未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年04月04日)

かたる:昨日は惜しかったですね。神様の采配はなかなか微妙な判定でした。しかしダルビッシュのコメントは「あそこまで行ったら(もう1つ)アウト取りたいでしょ。完全試合を達成できなかったのは、僕がまだ一歩足りないということでしょう。でも、いい思い出になりました」との談話だったとか…。大相撲の白鵬の記録も凄いけれど…人間と言う動物は面白いものです。社会が形成され競争が生まれ、互いに競い合うのです。ソビエトの社会主義は、ある意味で理想社会ですが、人間の欲への願望が無視されました。これを利用したのが資本主義でしょうか? 競争原理が存在するから…他人と比較するから優越感を得たいが為に、さらに努力する。アメリカン・ドリームは象徴的な言葉ですね。目標を掲げ挑戦するのは何故か好感が持てます。しかし、この嫉妬心は厄介な存在ですね。醜い争いに繋がります。人間心理は面白いものです。

実は昨日、読者から「いつも興味深く お話 読ましてもらっています。今日の文章の中で、ガブの 現物 とは、どうゆう意味でしょうか? お教え願えないでしょうか?」とのメールがあり、僕がいつも「007を現物で買いましょう」と言う意味が、分からないらしいのです。確かに考えてみると、一貫して、かたるは007を推奨しており、何故か、この銘柄だけに、用いている表現ですね。この言葉の意味には、様々な意味合いが込められていますが…一般の人には理解できないかもしれません。

昔は信用取引に一定の制約がありました。特に大手証券では信用供与に対しハードルを高く掲げていました。記憶によれば…野村証券では預かり資産が2000万円か3000万円が信用取引を始められる最低条件だったように記憶しております。信用取引とは何か?信用取引とは、お金を借りて株を買う事を示します。現在、東証では30%の担保があれば、借り入れにより株を買う事が出来ます。つまり100万円の株を買うために30万円があれば、借金をして100万円の投資が出来るわけです。レバレッジは約3倍ですね。30万円の株では3株買う事が出来ます。一般的には1000株単位の売買が多いですから3000株ですね。つまり300円の株を3000株買うと約定代金は90万円です。それに諸経費が掛かりますね。信用取引を利用すると投資効果を3倍に高める事が出来ます。ただし買った株が値下がりすると追証が発生し、反対売買により決済するか、追加のお金を差し入れるかして、担保率を維持しなくてはなりません。信用取引の仕組みは、ネット上に、いくらでも解説があるでしょう。自分で検索し詳しくは調べてください。

何故、昔はハードルの高い規制を設けていたか? 
預かり資産残高だけでなく、株の売り買いの経験値も求められました。その証券会社との取引期間が1年以上ないと信用許与は行われませんでした。しかしネット時代になり、競争が激化し手数料も安くなったために、この既成の概念がだんだん薄れて行き、当局も投資家保護の規制を緩和し、自己責任原則が今日では、一般化されています。自分の身は自分で守れと言うルールが一般化しました。しかし多くの人間は、陶酔から自分の身を守れないのです。だから麻薬への法律が存在したりします。パチンコなど…ギャンブル依存症の人も居ますね。株も同じで、奥が深く知れば知るほど…面白いのです。相場を当てる醍醐味は、なかなか実体験しないと分からないでしょう。

かたるは現役時代、預かり資産3億円を40億円まで増やしたことがあります。2003年からの株価上昇局面に置いての話ですが…。最後に引っかかったのはベンチャーリンクと言う株でした。当初の推奨時は100円前後のボロ株で、お客様からの注文を一旦は断ったほど…中身がひどい物でした。ところが…その株に動意が見られ、お客様の注文を受けたのが始まりでした。最初は、たった5万株程度の遊びだったのですね。投資金額は約500万円です。一般的に証券マンはお客様の財産を守り、増やすのが使命です。特に歩合セールスは転勤もありませんし、お客様と一生の繋がりになりますから、互いの信頼感は、かなり強いものです。かたるなどは自尊心が高く、気に入らない銘柄の注文は拒否し、よその証券会社で注文してくれと断る方でした。お客様の依頼も…何人か断ったことがあります。そうしないと引っかかり、自分で損害を弁償しなくてはなりません。お客様の勝負を自分で被る必要があります。まぁ、詳しい話は兎も角、ベンチャーリンクを調べて行くと面白いことが分かり、そのお客様に提灯を付けます。つまり追随買いをするわけです。どの程度買ったかな?

ベンチャーリンクは、その後も上がり500円台で天井を打ち、結果は市場から消えました。もし僕に力があれば、商社からお金を引っ張って、助けてあげる事も出来たでしょう。しかし僕には力はなく、人脈もなかったのです。良いビジネスモデルだと…今でも思っています。最後は保険屋に、松本さんは手を出していましたが…しかし金融は時間が掛かります。狙いは良いのですが…資金繰りが問題でしたね。具合の悪いことに、創業者の小林さんは病気をされ…日本社会の仕組みが有望な会社を潰した事例のようなものですね。カタルが投資した当初の内容は悪かったのですが、無借金だったのです。もし金融機能が完備されていれば…当然生き残り、今では優良企業に育っていたかもしれませんね。ダヴィンチと同じ運命ですね。まぁベンチャリの解説は兎も角…、今の証券市場は、ある意味で歪んでいます。リスクの概念を教えている人も居なければ…それを指導する立場の証券会社にも人材が居ません。

