未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年01月31日)

かたる:この所、外人投資家の売りを個人が肩代わりしています。いつもそうですね。1月に入りNISAの影響か…新たに株式投資を再開しようとしていた個人は多いようです。カタル自身も相談を受けました。でも今年は難しいですね。アベノミクスに対する評価が割れます。金融緩和第一弾からの動きは公共事業投資などと共にカンフル剤に過ぎません。期待されていた円安からの国内生産回帰の動きはアークに示されるように限定的です。その意味でキャノンが国内生産比率を10%引き上げる動きは注目されますね。今日はクラウドで注目していた富士通が高いようです。国内で総合的に力を入れている会社は「富士通」なので、ここから2003年のコマツのような存在になって行く可能性は高いですね。保守的な運用をする人は、注目して置いて下さいね。経団連の会長が製造業の東レから選ばれましたが…サービス分野に力を入れるスマート・コミュニティーへの動きが正しい筈です。遅れているJカーブ効果を説明する必要に、政策は迫られていますが…一般の人には分かり辛いのでしょう。

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日経新聞を読むとフラジャイル(fragile=脆弱)5とか、6とか言われる話が載っています。昨日の夕刊と本日の朝刊では扱いが違っており、記者の恣意的な利用の仕方が垣間見えます。新聞の行間を読むと言う作業は非常に重要ですが、ともすると読み過ぎる帰来がカタルにはあります。例えば、1月25日に日経が一面に書いた、総務省が打ち出した「スマフォ利用の促進」の記事です。一見すると正しい行動のように見えますが…ソフトバンクはスプリントの買収に、現在はITモバイルの買収も視野に入れ交渉を進めています。ひょっとすると、米国からの要請で動いた小沢さんの事件や2006年1月のライブドア事件を連想したのですが…この発想は、私だけの連想なのでしょうか? ソニーがムーディーズから投機的な格付けに下げられましたが、日本ではあまり大きく扱われていません。金融マジックを使っているソフトバンクの借金漬けは、危険とも思われますからね。しかしこの発想も、仕掛かも知れないし…。読み過ぎも、どうかな…と考えますが、市場には様々な選択肢があり、どれが実現するか分かりませんからね。常にアンテナは高く掲げておかねばなりません。

1月の新車の販売台数は、まだ発表されていませんが…ベンツの日本法人は昨年同月比で7割増の販売になっていると発表しました。耐久消費財では10-12月期から、このような動きがあるのでしょう。花王などの業績推移は、消費の一つの基準になるでしょうね。残念ながら把握するまで、まだ時間はかかりますね。昨日のケネディクスの引け間際の買い上がりは、明らかに空売り筋の買い戻しで、再び売るための買戻しですね。きっと…。故に、今日の高寄りは売り場面なのでしょう。その事が日証金残高の推移でも分かります。此処では止まらない様子に見えますが、しぶとく、ここで値固めを出来るかどうか…。その場合は時間推移が必要になります。カタルは5000万株以上の信用買い残から見て、値幅による強制的な整理が行われる可能性と…5分5分かな?と考えています。27日の下げは、明らかに仕掛け筋の空売りでしょう。もう一度、大規模に仕掛けても不思議ではありません。むしろカタルが仕掛け人なら場味を見て売り仕掛けます。

基本的に買うために、先ずは打診売りをするのが、これはヘッジファンドの常套手段ですね。こんな事は小学生レベルの常識です。仕掛け売りがあるという事は、彼らが関心を示しているという事なのですね。しかし政策の選択が違うなら、当然、アベノミクスはアベマゲドンに変化しますから、そのまま沈没です。故にカタルは、なんども619円を抜いてからの参戦で充分と説いています。既に打診で、ある程度は買っているので、様子を見ているわけです。しかしお金があるなら話しは別ですね。既に論理的な価格より割安水準に入り、現状は最低限株価の2割安です。昔から3割乱高下に向かえと言う言葉がありますが…もう直ぐですね。

007も新たな参加者待ちですが…、こちらはケネディクスより幾分強いですね。村田効果が発揮される可能性が高いと思っています。一見すると、関係ないグーグルのモトローラのレノボへの売却は、面白いですね。あの会社をグーグルは2011年だったか、2012年に125億ドルで買収したのです。それを29億ドルで売却するという事は、1兆円の損失ですね。現在のスマフォの世界シェアはサムソンが1位を占めていますが、日本でトップのアップルは2位なのですが、中国メーカーのファーウェイが、すごい伸び率で現在は3位に位置しており、欧米に進出していないモトローラ買収を決めたレノボは5位なのですね。

今回の買収で世界のシェア争いに躍り出るのは、明らかでしょう。問題は村田と007のWiFiモジュールは、このような激しい競争下にさらされていると言う事実です。村田は価格競争力でも、世界トップ水準なのですね。カタルが、ある日突然、007の暴騰が始まる可能性を示唆しているのは…様々な可能性があるためです。シャープは背水の陣で技術供与を餌に、3位のファーメイと言う中国企業に食らいつき、IGZOの供給を拡大させています。その為に、亀山第2工場の稼働率が上がり4割の増産だそうですね。だから最近、シャープの株価が動意づいている訳です。一見すると、関係ないグーグルのモトローラの売却ですが…親会社が変化すると、仕入れ先も大きく変化します。これは常識です。

まぁ、いろんな可能性が存在するわけですから、相場は面白いのでしょう。でも何度も言うように追証になったら、先ずは投げる事です。多少のユトリはあっても、あっという間に2割程度は下がりますからね。通常は急落による追証は、2週間程度の時間が整理の為に掛かります。現状はベンツの駆け込み需要などのデータを集めている所で、ヘッジファンドはキャッシュを積み上げています。米国は大丈夫ですが…未成約中古住宅販売指数の低下などもあり、FRBの金融政策の影響度を見ている最中です。…とは言えカタルは、今日は少し007を買い増ししてみました。理由は2010年のカタルが007に惚れた切っ掛けの相場が、2月に始まったから…。ただそれだけのアノマリーの為です。深い意味はありません。誰かが玉を拾っているかどうかは…もう少し様子を見なくてはなりません。誰かが拾っているなら、大きく下がらない筈ですね。たとえ全体が大きく下がっても…三菱UFJクラスで、直近の高値から既に1割は下がっています。しかし007は相場がなかったとはいえ、まだ大きく下げていませんね。ケネディクスは年末から2割程度の下げなのでしょう。此処からの急落と出来高の急増があるなら、買い場になります。急落すれば面白いが…演出はあるのかどうか。

通常、お金があると、下げ過程を買いたいものです。そのような動きが昨日の動きですね。間違いではありませんが、自分の資金量の問題になります。だから他人には分かりません。株は倒産しない限り、素質のある株を買い下がれば、みんな儲かります。カタルが失敗とした最近ではグリーも、少し長い目ではマツダもそうだし…企業の持っている素質は、消えるものではありません。だからカタルは何度も、その企業の魅力を、株価が上がる原理を説いていますね。あとは我慢が出来るかどうか…バフェットや大金持ちになった投資家は、みんな尋常ではない心の持ち主なのですね。カタルが何度も言っているのは「投資は自分自身との戦いだ」と述べています。これが出来ない人が多いから、負け組が多いのです。

それにしても、何故、今日の富士通は高いのでしょう。何か理由があるのでしょう。日立に続き、最近カタルは富士通にも、ご執心なのです。それでは、また明日。まだ無理をする段階ではありませんよ。のんびり構えましょうね。

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投稿者 kataru : 2014年01月31日 10:51