レッドフォード演じるバベルとバーブラ・ストライサンドが演じるケイティとの恋愛物語で結婚までするのですが…左翼思想の政治主義のケイティは、妥協を許さない頑固者として演出されています。通常は夫バベルの為にケイティは自己主張を止めるのですが…、彼女は自分の主義主張を通し、離婚まで至ります。主義主張を貫き通す事が出来る人間は、みなさんの周りに居るでしょうか?
米国のABCで2006年~2011年に掛けて放送されていた「ブラザー&シスター」のドラマでは、共和党などの主義主張が、家庭の中で時々討論され、意見が激突する場面がありました。日本で親と子供が…兄弟同士が、政治の話で討論を演じる事はあるのでしょうか? 株式市場は意見対立の世界が演出されている場面です。この株は高い、この株は安い…今の株価は妥当な株価なのか? 皆さんは株価について考えたことがありますか?
何故、株が上がるか? 下がるか? などの需給場面ばかりの論争に目が行き、株価について考えないのでしょう。その株が、何故、上がっているか? その背景を考えたことがありますか? 以前に2月23日の株式教室にサニックスの批判記事を掲載してあります。早晩、今の人気相場は終了すると述べています。この記事を書いたのは23日の土曜日ですから22日の金曜日の終わり値が基準になっています。475円でした。しかしこの銘柄は当初、カタルの推奨株のリストアップ銘柄でした。1月15日の「今日の市況」で3つのイニシャルを掲げています。YとSとJの3つです。その後の今日の市況を読んで頂けると分かりますが、YはユビキタスのYで、本文ではよく通称の「007」を用いています。理由はこの社名は、いつでもどこで繋がるユビキタス社会のユビキタスを用いていますが、僕は指(ユビ)からゴールド・フィンガーを連想し、ベンチャーリンクの失敗から救済してくれるジェームズ・ボンドをイメージさせて、通称の「007」を用いています。
この時に「S」のサニックスも掲げていました。この原稿を書いた1月15日の引け値は279円だったのです。だから株価と業績見通しの大きなギャップを感じ、推奨銘柄としていました。偶然に、翌日の16日にサニックスの株価はストップ高を演じ、その後現在まで至っています。あとのJも公開しておりJ・TECの「J」と、JVケンウッドの「J」の二つを合わせた掛け言葉ならぬ、この「J」は掛けイニュシャルですね。J・TECのその日の引け値は94400円です。しかしこのJ・TECは昨年からの推奨で、認可を受けた秋以降から、何度かお奨めしています。当時の株価は7万円台で、いくらでも買えたはずです。もう一つのJはJVケンウッドで四季報予想からの推奨でしたが、その後、減額修正をして318円の株価が、大きく下がり現在は250円台です。この時に僕が実際に選んで買ったのは007でした。他の3銘柄は見送り…。しかしJ・TECは季節感が違うにも拘わらず、何故かその後も大きく伸びています。
今日のサニックスは、予想通りの自民党の意向を受け太陽電池発電による電気の買い取り価格の減額が新聞報道され株価が反落しています。当然なのですが…もし本当に日本のエネルギー供給の多様化を図るなら買い取り価格を42円のままで据え置けば、関連業者は更に儲かり、太陽電池の開発業者も利益を得られ、さらに研究開発が進み太陽エネルギーへの変換効率が更にアップするかもしれません。僅かな金額なのに…あさましい政治手腕です。おそらく官僚は42円の設定が高過ぎて儲け過ぎだと考え、買い取り料金を下げることを決定したのでしょう。2006年の日銀のマネタリーベースの引き下げと、同じ理屈です。確かにこの理屈は官僚の主張が正しく、儲け過ぎなのです。しかし…これが政策なのでしょうか? 我が国のエネルギーの多様性を推進させる理念は、いったい何処に消えたのでしょう。目先の儲けばかり…原発反対の抗議運動のイワシ民族の推進派は、何処に消えたのでしょう。
追憶のケイティの行動力の素晴らしさが…、米国の抗議運動の原点が見えてくるようにも感じます。一体、僕らは何を目標に生きているのでしょう。何故、日本は世界競争から敗退し、失われた時代をさらに続けているのでしょう。インフレターゲット論が話題になり物価目標が問われていますが、ターゲット論は手段の一つで、狙いはGDP、それも実質を上回る名目GDPの成長の筈です。分かりますかね。インフレ率を2~3%上回る名目成長率をやり遂げるのが、政策目標なのであって、円安だとか、物価目標はその派生商品に過ぎません。日経新聞などのメディアは本筋を見えなくさせています。もっと本筋にスポットを充てねばなりません。
何故、かたるは最近、メディアをターゲットにして論議を繰り広げているか? あなた方の論調が世論を誘導し、日本と言う国の方向性を決めているからですね。政策官僚も新聞の論調に影響を受け政策を決めています。ところが…新日鉄の株式持ち合いを容認し、批判もせずに無駄な高炉の廃止を延命させたのは、あなた方メディアの責任ですね。その為にデフレ社会が延長されました。その後の減損会計を見れば分かります。何故、三菱UFJの株価は、まだ500円台なのですか? 明らかにおかしな現象ですね。今の時期なら当然、既に700円台を回復しているべきですね。だって今期の一株あたりの純資産は700円を超えてきます。国際会計基準には包括利益と言う考え方があります。よくその仕組みを、考えなさい。そうすればインフレターゲット論が、資産デフレを抑え、その流れを反転させ、資産インフレの方向性にあることが分かります。
だから銀座の一等地に大きな土地を有する松屋の株価が急騰したのです。住宅投資が進むからタカラレーベンなどの分譲マンションも好環境が続くでしょう。何れHも株価が大きく上がります。少子化ですが…不動産開発は1年では終わりません。土地の購入から開発まで2年以上の歳月がかかるでしょう。その間の金利負担は…資産デフレの環境下では、開発中に地価が下がり、実際は減損会計を実施しなくてはなりません。今度は環境が違いますね。ケネデックスが、ダヴィンチの代わりとして、更に物色が続くでしょう。当たり前の現象です。株価が上がってきたから言う訳ではありませんが、近年、ピカ一銘柄の烙印を押したのは「007」だけです。この銘柄はベンチャリの代わりとして、損を取り返すべきして世に出した銘柄です。丁度、3年前に40万円でもカタルは安いと感じており100万円目標を打ち出していました。
3年越しの技術開発の成功です。QBがカーナビから普及し始めます。20万円で買ったカタルのお客さんに昨年からかな? 6万円台で同額の投資を推奨していましたが、皆さんは買いましたか? 20万円で10株なら200万円です。その200万円で6万円の株を買えば、33株買えますね。つまり400万の投資で43株保有している筈です。10万円を超え、ようやくトントンになりました。この株は2010年春の394000円を超えると、次は上場来高値の514000円が目標です。もし上場来高値を更新すると、43株は2100万円になります。ここでテクニックを使ってください。カタルの本で紹介した日産自動車の投資で使った技を使うのですね。株価が2倍になれば、信用を利用して5倍に…、さらに売買手法を駆使して元手は25倍になります。まぁ実際の話し25倍は理想論ですが…。何度も用いる売買テクニック、100円の株価、10万株が、1000円の株価、100万株に変わるのが金融の世界のマジックです。資産が100倍に膨らみます。
問題があります。007は小型株の為に非常に値動きが激しく、上下に3割程度のブレは当たり前で、大きく振幅します。個別投資家の資金力により、投資戦略が大きく変わりますね。上がる銘柄でも売りなさい、高くなれば売り安くなれば買うのです。それではどうするのか? 自分が売りたい時に買い、買いたい時に売るのです。これが原則ですね。株式市場は上手くできています。あとは出来高バランスに注視して行動して下さい。