通常、現金を100%出して株を買う事を現物で買うと言います。100万円の株を買うのに100万円出して買えば、仮に投資した会社が倒産しても、出したお金が無くなるだけですね。ところが信用取引を利用すると、会社が倒産すれば100万円から30万円を引くと70万円の借金が残る計算になります。諸経費は考慮に入れませんが…。これがバブルですね。1989年に起きた現象です。2007年から米国が発端になった金融バブルも同じことです。金融機関が予期せぬ事態に陥り約束が果たせなかったのです。レバレッジを掛け過ぎていたために…リーマンの破たんなどは、その事例です。つまり信用取引はレバレッジを掛けますから、成功すれば当然、果実は大きいのですが、失敗した時には損失も大きく膨らみます。当たり前の事ですが、多くの人は…その心理状態に勝てないのです。僕はこれまでの経験で、失敗した時に、まともに対処ができる人間を見たことがありません。どんな人間でも追い込まれると…人間が変わるものです。最悪は自殺に追い込まれます。株価は揺れ、その揺れ具合に心理が揺れ誘惑に負けるのが人間です。その負ける隙を作らない為に、現物で買う事を薦めています。

カタルはハイリスク・ハイリターンを好みます。基本的にIRNETでは、失敗しても、やり直しがきく若者相手に書いているつもりです。だから成功が重なると、誰でもそうですが…惑わされる訳です。しかしよく考えてください。世の中の金利が1%の時代に…お金があっという間に、2倍、3倍になるのです。そんなうまい話が、世の中にたくさんありますか? リスクを取っているから…危険を冒しているから…果実を手にできるのですね。ハッキリ言って、読者の多くも、僕のレポートを読んでいる証券マンも、負け組ですよ。僕自身がそうですね。世間から見れば負け組なのですね。株なんか…本当のお金持ちはしませんよ。お金など増え続けるのが、当たり前なのです。使えないくらいに…。

さて、長くなりましたが…。カタルが「007を現物で、先ずは1株買って、2倍になったらもう一株買って、更に黒字になったらもう一株買いなさい。」と述べています。その理由は、今は業績の実態と、株価が遊離しているからです。今は…ですからね。株は、常に6か月程度、時代の先を読んで動いています。先の事は分かりません。しかしプロの目から見て007は、ピカ一なのです。この意味は素人には、理解できません。ケネデックスが現在一番人気で、株は大きく上がっています。確かにカタルは3月2日の株式教室でケネデックスを推奨しています。10万円以下の株でないからです。アベノミクスが成功すれば…の話ですよ。その理由も述べてあります。しかし所詮、ケネデックスは、多くの銘柄のなかで、大物ではありません。確かに既にカタルが推奨した時から、上げっぱなしで…2倍以上に跳ね上がっていますが…。100万円になるとは、一度も述べていません。せいぜい今の段階では、10万円台に乗るのが限度でしょう。そんなものはリスクを取るに値しませんね。しかし007は先が分からないのです。見えない利益が無限に膨らんで見えるのですね。先の長い話ですよ。今すぐに起こる現象ではありません。だから金利のかからない、期日も訪れない、現物で買って忘れなさいと…と述べています。3月20日のコラム「人生は冒険」で、ヤフーのようになる可能性を指摘しています。つまり先が長いから、現物で買って忘れないさいと述べています。

何故、2倍になったら買い増し、黒字になったら買い増すのか?
最初のリスクが軽減されるからです。一つより二つ、二つより三つあれば、選択肢が増えますね。仮に3株買って…株価が100万円になったら1株売り、出資金の元を取れば、あとは無料の株ですね。永遠に企業成長に付き合えますね。本文で良くマイクロソフトの事例を示しているのも、その為です。手元に残した株が、日本を代表するトヨタのように成長すれば、間違いなく、当初の株主はみんな億万長者になれますね。そういう意味なのですね。だから現金を出して、先ずは1株買いなさい。決して信用取引ではなく…現物で買えと言っているのです。しかし小型株なので値動きも激しく、リスクが高いので信用取引は、プロの指導がなければ利用すべきではありません。証券マンなどみんな素人ですよ。プロならみんな、とっくに株の世界を脱出しています。チャンスはそうあるものでは、ありませんね。2003年にあり今回そのチャンスが訪れています。しかし未だに薄氷の存在ですね。シャープの株価を見れば、分かります。市場は実体経済を映す鏡なのです。

007クラスは、なかなか生まれませんが、ケネデックスクラスの銘柄なら、いくらでもご用意できます。末永くIRNETを毎日読み続ければ…何れ理解できるようになりますよ。株価など…所詮は人気で、上下するのです。馬鹿な投資家に、自分達が安値で買った株を高値で買わせるゲームのようなものです。しかし投資とは、本来は人を信じて、その人と一緒にリスクを共有する事なのです。007は夢なのですよ。村田が関与し2010年の段階より、より夢は現実的になっています。このクラスの銘柄は、なかなか遭遇できるものではありません。さて、やんちゃな田中君は、成長できるかな? フジテレビの日枝さんは、大人げなくライブドアの堀江さんをライバルと思ったようですが…。あの程度の人物が日本のメディアを仕切っている訳で呆れますね。日本の政治家も、経営者も、みんな3流ですね。投資とは、スティーブ・ジョブズのような人間を探し、その人間と苦楽を共にする事ですね。だから現物で007を買ってくれと、最初から述べています。現状の株価は明らかに割高なのです。だから信用規制がかかるのですよ。ところが…棒上げに上げたトヨタには、信用規制などには掛かりませんね。信頼度が違うのですね。

さて今日は早く起きて…原稿を書いちゃったし…。ケネデックスは、相変わらず安寄りしていますね。利食いが先行しています。ひょっとすれば、投資心理から考えると…一気に抜ける可能性もあるかもしれませんね。博打ではないが…、選択肢は色々ですね。

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投稿者 kataru : 2013年04月04日 10:04