今日の市況(2013年04月22日)
かたる:金価格が大きく下落した影響もあるのでしょが、商品価格をまとめたCRB指数も下落しています。ただ、この傾向は2008年7月に高値473.97を付け金融危機の影響を受けて大きく下落した2009年2月の200.16より回復した動きが、昨年の2012年5月まで回復した後の下落状況を示しています。爆食した中国経済が金融危機の資本規制により、資金源を断たれ「固定資本形成のマジック成長」が使えなくなった影響とみるのが一般的な解釈でしょう。このポイントをしっかりと押さえて置いて下さい。この下落現象は、カタルの「先進国への回帰理論」の考え方に整合性を与える一つの現象でもあります。(固定資本形成のマジックとは…昭和30年から40年代の日本同様に、社会インフラ整備による資産価格の上昇からの金融爆発の恩恵を示します。)
今は先進国の金融秩序の回復過程で、その恩恵を構造改革の洗礼を受けた日本が一番受け、次に米国、そうして時間を置き欧州も回復するのでしょうが…その後の展開ですね。かたるは、そこから再び新興国の成長も確認され、特にインドの経済成長が、再び下落した商品の見直しへと…続くと考えています。つまり今の商品価格の下落は、一時的な現象で金融秩序が完全に回復すれば…再び見直されると考えています。時間軸は長いですが…大切な考え方の基礎なので、覚えて置かねばなりません。一見すると、皆さんには難しいかもしれませんね。このような想像力、所謂、未来の利益に関する環境を想像する仮説の一つなのですね。株価を予測するためには、未来の社会環境の姿が大切です。日本は原発の影響があり原油価格と連動する高い契約の下で、中東から液化天然ガスを大量に高値で買い付け、その影響もあり大幅な貿易赤字に陥っています。ひょっとすれば、米国の戦略に押されシェールガスを高い位置で買っているのかもしれませんね。技術力の進化はシェールガスの存在を支えていますが、日本近海にあるメタンハイドレードの回収技術が進化すれば…シェールガスが本当に必要なのかどうか…。株の選択と同じでスピード計算は大変ですね。
株価の動きは鈍いようですが…僕は、やはり木曜日の株価の動きは、ある啓示を与えているように感じます。25百万株の出来高を伴ったグリーの動きを解説している訳ですが、何人かの読者からのメールは「時間が熟成」していることを示しているのかもしれません。奇妙な表現ですが…相場と言うのは無理に作ろうと思っても、資金があってもの話ですが上手く行きません。要するに「時間の概念」は非常に大切なのですね。人々が感じる時間の概念が熟成すると、相場が生まれるのです。この感覚は上手く説明できませんが、自然の摂理と言うか…何となく世の中が求めるのです。流行とか…ブームと言うのは…確かに仕掛け人の存在も重要なのでしょうが、強引に腕力で相場を作ろうとしても駄目なのですね。ブームとか…の形成は、自然発生する土壌が存在するのです。何故か、重なったメールは、神の啓示のようにも感じられ、カタルの心を揺さぶっていることは事実です。「3Qの謎」と言うテーマのレポートを書く日が、来るかどうか分かりませんが、カタルの頭には、あるアイディアがチラチラしています。また儲かるのですね。このアイディアは…。まぁ、のんびり相場と対話しながら、果たして、その時が訪れるのか…注意深く静観すれば良いでしょう。
多くの人は短絡的な感覚に汚染されています。ネット証券は手数料が安いとか…、手数料など僅かですよ。もしベテランの証券マンに出会えるなら、その助言は手数料の比ではありません。キャリアの違いは歴然としているのです。ただ現在の証券界には、なかなか人が居ませんからね。今、長谷工を手掛けている証券マンも、なかなかの部類ですよ。Sさんと言う人ですが…この時間的な感覚を会得するのは大変ですね。一夜にしてディーリングなどで、お金を儲けられる人は限られます。自分の心をセーブし機械的に売り買いをせねばなりません。それも時間との勝負で、果たしてプロに勝てるかどうか…。日中に限ればミスは減りますが、それでも数年のキャリアは必要でしょう。僕も何れ挑戦してみたいが、今は僕の感覚だけで充分ですね。何も毎日、売り買いをする必要もありませんね。上がる株は上がるのです。素質のある株は、必ず物色されます。順番を待てば、いいだけの話ですね。
