今日の市況(2013年04月23日)
かたる:金融取引は「想像」から利益が生まれます。この感覚は普通の人には、なかなか理解されないのでしょう。一般的に株価は業績に連動して動きます。しかしその業績はどうして動くのか? ここに焦点を充てるわけですね。その企業で働いている人が活動して「付加価値」(利益)を生むわけですね。人の動きが付加価値を生むのですね。その付加価値を追求するのは人間の熱意です。人を動かす力は「モチベーション」です。ではモチベーションは、何故、生まれるか? 希望であり、夢ですね。非現実的な空想が、人を動かし行動を促すのです。常に頭の中の夢と、現実が交錯し時代が進んでいきます。
昔は携帯電話など…夢の産物で想像もできませんでした。
僕が生まれた昭和30年代は電話を引くのに…何か月も待たされた時代です。そうしてテレビ放送が飲食店の看板商品になり、近所の人がテレビを見る為に、集まっていた時代ですね。みんな…最初の切っ掛けは、頭の中の妄想であり、空想の産物でした。株価も似たようなものです。近年は、なかなか想像を絶する大相場と言うのが生まれませんね。みんな小者の相場ばかりです。失われた時代が長く、多くの人が夢を忘れてしまいました。希望と言う言葉が日本から消えてしまいました。でも人間を動かす原点は変わりませんね。みんな夢を抱き、目標を決めて、それに向かって邁進するのです。良い響きですね。
「夢」…「ゆめ」の未来を語る。
想像を超える展開が続き株式の上昇相場は9カ月連続の陽線になります。8月、9月、10月は陽線でしたが…小さな値固めに見えます。そうして11月のアベノミクスの想像が、今月の初めに「異次元緩和」により現実化されました。夢だったデフレからの脱却が実現するのは、まだ先の話です。異次元緩和は国債の供給を奪い、行き場を失ったお金がこれから動き出します。今日の報道もその一例でしょう。外債投資は、何故かリスク認知度が低いのですね。国内株式は外国株式に比べ危険度が高いのだそうです。金融庁様の絶対的な権限は、いくら声高におかしいと言っても…組織自体に自浄作用が働かないシステムで、誰かが指摘し政治家などが動かないと、なかなかシステムが転換しません。いい事例が、農地法などと言う時代遅れの法律です。動かなかったシステムが安倍政権下で動き始めるかどうか…選挙活動のネット利用は、様々な矛盾を大きく改善するツールになるのでしょう。政治家と一般庶民が結び付き、矛盾の指摘が政治家に届き、政治家がやがて矛盾を感じ行動する。昔は一部の人間が後援会を通じて要望を実現させており、医師会などの外部組織の存在感がありましたが…ようやくネットが、システム転換を生むようになるでしょうね。政治家も馬鹿ではありませんからね。誠実な人も一杯います。
カタルの友達のブツブツは、農地を買うために耕うん機を買い、実際に農地を耕し作物を作って農協を通じて売っていました。僅かな量ですが…。しかし実際は、線引きを読み、農地を宅地に転換しお金を10倍に増やすマジックで、副収入を得ていました。でも農家の認定が難しく…時間と苦労が必要でした。面白い話ですね。仕組みの抜け穴を突いて金儲けをするのです。市場経済とは、ある意味で頭のいい人が儲かるようになっています。馬鹿は人に使われ酷使される訳です。無能な上司の部下になるほど…みじめなサラリーマン生活はありません。矛盾している行動を強いられるわけで…いやなら、サラリーマンを辞めるしかありませんね。女房、子供を抱え生活手段を得ねばなりません。僕は40年近く…株の売買を毎日くり返し、実験をしてきました。今でも実験の繰り返しです。まだ確立はされていませんが、かなり精度は高まっているのでしょう。しかし、これほど総花的な相場展開になると…僕の発言など、あまり意味を成しません。あちらこちらで…花が咲き乱れる展開です。買いたい銘柄はたくさんありますが資金が続きませんね。どれに集中させるか?
投資家それぞれのリスク選択により、運用成績は変わるのでしょう。大きなお金がある人は無理をせずに金融銘柄を買っておけば、3年程度保持すればいいわけですね。邦銀株は間もなく第一ステージが終了するでしょうが…これは一幕の話で、中座して食事をして戻れば、また二幕がスタートします。舞台はだんだん見せ場に近づくのです。通常、クライマックスは非常に賑わうものです。カタルは三菱UFJの一幕は700円台と述べていました。純資産価格の回復が、第一ステージだと前から考えていました。邦銀のアジア進出の成長力を市場が評価するのは、まだまだ先なのでしょう。昔は「八紘一宇」と言う思想がありましたね。「大東亜共栄圏」などの妄想が、第二次世界大戦に利用されましたが…時代は繰り返すと言います。金融力はある意味で軍事力と同じで武器なのですね。中国が高圧的な態度を繰り返すのも、日本経済の落ちぶれた姿が影響しているのでしょう。ようやく資産デフレが止まり、金融力が生きる時代になってきました。まだ一幕だから動きが鈍く感じるのです。「八紘一宇」などの造語を持ち出してきたカタルの真意を理解される人は読者の中に何人いるでしょうか?
さてピカ一銘柄としてお薦めしている007は、魅力がなかなか伝わってないようですね。今日は富士通コンピュータテクノロジーズとの協業が発表されているようです。QBはあらゆる分野に応用できる起動ソフトなのでしょう。次第にベールを脱ぐのでしょう。今日は発表を受け高く始まったようですが…現物で買って、忘れておいてほしい株ですね。通常、ケネデックスもアークも、目標株価はたいてい想定できます。しかし007は見えないのですね。スケールが大きすぎて…故に100万円は通過点と昔から述べています。こんな銘柄は、なかなか生まれませんが、同時に時間も掛かるのでしょう。Jトラストが4000円台に乗ったようですが、分割前に300円台で推奨したのは…いつだったか? 3年程度、経過しましたかね。しかしJトラストなど、007に比較したら…はるかに小者です。僕はソニーやトヨタに匹敵するような組立ソフトと言う業界をリードする会社に育ってほしいと願っています。冒頭に掲げた想像の話ですね。
実は「3Qの謎」の話しを展開すべきか…。それとも9カ月に及ぶ強気相場に休みを感じるべきか迷っています。新しい銘柄を打ち出せば…1か月程度は掛かるでしょう。ケネデックスは3月の初めに紹介しました。株価は既に3倍以上になりましたね。アークは4月でしたね。既に株価は2倍の水準です。気持ちの中では焦らなくても…とも思いますが、決算が発表されると、スタートする銘柄と、そこが売り場になり休憩に入る銘柄と選別されます。その話をソロソロせねばなりません。アークの位置取りも、難しいは判断です。頭の中では3000円から5000円の可能性も否定はしていませんが、僕には、どうも調べる手段がないのですね。時間と手間がかかります。詳しく調べるために取材をせねばなりませんからね。難しいのです。新聞や雑誌からの想像は、やはり限度があります。記者が、自分の視点に立ち、疑問を明らかにしてくれないからです。シャープの話しと似ていますね。僕は有機ELの量産化のスピードと、IGZOの技術評価が焦点だと考えているのですね。資本問題など追随の付録に過ぎません。故に、ただしい判断などできないのですね。だから、色んな売買手段を用いることになるのです。さて今日は、この辺で…終わりにしましょう。
投稿者 kataru : 2013年04月23日 11:07