今日の市況(2014年03月03日)
かたる:ウクライナ情勢から全般安が続いているようですが…今日はポイントの日かも知れませんね。何故、そのように考えるかと言えば、消費税の引き上げに揺れアベノミクスの真価が判断されるからです。そうして、決算上は8月にならないと、この業績数字の裏付けは取れませんが、現実の心理上の壁はこの3月です。もっとも日本株を買いにくい場面が今日だからです。故の本日の株価動向は非常に重要で、個別株も相場を良く観ておかないとなりません。
2月4日に難のない銘柄は底値を付け反発したものと判断しています。何らかの欠陥を抱えた銘柄は、その後の2月17日に、再び4日の安値を割っています。そうしておそらく今日が、3点底の見極め場面のようなイメージをカタルは抱いています。先ほどケネディクスは333円で50万株のやり取りがありました。見せ玉と言うか…短期筋の応酬場面ですね。カタルは日本株浮上の決定要因の一つとして、重要なポイントが土地資産価格の動向だと述べています。大企業を中心にリストラの嵐が吹き荒れましたが…基本は土地金融資本経済の崩壊からの弊害ですね。昔は土地が担保になり有効な資金調達手段でした。何処の銀行に行っても、担保の土地があれば融資が実行されました。今は違いますね。担保の土地など何の役にも立ちません。特に地方経済においてはそうです。世界競争に於いて日本は片肺飛行しているようなものです。
土曜日に米国株の動向からみて過度の悲観論が訂正されるのではないかと推測しています。まだトヨタの賃上げ表面はありませんが18日に日銀のスタンスは確認されました。実に1年以上でしょうか…木内さん発言から揺れた市場が18日の態度表明で修正されましたね。未だに市場は疑心暗鬼だから…相場は揺れていますが、やはりあの表明は不足とは言え、一定の効果があったものと思われます。あとはトヨタですが…あまり期待していませんが、日本の横並び意識はそれなりに外国人投資家の評価を得ることでしょう。ただサプライズではないので緩やかな上昇と思われます。今しがたケネディクスに90万株の見せ玉が340円で出ましたね。ハハハ…ここが相場の面白いところです。案の定、原稿を書いている最中に333円から切り上がり先ほど342円まであり、落ちたのでこの関門に見せ玉を入れました。このような玉を買う勢力がいれば自然に場の空気は変化して行きます。
さて調整過程の代表事例としてカタル銘柄のJVCケンウッドが一般的な形だと先日述べました。通常は仮需が重い銘柄は必ず整理を強要されます。ケネディクスや007は代表事例ですね。007は順調に仮需の整理に向かっているようですが…何故か、ケネディクスは株価が下げても、なかなか仮需が減りません。どうしてなのでしょうね。不思議です。今再び板には340円に100万、341円にも100万の売り物が並び現在値は336円です。時間は9時35分ですね。やはり僕だけでなく、今日がポイントと多くのディーラマンが判断しているのでしょう。これは注意喚起だからディーラーは参戦できないのかな?…という事はセミプロの個人ですね。
場の実況中継を交えて解説していますが…相場にはいくつかのポイントがあります。皆さんの多くは業績が良ければ株価上がると単純に思っているかも知れませんが、演出がなければ相場になりません。ケネディクスはいろんな点でピカ一の素質を秘めています。007もそうですね。このピカ一の素質と言うのはなかなか備わってないのです。しかも条件が色々あり、必ずピカ一の素質があるからと言って相場になる訳じゃありません。様々な条件が整わないと駄目なのですね。しかもこの条件は時代の変化でコロコロと変化しますね。日銀の木内発言やウクライナへの軍事侵攻など…世の中の変数はどんどん変わっています。その度に相場観を修正しなくてはなりません。単純に業績が良いから株が上がるか?と言えばそうではないのです。だから株は難しく奥が深いのですね。