難しテクニックは兎も角、カタルは現物で1株でも良いから買っておき、2倍になったら更に買い、黒字になったら更に買い、買い続けなさいと述べています。多くの人から共感が得られるように、大幅な利益を計上し、株価が今の10倍程度になり利益も大きくなりPERが割安に見えるようになれば、その時は、この株の役目は終わりです。まだまだ村田効果も出ていません。相場の序盤は長くスケールは大きな相場になります。だからピカ一なのですね。多くの銘柄はサニックスのように利益水準が見えますが、007はカーナビだけでなく、CD機、コピー機、エアコン、様々な電化製品にQBの技術は応用でき、世界の村田が、自前の販路を提供してくれるのでしょう。億単位の部品に組み込みソフトが搭載され販売されます。QBだけでなく、SQLなどはビックデータ処理に絡む技術かも知れません。10億の売り上げは、あっという間に数倍に膨らみますね。この会社の原材料費は、頭の中だけの話です。ROEの水準は高く、付加価値もピカ一の水準ですね。
ルネサスと同じ間違いをシャープで実行しないでください。メディアの主張が株価を変えます。サンケイに続き毎日と公募報道が続いていますが、通常は減損会計の処理が関わり、公の資金を集めるのは、問題があります。野村証券は詐欺集団ではない筈ですね。そうはいっても背に腹はかえらないと、日商岩井、つまり双日ではMSCBを用いましたが、時代が変わり自己責任が確立されているから、何をやっても許されるものではないでしょう。スマートフォンの低迷で、ファナックは戦略を変えるようですが、亀山工場の稼働率が下がると減損会計問題が浮上してきます。ネット時代において…、既に前提になっている減損処理を抱えているのに、このような詐欺まがいの公募増資が、許されるとは思いません。野村証券は社運を賭け、社長のトップセールスで、アップルに2000億円の投資をさせれば済むことですね。第三割当増資です。
メディアの発想は貧困ですね。シャープの公募増資を報道したサンケイの経済記者は、亀山工場の減損会計処理を考慮に入れ、記事を書きましたか? 毎日新聞の記者はどうでしょう? 詐欺に加担する記事を書くべきではありませんね。良識派なら公募増資など計画しませんよ。必ず公認会計士が反対します。会計法はその為に存在します。犯罪者になる可能性があることに加担するとは思われません。工場の稼働率が落ちると、償却負担金額を変えないと、ならないのです。サムソンを提携した理由の一つに、その事も背景にあるのでしょう。だからアップルで増資話しが失敗するなら、革新機構の出番となるでしょう。そすると、時間の概念が大きく変わります。まもなくAと言う公開してない銘柄も上がる時期が来るでしょう。円安の恩家を受けるのは、マツダだけではありません。マツダの株価は3倍になりましたが、Aは全く動いていませんね。
株式市場は論理的な構造で利益配分が決まっています。ただ分からないのが、時間の概念でありタイミングだけ…。グリーの株価が上がるのは、常識で考えれば分かります。しかし現実は目先の減額修正で、株価が売られました。仕方なく売りたくもない株を売らされた零細な投資家のカタル君、お金があれば、いくらでも儲けられますね。良い相場環境が続いています。その切っ掛けは2月末から3月かけ、相場観の修正を迫られたのです。その事は3月2日の株式教室に掲載されています。ケネデックスはようやく3万円台ですね。
株で儲けられるかどうかは…銘柄を当てるより、投資姿勢を、信念を持って貫き通せるかどうかに掛かっています。利食いなど考えずに、買い続ければいいのでしょう。
2013年03月11日
03/11
かたる:昨晩と言うか深夜なのですが…、「アマデウス・ディレクターズ・カット版」を見ました。最近は音楽に興味があり、現役を引退したので時間がありますから、映画を見る機会が多いのです。モーツァルトの才能を妬み、宮廷楽長のサリエリの陰謀説をテーマにした映画です。200年前の実在の話をもとに修飾して創り上げたドラマですが、天才を理解できる凡人としてサリエリを描いており、何故か…自分と共感するところがあるので、今日はその題材を選びました。相場を理解することは、「想像力」だとも述べているカタル君です。皆さんはアナリスト・レポートや新聞記者の恣意的な記事により、投資行動を決め、現実の株価は動いて行き、現実社会もその選択により決められていきます。
この「仮想現実」と言うか、想像の世界なのですが、カタルが前に述べた「見えない利益」の世界の話ですね。この仮想現実の想像の世界が創り上げる株価が、現実社会に影響を与え実際の形が実際に決められて行きます。今ある形が将来を決め、将来の選択を仮想現実の想像の世界が、決めているとも言えます。両者には相互作用があり、常に流動的なのですね。
先ほどのサリエリと言う宮廷楽長は、音楽が理解できますが、モーツァルトのような天分には恵まれていません。故に「あと一歩なのに…とどかない」とモーツァルト才能を妬むわけですが、多くの人はモーツァルトの才能の高さにも気付かないのです。一般の人はモーツァルトの作品の素晴らしさを、理解できないのですね。モーツァルトの現役時代は、浪費家で生活苦の人生だったようです。上手く立ち回る人間が稼ぎ豊かな生活を送り、才能豊かな天才が生活苦に陥り現役時代は苦悩する。天才画家ゴッホも現役時代の評価は低かったようです。このような実例は多く存在します。
日本でも国内では全く評価されないのに、海外発で有名になった現実は非常に多いですね。海外で大きな称賛を浴び、その影響を受け日本で再評価されると言うおかしな現象が、現実社会には多く出現しています。日本人は本物を見ぬく力がないのでしょうか? 明治以来、お雇い外国人に教育の基礎を学んだためでしょうかね?
カタルは何度も、株式相場は想像力の世界の話で…見えない利益の話を展開していますね。もしシャープの株価を、今、800円まで持ち上げたら…現実社会はどう動くのでしょう。アップルの要請を受けたと思われる台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は550円で第三者割当増資を実行するでしょうか? 現実は様々な選択肢の想像が記事になり、貧困な発想力の記者により現実社会が動いているようです。シャープには様々な選択肢があり、今回のサムソンは色んな案を提示し、シャープが選択したと言います。日経産業新聞の記事なので観測部分もあるでしょうが、関係者に取材して記事を書いたのでしょう。サムソンはやはり1000億円規模の増資も提案していたようですね。その中から、何故、シャープは100億円と言う、どうにでも良い金額を選択したのでしょう。サムソンは日本社会をよく理解しており、経産省の意向にも配慮したようです。
この記事を読むと…この記事を読んでなかったカタルが書いた、アップルへのメッセージだと述べた観測レポートは、背景が見えているようにも感じます。野村証券の社員は、一体、何をしているのでしょう。本当に米国野村は動いているのでしょうか? 能力のない証券マンですね。仕事が転がっているのに、先が見えないのですね。米国野村の社長は、一体、いくらもらっているのでしょうね。かねがね、カタルは、金融はアイディアの世界で無尽蔵のお金が生まれると述べています。様々な事象の背景を探り、想像を膨らましたアイディアがお金を生むのです。100万や1000万の話しではなく兆円単位の話です。10億や100億など…遊びのようなものです。
今日の新聞には「政策空回り 復興に格差」となっています。丁度、震災から2年が経過します。震災の犠牲者の方のご冥福を祈り、被災者の方も早く現実を直視し新しい人生を歩んでほしいと願っています。今でも、あの出来事は鮮明に覚えています。「ルネサスエレク」に関心を抱いていたことも覚えています。震災の影響が見えず、イライラして日々を過ごしたのでした。世界の自動車業界は、ルネサスの操業停止で世界の車の生産が止まったのです。しかし日経新聞の記者も…あの事件が起こる以前のルネサスの評価は、非常に低く、外人投資家だけがルネサスを大きく評価していたのが現実です。なんと新聞記者のレベルが低いのか?
もし現実を直視し、よく調べていたら、エルピーダよりルネサスですね。総資産経営よりROEを重視する方向性を、普段から記事にして述べて経営者を教育していたら、ルネサスはインテルにも匹敵する会社になったのです。それを価値が見えない為に、わずか三文に評価を変えたのは、メディアの責任ですね。もし日立、NEC、三菱電機の総資産経営に影響を受けずに、マイコンに特化した効率的な会社に変貌させていたら…日本の多くの産業は生き残れたのです。分かりますかね。メディアさんのお偉い編集委員の方々は…仮想現実が、実際の現実社会を動かしている話が理解されるでしょうか?
