未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年04月25日)

かたる:それにしても…総花的に株が買われ、ユーフォリアの陶酔状態になってきたような…危険なイメージを抱くのは私だけでしょうか? ただクロトン効果は大きく、これからが本番ですからね。仮に株価が下げても一時的なのでしょうが…。どの程度、調整するかどうか…。このクロトン効果が金融株の第二段上げを押し上げましたが、需給バランスが改善されていない「みずほ」などの邦銀は、今ひとつ株価の動きが鈍いですね。通常は綺麗に野村証券とか…の株価イメージにある筈ですが…。この辺りを見ると、まだまだ休まずに、先はあるようにも感じます。しかし既に決算発表が行われ、前期の数字が明らかにされ証券株は楽観ムードに溢れています。当然の業績数字ですが…ここからの変化率が鈍くなりますから、株価の上昇は続くでしょうが…興味は半減です。

カタルが007に強い関心を寄せているのは、この変化率の話しなのですね。現状は明らかに割高でも、時間が経過し業績数字が明らかになるに従い、先に伸びる「見えない利益」の変化率が豊かかどうか…。多くの株は過去最高利益が一つの基準になります。しかし。その過去最高利益が2倍、5倍、10倍と…膨らむ可能性があるかどうか? 三菱自動車は為替利益などで、過去最高とか…、しかし所詮は、為替の利益で実力とは言えません。利益の質が強いか、弱いか…。利益の質が今度は、問題になりますね。同じ一株利益が6円ですが…新分野を開発した利益と、外部環境による、フォローの風による、付録の利益と利益の質は明らかに違いますね。人気株のマツダも好業績が予想されますが、付録の利益と言う点では同類です。

ここにきてカタルはDENAよりグリーに傾斜しています。どちらかと言えばDENAの方がカタル好みで…昔からカタルはDENAを推奨していました。しかし携帯ゲームを調べていくと、そもそも携帯ゲームの草分けはグリーなのですね。先行者利益を享受していましたが、コンプガチャで叩かれ、ここに来てパズドラに敗れ、後追いされたDENAの後塵に甘んじているグリーの田中さんの心情は…複雑でしょう。裁判に敗れ、勝てると思っていたはずです。この悔しさを想像すると…カタルは益々、グリーに惹かれていきます。経営者のモチベーションの問題は、株価の根源です。釣りゲーム等は、些細なドンキーコングというゲームを連想させ、任天堂と比較する自分が存在しますね。市場の命題である「効率的市場仮説」は、株価が全てを知っているという、市場原理主義の根底を支える考え方も、何故か、気にかかる次第です。

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チャートを見ると…何故か、既に下値ボックスを離脱しているようにも感じるのです。偶然にも重なる質問メールは、時機到来と告げているようですし、昨日は友達の証券マンからも助言を求められました。きっと彼も買ったのでしょう。このチャートは意味深ですよ。動きを解説すると…、4月18日の大商いは裁判の敗北が切っ掛けだったようです。何故か、株価は市場人気を集め、これまでの関門である1250円を一気に破りました。これまでは1170円ラインが、壁だったのですね。読者からのメールでの回答で…カタルは「基本的に株価位置の安い株はリスクは少ないですが…いつ人気が来るか分かりません。このタンミングは難しいですね。株価に予兆はあるのですが…カタルはグリーにこれまで2回も騙されています。その度に、買い増ししては投げの繰り返し。だからこの次は完全に抜けたから買い増しをするつもりです。具体的にはおそらく全体の相場が低迷するときがチャンスかもしれませんね。」…と読者からの質問に対し回答をしました。

カタルは常に有言実行型です。この読者へ回答メールを出した後に、直ぐに1250円の壁を抜けましたから、その翌日、高いな…と感じつつ、寄り付きの1300円で打診を入れ、その後も毎日継続的に買っています。今日も買いましたね。そろそろカタルの許容限度を超えてきたので、今日あたりで打診買いは、お終いにしますが…。リズムからこれまで動かなかった株は、全体が休めば物色されていい環境なのでしょう。ただ業績数字はあまり良くないのでしょうね。偶然にも先日、スクエアHD9684が買われていました。理由は外資系ファンドの買いが、切っ掛けらしいのですが…。確かスクエアは、グリーのサードパティーの一員でしたね。このような何気ない偶然の重なりが、イメージとなって想像が膨らんでいくのです。考え方のイメージを提示した次第です。