カタルが東京に出てきておそらく初めて…今回は様々な条件が整っています。大震災は自然の原理ですが、このおかげで僕らは様々な事を学んでいます。菅直人は原発の後処理で間違いだらけの選択をしました。でもあの選択があったために困難が増えたから、逆に国民の感情が引き締まったのでしょう。異次元緩和はそんな結果生まれた政策なのでしょう。JVCケンウッドのように通常は整理をしていると株価が下がり、今度は株価は上がっているのに仮需の信用買い残は減っていますね。通常はこのような現象で一つの変化ポイントを迎えます。相場になるとは言っていませんよ。一つの条件が整ったと述べているのです。この辺りの感覚はプロでなくては分からないでしょう。調整は仕方ないのです。
市場が現実と相場の歪みを正している現象ですからね。時間軸が変化しているのですね。ケネディクスのケースでは2012年11月かな? アベノミクスにより資産価格の劣化が止まると…期待感が膨らみ倒産の危機が去り、逆に期待感が膨らみ1万円から8万円に変化しましたね。今の株価では100円から800円にそうして500円で時間を待ちましたが…時間軸がずれてしまったので…仮需が重い為に株価が下げました。今はこの時間軸を見極めている段階で、何処がその妥当株価になるのか揺れ動いている訳です。おそらく300円台は鉄壁でしょう。カタルの経験則では300円、500円、800円、12000円など…株価は、何故かその水準で多くの株価が留まります。俗にいう壁と言うやつですね。
ただ現実のチャートを見ると…まだ3点底は確認できておらず、逆に下降波動は続いているように見えます。それは4日の安値を17日破って、下値を下げているからですね。もし今日の 329円が当面の安値になり、先日の2回付けた405円を上に抜くなら…このラインが下値と今度は判断されますね。このように人間の気持ちはコロコロと変わっていきます。だからカタルは先日の405円とここが下値のラインになると仮定すると下値ボックスの高値である418円を抜けてから相場に参加すれば良いと述べています。昨日の日経新聞の国際不動産見本市を官民共同で東京開催を働きかけた…と報道されていますね。これは力強い記事ですね。強烈な援軍です。いいですか…不動産価格などどうでも作れるのですよ。仮に土地資産の価格が上がれば…それだけ冒険を出来る人が増え、経済が活性化されます。兆円単位の財政出動のようなものですね。乗数効果は大きいのです。再び332円で65万株ほどの見せ玉が出ていますね。時間は9時58分です。出来高は膨らみ2397万株ですね。どうなるのでしょう。今までの安値329円を下回るかどうか…相場の質を試しているとも言えます。プロはこのような売りを用いて相場の堅さを確認します。おそらく株価位置を見極める作業と考えています。
さて実況中継を交えたレポートはそろそろ終わりにします。007もそうですが基本的に仮需の動向は重要です。ここ数日の値動きは非常に重要なポイントです。どんな形になるかカタルも分かりません。週末に書いたレポートのようにこの時期に目先の新しいスター株が選出されます。日本通信は問題ないと思われます。ミクシィは増資の払い込みが済んでからでしょうが…、コロプラの説明会資料に、如何にTVCMが重要な役割を果たすか述べられていましたね。通常、設備投資は工場などの固定資産として残ります。しかしゲーム業界は投資と言ってもテレビCMなのですね。面白いですね。多くは儲かっているからCMを流しますがミクシィは逆に儲かってないのに…CMを流すわけです。この行動をどう判断するか? もう一つのポイントはグリーやDENA、そうしてミクシィは既得会員が居り、ある程度は伸びるのですね。「モンスターストライク」の伸び率を本物と判断するかどうか…と言う問題もあります。この辺りは意見が割れますね。
皆さんは日本株の配当利回りの事を忘れていませんか? GPIFの動向は非常に注目されています。今日の日経トップはノルウェーの話しでした。新営業年度を控え…今の時期に来期の資金配分が決定されます。つまりわが国の年金資産動向も非常に重要なカギを握っている訳です。今日の日経新聞はその事を伝えているのですね。新聞の裏を感じて欲しいのです。物産などの商社株は高値圏なのですね。伊藤忠もそうですね。そのような事実を勘案するとおそらく相場は既に前を向いているようにも感じています。果たしてどうでしょう。
投稿者 kataru : 2014年03月03日 10:18