未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年04月18日)

かたる:今日は「市場経済と政策」と言うか…「市場と実態」の方が相応しいかな?を、レポートの題材にと考えていますが…。このテーマは奥が深く、実に面白いのですね。故に少し自分自身の考えを掘り下げるつもりで、暫く考えてみたいと思っているのですが…どうしてか? 理由は分かりませんが…、何人かの方からグリーに対するお問い合わせが多くあり、何故か質問が重なっているのですね。不思議ですね。確かに、僕は昨年11月、株式投資をする際に、3つの銘柄を選別し投資しました。金融株から野村証券を選択、自民党が勝つと予防保全の考え方から、財政投融資の活発化を見込み三井住友建設を、そうして最後にグローバル化に対応した携帯ゲームのグリーを選択して投資しました。最初に上がったのが三井住友建設で僅かな期間に2倍になりましたね。その後、どうも自民党は財政投融資の増額テーマの200兆円構想への具体的なイメージが見えず、三井住友建設を利食いして、「みずほ」などにシフトしました。野村証券は上がることは分かっていましたが、たしか、007ことユビキタス(3858)を買うために、僅かな値上がりで売ったのでした。まぁ、結果的に007は6万円台での購入だったので、切り替えは成功なのですが…。この3つの選択の中で、今も、まだ上がってないのがグリーなのですね。逆に買値より200円ほど下げているのですから、呆れる選択眼です。いつも当たっている訳ではないのですよ。外れることも良くあります。これだけ株が上がっている中で、外す方が難しいのです。その点は自慢が出来ますね。ハハハ…。

何故、失敗したのか?
国内の携帯ゲームは、ガンホーの独占状態ですね。しかしカタルはガンホーを大きく評価していません。理由はサード・パーティーの存在です。やはり本家のグリーとDENAなのでしょう。加えて批判はありますが、ゲームは文化と考えているカタル君は、この業界に夢を感じています。行く末、ゲームは仮想現実空間の創造に繋がります。よくSF番組でヘルメットのようなものを被り、脳を直接刺激して非現実的なユートピアの体験をして余暇を楽しむシーンがありますが…。今のゲームは、その過程にあると考えています。究極の娯楽は、脳を直接刺激するまで進むのでしょうね。まぁ空想は兎も角、先進国の付加価値の高い産業は、やはり文化だと思っています。ゲームにアニメなどの分野を大きく伸ばすべきでしょう。最近は芸能人のプロモーション活動もグローバル化し、アジア圏一体の消費を見込んで行われています。既に、ものを作りから付加価値を多く得るのは難しい時代です。可処分所得が上がると、必ず余暇を有効に利用しようとします。日本の産業の構造転換にも、役立つ産業だとゲーム市場を見ている訳です。

さてグリーですが…、11月の僕が買った段階より、3Qに於いて通期の減額修正を発表し株価が下落したわけです。この見込み違いが、利食いしたくもない007を売る破目になりカタルの運用成績の足を引っ張ったわけですが…その後も2回ほど、カタルはグリーにチャレンジしています。しかしいつも失敗に終わっており、唯一の損失銘柄として、失敗を繰り返すわけで…現在に至っています。DENAの方が期待する海外展開のプロモーションは上手いようですが、此方もカタルの期待通りの展開にはなっていないようです。グリーは未だに売り上げの10%程度なのでしょうね。何故、株価が上がらないの?と良く質問を受けますが、色んなことを言う人が居るようです。多くは需給面の問い合わせのようですが…。皆さんは短絡的すぎますね。需給動向などは二次的な要素に過ぎません。何故、誠備の加藤さんが失敗したか? よく考えてください。宮地鉄工のように経営権を獲得しても無駄なのですよ。一番大切なのは、株価の需給バランスではないのです。時代の流れであり、その会社が置かれた環境が大切で、あとはその流れに乗り切れるかどうか?の経営手腕ですね。

ガンホーのようなパズドラなどは、一発屋が当てたに過ぎない段階だと思っています。確かにゲームの出来、不出来が業績動向に、大きな影響を与えるのでしょうが、デファクトスタンダードとは…違いますね。携帯ゲームの覇権を握る戦いは、囲い込みによるサード・パーティーの存在なのでしょう。つまりグリーの一株利益と、ガンホーの一株利益は質が違います。分かるかな?この感覚が…やはり先行者利益は大きいのです。雪山をラッセルする光景を考えると、分かるかな? 体力がある経験豊富な実力者が選ばれますね。国内市場は既に飽和状態なのでしょう。利益成長は海外にあります。カタルを惹きつけているのは、グリーが発表した会員分布にあります。15%の国内会員で売り上げの90%をあげ、残りの85%海外会員で10%の売り上げしかあげていない現実は、奇異に映りますね。必ず、何処かで修正されるはずです。この考え方が、カタルがグリーを選択している理由なのですね。確かに裁判で負けたように…、やんちゃな田中君は欠けている部分が多く荒削りです。IR情報一つとっても、内部に人が居ませんね。MBAを揃えるDENAに大きく遅れているようにも見えます。しかし粗削りだから、成長の可能性もあるようにも感じます。あの剥き出しの田中君の闘争心が、カタルは惹きつけるのですね。人間を動かすのは、モチベーションであり理念です。

