今日の市況(2014年03月06日)
かたる:日産自動車のゴーンは満額回答を打ち出し、流石、一流領域の経営者なのでしょう。もともとゴーンは早くからグローバル展開をしています。日産自働車は1998年の10月に290円を付けており、内外価格差の是正と構造改革に苦しんでしました。とうとう日本では買い手は見当たらず…格下のルノーに買収されます。その時に送り込まれてきたのがゴーンですね。ゴーンは構造改革に手を付けリストラを強要し、海外移転を進め、グローバル化では、日本で一番の自動車会社でしょう。昨日だったか…日経新聞にロシア関連企業の株価が下げていると…日産自動車も入っていましたが、むしろカタルの印象では三菱自動車が、一番打撃を受けるとの印象を抱いています。如何にも恣意的なリストだな…と思い読んでいました。日産は先進的にグローバル展開を図っている会社です。
しかしこの所、ホンダは影を薄めていますね。昔は米国市場と言えばホンダが一番でしたが…今回はスバルでしたね。さらに中国進出は日本で一番だったのに…今では日産の後塵に拝しています。マツダに伸びる素地が中国展開で出てきましたが…ホンダの経営者は、最近、影が薄いですね。今日は自動車株の解説ではなく、日産の満額回答の話です。流石、ゴーンと述べたのは…彼はいち早くタイに生産基地を移転し逆輸入を開始しています。このような積み重ねがあり、貿易赤字になっているのです。何も原発停止だけではありませんね。その為に大切な部品工場が海外展開し、自動車の主要部品の輸入が増える有様です。2009年から2010年の動きですね。この時期にカタルは、日本と海外の内外価格差が解消されたと考えています。プラザ合意の1985年と同じように、2010年は10月に日銀の包括的金融政策の開始もあり、日本にとって注目すべき分岐点なのでしょう。
話しが逸れそうだね。此処を少し解説したかったのですが…又にしましょう。本当はトヨタが満額回答をする…と考えていました。何しろピンクのクラウンだから…、でも名古屋人気質の方が勝ったのかな? 基本的に日本は既に労働力不足でブラック企業問題など…まだ存在しますが、変化を開始したとみています。カタルがよく引き合いに出す介護に、建設は既に人材不足、さらにスタバを見ても分かるように、サービスも人手不足の状況ですね。まだ非常に弱いので…多くの人は変化を実感できないのでしょう。1985年と同じように、2010年は歴史的な分岐点だと考えています。つまり目先判断が優れている経営者は、今回は満額回答するのですね。トヨタの従業員は、日産の後塵に拝する今日の日経新聞を見て、どう思うでしょう。日産は長年、労働者に負担を強いていたので…当然と言えば、当然なのですが…この時期に満額回答は、外人の評価を変えますね。トヨタではなく日産か…。おそらくアベマゲドンリスクに脅えた外人も、投資姿勢が変化します。
カタルは今回の見所を、早くから日銀の追加緩和と春闘にあると述べています。加えてTPPにも期待しましたが、此方は駄目でしたね。この事は分かり辛いけれど、非常に重要なのですね。よく勉強されている方は、カタルが何を述べているか…ご理解いただけると思います。名目と実質GDPは弱いですが正常化され、希望が生まれる現象なのですね。本来は名目が、実質を上回るのですね。この現象が続くと信用創造が加速され、不動産価格は上昇を続けます。52週線を維持できなかったケネディクスは、日本の分岐点を示す象徴的な会社です。多くの読者は非常に短絡的ですね。株価の値動きだけで判断し、自分の考えが振り回されます。カタルは背景に流れている時代を解説しています。全てのデータが裏付けられて動いている訳ですね。この所、3日間連続陽線のケネディクスですが、今日はどうでしょう。
昨日の369円の攻防は、非常に面白かったですね。おそらく新規の参加者だと思いますが、どの程度の技量か…。昨日は1回あたりの注文数が多かったですね。6578株でした。昨年3月13日よりデータを付けているのですが、これまでの平均は3797株なのです。この意味は明らかに、新規筋の参加を指摘しています。でもカタル君はサマーラリーを期待し、500円割れから二度目の参加をしている訳ですが…、結果は散々です。昨年5月の調整から金融相場の銘柄より、業績相場の銘柄が優先されましたからね。
