今日の市況(2013年04月15日)
かたる:異次元緩和が実行され、債券市場は混乱を深めているようです。初めての経験は誰でも困惑するものです。こんなことは慣れるに従い、次第にスムーズに日銀の意図の通りになるでしょう。今でも「日銀の損失」と言うバカな主張を時々目にします。このような前代未聞の金融政策は、一つの実験ですね。武器はどのように使っても良いのです。問題はその武器を、どのようにコントロールするか? 政府はプライマリバランスを目指せるかどうか? 不安を考えれば限りなく存在し、誰が考えても、いよいよ大一番です。ここで失敗すれば、前に述べたようなガラガラポンの時代が来ますが…。そんな確率の低いことを、今から心配しても仕方がありません。視聴率を稼ぐ目先メディアの輩に、任せれば良いでしょう。僕らは実践派ですから、現実的な対応を考えて対処すればいいのでしょう。
人間と言うのは、目先の誘惑に弱い動物で…どうしても強い信念がないと、なかなか大きな成果は得られません。ソフトバンクの孫さんが「理念」の大切さを述べていたビデオ映像を見たことがあります。理想を描きその夢に邁進する。あらゆるパターンを想定し、目的に向かって努力するのですね。彼は、あの地位になってもスプリングの買収を決意するのですから…たいしたものですね。流石、僕らの希望の星、時代の激動は様々なチャンスがあります。今はパラダイムショックと呼ばれる世界体制の枠組みが変化する時代です。日本では明治維新の時に、同様の現象が起こりましたね。NHKの「八重の桜」を背景とする時代です。西郷が勝海舟だったかな? 長州征伐の意見を求めに行った時に、ドラマでは勝海舟が熟れた柿を握り潰し、内部分裂をしている場合ではないと言う助言が、薩長連合の成立に向かう脚本になっていました。あの光景を見て、フジテレビとライブドアの戦いを見ているような気がしたのは、私だけでしょうか?
日本は「デフレ・ボトム・ポケット」が敗れる寸前で、ようやくポケットから抜け出すように私には見えます。何れ訪れるツケは払わされるでしょうが…このチャンスを無駄にするわけにいきません。もう後がありませんからね。他人の批判など…関係ありません。自分が信じる道を、理念に沿った自分の信じる道を邁進すればいいのです。実は消費税値上げのマジックなども控えており、豊富な企業キャッシュもあり、耐久年数を超えた更新需要が背景にあり、社会基盤も予防保全などの需要も…数え上げればキリがありません。兎に角、日本はロケットダッシュする環境に恵まれていますね。円安は一つの切っ掛けに過ぎないのでしょう。中小企業円滑法終了の弊害も、あまり聞かれません。この時期に大きな混乱がないという事は、山を完全に超えたようですね。一方、世界経済は、米国の「財政の崖」の懸念は残っていますが、米国金融の好調な業績推移をみれば、問題はなさそうですね。欧州もアイルランドの正常化には、時間が掛かりそうですが、ポルトガルも金利が落ち着いています。やはりドラギ・マジックが大きかったのでしょう。無制限の購入は効果絶大です。
今の相場は、やはりクロトン効果の検証でしょうね。ここに相場の焦点は、当たるのでしょう。故にカタルは「アーク」と言う国内の製造業が復権する、「先進国の回帰」と言う現象にスポットを充て、銘柄を市場に送り出しました。市場から容認されるかどうか分かりませんが、出だしは上々のスタートです。何しろストップ高ですから…。007も何度かチャンスはありましたが、ストップ高はしませんでした。それだけアークには、期待感が市場から滲んでいるのかもしれません。実は僕も驚き、調べ直したほどですからね。だいたい証券マンは、買ってから調べると言う作業を平気でしますからね。先ずは勘なのですね。他人の金だと思っているから、先ずは、勘で第一弾の買いを入れます。その後で様子を観ながら、お客様の輪を広げて行きますね。
