今日の市況(2013年04月24日)
かたる:NY市場も決算数字に揺れているように、日本も、間もなく2012年度の総括が始まります。この時期の注目は1―3月期の劇的な変化は円安であり、この影響がどの程度、企業に浸透したか? つまり1-3Qまでの売り上げや利益の割合が、4Qではどのような変化をしたか?と言う点ですね。為替メリットの一番人気はマツダでしたから、その数字をお浚いして、事前に調べておかねばなりませんね。ただ為替予約を入れている筈で…まだ企業業績の糊代はかなり大きいという事の事前認識は必要です。カタルが調べた数字は、此方ですが…。マツダの4Qは季節性があり、通常2割程度、売り上げが伸びるようです。毎年4Qは6000億円台の売り上げをあげています。2009年は6160億円、2010年は6077億円でした。

つまり予想としては…為替効果を2割だとし、国内販売は4割程度で6割が海外売り上げですが現地生産もありますからね。あまり詳しく調べている時間がなくて…やはり分析は時間が掛かりますね。内部売り上げを引くと…北米の売り上げは28%ですね。欧州は17%で、中国など…他が15%程度なのでしょう。現地生産化が遅れている会社ですから、ざっと輸出による恩恵を売り上げの5割と考えましょうか…。そうすると為替効果で4Qの全体の売り上げが6000億円だとして、5割などで3000億円の2割が為替効果で600億円なので…だいたい6600億円になります。前期の4Qの売り上げは6147億円ですから600億を単純にプラスして6747億円前後なのでしょう。環境は2011年より良いはずですから、売り上げはもう少しプラスされるはずです。故に7000億円まで…つまり前期の売り上げは2兆2099億から2兆2352億円の間で、おそらく上限に近い数字でしょう。この売り上げの読みが一番大切で、為替効果は600億程度もあり、この半分程度が利益の積み上げになるのかな…これは過大評価かな? 今の時期の利益数字を…圧縮する理由はありませんから、おそらく正確な実態評価の数字を打ち出すのでしょうね。最終利益はおそらく500億円規模でしょう。この売り上げの読みに…新車の販売効果を入れてなかったな…。たしか…この間に新車の販売があったかどうか…。意外に分析も難しいですね。
まぁ、考え方の過程を述べている訳で…、決算から各四半期別の数字を抜きだしセグメントから地域別の売り上げを追って行き、為替を調べアナリストは予測数字を弾きだしていきます。僕はアナリスト資格を持っていますが、実務はやったことがありませんからね。大体のニュアンスを掴めばいいのです。ざっと見ただけで既に時間が30分以上も取られていますね。このような分析を積み重ね、株価と業績のバランスを考えていきます。問題はサプライズが生まれるかどうかです。この事を言いたいが為に…随分と時間を使ったものです。ここにきて株価が上がって来ています。そこで為替水準が問題になりますから…。オプションなどの仕組み債の関係上、26日の午前中まで100円絡みの売り注文が多いとか…。1銭刻みに5億ドル相当の壁があると言います。でもこんな板状況は、あまりアテになりませんが…。この報道が事実なら、もしその期限前にこの壁を破ると、一気に円安に振れる可能性もありますね。短期のポジションを組むなら、この辺りの情報も考慮に入れねばなりません。
マツダは過去最高利益水準規模まで株価を既に買っていると、カタルは述べています。過去最高利益は918億35百万円で、一株利益は約30.6円です。仮にビックサプライズが生まれるとすれば、今期予想を、一気に、この利益水準まで打ち出したときでしょう。四季報予想は700億の一株利益23円の予想です。現状はPERで15倍ラインです。もし30円なら、450円を超えると…市場は読むかもしれませんね。此処で取り組みが影響しますね。マツダの空売りは買い残の1億1139万株に対し、1895万株の売り残でしかありません。僕は仮にサプライズが生まれる決算数字が出たところで…株の人気は予想されますが、やはり100円程度の上昇期待では…あまり興味が湧きません。メキシコの新工場の順調な立ち上がりは予想されておりPER15倍は、今の時期では妥当な評価なのでしょう。何しろ米国の自動車産業はこれからです。更に苦戦が続く世界一の市場の中国は、世界の自動車業界の草刈り場で、成長途上にありますからね、自動車産業の外部環境は、依然、好調です。僕の好きなブリヂストンは、年金ファンド向けですね。
こんな前置きを書いたのは…実は、僕の狙いが別のところにあるからです。確かに、今はクロトン効果が発揮され総花的なので、どの株を買ってもある程度は儲かります。しかし…カタル君は常にスター好みなのですね。ハイリスク・ハイリターンが狙いなのです。カタルはもう一度ここで指摘しておきます。この時期は通常、危ういのですね。故に昨日は日経平均の実質9か月間の上昇を述べたのですね。女は度胸で…男は小心者です。カタルも一応、男で、数十年一度のチャンスと考えても…やはりリスクは軽減したいと考えており、元本は回収しなさいと忠告しておきます。
