未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年04月30日)

かたる:既に市場の時間軸は来年の3月に向け、変わっていることをご理解頂けるでしょうか? カタルが「3Qの謎」を提示した理由をご理解いただければ幸いです。多くの人は為替が円安に向かうと思っており、間もなく100円を突破し110円、120円程度は行くかな?…と考えているかもしれませんが、先日、野村のアナリストだったかな? 彼は今年、為替は大きく動かないと言う説を唱え年末の見通しが102円とか…の数字を掲げていました。このレポートを見られ多くの人が「えっ!」…と違和感を持たれる方が居らっしゃるかもしれませんね。機関投資家の動向を見ると、日本国債の資金が外債に向かうようで…この流れが定着するように感じています。

とうとう、あのイタリア国債は4%を割れたとか…覚えていますか? カタルが野村批判をした事を…。リーマンの残党だと思われますが、野村の社員がイタリア国債を買おうと金融危機時に首脳部に提言しましたが、当時の野村は財務内容が厳しく余裕もなかったために、この提言を却下しました。この提言した社員は、その後、野村を辞めましたね。折角、金の卵だったのに…先が見えるか、見えないかの違いは、非常に大きいですね。今では7%の利回りは宝物ですからね。まぁ、あの当時の野村は、倒産の二文字がチラチラしていたので…仕方がない選択だったかもしれません。

為替の取引量と言うのは、どの程度か分かりませんが…小さな国ではなくGDPが世界第3位の国で20%も円が売られたので…常識的には、僕はこの野村のアナリストが支持する102円程度と言う感覚は、充分に理解できますね。国内の機関投資家が円を売り外債を買うので、その円を買いヘッジファンドは利食いをするのでしょう。故に案外、為替は大きく動かないかもしれません。それに国内勢の動きは鈍いですね。トヨタは高級車も米国で生産を始めます。通常は利幅が大きいので国内の生産を増やしても利潤は得られるだろうに…。三菱自動車は生産ラインを縮小させると言います。どの自動車企業もグローバル化の戦略を大きく変えていませんね。逆に既に部品などを大きく輸入しているので、円安はコスト増の要因になるかもしれません。この辺りの動きを少し考えないと…これからの投資戦略には、欠くことができないパーツですね。

今の市場参加者はキャリアがなく考え方が短絡的です。例えばカタルがグリーに惹かれている一番大きな理由は、田中さんの心情なのですね。考えてみてください。努力してきた若者がブームに乗り大きく躍進して来たら、折角のアイディアを盗まれ、DENAと言う競業が現れるのです。しかも両者はサードパーティーの獲得に際し、激しい、つばぜり合いを演じました。ようやく収益の二段ロケットのコンプガチャをやり出したら、これもあっという間にマネをされ、今度は、役人様から法律違反だとメインのグリーが叩かれます。愕然としていた時に伸びると思った力を入れた海外部門がもたつき、裁判にも負けるのですね。きっと田中さんの心中は、煮えくり返るような想いでしょう。この怒りが逆境のバネとなり、更なる飛躍に繋がるとカタルは考えています。一番大切なのはモチベーションですね。経営者のモチベーションです。株主構成を見てDENAと比較すれば分かります。ソフトバンクや楽天と同じように…ユニクロでも良いです。オーナー経営者の場合は、経営者のモチベーションが問題なのですね。だから応援したいのですね。僕は田中さんが、どんな人が知らないが…きっと日々、成長している筈です。優秀な人は失敗があっても失敗から学び、更に大きくなっていくものですね。株にとって一番大切なことは企業のやる気です。

カタルが選ぶ銘柄は、企業が瀕死の際から甦るパターンを好んでいるのが分かるでしょうか? 社員がリストラの極みから復活する時には、通常は会社全体のモチベーションは大きく上がり、企業業績に弾みがつくものです。アークもそうですね。華やかな躍進からの転落を味わい、ボーナスはなくなり給料は減らされ、周りの人間は首を切られていきます。そんな中でようやく巡ってきたチャンスですね。市場は必ず実態価値を、株価と言う形で反映させます。その原点は業績ではなく、業績を生む、そこで働く人のモチベーションが問題なのですね。あまり表面的な面ばかり見ずに、その会社が置かれた環境を考え、社員の気持ちに、経営者の気持ちになって、株価を見る観点が必要だとカタルは考えています。

「3Qの謎」は何れもアベノミクス以前の環境下で実施された一時的な減額修正でしたね。その後、環境は大きく変わります。どう考えても…この現実を株価が評価しない筈はありません。材料が表面化したJ・TECはカタル銘柄から外すことにしましたが、通常は利益数字が出るまで持続でも構わないのですね。実際に数字が出てきますからね。007もそうなのです。今は数字と株価の乖離が大きく見えますが、市場と言うのは正直なものです。未来の利益を織り込み始めているのですね。カタルはケネデックス・クラスの株なら、いくらでもご用意できると豪語しました。これは少し奢っている発言です。でも今の環境下では、買いたいと言う衝動が働く銘柄が、いくつか見つかるのですね。JVCケンウッドだって発想は面白いですね。昔のケンウッドを知っている人なら、良くカタルの発言が理解されるでしょう。この株の味噌は併合ですね。株価が1/10にされているのです。つまり今の株価は、たった25円という事ですね。配当している企業で50円以下の株がありますか?

アークの狙いとJVCケンウッドの狙いとグリーの狙いは、何れも必ず市場が評価すると信じています。007は、何れカタルがピカ一だと連呼した理由を、皆さんが悟ることになるでしょう。今はこの3銘柄プラス1銘柄しか打ち出していませんが…実は最近、またあるアイディアが閃きましたね。丁度、イタリア国債の買い入れを主張したが受け入れられずに、辞めた野村の社員のような感覚ですね。また儲かる道具を見つけたのです。でもあまりお金が無いからね。何故か、JVCケンウッドは僕が取引している証券会社では売買規制が掛かり買えないのですね。不思議です。買いたいのですが現物では…あまり株数が買えないし…。どうしようかな?…と思案中ですね。カタル銘柄のJVCケンウッドは数字を発表しましたが、他の銘柄は5月14日、15日のようです。

数字に騙されないでくださいね。今、発表されている数字は前期のもので、既にこの6か月間、この見えない数字を評価して株価は上がってきたのです。そうして見えない利益が現実の数字に変わったのですね。マツダを事例に解説してきましたが、今度、マツダが再評価されるときは、秋以降でしょう。だから為替の考え方を冒頭の話題に持ってきました。さて初押しを入れたアークは…ある意味で、空洞化を耐えた日本経済の象徴的な事例なので、株価がこの程度の評価で終わることはないでしょう。長いデフレ環境下で空洞化の洗礼を耐え忍んできた会社なのです。その会社が、ようやく春を迎えるのですね。東京では桜はとっくに散りましたが、青森ではこれからが本番を迎えます。深い雪の重みに耐え忍んだ桜の開花は、また一際大きな感激を、我々に与えてくれると信じています。アークの初押しは買いなのでしょう。

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投稿者 kataru : 2013年04月30日 10:01