今日の市況(2014年01月30日)
かたる:過去、カタルの予測が大幅に外れる時は、必ず全体市況が大きく下がる時でした。どんなに努力しても株屋としての生計を立てることが困難になり、幼い子供を育てる為に転職を決意し、ネットの世界へと向かうしかないと決めたのが1997年の暮れだったと思います。山一證券が破たんする時ですね。その年のコジマ電気に行き富士通のパソコンを買ったのが、1代目のパソコンです。それから現在は4台目になりますね。5年程度で替え変えている計算になります。昔のホームページを覚えている人は、今では少なくなったのでしょうが、ワードを使った手作りのホームページだったのです。プログラム知識もなく、試行錯誤の毎日でした。あの時のホームページのタイトルは「株式市場 日本を考える」です。どんなに努力しても、証券マンが食えないのは、どこかが間違っていると…日本の問題点を指摘したカタルの相場日誌でした。あれから16年以上が経過します。
先日の日銀総裁会見や昨日の全国財務局長会議などの報道を見ると、なんとノー天気な…と危機感を覚えるのは私だけの錯覚なのでしょうか? 昨日のWSJには「政府は、円安が日本製品を価格面で競争力あるものにし、最終的には輸出量を増やす方に依然として賭けている。また輸入は、円安で割高になるため、自然に減少し、貿易収支は均衡に戻ると踏んでいる。…円安の期待された恩恵がまだ表れていないのは事実で、一部の民間エコノミストは、日本は工業製品の輸出国であろうと四苦八苦するのをやめるべきだと主張するようになっている。工業製品は賃金の低い国、例えば中国に任せて、サービス部門の発展に集中すべきだというのだ。しかし、そうした主張は政府内では広まっていない。そこでは「物づくり」が称賛すべき日本の伝統だとみなされているからだ」前半の部分と後半の部分の間には、文が省かれています。興味のある人は『アベノミクスは誤算だった?』と言う昨日のWSJのレポートからの引用です。
昨年後半からの相場でカタルが読みを間違った失敗は、方向性の問題なのでしょう。故に先日、「失敗の反省」を述べたのですが、日本を危機から救うのは、公共事業投資でもなければ、円安による輸出企業の回帰という昔の成長モデルではない筈ですね。その事をWSJは指摘しているのです。昔は加工貿易による「ものづくり」で、成長を果たしてきました。しかしカタルは信用創造機能を盤石にして、スマート・コミュニティーの促進を訴えています。その為に「ケネディクス」(4321)と「007」(3858)を選択していますが、どうも政策の選択の筋が違う可能性がるのです。だからアベノミクスではなくアベマゲドンのリスクを、最近は述べています。わざわざVIX指数などを引き合いに出したのも…市場と言うのは、必ず現実社会に反応するのですね。冒頭の株式市場を通じて、日本のあり方を考えて欲しいと願いホームページを綴ってきたのです。だから一時は官僚批判ばかりでした。
三菱UFJ株が、1株あたりの純資産価格をクリアできない現実は、デフレの脱却が困難であると市場は、見ているのでしょう。円安誘導による物価高なんか…異次元緩和の副作用でしかない。本来の正しい姿は、円が買われ力強く経済成長をする事ですね。それを日経新聞は、トヨタ6年ぶりの最高益と飾っていますね。でもトヨタの世界販売台数は伸びたのに、国内生産は減ったそうですね。Jカーブ効果の時間切れですね。007の株価が1万円に2万円になる社会構造が正しいのでしょう。スマート家電を申請したら、経産省は一時却下する社会構造だったのです。ようやく認められつつありますが、制約があるようです。自然エネルギー法案で、エネルギー政策が変わるのかと思えば…妥協の産物で、電力会社が買い取りを拒否し、更に買い取り価格は引き下げられる。なんと中途半端な政策なのでしょう。呆れる構図です。何れ、ルビコン川の意味を理解するガラガラポン・リスクを、市場は一気に織り込むかもしれません。
だってダボス会議でドリル発言をした安倍首相の評価かも、一般教書演説をした行動の年にしようと発言したオバマも…市場から否定されています。市場に渦巻くのは、利上げしても通貨安が止まらない「フラジャル6」(インド、インドネシア、ブラジル、トルコ、南アフリカにアルゼンチン)への怯えです。FRBが、こうした懸念を無視した怯えが、市場で消化されています。でも米国株の割高感が修正され、バブル懸念が生まれていたので、丁度いい、スピード調整なのかもしれません。ただやはり来たか…と言う印象ですね。この調整波動は、最も長いケースで4月上旬まで、基本的には消費税の引き上げによる過剰な懸念は、打ち消されると考えています。問題はダボスで発言したドリル発言で、スマート・コミュニティーへの推進です。やはりカタルの相場観は、調整を経ても変わりませんね。信用創造のケネディクスとスマート・コミュニティーの007です。007は売り物がないのです。皆さんが投げれば、多少の売り物は出てきますが、基本的に今年は利益の現実化が期待されますね。昨年の展示会で9つのブースを設けた成果が生まれてきます。