なかなか条件の兼ね備えている銘柄と言うのは見つかるものではありませんね。だいたいが空振りです。調べていくと欠陥を持っていたり…、本物なら、必ず市場からの認知を受けます。逆に偽物は、どんなに宣伝しても駄目なのですね。市場は良く観ていますよ。だから市場経済は常に正しいのです。故に市場に資金配分を委ねようとする市場原理主義が生まれますね。日本は意図的に資金配分を実施しています。計画経済ですね。権力者が、既得権力者が優位を維持しようと、背後で色んな動きがあります。しかし市場に資金配分を委ねれば…小さな政府で効率的な社会が実現されます。その代り公明正大でフェアな環境を創り、市場原理を育てねばなりませんね。だからカタルはオリンパスを批判し、東証の大証との合併も批判しました。ルールは厳格に…誰もが認める基準を設けねばなりません。基礎を作り、資本効率のROEの考え方を社会に確立させることが出来れば…自然に資金は効率的に必要な所へ配分されます。これが市場原理主義ですね。
ただ市場原理主義は、時々、暴走もします。人の手をかけて、動きをセーブする必要もあります。しかし概ね、市場が配分する資金の流れは正しいのですね。必要な産業に資金が動くように、市場を見ながら政策を変化させるわけです。これが市場原理主義ですね。今のバイオ関連株は、明らかに高いのです。しかし政策支援することにより、社会環境が良くなり産業が育ちますね。新薬の許認可をスピードアップさせるとか…。だから割高に見えるナノキャリア、J・TECなどの株価が支えられています。政策と呼応して株価が動くのですね。流入する資金が株価を支え、国内勢は新営業年度入りし、先ずは利食いから入ります。しかし…クロトン効果の意味を理解しているのでしょうか?
クロトン政策下で売った国内勢の資金は、再び市場に舞い戻るでしょう。もともと先進国の優良企業には豊富な現金が唸っています。この資金は…どうなるのでしょう。考えるのはこの流れですね。カタルはマネタリーべースの拡大から信用創造をみて、新成長戦略や先進国への回帰、「デフレ・ボトム・ポケット」と銘柄選別のヒントを挙げています。今の所は、正しい政策が実行されていますから、カタルの想像通りの相場展開が実現されていますね。あとは皆さんの選択の自由です。自分で決めねばなりません。ただ、もっとも儲かる戦略を…と言われても困る訳です。それぞれに違った生活があり、資金が生活資金であったり、場合によれば、借金である場合もあるでしょう。借り入れの資金で、信用取引をしていれば、借金に借金を重ねている訳で、完全な博打の世界ですね。株価は常に揺れ動くのです。30%も下がると右往左往する人は大勢いるでしょう。故にカタルは、ピカ一銘柄は、なかなか生まれないので、1株でも良いから現物で買って、その存在を忘れていて欲しいと言っているのです。007は出来高面から見て、程、この水準は地相場に変化しつつあります。地相場の意味が理解できますか?
グリーもそうですね。既に地相場を確立しましたね。時間の概念は、実態と株価との確認作業でもあるのです。その確認作業の時間が、調整と言う作業なのですね。どんなに素質があっても変化率が高ければ、高い程、市場の動きが正しいか…確認します。だから山手線論理が生まれ、順番が来るまで列車を待てばいいと言っているのです。その山手線、自分が待っているホームに列車が来たのですね。007も、グリーも…。おそらく地相場なのでしょう。地相場とは、乗客が乗り降りする停車時間なのでしょう。そんな感覚ですね。アークの解説も必要かな? まぁ、心配はいりません。良い値動きを示しています。下値を切り上げるパターンは、何処かで、オーロラ爆発が見られるかもしれません。まぁ、状況によるのでしょうが…相場を楽しめばいいですね。ただ、いつも過信は禁物です。腹八分目と言う言葉もあります。いつでも心にユトリを持てるように、ポジション調整は自分で考え、自分との戦いに勝たねばなりません。互いに頑張りましょうね。
投稿者 kataru : 2013年04月22日 10:58