未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年01月24日)

かたる:昨日のNY市場の下落は、中国のPMI(HSBC中国製造業購買担当者景気指数)が原因だとする解説が多いようです。50ポイントを下回り0.9ポイント悪化の49.6だったそうです。それならGMの下落は0.98%に留まらず、もっと下がる筈ですが…現状の中国の自動車販売は好調な推移を続けていますね。しかしPMIは、たしか現状のアンケート調査だろうと思います。企業の購買意欲を直接、アンケートを通じて聞くのでしょう。日銀の短観のようにタイムリーな指標なのでしょう。中国は現在、粛清と言うか…汚職の追放活動を熱心に取り組んでおり、共産主義独特の「チクリ」の精神が蔓延っており嫌な空気ですね。最近では習近平氏の親戚筋が、海外での資産作りに励んでいるとの報道も見かけました。

ただもっとも気になっている影の銀行のデフォルトリスクは、地方政府の債券発行と言うオープンな形へ移行しており、政府筋も対策に乗り出していると言いますから、あまり気にする必要もないでしょう。昨日、触れた米国財政問題の2月7日懸念によるデフォルトリスクも、下旬まで資金手当てが用意できているようです。仮に遅れると税金還付による消費に影響を及ぼすとの懸念があるようですが…共和党も中間選挙を抱え、強硬姿勢を貫けないとの読みも、同時に多くあるようです。問題は外部環境より内部要因ですね。消費税の引上げリスクを消化できるかどうか…。この辺りにアベノミクスの成果が問われていますが、「アベゲドン」が正しいのか…「アベマゲドン」が正しいのか分かりませんが、日本に対する失望懸念が、依然、存在しますね。黒田さんのノー天気な態度、金融庁の強権姿勢など…「流動性の罠」が長期化している失望感を、充分に理解しているとは思えないのです。とうとう金融庁の脅しの前に、佐藤さんは退任されるとか…。やはり清貧思想の蔓延は、なかなか解消されません。

もともと、どんな行動にもリスクはある訳です。先日、冒険家の荻田泰永さんが、「北極での生活でも、渋谷での生活でもリスクは常にある。」と、述べていました。確率は当然、北極の方が高いのですが…確率などあてにならない。まさかの出来事は、よくある事です。3.11の大震災に於いて、かたるは地震発生当初は、人口密集地域ではなく、大きな損害にはならないと考えていましたが、しかし実際はその後、株価は大きく下がりました。この背景は欧州にもあったのでしょう。株式投資は常に、まさかの予防を考えておかないとなりません。11月の白井さゆりさんの講演から、市場関係者は日銀の追加緩和は当然と…認識していましたが、黒田さんの発言は、もし行われるとしても、消費税の導入による落ち込みの後で、予防的な発動はないように感じました。此処に、最も恐い円安と金利高懸念が消えないのですね。財務省も懸念をしているから、必要もない国債を増発するのでしょう。金利上昇に備え前倒しで…との発想は、アベノミクスの失敗に備えるわけですね。「アベマゲドン」の方が、語呂は良いように感じます。映画のハルマゲドンの影響かな?

この度の上昇では、カタルは、まったく圏外でしたね。たしか光通信を紹介したタイミングで、高収益の出遅れ株を取り上げる路線を採用しておれば…、その方針が正解だったようです。アルプス電気などは…その口ですね。昨年10月31日にカタルのデータにリストアップされていました。調べてなかったのですね。白井さん発言の以前に、相場は変化していたわけです。結果論は、誰にでも指摘できるから評論家は楽ですが…株式投資は事前に行動に移らねばなりません。ただカタルの性格から言って、5割程度しか見込めない株価上昇の株に傾斜することは出来なかったのでしょう。…かと言って、アドウェイズのような株は、どうしても買うことは出来ません。実は10月だったかな? ネクシィーズの上昇も予期出来ていたのです。しかし利益の質が劣るので、一時的な利益に思えるから買う事が出来ずに居ました。しかしあの当時から見ると、前に棒が付いたわけです。昔、手掛けた事のある会社だから買ってもよかったわけです。最近は復活組が多いですね。GMOインターネット9449もそうです。子会社が人気になっていますが、やはり親会社でしょう。

