未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年02月10日)

かたる:先週はNY市場の大幅安を受け…、眉唾回復の日本市場に動揺が広がり、指数を中心とする年末からの回復ムードに水をさされた印象です。昨年後半の動きを、カタルは指数と現物株の新興御三家の活躍と言う不健全な相場と認識していたのです。しかし同時にカタルは、加工産業の業績回復と言う基本的なセオリーを見逃していました。「金融相場から業績相場への移行」に、昨年の5月の下げを見た瞬間に、焦点を移せば良かったのですが…。金融相場銘柄の中途半端な形が2段上げして健全な形に移行するとの…間違った読みが、昨年後半のカタルの失敗に繋がっていたのでしょう。みずほのやくざ融資問題を批判していたのだから…、当然、この下げはある程度は視野にあったのです。しかしカタルの観測は2月の中旬以降で、それも僅かな下落しか…想定してなかった。相場がなかったケネディクスや007にまで影響を与えるとは…あまり考えてなかったのです。でも、やはり仮需は、仮需なのですね。不安が広がれば動揺を誘う訳です。

このようなショック安からの立ち直りは、経験則からして2週間程度は、整理に時間がかかるとカタルは述べています。通常は確認作業が必要になります。もう一度、下値を叩き、そこを割れなければ、先ごろ付けた4日の安値が、当面の新しい基準になるのでしょう。勿論、このまま上昇することもありますが、まだ不安は収まっていませんからね。だから追証懸念のある人は、整理を先行させることです。ケネディクスや007などのカタル銘柄は、何れも天井は非常に高く、途中のふるい落としに負けなければ、最後は大丈夫の筈ですからね。

このような途中の下げで投げざる得ないのは、自分の力量を、充分に自分自身が理解してないという事でしょう。だから無理をする事はないのです。かたるなど…何度も途中で投げていますからね。如何に自分自身を知ってないか…と言うより、自分自信の相場観に溺れているか?と言う表れでしょうね。相場を当てる事より、この自分の力量を推し量るという事が、如何に難しい事か…。証券マン時代は、よく「お客様の懐は分からないから、相手がお金持ちだと思って株を薦めろ」と教えられました。あとはお客様の選択なのだと…。しかし長い間、転勤もなく歩合セールスをしていると、お客様の懐具合も自然に分かりますからね。だんだん無理をしなくなります。最後はお客さんが買い増ししたい…と言うのに、注文を断るほどになります。カタルは気に入らない銘柄の注文は断っていましたね。でも相場観に自信が生まれると、過度にお客様に相場を張らせました。此処が間違いの素でした。

今、難しいと感じているのは、様々な選択肢があるのに、日本は正しい選択より合議制で妥協点を求め、政策を決定するという事実です。その為に、歪がどんどん広がり…江戸時代からの展開では明治維新と言う激動期を経て、今回の平成では、戦後スキームの総決算を強いられました。安い労働力を武器に、僅かな改善の積み上げで、価格競争力を養ってきました。3Dテレビや4Kテレビなどは、代表事例でしょう。しかし大きな時代の変遷では、この改善は、悪戯に時間を浪費しただけでしたね。しかし今も、現状の政策選択は、妥協点の模索です。所謂、裁量決済です。

日本はたいへん難しい国です。裁量概念が働く国なのです。先日、羽田空港の発着枠増加でANAは11枠を獲得したのに、JALは僅かに5枠だったのですね。誰が考えても、これだけ見れば…明らかにANA有利な裁定で、おかしく思いますが…。JALが経営破たんした際に、5200億円強の借金の棒引きと、3500億円の企業再生支援機構からの出資という便宜を図ってもらい再生したと言うハンディが、国土交通省の裁定の中に組み込まれたのでしょう。一見すれば、矛盾する裁定には、このような御上による裁量権が働いています。

現在はNTTに、そのさじ加減が向かっています。本日のセット割引解禁は、その関連記事ですね。先日の携帯料金問題で、回線借り受け業者の費用を半額に下げると言う総務省が発表してから「日本通信」の相場が始まったように…。御上の裁量は、大きな利益移転に繋がります。最近のバイオ株人気も、この背景に端を発しています。日本は基本的に官が主導し国の方針を決めます。しかし…この方策の選択が遅く、後手を踏んでいるのですね。自走式車の実験を、米国では公道でできるのに…安心安全を重視する日本では、公道を使った実験は、一部を除き認められないと言います。証券マン時代、お客様も納得され取引しているのに…何故、その取引は間違っていると…横から、いちゃもんを付けるのか理解できませんでした。事前に書面による確認書が入ってないからと…注文を断る場面が何度もあったのです。口頭で確認を取れば、書類は事後で良い筈だと思いますが、認められないのですね。こんな事は、どの業界も日常茶飯事でしょう。特に個人情報保護法などの運用の仕方が間違っていると思いますね。あれは悪法です。善意の流用なら許されても良いだろうと思うのですが…日本は難しい国ですからね。

基本の戦いは、この辺りにあるのかも知れません。ダボスでの安倍首相の「ドリル発言」は画期的なのですが…、何故か…影が薄くなっています。当面は部分的な物色なのでしょう。現在発表されている業績は、既に昨年5月からの上昇で株価に織り込まれており、1―3月期の好調さもある程度、株価に評価されているのでしょう。問題は見えない4―6月期ですね。この結果が判明するのは夏です。基本構想としては、秋まで横ばい程度の認識で相場は動くと考えています。ただ部分的には5月に向け、買われる銘柄もあるのでしょう。故に昨年後半に相場がなかった銘柄に、期待がかかります。ケネディクスは売られておりマイナス圏になってきましたね。現在は406円までありましたね。007はケネディクスに比較して、少し株価面で戻りが鈍いようにも感じます。現物株故に、下値予想していた1332円を、一時的に下回りました。この点が信用銘柄のケネディクスと流動性の違いですね。

カタル君は、本日の寄り付きで少し買いました。でもあまりお金が無く、もう一度、下に振れた時の対処も必要ですからね。まだ先日の安値が、当面の下値だとの確認はとれていません。もう一度確かめないと…やはり余裕のない投資家は参加できませんね。だからカタルは何度も難しいところは避け、流れが確定してから、買い参加しても良いとも述べています。上手に買う必要はありません。自分は下手なのです。下手だから折角のチャンスが来ても、なかなか行動に移れないのでしょう。そう考え、昔の証券マン時代なら4日の売り気配に向かっていましたが、今は買ってみたいと思っていても、追証計算を優先させるようになっていますね。この程度の下げで止まるなら、問題はありませんが…1月の大幅安は、何故か…やはり気になるのです。それで昨日は過去のデータを検証してみたのですね。今年は一体どうなるのでしょう。

ちょっと慎重すぎるカタル君、果たして狙い通りの展開になるのかな?

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投稿者 kataru : 2014年02月10日 10:40