シャープは素晴らしい技術をきっと持っているのでしょう。だからサムソンは三顧の礼をつくし、増資させてほしいと願ったのでしょう。何故、鴻海(ホンハイ)精密工業は動いたのでしょう。米国野村はアップルから2000億円を引っ張り、男らしい仕事をすべきですね。1000円で2億株をアップルに割り当てればいいのです。この条件ならシャープもきっと飲むでしょう。この発想が新聞屋にも金融マンにもないから、金融の世界でいつも敗退し、働き蜂のような会社人間を育て、折角、稼いだ金融資産を、濡れ手に粟で、外国人に持って行かれているのです。
付加価値の意味も分かっていない政治家と日銀総裁が奏でる音楽は、一体どんなものなのでしょう。安倍首相は名マエストロに成りえるのでしょうか? 黒田さんは立派なコンサートマスターに育つのでしょうか? 相場はオーケストラと同じです。第一バイオリンが奏でる音色にオーボエが応え、シンフォニーが創り上げて行かれます。不自然な管楽器の出番は、まだ先の筈。第一楽章にも色んな見せ場があるのですね。
007はようやく10万円と言う会社が示したアナウンス株価に到達しました。しかし…ルネサスはインテルにも、英ARM社をも、凌駕する器だったのです。村田は汎用品のエルピーダのような存在の会社ですが、組み込みソフトの大切さを理解しているから007に出資したのでしょう。皆さんにはカタルの頭の中に育つ想像の世界は見えないでしょうが、サリエリもモーツァルトの頭の中の楽譜は見えないのです。仮想空間と言う想像が生んだ夢が現実となり人間の進化が生まれます。この仕組みをよく理解され10万円以下になったら1株でも良いですから、現物で買っておけばいいのです。そうして2倍の20万になったら再びまた買うのです。更に黒字が計上され始めたら…また株を買えばいいのです。大切に育ててください。J・TECが、ここにきて株価が加速されていますが…この根拠の背景には、おそらく富士フィルムの存在や富山化学の販路があるのでしょう。007には世界の村田がバックについているのです。
2013年03月08日
03/08
かたる:株式市場の評価は、摩訶不思議な世界ですね。時々わからなくなります。武田薬品工業が新高値だそうですね。日米との景気循環には合わずに、欧州の景況感で株が選択されているイメージです。最近の動向はそういう事なのでしょうか? つまり世界経済の景気循環にズレがあるから、ナノキャリアなどが物色されたのでしょうか? しかし…米国の新高値の背景はシェールガス効果による競争力の強化、貿易関税の撤廃などの背景が流れていますね。米韓のFTA執行により日本は米国から韓国に日本車を輸出すると言う記事は、米国の産業競争力の強さを示しています。日本は電力も高くなり基礎体力が弱まっていますから…製造業にとっては割高なのかもしれません。衣料品は良いにしても自動車まで奪われたらどうなるのでしょう。…なんて言う発想も考えなくもありません。幸い為替は変動相場制で貿易赤字なら円安方向に向かうのが自然です。
さてシャープは発表後に急伸しただけで、この2日間は良いところなしです。何故、私がシャープに注目しているからと言えば、一つは「相場サイクル」の話です。どの株もいずれは環境の変化を評価し、その流れは一巡します。今回のケースはアベノミクスの評価を織り込むわけですね。しかし相場の天井を高くなるためには、先頭ランナーの株価水準を新高値に押し上げなければ…相場全体のスケールが大きくなりません。
今回のスタート時は、シャープにアイフル、マツダなど…それに金融相場銘柄ですね。パナソニックやソニーの値上がりは、シャープの株価改善に端を発しています。つまり日本の家電メーカーはテレビ事業において世界競争に敗れ過剰投資の失敗に終わったのですが立ち直りつつあります。敗退の背景は技術への拘りです。東芝は4Kに今は熱を上げています。パナソニックの3Dはどうですか? 放送さえ多くないのが現実です。しかしサムソンやLGがアフリカなどでも、テレビでソニーを凌駕している現実は、価格競争ですね。故にソニー・エリクソンはスマートフォンでも、廉価版に力を入れ始めています。何故か? 部品コストの問題です。アイフォン5の価格は、大量に部品を発注するから成り立っています。稼働率が落ちると、歩留まりが低い参入当初は、当然、赤字に転落します。
しかも製品メーカーは熾烈な競争を演じています。サムソンとアップルの競争は今やサムソンに軍配が上がっています。アップルの囲い込み戦略も嫌気がさしますね。独自のメールアドレスなど独自規格の障壁があります。アップルの信者でない僕なんか、お財布機能が付いてないとヘキヘキします。ようやくソフトバンクにもIGZO搭載機が発売されます。僕もソロソロ買い換えようと考えています。何しろ、初代の911と言うシャープ製ですから…。何故、サムソンは言いなりの条件を、すべて飲んだのでしょう。IGZOの技術供与も条件になっていませんでしたね。1年の時間差と言われているようですが…僕は技術屋でもないし、IGZOの評価はどうなのでしょう。
バテッリーが2倍に高まるなら、間違いなくスマートフォン市場はIGZO搭載のサムソンが更にアップルを引き離すことになります。アップルはしまったと…思っているでしょう。ホンハイ精密工業は、5日の会談をキャンセルしたそうですが、その後、交渉は続けていると発表したとか…。そりゃ、アップルにとって死活問題になる可能性があり…IGZO搭載のアイフォン5Sは、ぜひ実現したいはずですね。当然です。部品の村田、表示装置のシャープの地位は、これを切っ掛けに確立されるかもしれません。サムソンにしても液晶工場への投資は、数千億円もかかりますから大決断です。そう、大きな価格優位性の技術革新がなければ、他社から調達した方が経営戦略上は優位になりますね。僅か100億円の捨て金で…数千億円の投資をしなくても済むかもしれませんからね。その分の投資を有機ELに向けた方が良いと言う判断もあるかもしれません。
もともと車と違い、家電は価格が安いから参入障壁が低かったのです。故に街の電気屋さんのパナソニックは量販店に押され消えました。しかし価格が高く在庫管理が大変な車の販売は、世界中でメーカー直販のディーラーに握られています。此処が大きな価格崩壊に繋がらない違いでしょう。でも消費者からすれば、メーカー各社の車を一度に試乗できる体制の方が望ましいのでしょう。いつその時期は訪れるのでしょう。ホンハイを素通りしてアップルからの出資を得た方が、銀行団の支援を得やすいでしょうか? ソフトバンクのM&A資金の多額の融資を実行する邦銀は、かなり力が付いていますね。シャープは支えられると思いますね。ここでIGZOの技術評価が問題になります。だからカタルは肝心の点を取材してないと…日経新聞の記者を批判したのです。何故、サムソンはシャープの言いなりの条件を飲んだのでしょう? シャープには様々な選択肢があります。日本にはルネサスに投資した革新機構も存在しますね。財政投融資が元になって居る資金です。
さて物事の考え方、テクニカル面の株価の見方、皆さんには独自のものさしが存在しないのでしょうか? 理屈を考えて想像を膨らまして行けば、株価の行方が見えてきますね。サムソンが、何故シャープに100億円もの金額を投資したのでしょう。2000億円の資金を場合によれば、提供しても良いですよ。…と言うアップルへのメッセージですね。アップルには唸るほど遊んでいる資金があります。場合によればシャープを丸ごと買っても良いかもしれませんね。辣腕の証券マンならM&Aを仕掛ける可能性さえあります。色んな展開が絡み、シャープが銘柄循環の流れから言って、山手線がぐるぐる回るように…シャープと言う銘柄が、一回りして、市場の人気を独占する時期が来たのかも知れません。市場は全てを知っていると言う「効率的市場仮説」の意味を、皆さんは、さらに理解を深めることになるかもしれませんね。