この会社はサラ金でやられ、一時、倒産が噂されていました。しかしマジックを使い、どうにか、こうにか凌ぎましたね。熊谷さんの個人資産のおかげでしょう。みんな紙一重なのですね。残れば…残存者利益を享受できます。理屈にあう利益が、不当な評価を受けることが世の中にはよくあります。今年は難しい。おそらく一度は、消費税の引上げからのアベマゲドン・リスクに脅えるわけです。しかしこの怯えは、たぶん偽物で、アベノミクスは成功するのでしょう。しかしどうしても、この関門を避けることは出来ず、正面突破せねばなりません。外人投資家は、企業の賃金引き上げが理解できないと述べています。政府が音頭を取って、企業の権利である選択のイニシアチブが日本政府に存在することを…ですね。日本は難しい国です。村論理が働き、特に大企業は保守的な人間がサラリーマン経営者に多く、経団連を始め、何らかの賃上げを迫られるでしょう。この感覚が外人投資家には理解できないのでしょう。昨日だったか…、一昨日だったか…、日経夕刊に載っていましたね。

やはり一度、洗礼を受ける確率は、高そうに感じています。でも心配はないのでしょう。これは一時的な時間であり、このチャンスを生かしましょうね。ようやく順番がやって来ますからね。昨年の夏から待ちに待った時間が、もう直ぐ訪れるのでしょう。問題は買い増しするタイミングです。通常は出来高が基準になります。値動きが加速し大きく出来高が膨らむ筈なのですが…、ただグリーのような事例もありますからね。あのケースは赤字発表で、一度、買い上げた後に、再び株価は下がり駄目押しを入れましたね。資金さえあれば、絶対に勝てます。でも問題は資金量が続くかどうか…。だから上がってからの参戦がベターかもしれません。でも…心が疼きますね。通常は売りから入って、市場の動揺を誘うのですね。リアルタイムでは、なかなか判断が難しいのです。昨日の後場からの493円前後の攻防は、大口の参入を感じさせるものでしたが…あれは空売り筋が一旦買戻し、再び売る行動なのでしょう。空売り筋も資金がなく、恐くてグリーのように本格的に売れませんよ。今の空売りファンドは、みんなやられ状態です。

当たり前ですね。中央銀行に勝てるファンドなど…存在するわけがありません。でも一時的な演出は可能なのです。やはり魅力ですね。5300万株の買い残は、空売り筋にとっても魅力の筈です。株が上がることは分かっていますが、その前の仕掛けづくりは欠かせません。いつもそうでした。必ず、投げさせられるのです。ほぉ~再びコロプラか…、ITバブルの再現を狙う訳ですね。偽物でも構わない訳です。短期筋にとっては…。何しろ日計りを前提に動いている訳で、上手く仕掛が決まればよし、失敗しても大きな損失に繋がらないとの読みが働いているようです。しかし光通信の下落は売れなかったのです。何日も値段が入りませんでした。やり過ぎは大きな損失に繋がりますからね。こう批判する僕もコロプラの内容を見ている訳ではありません。グリーはデファクト・スタンダードを納める可能性がありましたが、アップルにその権利が奪われるとは、思ってもいませんでした。アップルは携帯会社を切り離したIDやパスワードを要求し、課金の権利を手中にしましたからね。コロプラは単なるゲーム会社ですよ。非常に危険ですね。ガンホーと同じです。でもガンホーはソフトバンクがバックにいて支援がありました。でもコロプラは何もないですね。

しかし買い勢力は、位置情報を活用するサービスが、単なるゲーム会社と違うと言う発想があるのでしょう。カタルが考え程だから、既に実用化されているのかも知れません。調べるには…株価が高くなりすぎました。既に位置情報サービスの成功を半分以上は織り込んだ価格ですからね。カタルも知らないことが、沢山あります。例えば、昨日の人気株にテクマトリクス3762と言う会社が登場していました。楽天が親会社なので嫌いですが、医療のクラウドを手掛けていました。007と同じですね。一見するだけでは、株価の未来は見えません。背景を調べなくてはなりませんからね。しかしこの作業は非常に時間が掛かるのです。皆さんから情報料を貰っている訳じゃないし、無料の奉仕も限度があります。前から述べています。銘柄など一つで充分と…。問題はチャンスを生かす事が出来るかどうか…なのですね。みんな平等にチャンスは訪れます。それをものにできるかどうか…株で儲けた人は、我慢をして、常人にない精神力があるから儲けられるのでしょう。銘柄などは何でも良い訳です。たくさんの投資方法がありますが、しかし、みんな、それを実践できない精神力の弱さが存在するのです。カタルも例外ではありません。

昨日はソフトバンクが下がり、今日はファーストリテイリングが下げています。何れも日経レバレッジの上位組み込み銘柄です。10%もユニクロが占め、5%もソフトバンクが占めているファンドです。しかしトヨタは1%なのですね。歪でしょう。先日、懸念を指摘しておきました。目先筋は、所詮、全体論に敵いません。自分の力量をよく考えて、行動して下さいね。まさかの用心は常に必要なのでしょう。あまり警戒する必要もないですが、いつも余裕を胸に、行動する時期なのでしょう。

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投稿者 kataru : 2014年01月24日 11:03