未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年03月04日)

かたる:昨日は相場の実況中継を交えレポートを書きました。毎日、相場の動きを観ながらレポートを書いている訳ですが…昨日は「ポイント」だったのですね。俗にいう変化日と言う分岐点なのかもしれません。今の市場はFRBの金融緩和縮小により、新興国からの資金の引上げにより経済成長率が鈍ると言うものです。この考え方はある意味で正しいけれど…同時に間違っています。FRBの信用補完は民間企業が傷ついたので、その民間金融の不足分を補ったのですね。代表事例はGSの株価を見れば分かります。金融危機前の株価を回復しJPモルガンもそうですね。しかしシティーをはじめとする2流は株価が戻っていません。その様子をこの休みに調べたのでグラフとして提示して置きます。

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何故、カタルがGSE(フレディーマックやファニーメイ)の動向を採り上げて時々伝えているかと言えば…このGSEの動向が日本の「りそな」の存在なのです。日本の大和銀行は不幸にも不良債権の処理の最中拾い手のない銀行の受け皿にもなっていましたが、何故、1989年に発生したバブルの後処理をまだ完了できないのでしょう。おかしいですね。理由は明らかです。資産価格の劣化ですね。カタルが問題にしている不動産価格や株価の著しい棄損が原因の一つでしょう。本日の日経新聞の5面に生保6社の団体年金利回りの改善の話が載っています。デフレ環境とインフレ環境の違いですね。今まではこの逆でその損失を埋める為に大手企業はリストラを強要された一面もあります。ビクターとシャープは株式の持ち合いをしていました。両者とも多額の株式評価損を計上しましたね。

土地資産も同じですね。株式の時価総額は土地に比べれば僅かです。昨日の東証一部時価総額は428兆円ですね。しかし土地はこの失われた時代で1300兆円も飛ばしたのです。毎年、52兆円ものお金を失い続けたのですね。GDPの10%以上ですよ。如何に馬鹿な政策を実行して来たか分かりますね。不良債権があるとか…採算利回りに合わないとか…世界から見て日本の地価は高いとか…いずれも失われた時代において解消したのに…金融庁はダヴィンチを上場廃止に追い込んだのです。一時的な地価の下落のために…もともと地価など一部の取引が公示価格などになっているのです。価格は在ってないようなものです。論理的に借金が返せる利回りで投資された地価なのに減損会計を強要したのです。これが失われた時代が長引いている実態の一つです。その為にお金が動かない流動性の罠に陥ったのですね。不理屈な規制を強要するから、恐くて投資も出来なかったのです。企業の内部留保、現預金残は異常に膨らみました。

あれれ…冒頭の話しからそれましたね。FRBの話しでした。つまりGSEの政府の投資が回収されたという事はGSEを民営化すべきですね。民主党がどういう判断をするか分かりませんが、共和党なら間違いなく小さな政府を求め民営化します。市場に委ねるわけですね。政府の役割は終えたのです。日本は一時的に生まれた組織が未来永劫続きます。肥大化するので効率が落ちるのですね。その為に既得権益が発生し農協組織のような役割を終えて機能しない団体がいつまでも居るわけです。おかしいね。栄えない農業を支持する団体など…邪魔ものです。政策の選択でいくらでも日本は正しい成長が出来るでしょうが…間もなく時間切れになります。

月曜日の16面の日経新聞に初の家計貯蓄率マイナスに…の記事が載っています。わが国の政府部門の借金は家計の1600兆円に支えられています。その家計の預金は団塊の世代の退職を迎え減り続けますから…早急に正常化へ舵を切らねばなりませんね。流石の官僚も馬鹿ではないでしょうから…政策転換は仕方なしに起ります。先日、知り合いのキャリア官僚が本省を離れる時に都内の高級マンションを…と言っても1億前後ですが…を買いました。都内では既に優良物件で5%を超えるものはないと思いますが、地方ならゴロゴロしているでしょう。ようやく先行組が地方にも投資を始めたところでしょう。おそらく10%程度をみているのでしょう。ケネディクスは私募ファンドを得意にしています。都内の物件と地方の物件を合わせて抱き合わせ販売し、フィーを稼ぐのでしょう。来年、国際不動産見本市が開かれる意義は非常に大きいですね。ドイツ銀行のレポートなど読んでいる人は少ないのです。カナダが世界で割高なのですが…規制がないのですね。参入しやすいからです。世界にはたくさんのお金が眠っています。だからその投資資金を日本で受け入れスマートコミュニティーを世界に先駆けて完成させればいいのです。少子高齢化はロボットやITSを使った効率化社会などの促進で競争に勝てるでしょう。日本物流網はもっと進化する筈です。アマゾンを利用されている方はお分かり頂けるでしょう。即日配達の時代なのです。

先ほどのFRBの話ですね。要するに民間金融が育ってきたので、政府の保護は必要なくなるのですね。確かにFRBは金融緩和の縮小をしますが…民間企業がリスクを取れるようになっているのです。米国債の金利は上がる筈ですね。日本は未だに日銀頼み…。この原因は金融庁と日銀が喧嘩をしているからですね。正当な…論理的な貸付なら許されるはずですね。目先、赤字が続いても…です。赤字だから引き当てをしろと言う論理は何処かおかしいのです。投資の世界でもそうですよ。例えば007の赤字やJ・TECの赤字など…。どうして素人は脅えるのか分かりませんね。ベンチャー企業にはよくある現象ですね。だからハイリスクなのです。でもその代り予想通りに行けばハイリターンです。まぁ、予想通りに行かないことは良くあります。カタルなど何度も騙されていますからね。

でも論理的な裏付けがあれば…株価が下がっても怖くはありません。むしろチャンスに見えてくるのです。だからカタル君は現役時代、買い続けました。今でもそうですが…今日も買いを入れたが指値が厳しかったね。333円じゃ…買えなかった様です。今の所は…。まぁ、所詮ムードで売り買いする付和雷同組は多く株価などあってないようなものですが…。昨日は一つのポイントだから板状況などを含め解説したわけです。みんな政策次第なのですよ。日本通信は総務省が応援する企業ですね。ピカ一銘柄には程遠いのですが…ソコソコ人気になるでしょう。政策絡みの応援は効くはずですね。

最後にJVCケンウッドのチャートと信用買い残の推移を見てもらいましょうか…。逆相関になっていますね。こうなると「しめたもの」なのですが…現状は未だに期待感が強く買い残はなかなか減りませんね。トホホ…どんな形になるやら。

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投稿者 kataru : 2014年03月04日 10:09