さてIGZOに惚れ、サムソンは敵対するシャープに塩を送りました。それは技術に惚れて1日千秋の想いを告げたのでしょう。村田は何故007に資本提携したのでしょうね。それは組立ソフトの価値をよく知っているからだと推察するわけです。村田は基本的に汎用品の量販会社です。英ARM社やインテルなどのコア技術への想いは、非常に強いわけです。ソフトを搭載するだけで汎用品の価格は10倍、20倍、場合によれば100倍に高まるのですね。CPUの価格を見れば分かります。組立ソフトに経産省が力を入れるのは、その様な背景があるからです。何もIPS細胞だけではないのですね。ある意味で、QBは省エネ化の画期的なソフト技術なのかもしれません。今はカーナビだけの実現ですが、世界中の電化製品はリナックスで制御されています。だからピカイチなのですね。株価が見えないのですね。
市場で賑わうどの株も、成功した時の利益の水準はたいがい見えます。カタルは最近人気になったサニックスを株価が200円台の時に、上がると考えておりカタル銘柄のリストに加えていました。しかしサニックスの利益は太陽光の買い取り価格により決まります。その利益は政治力の駆け引きで、赤字になることもあります。つまり自分の力ではどうにもできないのですね。しかも今回の業績の伸びの背景は、間もなく時間切れの今年度に契約すれば42円だったかな?…が約束される駆け込み需要の伸びですね。利益の前提が崩れる利益です。そんな株を仕掛ける後続は、株価が高くなれば現れませんね。株価が高くなれば…何れ売られるでしょう。あとは需給だけの力の相場です。
DENAをソニーが売ると言って株価が下がって需給バランスは崩れており株価が200日線も下回ってきましたが、DENAはグリーより海外売り上げ伸びがハッキリしています。つまり株価が下がる道理があるのかどうか? 仮にあるとすれば…コムの失敗でしょう。ゲームに力を注いでいるグリーと、多角化に走ったDENAの違いをどう評価するか?これは非常に難しい選択です。山手線がぐるぐる回りシャープと言う電車が駅に到着しました。乗るかどうかは皆さんの選択です。増資問題の行方が焦点なのでしょうか?IGZOの技術評価であり、業績の見通しがあくまでも基本の筈ですね。本日、仮に株価が下げると3日目になります。通常は今日が買い場だと判断されますね。007は会社側が自社株買いした10万円のアナウンス価格を村田と提携しても、依然、下回っています。値動きに一喜一憂せず、現物で1株でも買っておけば、ひょっとすれば、宝物になるかもしれませんね。
明日から、しばらく株式投資の基礎勉強を「株式教室」で演じましょうか…。あまりに市場関係者の選択は、近視眼的であり、需給問題だけに気持ちが動いています。確かに大和証券の株価が、野村証券の株価を大きく引き離しているから…需給バランスも大切です。決して軽視している訳じゃありませんが、基本は業績動向や世界経済の流れで、その利益水準に影響を受けて株価が決定されていくのです。日本は、もっとオープンにならないとなりません。外国資本を受け入れ、開かれた企業風土を演出しないとなりませんね。株価の評価はROEが基準なのですね。世界競争がROE、つまり投下資本に対して、どの程度利益を上げたかどうかで競争が決まっていくのです。メディアの人は、良くその原理を理解され、その流れを生むような原稿を書いて、日本の未来を共に育てて行きましょう。株価の上下は資金配分を決めて行くのです。
2013年03月07日
03/07
かたる:論理的な理論武装が出来ていれば、目先の株価動向に一喜一憂せずに、安心して相場に取り組めます。株が上がるにはその背景があり、株価が上がる理由があります。他人より早く、その変化を見つめ、行動して利益を得る作業が株式投資ですね。この株価判断は様々な情報から、どのような未来があるのかを、想像する作業です。登山家の竹内洋岳さんが山を登るときに想像すると述べていましたが、未来予測は困難ですが、ある程度は訓練により感じられるのです。カタルは何もIRNETで銘柄を提供しようとは考えていません。ただカタルの考え方を通じて、株式投資の仕組みを理解され、日本と言う国を感じて欲しくて創めたサイトです。故に最初のホームページの名称は「株式市場 日本を考える」だったのです。
今まではおかしいと思わなかった日本の不可解なルールは至る所に存在しています。一番いい事例は年金問題ですね。働く若者は20万円の中から5万円も控除され、その資金を集めて、遊んで暮らしている年金生活者に20万円以上も払っている現実は、何処か構造が歪んでいます。国債と言うマジックは、何時までも通用しませんね。どうしたら正常な状態に戻せるのか? 問題は此処ですね。株が上がるか…下がるかより、日本と言う国が世界競争に勝ち続け、僕らの子孫が豊かに暮らせるかどうか…、間もなく時間切れなのです。民主党時代は、自民党の肥しになったのでしょうか? アベノミクスは交際費の解釈など…をみると、流石と言える実務派の政策を実施しているようです。心配していた原発も稼働を前提に話を進めており、理想は理想であり現実の対応は確りできている様で、TPP問題もマズマズ無難な形の推移のようです。
一番の対応は、金融緩和は切っ掛けに過ぎず、この金融緩和を信用創造に繋ぎ、実体経済に波及させることができるかどうか…なのです。アベノミクスの評価は3月6日のFFの「安倍首相の驚くべき計画」を読めば発射台の第一段階は成功したと言えるでしょう。この鍵を握る銘柄の動向は、非常に重要です。かたるは昨年10月よりマネタリーベースの話を展開し、今年に入ってからは、何度も信用創造の話を展開しています。この信用創造が人々に「希望の光」を与えてくれるのです。市場経済下に於いて、物質的な欲を刺激し続ける事は、行動の糧を生むのですね。だから理想的だと思われたソ連などの社会主義が敗退し、中国も共産主義を修正し市場経済を取り入れたから成長を加速させたわけです。三重野元日銀総裁を何度も批判するのは、彼がこの点を理解していなかったからです。もし日本が実力主義の社会構成であれば、バブル崩壊期の大切な時期に、あのような死者に鞭打つ態度は取らなかったはずです。
切っ掛けは円高を回避するための金融緩和であり、政治家に責任を押し付けられ澄田元日銀総裁は1980年代後半に金融緩和を続けました。金利を下げる事は理に適っていましたが、銀行は貸し出し競争に暴走します。日銀の窓口指導の欠如や、大蔵省の無能ぶりはここにあります。あの貸し出し競争は、異常な展開でしたね。銀行だけでなく保険屋も全ての金融界がバブルに踊りました。何故、資産インフレを見逃したのでしょう。都心の地価が、1年に2倍、3倍になると言う異常な状況です。デフレ不況の失われた時代、今度は逆に資産デフレを容認し、投資採算に合う利回り投資をしたダヴィンチまで、上場廃止に追い込んだ日銀の金融政策は、1985年からの金融政策の逆を演じているいい実例です。これでは失われた時代の10年が、20年代に延長される訳です
人間は誰にでも間違いはあります。ソニーの出井さんは、薄型テレビの時代がこれほど長く続くとは考えてなかったのでしょう。技術力重視に走りました。故に有機ELの時代が先に到来すると思い、薄型テレビの開発や投資に躊躇しました。その判断ミスが切っ掛けになり、次々にソニーと言う大企業を蝕んでいきます。ソニーはアップルを凌駕する先行投資をしていたのです。ゲームや映画などのソフト資産を持ちながら、ソフト資産を活用できなかったのです。技術力重視、ハード重視の戦略は、ガラパゴス現象と呼ばれる日本基準を生んでいます。ハードは無料で配るもの…真似のできない付加価値は、ソフトにあるのですね。この点は総資産経営とROE重視の考え方にも共通点がありますね。
日本企業はソフト面を軽視しています。ようやくドコモは、その戦術を変化させ始めたようです。最近はソフト重視に戦略を切り替えつつありますね。ハードの集金システムを持っている訳です。その活用に動いています。もっと早く日本でソフト重視の戦略を確立させ、アセアンの覇権を握らなくてはなりません。アセアンは人口がソコソコあります。EUとは本質的に違いますね。インドネシアの人口は2億4千万人です。中国やインドを周辺に抱え、アジアの成長は約束されているのです。また話が逸れそうですね。
信用創造が、何故、大切か?