カタルはシャープにも、強い関心を抱いています。理由は会計法が厳格すぎるし…シャープは日本らしい、素晴らしい企業の一つだからですね。それを僅かな資金の為に、たった2000億円ですよ。この程度の資金を有望な企業に投資できないなら、日本の復活などありませんね。出来る事なら、双日のような馬鹿な延命だけのやり方は止めて、アップルに高値で第三者割当増資を実施するのが、相応しいとカタルは考えています。だから米国の野村の意地を見せろと述べている訳ですね。米国は「先進国回帰」の恩恵を受ける国です。日本に次いで、もっとも有利な国でもあります。シャープの技術などは、米国内でも応用できると考えています。僕の携帯電話は、シャープ製、今度は有機ELが世の中の主流になる前に、IGZOに変えようと思っていますが…日本にはお財布携帯があります。この技術を、早く標準化することですね。世界中に広める事です。何故なら、GPSを組み合わせると、様々なビッグデーターが使え便利になります。犯罪もなくなりますね。はやく日本で標準化して世界に売り込むべきでしょう。
実はシャープとアークは同じグループなのです。シャープよりアクティブな銘柄がアークです。シャープは、今、資本の調達に困っていますが、アークは2年前に、この時期を通過しています。それだけ中小企業の為に、懐が浅かったのですが…逆を言えば、早くに「デフレ・ボトム・ポケット」の洗礼を受けた訳です。逆にシャープを始め、パナソニック、ソニーはエコポイントと言うカンフル剤効果で、この影響を先延ばししたと言うか…延命されたわけですね。同じ銘柄が市場から選別される構図なのですね。良いですか? ハイリスクを好む人はアークを選択し、怖い人はシャープを、更にリスクを取れない人はソニーを、安全を求めるならパナソニックの選択が出来ますね。何れも同じことです。先進国への回帰現象の中の銘柄選抜の一環にあります。
何故、カタルが比較優位から空洞化を解説したか?この主眼は量的緩和が「先進国の回帰」に繋がるからですね。4月8日の日経新聞一面で「投資マネー先進国回帰」と述べていますが、お金が動けば経済は動くのですよ。当たり前の理屈ですね。やがて先進国で最新鋭の設備投資も始まります。安川やファナックの株価は、当然、注目されますが、まだ順番ではありません。今はまだ金融相場の段階で、金融相場の第一ステージが、もう直ぐ一服する場面なのでしょう。だからカタルは少し早いかもしれないが…、製造業から円安効果メリットを受ける、しかも「デフレ・ボトム・ポケット」に沈み、這いあがる銘柄の候補として「アーク」(7873)を、市場に提唱しました。幸先よく、ロケットスタートを切りましたが、こんなものではありませんね。現状はいくら再建途上の企業とは言え、毎年営業利益段階で黒字、しかも営業キャッシュフローは、一株あたり75円もあります。
何故、失敗できない官僚組織の企業再生支援機構が、支援をしたのか? よく背景を考えましょう。日本航空を再建し、世に送り出した機構組織です。カタルが、調べれば調べるほど…この銘柄は確実に上がると…自信を深めて行った背景は此方にあります。明日は、この背景をカタルなりに解説しますが、先ずは、皆さんが、自分で企業再生支援機構のホームページを見て考えて下さい。よく読めば、何故カタルが自信を深めた理由が分かる筈です。
でもピカ一は、やはり007なのですよ。株価の動きが鈍いなんて思わないでくださいね。いつもで上げられるのでしょうが…慌てる乞食は、なんとやら…。大物は大物らしく…どっしり構えて良いのです。僕もまた買い増しをしたいし…。少しのんびりやりましょう。グリーもソロソロかな? まぁ、これだけ良い相場環境だから、上がる銘柄ばかりなのが、当たり前ですが…。景気循環から銘柄選別を考えれば、株価はいつも理に適った動きをするものですね。果たして…アークは、人気株の仲間入りを出来るのかどうか…やがて市場が判断するのでしょう。
投稿者 kataru : 2013年04月15日 09:47