1300兆円の逆襲で、金子さんの無念を晴らす怨念相場です。数々の間違った政策選択を繰り返してきたから、現在の日本の「ていたらく」はあります。カタルはザインエレクに燃えた時期がありました。でも結果は、NECの条件闘争でしたね。そうです。エルピーダの条件闘争を、成田のように永遠と繰り返したのです。台湾の半導体ファンドリーのTSMCの設立の時に、世界は変化していたのです。JAの萬歳さんを引き合いに出しますが…多くの日本人は、官僚の折衷案政策に慣れ親しみ、未だに自立できないのですね。ゴーンと豊田さんの違いを見るようです。
カタルのレポートに流れている文中の意図を、みなさんは汲んでくださいね。光通信などの成功事例…、最近では富士通に、日本通信は今日も高いですね。間もなく注目されるミクシィも17日以降…いや値決めは11日ですね。それからスタートするかもしれません。僕には3匹目のドジョウは…考え辛いのですが、何しろ辣腕の新興勢力が参加しているようですからね。兎に角、ソコソコの銘柄は、あまり興味がないのです。やはり10倍以上に育つ可能性がないとハイリスクを犯す気持ちにもなりません。だから株価が下がってもピカ一評価のケネディクスと007に魅了され続けるわけです。株価が下げても企業の方向性が正しければ…、時代にその方向性があっていれば…いつまでもカタル銘柄で、最近、二度目の推奨を開始したJ・TECのように…カタルは株価の上下に関係なく追い求めるでしょう。
でもね。今は非常に難しいのです。日銀の追加緩和は明らかに力不足だし…春闘もトヨタなど一流は、日本的な妥協点を探っている印象です。本当はトヨタの満額回答声明を期待していました。日産では力不足ですからね。そうして日立と続けば…外人は日本を再評価し、ファンドは再び、続々と参加した筈です。どれも及第点止まりの印象だから…ね。決まっている消費税引き上げの影響を、未だに心配するのでしょう。難しいから、今年は相場が、後半であり8月以降だろうと述べています。場合によれば、さらに遅れ11月もあり得ますね。でも此処が一つのチャンスかもしれません。この後の進展で、一度、高値近くまで戻す事が出来るかも…とも考えているから、また懲りずに、買っている訳です。
星光PMCにクルーズ、マイクロニクスなどでは、前回のエナリス、アドウェイズ、コロプラの新興御三家の二の舞です。日本通信は政策支援がありますが…所詮はソコソコ銘柄なのですね。天井が高いピカ一銘柄を主軸に据えて取り組めば良いと思うのですが…、なかなか市場のコンセンサスが得られませんね。決まっているのです。基本は…ね。007は個別株要因で少し待たされていますが…ケネディクスは何ら問題ありませんね。でも、もしカタルの考えが正しいなら…52週線を大きく割れない筈ですね。それにも拘らず、現実は割れて下げたのです。此処にもカタルの判断ミスがあった可能性があります。それは、まだ含み損失が若干ありましたからね。時間軸が右に少しずれたのは、その影響なのでしょう。しかし今期は一掃され、もう利益が隠せなくなりますね。今までは利益をマイナスに調整していました。今日も後場から人気を独占し…はやく市場から、一番人気のスター株の勲章を受け取って欲しいと願っています。目先筋のコバンザメも、相場のドレシングには必要条件の一つなのですね。さて目先を見る機敏な小手川君たちには、時代観の相場観を会得して欲しいものです。日本からもバフェット級の投資家が誕生して、初めて、日本の市場経済化が進むのでしょう。このレポートが、その礎になれば嬉しい限りです。
皆さんは418円の壁を抜けてからの参戦で…充分に間に合います。何も難しい場面に参加しなくても良いのでしょう。この忠告は前回の619円の時にも述べていました。結局、あの壁を破る勢力は現れず、新規の参加者を募る為に200円もボックスが変化しましたね。天下分け目の関ヶ原の戦いですが…勝ち組に乗るのが鉄則ですからね。でも資金力がある人は、株価が下がればチャンスです。ドル平均法で買い続ければいいのです。ただし大切なことは株価より時間推移ですよ。ドル平均法の応用は何も株価だけではないのですね。大切なのは時間なのですね。何れ解説しましょう。それではまた明日。頑張れ!カタル銘柄。
投稿者 kataru : 2014年03月06日 10:24