失敗したらソニーは資産を売り利益を上げる事が出来ます。ところが資産デフレだと現金を作る資産が赤字を生むことになり、折角、稼いだフローの所得が資産の穴埋めに使われるから、負の連鎖からなかなか抜け出せないのです。既に地価は投資採算利回りなのです。ダヴィンチの金子さんは、優秀な人です。ただ米国の金融危機や日銀の引き締めを予想できなかっただけでしょう。さらに金融界の豹変ですね。金融庁の厳格な態度が、いつの時代も正しいとは言えません。マニュアルは景気動向により変化させるべきですね。アベノミクスの信頼感は、この政策手腕に掛かります。だから1兆円を超える受託資産を持つケネデックスは、アベノミクスの真価を問う株式になります。何故なら時価総額は、僅かに600億円だからです。1兆円の6%は600億円ですね。僕の仲間の中で成功した友達は、2003年前後だったと思いますが、リーマンから800億円の資金を預けられ、不動産を買い漁りました。しかし銀行が不良債権処理をしている最中の売り物が多い好環境でも、800億円を消化できませんでした。分かりますか?これが現実です。故に既に1兆円を超える投資物件を有する会社は、信用創造を加速する環境下に置いて、最も注目される銘柄の一つになる訳です。
みんな、それぞれに投資のポイントはあります。さてシャープの株価が緩んできました。日経新聞など本当に取材力があるのかどうか…肝心な点を取材していませんね。問題はIGZOの価値です。アップルはサムソンをライバルと認め、訴訟を仕掛けています。確かにサムソンは昔の日本と同じで、猿まねをしているのでしょう。サムソンの企業文化とアップルの企業文化は大きく違い、サムソンはサムソンの素晴らしさを秘めています。まるで鴻海(ホンハイ)精密工業のようなものです。アップルは強いドルを目指す政権下でファブレスの道を歩みました。その副産物で生まれた企業が鴻海精密工業ですね。しかし鴻海精密工業もたいしたものです。厳しい供給基準をクリアして、世界一の製造業企業に育ちましたからね。僕はシャープの村田化は可能だと考えています。村田はサムソンにもアップルにも部品を提供している筈です。
この考え方の背景を書き出すと長くなりますね。鍵はトヨタやホンダ、日産などの自動車メーカーとパナソニック、ソニー、そうしてシャープの話まで展開せねばなりません。明日書くかどうか…。時間があり、気が向けば解説しましょう。今日は、昨日最後に触れた効率的市場仮説と言う命題の話を、もう少し展開しようと考えていました。カタルはシャープの材料が出る前から、75日線と200日線のゴールデンクロス(75日線が200日線を下から上に抜ける場面)が変化日だと述べていました。チャートを見ると…3月4日に270円で75日線も200日線とも並び、3月5日に75日線が272円、200日線が269円と逆転しており、ゴールデンクロスの状態が生まれています。この日の引け値は299円です。何故、この日の夜に材料が発表されたのでしょう。偶然の一致でしょうか? 市場は全てを知っていると言う、効率的市場仮説が生まれる一つの実例です。
僕は残念ながら電車に乗り損ないました。理由はグリーの業績数字の読みが外れた為にリスクを取れなくなり、株の上下はある程度、分かっていたのに…正しい投資行動が取れなかったのです。証券マンなら無尽蔵の資金がありますから、J・TECもサニックスも可能性のある銘柄に投資をしていたでしょう。しかし個人レベルでは限られた資金で何処かに集中させる必要があります。その選択は非常に難しいですね。更に時間軸が読めないとも述べています。Jトラストはまだ株価が伸びています。もう直ぐ10倍に届きますね。同じ業種で、武富士を選定するのと考え方は一緒ですが、銘柄選別を間違ったために、お客様に多大な損失をおかけしたのです。最高裁の今井判事の判決に疑問を抱いた論理的な解釈を持ち続けていれば、Jトラストの300円時代に、大量の買う事が出来たのです。過去のIRNETの記事を見れば、その事を何度も述べています。
今はくどいほど、グリーやDENAの話を展開させ、007に動向を書いています。稀に見る逸材だと…007を大きく評価しています。ピカ一企業が生まれる確率は非常に低いのです。株価が上がったガンホもナノキャリアも偽物の範疇です。カタル銘柄も株価が上がると多くは興味を失います。J・TECやサニックスなど…所詮、マツダもそうですが先が想像でき株価の成長が感じられなくなるからですね。007はピカ一銘柄との評価は崩れません。3年前からの夢がようやく華が開き始めるからです。竹内さんの語る「想像の世界」の話です。
2013年03月06日
03/06
かたる:情けないことに証券界にも株式を知っている人間が減り、マニュアル人間が増えてきました。過去歴代の野村証券の社長には様々なエピソードが存在します。この類の話はネットで探せば、いくらでも転がっているでしょう。みんな一流のセールスです。僕の友達にも営業マン時代に、野村の社長から会食に招待された人物が居ますが、なかなか素晴らしいセンスを持った人間です。彼は株の事をあまり知りませんが、一時は仕手筋としてマスコミに大体的に取り上げられていましたから…その剛腕ぶりは皆さんも想像がつくでしょう。1989年、「誠備」の加藤さんに憧れを抱き上京し、その裏舞台を知りガッカリしたことを思い出す次第ですね。僕の上京はバブル崩壊の影がチラチラしていた時代です。
そんな昔話はどうでもいいのですが、3月3日のコラムに掲げた景気循環と株価の考え方は基本中の基本です。数学を解く為の公式のようなものですから、必ず、その背景などを理解するまで、表と睨めっこしながら自分で考えねばなりません。全国の僕のコラムを読んでいる証券マンの人は、僕のページをコピーしてセールスに役立ててください。特に今回の株高の背景を書いたマネタリーベースと株価の関係を、昨年の10月から掲げてありますから…良く株高の背景を自分で理解して、そうして、そのページをコピーして顧客セールスに当たってくださいね。
しかし哀しいですね。今の証券界はトップセールスを出来る人間がいなくなったようです。アラブの王様には、唸るお金があり、米国にも腐るほどお金があります。何故、まともな投資に多額の資金を供給できないのでしょう。シャープの増資に絡み、アップルからの直接資金投入もありですね。アップルには豊富な資金が眠っています。日本の証券マンは、たかが2000億円程度の資金を引っ張れないのでしょうか? 野村にも人がいなくなりましたね。皆氏家体制のマニュアル営業に、呆れかえって野村を去ってしまったようですね。やはり20年以上に及ぶ空白は犯罪ですね。人が居なくなってしまった。技術の伝承が出来ていませんね。考え方の基本が伝わってないようです。なにも製造業だけでなく、金融界も、生きた知識を伝える余裕がなくなったのですね。
何故、たかが2000億円と言ったか?1億円以上のお金など…価値はみんな一緒なのですね。所詮、まともな生活に使えないお金です。バブル期に大阪の料亭「恵川」のおかみ尾上縫と言う人物が居ました。興銀や日債銀の役員を手玉に取り、絶頂期は兆円に届く融資があったとか…。これがバブルの実態です。信用創造とは人間の心を蝕むのですね。この後処理をする為に、多くの人間のお金が消えたのですね。だからバブルの反省は当然ですが今は全く逆ですね。たかが2000億円ですよ。シャープに投資する人を探せないのです。シャープはまともですよ。おそらく野村アメリカが真剣に動いたなら、アップルも投資をするでしょう。サムソンだけでなく…あの雑誌の記事が本当なら、揉めている鴻海(ホンハイ)精密工業は550円の増資を受け入れるはずですね。
サムソンへの増資と言う材料を種に、シャープの株価550円を奪回させ、増資を円滑に進めシャープを残すのが、証券マンの使命でしょう。日経新聞の観測記事は捻じ曲がっています。何故、アップルとの関係がこじれる発想に至るのでしょう。それとも作為的に書かせた観測報道なのでしょうか?僕には背景は分かりませんが…昔から野村と日経新聞、テレビ東京などは一連托生ですからね。記事になった背景も考えなければならないでしょう。最悪、株高を演出して公募増資もあるし、すんなり鴻海(ホンハイ)精密工業への増資もあるし、アップルへも考えられますね。勿論、日本お得意の革新機構の登場も背景にはあるのでしょう。まぁ、どっちにしても9月の2000億円償還は一つの壁ですね。
