今日の市況(2014年03月11日)
かたる:長いデフレ環境に、相場関係者も慣れ親しんで、相場に対するコメントも悲観的な人だけが生き残ったようで…僕のように、買いしかしない人は市場から完全に消えたのが、20年以上に及ぶデフレの「失われた時代」なのでしょう。流石に20年も超えると現場に人が居なくなりますね。昨日は経常収支の赤字幅が膨らみ、赤字が定着する低迷から、どうやったら抜け出せるか? …話題になっていました。カタルが指摘するガラガラポンの時間切れは、近づいている訳です。最後は終戦直後の混乱まで想定しておいた方が無難で、百姓の友達を大切にしておかねばなりません。でも人間は変わりますからね。最後は自分だけが頼りなのです。
中国問題も一部分だけにスポットを当て、シャドーバンキングの恐れを煽っています。確かに上海総合株価指数は低迷し、下降波動です。日本の成長の限界を、中国も直面し始めているのでしょう。日本も掘っては埋める、無駄な公共事業投資が矢面に立ち、ヤンバダムや諫早湾などは象徴的な現象で問題化しています。三ちゃん農業もその現象の表れです。「ものづくり大国」と悪戯にメディアが持ち上げるので、ソフト資産への認識が日本人は疎いですね。だから太平洋戦争で大敗を喫し、無条件降伏に追い込まれたのでしょう。暗号解読の意味も充分に理解してなかったようです。長く覇権大国に君臨する米国はメルケル首相の携帯まで盗聴する徹底ぶりです。米国TVドラマの「NCIS」などを見ると…情報の価値が、よく分かります。ソニーの経営者にこの観点があれば…有機ELなどに、無駄な投資をしたかどうか…。考えてみると、この技術は実験段階では早くに完成していましたが、なかなか量産技術が確立されませんね。かれこれ15年程度は、経過するように感じています。カタルが「トッキ」などに注目していた時ですからね。この会社はキャノンに買収され消えましたが…。ソニーの出井さんも、悔やんでいるでしょう。
さて、その中国ですが、カタルは日経新聞の批評のあり方を、時々、おかしいと書くのは…、実体景気は堅調の様子だからですね。中国自動車工業会の発表で2月の新車販売は、17.8%増です。しかも価格の高いSUV(多目的車)が主流だと言います。軽自動車が主流の日本と大きな違いがあります。でも市場主義のカタル君は、株価が一番の指標です。だからそんなに強く感じている訳じゃないけれど…悪戯に悲観的にもなっていません。わが国も輸入が多いのは、自動車などの部品をタイなどから逆輸入しているからでしょう。スマフォは完全に中国からですね。この違いは何処にあるのか? 土地が下がり続ける国で投資して失敗したら、その工場を誰が買うのでしょう。シャープが良い事例です。電力料金が世界一かな? 非常に高い国で、生産活動が出来ますか? 税金はどうでしょう。このように景気が回復し、消費活動が活発になってくると、貿易赤字が膨らむのはある意味で、内外価格差が完全に消えているからでしょう。長く続いた鎖国制度の二重価格制度は、崩壊したわけです。だからファースト・リテイリングは、海外展開を加速させているのでしょう。ニトリも遅ればせながら…米国に拠点を設けたところですね。
自動車業界が、政府に強く円安修正を迫った2009年頃が、やはり分岐点だったわけです。日銀が…、政府が…間違った政策を繰り返すから、低迷が長く続く訳ですね。原発処理の時に、あれほどカタルは東電を救わねばならないと…1兆から2兆円程度の有限責任を唱えていた理由を、今になれば多くの人が実感するでしょう。本来なら合同製鉄などは人気株になった筈ですね。H製鋼の東京製鉄などの電炉メーカーも、一息つけるはずの環境なのに…。昨日は建設株が賑わっていましたね。この方向性は賛成です。昨日人気のアルチザネットワークスは、何故、上がったのでしょう。基本的にソフトバンクが繋がらない携帯の逆CMを流すという事は、設備投資はピークを過ぎている筈ですね。僕には理解できません。クルーズはゲームです。それならば…本日、値決めかな?ミクシィの方が冒険としては、面白いかもね。ただ利益が上がる前から、公募で得た資金をCMに投じるとは…。どうもカタルの感覚にはないイメージですね。非常に危うく感じます。ガンホーやコロプラに続く3番手だし…カタルには、やはり理解できません。