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さて昨日の「3Qの謎」の話です。
昨日はアークを事例に見ましたね。この四季報数字の掲載は3回目の登場ですね。前期の四季報数字が3Qにおいて減額修正されたのです。この発表を受け株価は180円から150円台に下げました。しかし特別損失だったために、株価は大きな調整にはならず、下値の揉み合いを抜けてきましたね。つまり3Qの損失は「未来の利益」に貢献する好材料なのですね。カタルは中小企業円滑法の影響か?と推察しましたが、中国の子会社の売却損でしたかね…。すみません、あまり良く調べてなくて…。まぁ、どっちにしても、足を引っ張る部門の整理だったのでしょう。それならば円安による事業環境の好転で、空洞化の揺り戻しが始まり、国内に生き残っている中小企業は少ないはずで、国内生産が復活すれば、注文は残った企業に集中するので、残存者利益を享受できるはず…との読みが、アークの株高の背景にあります。

そうすると…今期の四季報の予測数字は違和感がありますね。3Qの減額修正をする前の一株利益60円台の方が正しいのではないかと言う推測も働く訳です。故にカタルはクロトン効果を見て…円安が加速されマツダは既に評価済だけれど…まったく圏外にある第二次産業に、焦点が当たる筈と言う読みでアークを推奨したわけですね。つまりこの予測が正しいなら、今期の予想数字は、時間と共に改善され、やがて株価も正当な評価になると言う読みがあります。つまり「3Qの謎」とは…3Qの発表時点で通期予測を減額した企業は、その予測環境が大きく改善されているから、前の四季報の業績予想の方が正しい可能性があると言う仮説が成り立つわけです。幸い、全体の株価は大きく上がりましたが…グリーのように、減額修正したために、この株高局面でも、逆に株価が売られためにアベノミクス効果の恩恵を受けない株価群が、今後は注目される可能性があるのでは…と言う仮説が成り立ちます。グリーにも関連する話ですね。実は「3Qの謎」は他の銘柄にもあります。その話は、また明日にしましょう。

昨日はIPS細胞の利用から難病治療の筋ジスへの実用化へ、ステップが進みバイオ関連が一斉に人気付きました。でもカタル君の推奨株J・TECも人気化が進んでいますが、確認が取れませんので50万円を超えた段階で、カタル銘柄から外します。同じくJトラストも既に株価は4000円台に入り完全に訂正されましたから…これも除外ですね。ケネデックスは調整が済めば、また買われると考えています。必ず株価は天井圏になると人気になり出来高が増え、株価の動きが加速されます。007のように不満を感じる程度が丁度いいのでしょう。今、打診の域から本格化の域に入るグリーで利益を得たら、また007を買い増ししてみたいとも考えています。ただ明日に予定する「3Qの謎」の実験が何故か、売買規制が掛かっている様で買う事が出来ませんでしたね。そんなに内容が悪いように見えないのに…投資家保護の観点から証券会社が独自規制をしているのでしょうが…必要のないお世話です。

日本の仕組みは…どこか狂っていますね。規制の注意喚起銘柄を見れば、その狂い方が分かります。あれは大証なのでしょうが…何年も株価が低迷しているのに注意喚起を外さない馬鹿な規制があるのは許せませんね。まだまだ日本の市場は改善点が多いですね。金融庁の呆れるリスク認識など…アベノミクスもやる事が山積みで大変です。失われた時代の転換が上手く行くかどうか…アベノミクスの副作用も忘れてはなりませんね。好調が続くときほど…万全の注意を払わないと足元をすくわれます。故にカタルは、何度も最近は元本を引き上げろと述べています。昔から腹は八分目と言う言葉が存在しますからね。そろそろ全力疾走を見直す時期が近付いていると思っても良いのでしょう。グリーはそんな指標とも言えるかもしれませんからね。

忘れていました。アークですが…。もし仮説が正しいなら…決算数字の発表から、一気に株価が爆発時点を迎える可能性もありますね。安全を見積り半分程度は利食いするのも一考ですが…、J・TECの事例もあり、アークも3Dプリンターとの競合などが避けられ、製造業の国内回帰が進むと、将来はJトラストのようなケースもあり得るのです。故にどんなに上がっても一部は無料にした株を保持しておくのが、良いかもしれませんね。株価が2倍になれば、半分売れば、あとはタダの株ですから…。ノンビリ行く末に付き合えます。果たして、どんな予想決算数字を打ち出すのでしょう。ただ4Qの段階より、先の1Qの段階の方が、より正確に数字が出て来るのでしょうね。故に、仮に株価が押すようなら買い場なのでしょう。あらら…またグリーは買値を下回っているね。トホホ…。相性が悪いな。

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投稿者 kataru : 2013年04月25日 10:20