もともと、すんなり考えれば、サムソンは既に世界一でアップルを大きく抜きスマートフォンの覇権を握りつつあります。シャープがサムソン、アップルの両者に材料を提供しても良いはずですね。本来ならこの筋で記事は書かれるべきです。ところが…アップルが納得するか疑問と…敵対するような日経新聞の書き方は裏が、何かありますね。そう考えるのが普通です。金を貰っているのか交遊関係も調べるべきでしょう。通常ならあんな観測報道はしません。
でも此処は単純にIGZOの価値が輝いたと、評価すべきなのでしょうね。サムソンとアップルがシャープのIGZOを使うと…。スマートフォンは基本的にスリープ状態で常に通電が行われている為に消費電力が最大の問題です。その消費電力を飛躍的に減らせるIGZOの技術をサムソンは喉から手が出るほど欲しいに違いありません。場合によれば、1000億円単位の増資も今のサムソンにとっては可能です。シャープは天秤にかけたのかも知れません。余りに横柄な鴻海(ホンハイ)精密工業の態度なのでしょう。日本の金融機能も落ちぶれたものですね。たかが2000億円の話ですよ。
米国が新高値を取りましたが、実態はまだまだ金融機能が機能するほど…戻っていませんね。JPモルガンはリストラをするし、GSE(ファニーメイやフレディマック)は再建途上です。しかしバーナンキが素晴らしいのは経済を知っていますね。信用創造とは何か?と言う意味をよく知っています。米国の金融危機後と同じ時間軸で、日本のバブル崩壊期に日本の三重野元日銀総裁は「株や土地を下げても経済に影響はない」と暴言を吐いたのです。信用創造の意味は、貨幣乗数効果に影響を及ぼし、多くの人から職を奪うのです。シャープの株価が500円、800円と上がることは…シャープの雇用を支え、関連企業の雇用も支えるのです。ストックの損や利益はフローの生きた実体経済に大きな影響を与えます。
だからこそ、1兆円を超える投資採算利回りに合う保有資産を有するケネデックスは株価が間違いなく上がるのですね。アベノミクスが正しく機能するなら、株価は2倍、3倍になるでしょう。ダヴィンチも本来は救うべきだったのです。上場廃止になってから、日銀は2010年10月に包括的金融政策に踏み切りますが…チビチビと後手ばかり踏んでいます。時間軸の観念が全くありません。黒田東彦(はるひこ)さんが、その器かどうか分かりませんが、やくざ相手に立ち回りが出来る腹が据わった大物の人間が、何故、日本は上に行けないのでしょうね。
さて、ここ何回か取り上げた、シャープのテクニカル上の変化日の話しは、如何でしたか? まさかこんな形でスタートするとは、僕も思いませんでしたが、「効率的市場仮説」と言う命題が、株式市場に存在するのを、実感して頂けたかと思います。カタルのレポートを読めば75日線と200日線がクロスする様子を、ご覧頂けていたはずです。プロの証券マンは、常にタイミングを重視して、仕掛け玉を吸い上げて行きます。さてどんな株も相場のスタート時点は、イライラするほど動きがトロイものです。しかしピカ一銘柄は、だんだん世間からの評価も得て行くのでしょう。いつか僕らも、このトレーダーのような笑顔の興奮を味わえるかもしれない。(WSJより)
2013年03月05日
03/05
かたる:今日は注目すべき材料がWSJに載っていますね。ファニーメイとフレディーマックの業務統合の話です。金融バブルの後処理は、直ぐに終わるものではありません。日本が未曾有のデフレ不況に苦しむのも…1985年から1989年に掛けて発生させた資産バブルの後処理が大きく影響しています。先日は拓銀傘下のカブトデコムの後処理がようやく終わりましたが、「りそな」は未だに入院状態です。あれから24年です。如何に金融政策などの基本政策が、重要か分かると思います。そのバブルを容認した男が、澄田元日銀総裁で、最初の後処理を誤り、被害を増幅させたのが三重野元日銀総裁です。新総裁が変わり黒田氏が昨日、国会答弁しており、その話を取り交ぜて、今日は話題を展開しましょう。
ご覧いただいているのは、バブル期と崩壊期の日本国債の10年物の利回り変化の動きです。如何ですか?(詳細の資料は財務省より、此方です)株価の動きと比べれば、より一層鮮明に分かるのでしょうが…面倒なので省きます。バブル期の相場は実質的に1987年に終了しています。この年に多くの金融株は天井を付けています。その後、製造業やサービス業などが買われ、1988年の年末にかけて利回り変化が起き、名実ともに株式の時代は終わりましたが…、政策担当者の隙を突き、ユダヤ資本のヘッジファンドが仕掛けを開始したのが1989年と言う年ですね。株は買う前に下げますが…、株を売る前に大きく持ち上げるのです。株式先物の動きを利用して、一部の指数銘柄だけを買い上がったのが1989年と言う年でした。
当時、カタル君は10年間の経験がありながら…、株の事を何も知らなかったのです。そうして歩合外務員になるべく上京し、苦難の道を歩き始めた年です。何故、1989年なのか? 人生の巡り合わせとは面白いもので、丁度、この年の夏にカタルの父は癌で他界します。そうして歩合セールスの免許が下りるのが10年の経験が条件になっており、この年に重なりますね。天皇陛下の崩御など…いろんな面で忘れられない1989年です。こんな話しは皆さんにとって、どうでもいい話です。如何に的を外れていた金融政策だったか、実感して頂ければいいのです。その様相を示した真実が、実際の国債相場に現れています。
昨日はケネデックスの話をしましたね。受託資産残高が1兆円を超えると…僕に力があれば、ベンチャリも助けたかったし、同様に2010年に上場廃止になったダヴィンチも助けるべき経営者だったと考えています。金融機能が失われていると言う状態を長く続けることは問題です。ダヴィンチはスポンサー探しをしましたが、日本には居ませんでしたね。何故、ルネサスは助けダヴィンチなどは検討もされないのでしょう。僕には理解できません。既に投資採算利回りで、不動産投資をしていた筈です。それを不動産の値下がりの含み損の処理で…消えたのです。
僕が今の相場は洗練されていないと言う理由の一つに、本来、次期総裁の黒田氏がイールドカーブのフラット化を述べている訳ですから、数十兆円単位で保有する日本国債の利益は確定されている訳で、金融株、特に銀行株が大きく株価を上げて良いはずです。昨日の国会答弁は、銀行株の大幅高を促す材料ですね。日銀が国債を買うから、民間銀行は国債を売って利益を出して、その資金を融資に回してくださいと言う事ですね。これまでは3年未満の国債を中心に買い増したが、直ぐに償還になりますし、既にものがないのでしょう。短期債では直ぐにマネタリーベースは減ります。だからバーナンキFRB議長は短期債より長期債の買い入れを進めた訳です。イールドカーブとは、残存期間に対する利回り変化を示すグラフです。通常は期間が長い程、リスクは高いですし、将来は景気が良くなり金利が上がるので、期間の長い債券の利回りが高いはずですね。逆に好況時において、金融引き締めをこれから実施し、利回りが低下して行くとなれば、短期債より長期債が買われ、逆イールド現象が生じます。期間の長い債券の金利は下がり、グラフは右肩下がりになります。まぁ、理屈は兎も角、基本は理解せねばなりません。
何故、金利と言う仕組みの基本原理が、非常に大切かと言えば、お金に掛かる基本的なコストで全ての経済活動に影響を及ぼすからです。何故、カタルが菅直人批判を展開したか? 原発の責任を天災として処理せずに、東電の責任にして世論を誘導したからですね。もし東電の有限責任だったら、他の電力株も大きく下がらず、原発も稼働しており電力料金は上がらなかったはずです。電力は全ての産業の基礎コストです。韓国のサムソンや現代が国際競争に勝っているのは、電力への政府の補助があるからですね。これが全てとは言いませんが、要因分析の一つです。良いですか…ディーリングではお金を増やせる量も知れています。余程、勘が良くないと小手川君にもなれません。おそらく彼は天才の部類でしょう。その小手川君も、経済の基礎知識があれば…間違いを犯さなくて済んだはずです。カタルの数々の失敗も、もっと最初に今の知識があれば…と考える事が少なくありません。場に出ている玉は、見せかけの玉が多く、少し腰を据えてかかれば良いのですね。