株の世界、何が起きるか分かりません。かたる投資を実践しておれば、上手く行っている人の資産は10倍化が実現されたはずです。カタルの場合、残念ながらグリーで読み違いをしており、途中で失敗をしているので、5倍程度と不本意な成績です。これだけ銘柄を的確に当てておきながら…資金がない為に本領を発揮することが出来ませんでした。ひとえに「ユトリ」がない為です。故に相場観とは、別の次元の理由が発生し、投資効率が落ちています。残念ですね。でもあまり悲観はしていません。だって相場が考えているように動いていますね。山手線論理は働き、かなり相場は強いのですね。
ところが…最終ランナーは、株を売っているのですね。馬鹿な連中ですよ。まぁ、他人の事は兎も角、僕らはこのチャンスをものにしましょうね。故に最大限のリスク投資をする為に、元本の回収を述べています。残念ながら5倍以上になっていない人は、もう少し自分のやり方を考えた方が良いでしょう。例えばケネデックスは2万円台から駆け上がり今は7万円ですが、レバレッジを掛ければ、5倍から10倍程度の効果を上げている筈です。アークだって短期に2倍になっていますから、5倍以上になっている筈ですね。007は6万円の推奨です。今は20万円前後なので3倍ですね。野村証券も2倍以上を確保しています。みずほは、まだ2倍になってないかな? 邦銀は少し遅れていますね。
機関投資家様が利食いから入るからでしょう。しかしマネタリーベースの変化率のピークは来年の春です。株価のピークはまだまだ先の話ですよ。通常マネタリーベースの変化率の拡大から更に2年から3年は遅れるでしょう。つまり…かなり長い期間、買いだけで株は儲かりますね。さて業績の発表シーズンが近づき、わざわざマツダなどの三文役者を登場させたのには理由があります。マツダもマズマズなのですよ。だから人気株に育ちました。しかし真価は此処からなのですね。マツダは所詮、マツダなのです。カタルが散々「見えない利益」の話をしているのは、伸び率の問題なのです。過去最高利益水準まで買えば…多くの企業は株価が止まります。でも007の魅力は大きく違うのですね。株価の動きが鈍いと…読者から御叱りを受けますが、見えない利益を理解してないからです。想像力と言うアイディアが利益を生むと、理解してないからですね。故に短期投資の値動きを求めるのですね。Jトラストは株価が20倍以上になりました。しかし3年以上掛かっています。カタルは007を現物で買って忘れてほしいと述べています。一度も売れとは言っていません。売る時期が、いずれ来るかもしれません。でも当面は買い場面ばかりですね。
ケネデックスで利益を生んだら、アークで利益を生んだから、J・TECで利益を生んだから…その利益を用いて現物で買うのです。信用取引で買う時期はまだまだ先でしょう。それは利益が伸び出してからで充分です。必ず、業績に見合うように利益が生まれると考えています。株式投資の基本は、割高に感じられるなら買い続けるのがセオリ―です。今は鈍くて結構。20万円割れを丹念に拾って置いて下さい。そうして100万円になったら、今10株買った人は、その時に2株だけ売りなさい。そうして残った8株を無料にしましょう。既に6万円台で買った人は、50万円を超えたら1株だけ売って、残りを無料にしましょうね。こんな感覚です。カタルは、以前、20万円台に買った昔のお客様、読者に方に、今年だったかね?6万円台の時に同じ金額で買いましょうと述べました。20万円で10株なら200万円、それで6万円台で200万円分買うと、30株増えて合計で40株になりますね。そうしたら、今は10株を売り追加の資金を回収しましょう。…と述べました。資金繰りが苦しい人は20株売り、残りの20株をタダにしても構いません。でも絶対に離れないでくださいね。ピカ一は、なかなか生まれません。滅多にないのです。
さてアークの評価は難しいのです。ひょっとすれば…3年後辺りに高収益を復活させ、株価は3000円台から5000円台の人気株になっているかもしれません。しかし3Dプリンターの進歩もあり、更にあのトヨタが高級車まで米国生産をしますね。三菱自動車も国内の生産ラインを減らし海外生産だそうです。狙う通りの展開が見込まれるかどうか…最近の技術進歩は速く、3Dプリンターの性能は戦闘機さえ作るのですね。この現実をどう考えるか? 当初、予想した750円水準は、充分に可能性はあります。しかしその上の見えない利益が霞んできました。理由は日経産業新聞の記事でした。最近の金型は精密で半導体工場まで行きませんが、温度と湿度の管理が確りしないと製造過程で歪むようです。ただこの水準まで拘る必要があるかどうか…。僕には技術評価が分かりません。3Dプリンターの進化度合いも…。
ここでアークが、間もなく大きく飛ぶシナリオも同時に存在します。これから「3Qの謎」の一端を語りますが…、その理由は前期の四季報数字の予想にあります。長くなったのでその数字を掲げ、今日は此処でお終いです。自分で、カタルがこの数字の変化を見て何を考えているか? 皆さんがそれぞれ考えてください。この数字は4月10日に掲載したものです。この話はグリーも関連する話です。連日、僕はグリーを、今、買っています。これも実験の一環ですが…その理由も何れ述べます。今は1246円ですね。僕の今日の買値は寄り付きの1241円でしたね。それにしても…安値で株を投げ、また高い水準で買い出したものですね。呆れる自分が同時に存在しますね。トホホ…。「金なしのカタル君、安値で投げ、高値で買う株式投資は、馬鹿投資」



投稿者 kataru : 2013年04月24日 10:28