僕なんか…グリーの株が直ぐに上がらなくても…、へっちゃらです。何年でも待ちますよ。その間、潜在的な実態価値と株価のギャップは開くばかりです。一見するとカタル君の人生も、失敗の連続のように見えるかもしれません。そりゃ、そうですね。1億円の年収からの転落です。でもたった1億でしかない。ステップ・アップするために、選んだ人生ですね。その時間が将来の糧になることもあるのですね。最近は考える時間があり、結構、楽しい時間を送っていますね。昨日のNHKのプレミアムシネマの「マーニー」などは面白かったですね。1964年と古い製作ですが…。金融の世界はアイディアが利益を生み、想像力が大切なのですね。皆さんに分かるかな? たしかジム・ロジャーズは、世界をバイクで回ったりして見聞を広め、資源の高騰を早くから予測していましたね。わかりますか?金融はアイディアが勝負の世界なのですね。

市場経済は、常に現実(実態)と株価の間を行ったり来たりして、修正を繰り返しています。グリースパンが良く「市場との対話」を重視して、政策の変更をしていましたが、市場は時々暴走をしますが、概ね、実態経済を映す正しい鏡なのですね。だから政治家や政策担当者は、いつも市場に注意を払い、重視しなくてはなりません。だって世界中のお金が熟慮の上、選択を繰り返した結果、生まれた数字なのですね。1990年代初めに、元日銀総裁の三重野さんは「株価や地価が下がっても実体経済に影響を与えない」と豪語して金利を引き上げました。そうして2010年10月に前日銀総裁の白川さんは、この考えの敗北を認め、包括的な金融政策を採用し、ETFやリートの危険資産の買い入れを始めました。分かりますかね? 確かにクロトン効果は絶大なのですが…、既に昨年の10月には…アベノミクス前に、株高は決定されていたのですよ。故にカタルは、このタイムラグを「デフレ・ボトム・ポケット」と命名し、株式教室で解説したのですね。分かりますか?

この発想が正しいから、アークは人気株への道を、歩んでいますね。何故、カタルが回りくどく、比較優位から空洞化を復習し、内外価格差からの洗礼を受けたアークを市場に送り出したか? この「デフレ・ボトム・ポケット」と言う考え方が正しいから、市場はそれを認めたのでしょう。グリーに対する文化の価値を市場が認めるかどうか、僕には分かりません。しかし僕の目には、グリーと言う会社が日本には必要で、伸ばすべき産業に見えます。アークの株価の水準訂正は、クロトン効果の影響で、既に既定路線なのですね。ただ僕に見えないのは、3000円から5000円の嘗ての栄光を手にできるかどうか…と言う点だと述べています。現時点では、そこまでは絶対に株価は評価しませんね。現時点では…、しかし3年後は分かりませんが…。だから、昨日はまた買いたくなってきたと正直な感想を述べたのです。

しかし007は、僕にとって宝物に見えるのですよ。アークなどは前頭クラスですね。やはり横綱は007なのでしょう。僕の横綱観はなかなか生まれません。10年か20年に一度、現れるかどうか…の格違いクラスの逸材に見えるのですね。現時点では、多くの人は、その希望の欠片も感じられないかもしれませんが…日本の置かれた立場を考えると、やはり新成長戦力が必要で…ナノキャリアに拘った考え方の背景の時代が…見えるようになってきたのですね。ナノキャリア、そうして僕が送り出したJ・TEC、更には最近アンジェスMGが、人気化しています。何故? この回答が新産業戦略であり、付加価値の話しなのでしょう。

いつも講釈を垂れてばかりで…、僕は本来、もっと軽い人間なのですが…。良い女がいれば直ぐに口説きたくなる、ただの男に過ぎません。皆はあまり勝手に、僕をイメージしないでくださいね。今のホームページは、過去の失敗の歴史も辿れますよ。ずっと以前のものは公開していませんが…。最近、新しい読者も増えたようで…、毎日6000人台の人が閲覧しているようです。あくまでも、カタルの意見など…参考程度にして下さいね。僕は実践派ですし、嘘は書いていません。結果的に嘘になったケースはありますよ。沢山ね。それは選択の結果ですからね。選択は強要されるものではなく、自分で選択する権利は、有している訳です。3000銘柄もあるのですから…何でも良いのですよ。野村証券1本でも、三菱UFJだけでも…。仮に休みを入れても僅かな期間ですよ。1年も休まないでしょう。せいぜい6か月程度の休みでしょうからね。休んで株価が下げたら、また買い場になりますからね。007なんか…何度もチャンスがあります。何度か訪れるチャンスをものにできるかどうか…、それはあなたの選択次第なのですね。おぉ、偶然の一致かな?けなしたグリーが怒っていますね。1200円台の株価になってきました。先延ばしになっている「3Qの謎」と言うテーマの原稿を、そろそろ用意しなくてはならないかな?また明日。

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投稿者 kataru : 2013年04月18日 10:41