ケネディクスは演出でしょうね。彼らは474円だったか…、その辺りで第一弾の買いを入れて様子見をしていたのですね。理由はおそらく信用買い残の問題でしょう。買い切る自信がなかったのでしょう。たかが300億円程度をぶち込むファンドが存在しなかったわけで、誰かがイニシアティブを取れば、今度は一度、不安感と言う洗礼を受けているので、今度の上昇波動は本物になる筈です。ただ資金力があれば、買い下がればいいのですが…まだ市場は、WSJの指摘を消化していませんね。この辺りが気掛かりなのですね。日経新聞が報道されば、一般化されるのですよ。コロプラのように…。営業利益3.1倍だそうですね。これでお終いの筈です。買っている人の中には、ガンホーのケースを期待する人も居るかもしれませんが、二番煎じは通じないのが市場の鉄則です。さらにガンホーには、世界一になるソフトバンクがバックについていますが…コロプラには、何もありません。それともゲーム以外に、位置情報サービスの画期的なものがあるかどうか…カタルが見逃している可能性もありますが…。この株はどうでも良いのですが、基本的に日経報道が隠れた材料を表面化させ一般化させるわけですね。株式投資はババ抜きで標準化されれば、みんなお終いです。主張が対立し強弱感の対立が、値上がりに繋がるのですね。これは常識です。
気掛かりな政策の選択ですが…安倍首相は、批判を承知で靖国参拝をしています。彼の発言を見ると…かなり勉強されていますね。だからイギリスとドイツの事例などで批判も浴びますが、この行動力は、過去の歴代首相の中にありませんでした。カタルは尖閣など中国にくれてやれと言う主張であり、彼の行動には同時に危うさも感じています。だから全面支持ではないですよ。秘密保護法案など…「贅沢は敵だ」と、戦争に突入した清貧思想が今の日本にも存在します。世情を見れば非常に危ういのです。冷凍食品農薬混入事件は他人事ではないのです。明日はわが身を指摘している事件です。そうなのですが早めの調整など…、ここからが面白い場面なのですね。もっと下がれば良い…と、調子をこいていられるかどうか分かりませんが、チャンスは刻々と近づいているようにも感じています。重要なことは、出来高バランスです。無理してコロプラを上げて続けるのか? 面白い場面ですね。
へぇ、この株価水準でも追証による投げは、まだ出てないようですね。もっと下がるのでしょうかね? 通常は、昨日の上げが400円で、今日の下げが470円ですね。このような乱高下は、強弱感の対立を表しているものです。つまりアベノミクスの成功と、失敗のアベマゲドンの気持ちが交錯しているのです。常に下値や上値での乱高下は、一つのポイントなのでしょうが…、時間がどうかな? 年初から逃げに入っており、早めの仕掛けなので、来週あたりが一つのポイントかもしれませんね。まぁ、当たらない予想をしても仕方ありません。
ケネディクスの400円割れはあるかもしれませんが、通常は出来高が膨らみ急落すれば、そこが買い場になるのでしょう。しかしあくまでも619円を抜いてからで、充分に間に合うのだから、慌てることはありません。資金がある人は別ですが…あっという間に株価は下がりますからね。たった1日程度の差が…、あるいは数時間の差が、命の明暗を分けることがよくある世界なのです。買わなくても良いですが、007にも気を配ってくださいね。次は大株主の売りがないので、ファンドの参加は一気にアドウェイズのような相場展開になる可能性が高いのです。だから現物で下値を持っていれば、3000円になっても買う事が出来ます。あの2600円の壁を抜くなら、今度は買い乗せですね。カタルは昨年の村田提携時の成果発表で、買って失敗したのでした。村田の力を信じすぎたせいかもしれませんが、村田は依然、世界一なのです。楽しみですね。僕のワクワク感が皆さんも共有できているのでしょうか? ようやく両者とも、52週線のジレンマから解放されるのですね。長かった時間調整も終盤になりました。
投稿者 kataru : 2014年01月30日 10:21