今日はソニーが株を売ると言ってDENAが下がっているけれど、野村は何処にこの玉をはめ込むのでしょうね。一時保管ですよ。僕の推測ではDENAもグリーも株価が大きく上がる時期は近いのでしょう。1年程度のタイムラグがあるかどうかでしょう。現在の金利では400億円で4億にもなりませんよ。400億が800億になる可能性がある投資ですからね。理屈をしっかり捉えていれば、邦銀株は買い場ばかりで…売ることは当面しなくていいのです。常に株は買い増しですね。ようやく個人投資家もエンジンが暖まり始めているのでしょう。Dガレージの株価操作は…語弊があるかな? まぁ、似たようなものでしょうが、あの株が動くという事は、その筋が動けるような環境だという事です。何れサイバードも似た者同士なので動くでしょう。
カタルは目先のディーリングを薦めている訳ではありません。経済の論理的な裏付けに基づいた投資行動を推奨しています。今は金融相場なのですね。1兆円を有する不動産を集めるのは大変ですよ。ダヴィンチは論外になりましたが、それよりICUで生きているケネデックスの「未来の利益」は見ものですね。ただアベノミクスには副作用の話が常に付きまといます。小手先だけでは、実際の相場はなかなか動かないでしょう。予算も限られます。その中で交際費の拡大解釈は良いアイディアですね。公共事業投資を増やしましたが…原発の労務者にも規則通り賃金が払われていませんね。つまり一般の競争入札の単価は安く、利潤が生まれないのです。とても、とても…だからなかなか建設株も上がりませんね。
時間軸は、なかなかカタルも見えませんが…理屈の解釈は既に卒業です。007のようなピカ一の素質のある株は、そうザラに存在するものではありません。数年から十数年に一銘柄、出るかどうか…。嘗てのソニーや松下は、最初は家内工業だったのです。今の時期の有望銘柄は宝物です。お金なんか腐るほどあるのです。要するに行動できる人間になれるかどうかです。皆さんも現物で10万円以下の時に、1株でも買って置いて下さいね。目先の利益は、どうでも良い。10倍、20倍に育つ銘柄をじっくり育てましょう。2倍になったら、また買いましょう。黒字になったら、また買いましょう。ただ日経新聞が大きく採り上げ、連日ストップ高するようなら、少しだけ売りましょうね。基本行動は守らねばなりません。金融相場と言うものは、数年は続くものです。金利が上がり始めたら…金融株の利食いを検討すればいいのです。今なら、まだ株価が上がったと言っても、まだ配当利回りで買える株価ですね。理論武装が出来れば、株は安心して持っていられます。
2013年03月04日
03/04
かたる:先週、不動産から高値を取ったことは、景気循環物象の筋を通しており、相場の違和感が消えましたね。お見事です。アベノミクスの副作用問題は、依然、燻っているのですが、相場の筋を通したことにより、足腰が強くなっています。この辺の感覚は鶏と卵の関係です。本来、賃上げによる消費増加効果を狙うのは、筋論からすれば設備投資の後に起こる現象で強制的に先取りするのは筋が外れます。故に政府の企業への要請は違和感を抱きますが、日本はマニュアル国家で、画一化を好む人種ですからね。なかには好業績にも拘わらず、デフレ環境に胡坐をかく企業もあり、この辺りの解釈は難しい判断です。
ただ相場を見ると、個人投資家は残念ながら、未だに疑心暗鬼のようで、本来ならケネデックスが真っ先に新高値を更新しても良いはずですが、ネット取引が主流になりまともな指導者が不足しているためか、相場の流れが歪んで見えます。バイオの物色に違和感を抱くカタルの解釈は、ある意味で間違ってないとも考えています。ナノキャリアなどの株価をどう説明付けるのでしょう。まぁ、よく調べてないから批判は出来ません。ガンホーがグリーやDENAに比べ、大きく買われるのは少し異常な状況です。ガンポーの企業業績の伸びは素晴らしいのですが、所詮ゲームの話し、飽和状態の状況下で利益成長が期待できるのは、海外体制が整いつつあるグリーやDENAの2強でしょう。あまりにPERの評価が違う現実は、既に訂正が求められている水準と解釈すべきでしょう。
僕はケネデックスと掲げ、時代錯誤の選択のようですが、他の新興不動産は増資の絡みの需給バランスも良好のようで、既に高値追いになっていますね。例えばレーサム8890やサンフロンティア8934など…。ただもし本当に信用創造を成し遂げられるなら、やはり受託資産残高が多く、伊藤忠が絡んでいるケネデックスでしょう。何故なら、ケネデックスの時価総額は、株価が上がったとは言え600億円程度です。今まではデフレ環境なので開発不動産が全て水浸し状態で、含み損を抱えている筈です。その為に過去は経常黒字なのに最終損失を計上し、含み損を償却していますが、まだ残っているのでしょう。
2008年に経常利益53億の黒字から108億円の赤字に…2009年は2億円の黒字から184億の赤字に…2010年は22億円の黒字から25億の赤字で、2011年は24億の黒字が13の黒字で、ようやく増資効果から一掃されたかと思われましたが、2012年に再び10億の黒字が102億の赤字です。まだ償却不足の不動産が残っているのでしょう。きっと…何しろ1兆円を超える不動産ですから、このデフレ環境では100億程度の話ではないでしょうね。合計しても500億円程度しか償却しておらず、含み損失を抱えているのでしょう。
しかし…アベノミクスから信用創造へ進むなら、この数年間はデフレボトムのポケットの筈ですね。もともと不動産ファンドは利回り採算に合うから投資を開始した筈です。その利回り採算に合うフローの利益をストックの含み損失に消すデフレ状態は行き過ぎの筈で、その淵までは一気に不動産価格は改善する筈です。ケネデックスの上場は2002年です。サンフロンティアの2005年とは違いますが、1兆円規模の受託資産はやはり魅力的ですね。1万円を割れた株価は倒産価格でしたが…信用創造が進むなら、本来は規模の大きなケネデックスが一番恩恵を受け変化率が高いはずです。
この株はアベノミクスの副作用が本格化する後半に真価が問われます。ただ現状の経済状況の評価を考えると2009年の公募価格の3万3350円をクリアしても良いのではないか?と考えています。何故なら、フローの利益がストックの償却に消える心配がなくなるからですね。そうして1兆円の5%の値上がりは時価総額に匹敵します。つまり株価はここから更に倍増しても何ら違和感が生まれません。あらら…原稿を書いている内に大きく買われてきましたね。当然でしょが…。土曜日の株式教室を見て買った人は良かったですね。筋論を大切に考えれば良いのでしょう。ついに野村証券も公募価格を奪回しましたね。569円まで買われています。次は三菱UFJの700円乗せです。
個人投資家のマインドが低いのは、大手不動産に比べ個人好みの銘柄の動きが鈍いからですね。本来は機関投資家好みの銘柄より、先行して動きスター株が生まれるのです。まぁ、ガンホーのような展開ですね。ただガンホーやナノキャリアは既に理屈外の人気株になっています。例えばピカ一の007の評価は難しいのです。現状は赤字ですから株価を高くも感じる人がいるでしょう。しかし会社側は10万円のラインで自社株買いを実施しアナウンスをしたのですね。グリーもそうです。DENAは100億なのに、30億なんてチンケな金額だと言う批判もあるでしょう。しかし潜在成長率の観点から考えると、配当も自社株買いもせずに、再投資するのが本来のベンチャー企業の姿です。マイクロソフトがそうでしたね。経営理念からすれば、本業に邁進するのが筋です。DENAは多角化路線を歩み、収益の安定化に着手、だから同じPERでも安定した利益でPERの評価は高いと言う見方もあります。
しかし成長途上なら、全ての利益を本業の再投資に向けるグリーの戦略の方が正しいとも言えます。高いのれん代を計上しゲーム会社を買収し、その価値があるのかどうか、私には判断が付きません。このような買収が生きるか死ぬかは、経営センスですね。DガレージはM&Aの選択眼を持っているようです。加えて増資を実施するタイミングも見事です。M&Aは時間を買うのですね。しかしDガレージは買った会社を育てずに売却しているのかな?この辺りが株屋の発想で評価が下がりますね。まぁ、あまり調べてないから勝手な解釈で述べられませんが…企業戦略がどう変化し、その評価が正しいのかどうかが、株式投資の王道ですね。バフェットもソロスも同じ金融株に投資をしましたが、彼らの時間軸は異なります。