まぁ、世の中に色んな人間がいて、株価が形成されている訳で、それぞれの思惑、所謂、仮説にうえで成り立っている未来の予想の株価を、どう見るか?…が問題なのですね。なかなかカタルのイメージ通りに、市場は動きません。ケネディクスも昨日は、369円前後は筋の買い値であり、大きく割らないと思っていますが、彼らは333円前後からの参入で、それも打診なのでしょうね。あっさり…と昨日は363円まで入っていますからね。こんな時代のスピード感覚なのでしょう。多くの投資家が、後ずれしていると感じているのでしょう。つまり政策支援が足りないと感じているのでしょう。何しろトヨタの2700円回答だとか、日産は3000円なのに…。下請け叩きをしている手前、名古屋精神が生きているのでしょう。この認識のズレが、やはりカタルの甘さなのでしょう。石橋を叩いても渡らない慎重さが、カタルにはありませんからね。いつも直感で行動するタイプです。今日はJ・TECが高いですね。ジャックの市場規模が問題になります。先日カタルはケネディクス、007に続き、再推奨しています。考えてみると、株価が上がって再推奨しているのは、この3銘柄だけかな? ユニデンなんかも先日人気化した時に、売りとしましたし…。
グリーに続き、失敗したJVCケンウッドは強いですね。そろそろ買値水準ですから、推奨責任は、この辺りで…お役御免かな? 所詮、普通の銘柄ですからね。それにしても誰が買っているのでしょう。通常は、このように信用の整理が進み、改善していくのです。ケネディクスのケースは、稀ですね。どうなるのでしょう。昨日の人気リスト銘柄は、23銘柄です。当然、昨程、解説したアルチザネットも、クルーズも入っています。建設では大豊建設に、熊谷組などがリストアップされています。ケネディクスも18番目に登場していますね。日本マイクロに、星光PMCなどもリストアップされています。カタルはいつも時代背景から銘柄を選別しているつもりです。日本に何が必要か?この観点から銘柄を選別するわけですね。
あとはテクニカルの問題だけですね。人気が過熱し仮需が多くなれば…、当然、調整局面を迎えます。この調整局面が、どのような形で進行し改善されていくか…。グリーやJVCケンウッドを通じて、これまでに解説してきました。およそ8割から9割程度が人気化した場面が「売り場」になります。しかし中には、カタルが意外に感じたアドウェイズのようなケースも生まれますね。お見事でした。仕掛け人の力量が、問題視されますね。所詮、業績が良いから株価が上がり、人気株になる訳じゃないのですね。業績が株価に見合わなくても…騰がる株は、たくさんあります。仕掛け人の力量が問われますね。
007のような株は「魔性の女」と言うイメージですね。株価が上がると買いたくなるのです。不思議な魅力を秘めていますね。この手の資質に魅せられるから…失敗をするのでしょうが…、こればかりは、性格の問題です。1月から下げ続けていた調整局面は、2月4日に終わっていますね。ソフトバンクを見れば、そう感じます。秋まで相場らしい相場がなく、ダラダラ相場が推移するのか? それとも成長戦略が評価され、アベノミクスの再評価となるのか? 現状はアベマゲドンの評価が増している様な印象を抱きますね。外人から評価され、投資が加速されなければ…日本の希望溢れる時代は来ません。でも既に時間経過は充分で、必要条件は揃っているのです。あとは、切っ掛けだけの筈です。赤字の007やJ・TEC、更にナノキャリアなど…が、市場から評価され続ける市場が、希望溢れる日本の形なのでしょう。GDPは下方修正されましたが、名目が実質を上回り続けるなら、希望の灯はあるのですね。不満ですが、トヨタもベースアップを実施し、本来はベースアップできない内容のNECが、2000円も上げるのです。時代変化を感じてくださいね。ケネディクスは2連続安で迎える今日は、反発できるかな? 果たして、どうでしょう。
投稿者 kataru : 2014年03月11日 10:17