今日の市況(2014年02月27日)
かたる:やはりあの程度の日銀の姿勢表明では、カタルが期待している様な展開にならないようですね。遅れるトヨタの表明も期待外れで、リーダーの器ではないのかも知れません。異次元緩和の効果は、ジワジワ広がる程度のものとの認識が、正しい市場認識なのかもしれません。18日から既にかなりの時間が経過しますが、物色されている銘柄は3流企業ばかりで、広がりがありません。「星光PMC」に「クルーズ」が昨日は1、2番コンビです。市場には118銘柄の高値圏の銘柄が存在しますが、物産や日本電産、中外製薬に富士通そうしてルネサスエレクが上位5位ですが、個人の人気を獲得するには至っていません。カタルが注目するクラウドの富士通ぐらいなのですが…今の段階で、更に駆け上がれ!との期待は、空しい響きです。信用創造は日本の復活に欠かせませんが、ケネディクスはファンドの介入は見られるものの…信用買い残を買い切る力の入れ方ではないようですね。あの時と同じです。619円を目指し…何度も500円台後半まで買った時の状況に似ていますね。昨日はステートストリートの買いをみて…ファンドマネージャーも、カタルと同じような間違いを犯したんだな。…と言う印象を抱きました。でもあの大御所の参加は、非常に心強いですね。僕らの判断は正しいと言う認識が広がっているのです。
日経新聞の論調は、市場動向に響きます。中国人民元の書き方には、何か執念を感じますね。この所、シャドーバンキングからの報道ぶりを見ると、意図する裏に何かが存在するのでしょうか。中国は世界一の債権大国で、人民元相場などは、全く問題はない筈です。市場経済化のスピードを何処まで上げるのか…。一番の問題は、固定資本投資の陳腐化ですね。日本も過去に経験しています。(ヤンバダムや諫早湾)掘っては埋める無駄な公共事業投資ですね。これまでは箱を作れば正常に稼働をして、収益が上がっていました。しかし固定資本形成の投資が、金利採算に見合わない効率しかあげられず、投資を厳選しなくてはなりませんが、この考え方が地方政府まで伝わらず、大きい国だから新しい定着に時間が掛かるのでしょう。故に地方政府の社債発行と言う手段が、徐々に広がっているようですが、このモタツキが問題になるのでしょう。でも日本より遙かに優秀なスタッフを抱えていますからね。カタルはあまり心配していません。むしろ日本の方が心配ですね。TPP交渉などの推移をみると、まったく「国家理念」が感じられません。
原発事故からの自然エネルギー政策も、途中でとん挫の様相です。国家の目指す理念が感じられず、暗中模索のイメージしかないですね。これでは外人投資家は、なかなか日本を信じて、株を買う行動も鈍るのでしょう。これまでの日本は、市場から催促され…仕方なしに動いて来ました。安倍さんの求めに応じ、黒田さんが実施した異次元緩和は、まさにサプライズだったのです。その決断にも拘らず、第二の行動意欲が見えないから52週線で日経平均株価は、揉み合いに入ったのでしょう。カンフル効果が切れているのです。もっとも有望と思われるケネディクスも52週線のラインを維持できなかったのですね。Bグレードのオフィスが儲からないようでは、日本の完全復活は遠退きます。
米国も大変ですね。昨日、指摘したJPモルガンの行動は、嫌な空気を感じざる得ませんね。(上のグラフを参照…詳しくは此方)スバルもおそらくピークアウトでしょう。スバルは中国に拠点網はない筈で、マツダより悲惨でしょうね。日経平均株価も、一旦は戻りましたが、再び下値を確認する動きになるようです。今回は空売りをしませんでしたが、下値で買った分を投げました。と言っても僅かな数量なので…儲けも損も僅かですが…。やはりチャートと言うのは、ある意味で正直ですね。
ケネディクスで説明すれば、18日の405円を24日に再び付けましたが抜けませんでした。故に下値も乏しくボックスの相場が最有力でしょう。綺麗な上昇波動には、まだ力不足のようです。 今は、3点底の確認かな?…とも考えています。2月4日の348円が一番、17日の318円が二番底ですね。通常は業績面の考慮から考え、2番底は1番底を下回らない筈ですが…やはり仮需の影響が大きかったのでしょう。予定される3番目の底水準は、2番目より上でしょう。案外、1番より上かも知れませんが、引け値で310円近い水準を付けることも考えられます。しかし、あの時の連日5000万株を超える出来高は伊達ではなく、明らかに何処かのファンドが買い始めたのでしょうが、打診の域なのでしょうね。上を買うほどではなかったようです。この辺りは全体のバランスにもよりますね。仮需の整理も進まず、JVCケンウッドとの違いは明らかですね。通常はJVCケンウッドのような形を経て、新しいスタートを演じるものなのですね。
ソフトバンクの株価推移も注目されますよ。一つの指標株として見ておくといいですね。007は順調に整理が進んでいる様子です。通常、人間の感情は時間には勝てないものです。高値で持っている人も諦めの境地でしょう。僕は諦めてはいませんよ。これだけ人を魅了する器なのです。市場には、このような素質を秘めている銘柄はないと言っても過言ではありません。素質はピカ一なのですね。ただ裏付けが不足しているだけの話しなのです。例えば…カタルが好きな銘柄で、ジャムコと言う航空機のトイレなどを作っている会社が日本にあります。ドイツのメーカーと世界では二つですね。このジャムコですが…非常に忙しかったのですが、なかなか利益が出なかったのです。今回の円安の恩恵を、マツダやアルプスと共に受けた会社です。大阪チタンにもその芽があったのですが…条件が揃いませんでした。炭素繊維に需要を奪われたことも影響したのですが…。007も切っ掛けさえあれば、ジャムコのように躍り出ます。未来を予測し走り出しているから…いろんな要素が複雑に絡み、株価に影響を与えるのでしょう。
僕は日銀姿勢の確認で「よし」と思いましたが、市場は不足だと…主張しているようです。折角のチャンスを潰さないで欲しいものです。2006年は絶妙な展開だったのですが…完全に潰しましたからね。日本はまだ自立できるのですね。個人の金融資産で借金を賄っています。しかし時間切れは近いのですよ。自民党の政治家さんを始め、政策官僚の皆さんは、正しい選択をして欲しいものです。日本は信用創造機能を復活させ、スマートコミュニティーを大きく推進させない限り、完全復活は出来ませんからね。経団連のお偉いさんは、既に内外価格差が解消された現実をよく知ることです。期間工を正社員化してベースアップをすべきです。介護、建設、サービス業など人が足りないのですね。自動車もアジアの成長があるのでそうなります。この辺りの認識が未来の企業価値に大きく影響を与えますね。需給ギャップは解消なのでしょう。1月発表が公示地価であり、7月発表が基準地価なのですね。土地の価格動向を知るうえで、路線価など…様々な言葉があり日本らしいですね。村論理はある意味で良い面もたくさんありますが…甘えの構造も生んでいますね。418円をクリアするのは何時になるのでしょう。楽しみ…に待っていましょうね。
投稿者 kataru : 2014年02月27日 11:35