今日の新聞を読んでベンチャリの先見性は正しかったのだ…と、実感しています。乗り合い代理店急拡大の記事ですね。しかし日本には、僅か数年の運転資金を助けるスポンサーも金融機能も存在せずに夢は消え去りました。ケネデックスは伊藤忠の後ろ盾を得てICUから一般病棟へ移行しつつあります。アベノミクスの副作用を克服すれば、全快祝いが行われ株価評価は大きく変わりますね。2倍なんてものじゃないでしょう。何しろ20年以上も地価は下げ続けているのです。そうすれば受託資産の評価は大きく変化し、含み利益に変化するかもしれませんね。そう考えると、ここから10%の地価上昇は株価3倍増ですが20%なら5倍増、30%なら7倍増になりますね。その頃は人気も加わり、一気に10倍水準まで株価上昇が続くかもしれません。
さて本筋論を継続するのか、それとも幕間が筋なのか? シャープは、明日、75日線が200日線を下から上へクロスするゴールデンクロスを迎え、仕掛けのタイミングになりますが、増資問題が絡み、産経新聞のフライングなら面白いのです…がね。もし株価が700円に復帰するなら、本来の550円の増資はどうなるのでしょう。市場はシャープを応援することができるかどうか? 興味ある見所の一つでもあります。
慌てる事はないけれど…追撃買いのチャンスかも知れませんね。実線の評価はそれほど高いのです。しかし株価面では…今日は我慢。明日以降の方が仕掛けのタイミングとしては相応しいのでしょう。昔から慌てる乞食は貰いが少ないと言いますから…。
2013年03月01日
03/01
かたる:どうもスッキリしない相場観です。見えない時はポジションを整理して枠を空けておくのがセオリーなのでしょう。物色されている銘柄はどれも魅力に欠け、触手が動かないし…カタルの描く相場観の実現化は現実の数字が出てこない為か、市場から支持を受けていないようで時間待ちなのでしょう。仕方なく短期のポジションは手仕舞った次第で…本当は資金があれば持ちたかったなぁ~。グリーやDENAは、ガンホーや昨日の日経報道のコロプラに比べれば、筋は通っていると思うけれど…自分の思い描く絵と実際の市場の姿は違う訳で、これが現実と思い…仕方ないが受け入れるしかありません。007はマズマズの動きですが、しかし今回の6万円台の下げは想定外の下げでした。僕のイメージは8万円を割れたとしても下値は堅いと考えていたのに…。短期筋の買いが多かったのでしょう。ただ株価は時間の経過と共に次第に市場の支持者を集め、カタルのピカ一銘柄との評価も、何れ市場から支持を受けるのでしょう。J・TECも選択していれば良かったけれど…資金には限りがあります。
しかしジョージ・ソロスも年を取りましたね。
「女王を負かした男」と異名を獲得した一流のファンドマネージャーだったのですが…今日のWSJの記事を見て、このタイミングでモルガンスタンレーを、彼は買っているのですね。昨年暮れに買ったそうです。バフェットはウェルファーゴを、金融危機時から支援し継続して買っていましたが…ジョージ・ソロスは最近買ったのだそうです。この時間差は、彼らの技量レベルでも時間が的確に読めてないのでしょう。今回の円安場面でジョージ・ソロスは大儲けしたとか…。心配していたソフトバンクも為替予約を入れており2000億円の利益が生まれているそうですね。支持者としては良かったと…胸をなでおろしております。
もう一つ、カタルが以前から述べている信用創造に言及した記事が、WSJに掲載されています。一部紹介すると「2008年の金融危機のドミノ倒しの最初の駒である大手投資銀行のベア・スターンズが実質的に破綻してから5年近くがたつ。今では、当時は過度のリスク資産投資と過度の借り入れ、特に大手金融会社による借り入れがあったことが十分に明らかになっている。世界経済は依然、その後遺症に悩まされている。」で始まり興味深い記事は続きますが、要するに金融機能が、まだ回復していないと言う記事です。「流動性の罠」の状態が続いている訳ですね。故に過剰と思われるほど、金融機関に利益を与えないと彼らはリスクを取らない訳です。
日本のバブル崩壊は、明治以来、積み重ねてきた金融界の利益を全て飛ばしたのです。このデフレ環境で…。故に三菱UFJを始め、大手金融機関は自己資本比率重視と言う理由ですが大規模な増資に踏み切ったのですね。この辺りの解説が必要かな? 同じことですがソニーが米国本社に続き、都内の土地を売ったそうです。特別利益を計上して今期の黒字を作っています。パナソニックは今期も大幅赤字確定で、シャープもそうですが、ソニーは内部留保を実現利益に変えて黒字を作ります。この選択が、あとあと響いて来るのでしょう。銀行は過去において苛められ、全ての含み利益を吐き出しました。その為に金融庁に慄きマニュアルが跋扈しましたね。個人情報保護法案の行き過ぎた扱い方など、ヘキヘキとしています。この背景は悪用する犯罪者が増えたためでしょうが…何もここまでやらなくても…と、人の良いカタル君は思うのです。一部の犯罪者を警戒するあまり、社会の許容度が減りギスギスした社会になっていますね。「3丁目の夕日」に憧れる時代背景への願望は、あの社会の雰囲気の匂いなのですね。終身雇用や年功序列と言った日本的な仕組みを壊し、いったい僕らは何を手にしたのでしょう。
まだ見えませんね。業績推移と株価の関係はケース・バイ・ケースの為に時間差が見えにくいのですが、なんとかこの壁を克服すれば…既に上がる株は選択できる技量に達したカタル君。だいたい推奨した株は必ずと言っていいほど上がっている筈です。そりゃ、当たり前ですね。カタル君は3年前に薦めた株が下げても、また買う訳ですからね。失敗したのは倒産した株と上場廃止の株だけだから…ハハハ…呆れた感覚です。グリーは最近では失敗作の部類ですね。故に何故か、ここで取り上げる事が多いのです。トホホ…。本当はこの下げは狙い目の筈ですが、どうもファンドが介入しているように見えませんね。時間軸を考えれば仕掛けが入っても良いように思うのに…DENAにしても何故か僕のイメージとかけ離れています。いつも僕が正しい訳じゃないから仕方がない結果ですが…。僕はグリーはゲームに特化しているから、DENAより変化率が高いと考えていたのですね。故に業績の変化のウェーブが大きいと…思っていたのです。しかし時間軸が完全にずれている印象です。お金のある人は拾っておけばいいのでしょが…いつになるか分かりません。
バフェットとジョージ・ソロスの時間軸は5年ですよ。まぁ、大規模な資金などの仕方ないのでしょうが…。投資の世界で5年程度の時間は大きな時間ではないのでしょう。株は一旦人気になれば、2倍、3倍とあっという間ですからね。007には期待をして置いて下さいね。村田効果は非常に大きいのです。何故、英ARM社の話題を書いたのか…を察して下さい。現物で保有して宝物になれば良いですね。
さて今日の人気は相変わらずバイオに不動産も来ていますね。僕の相場の時間軸を少し前に戻すべきなのでしょうか? 金融株は配当があるので通常は価格維持をしやすいのです。配当落ち後にこの水準を保つことができるなら、5月にも再び相場が生まれると考えています。今の所は下がることは、イメージの中にありません。この休んでいる中で物色させると予想していた株が動かすに外れている印象です。グリーもそうですが、ファナックも今期減益修正組、カタルが注目しているJVケンウッド6632もそうです。もう一つのAは円安効果銘柄ですが…こちらはまったく圏外の動き。シャープの増資問題で狙いがズレています。証券マンならシャープの株価を600円以上に上げて台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との払い込みを正当化させれば良いのに…骨のある仕掛け人が不在になった証券界ですね。情けない話です。みんな小粒になり…面白味がなくなりました。野村には武者がいなくなりましたね。昔は色んな人間がいたのです。やくざ相手に立ち回りですからね。それが保身の連中ばかりになってしまった…。大御所さんの時代が懐かしいですね。
いよいよタイミング的にはシャープの仕掛け時期になります。75日線と200日線がGCしますね。この時期活躍していたアイフルも、ようやくチャートの形がこなれてきたようです。まだ早いけれど…。通常は繰り返すのが妥当な筋論です。山手線のように…クルクルと回り、乗り遅れた乗客を拾うのです。さてどうなるかな?