今日の市況(2014年03月12日)
かたる:相場は1月から下落を続け、消費増税リスクに脅えて来たけれど…その最終コーナーに来た感じがします。最も遅いシナリオは4―6月期の数字を見て、落ち込みから回復が確認される7-9月期の決算数字なので、数字面では11月に結果が分かります。もっとも遅いゴールは此処ですね。一方、最も早いスタートは3月の中旬から下旬の予測心理の後退による下落場面でしょう。つまり今が、最も早い転換点になります。年初から織り込み始めているアベマゲドンの評価は、この3月から11月の何処かで評価されますね。
本日は内閣府から、大企業はどう考えているかと言う企業景気予測調査と言う資料が発表されています。それによると…4―6月期はマイナス9.8で、7-9月期は8.3のプラスになると大企業は、考えている訳です。中小企業は遅れ4―6月期はマイナス17.9で、7-9月期もマイナス3.6と影響が続くと見ている様子がこの資料から窺えます。株価は昨年後半からアベマゲドンとの造語が誕生するように、アベノミクスの失敗に怯えていましたが、指数から昨年後半はムードを作り、その反動もあり、52週線が維持できるかどうか…の瀬戸際まで追い込まれていますが、日銀の黒田さんはなかなか動きませんね。その結果もあり、本日は安くなっています。でも明確にETFやリートの買い入れ額も示し、緩和姿勢の維持を強調しています。
世界でもっとも元気なのはアジア圏です。日本がその恩恵を受ける立場にあります。故に日立などが、その恩恵を受けている訳です。重工もそうですね。この所、日本企業はようやく海外に視点を向け生産投資拡大させています。インドネシアは人口も多く期待され、トヨタ系はその恩恵を受けました。一方、世界最大の消費国の米国は金融危機から立ち上がり、流動性の罠から抜け出そうとしています。しかし一度、壊れたシステムの再構築なので、金融危機の影響はダメージが大きいのですね。日銀が2006年に失敗した同じ過ちをFRBが犯さねばいいのですが…。今年、その技量が試されています。
カタルの基本構想は時代観です。
この時代観は非常に大きなサイクルのもので…目先の景気循環の話をしている訳ではありません。おそらく5年から10年程度の流れで動き始めているのでしょう。かたる目指す未来社会は、SFマンガの世界です。スタートレックの宇宙時代の創世期と時代観を捉えています。例えば臨床試験を、今は人体を通じて薬剤の検証をしています。しかしこのような実験はスーパーコンピュータを使えば、簡単にできると考えています。病気を引き起こすメカニズムの検証も同じですね。2000年に世界で起こったITバブルはその先触れです。2014年になり、ようやく、あの夢の世界が現実社会に舞い戻りつつあります。スマフォの誕生は、ユビキタス社会の実現を可能にし、人間生活を豊かにし始めました。お金をどう使うか…これから問われる時代が来ますね。
日本の消費税引き上げは、過去の清算の為に使われ、前向きな投資とは違いますね。それにも拘らず、3年も経過するのに、震災の復興を第一に掲げる違和感をカタルは覚えます。NHKを中心とするメディアの姿勢が問われると思っています。人間は後ろを向いて生きるのではなく、前を向いて希望に燃え生きるのです。メディアが後ろ向きを宣伝しているようじゃ…いつまで経っても希望溢れる時代は、遠ざかるばかりのように感じます。復興が進まないのは財産権の問題だとか…。こんな事は超法規的な処理で一時的に加速させ、問題が生じたら事後処理方式にすれば良いと思うのに…。役人には無理ですから政治家の範疇ですね。日本は責任を被るポストに人が居らず、困ったことですね。地方政治が暴走しても良いと思うのです。その意味で橋下市長には、期待していますが…どうかな?
市場は現実社会の予測に基づき動いています。だから、その予測の方向性は非常に重要です。どの地点を基準に捉えるか? 歴史観が要求される問題ですね。信長が天下布武を唱え、全国統一を目指した感覚に似ているのでしょう。カタルは常に前向きに相場を捉えてきましたが、その度に政策に裏切られ続けてきました。今回は安全圏の合格点とは言えないけれど…及第点かな?と評価しています。市場は政策支援を求めていますから…何らかの対策が必要ですね。昨年からそうなのです。およそ1割前後の株が高値圏にありますが…多くは沈んだままですね。三菱UFJの株価を見ると、よく分かります。2月4日、2月17日、3月3日と…ケネディクス同様に下値模索をしています。アベノミクスが問われている訳です。なかなか目に見える政策支援がない為に、下値のボックスを離れることが出来ませんね。通常は慣性の法則からして…下に未だに向かっていると思われます。つまり1月からの疑念を払拭できていない訳です。まぁ、大きな時代の流れは既に転換しており、僅かなブレと思われますが…。やはりユトリがないと、このような下げは動揺しますからね。カタルはやはりケネディクスが日本復活の「指標銘柄」と考えていますね。信用創造なくして日本経済の立ち上がりは、あり得ないと思っています。
マネーストックが伸びないのも、投資活動に火が付かないのも…、皆、この信用基盤の問題ですね。しかし現実の調整期間は20年以上に及び、江戸時代から明治の変革期を間もなく超えますね。いくらなんでも…新しい胎動が起こる時間概念でしょう。証券マンなのに株を薦められない、銀行マンなのに融資が実行できないと…現場に人が居ないという事は、新しい時代が始まっているという事なのでしょう。1985年のプラザ合意からパラダイムショックが起こり、新しい扉の時代であるスマート・コミュニティーは確実に進展しています。時代を感じて欲しいものです。終戦直後の焼け野原から復興できるのです。人間と言うのは強い動物なのでしょう。ケネディクスはそんな時代の象徴銘柄として相応しい器であり、時代の流れに位置している会社だと考えています。
今日は350円台の株価ですね。基本的に、この辺りが下値になるんじゃないか…と考えていますが…何しろ仮需は、依然、多いですからね。昨日の後場(14時過ぎ)からの10万単位の買いが、今日は見られるのでしょうか? 基本的に「相場は相場に聞け」と言われますからね。それともまた310円台を確かめる相場なのか…。果たしてどんな動きをするのでしょう。難しい場面は避け、418円を抜いてからの参戦で良いのでしょう。リスクを冒すより、多少高くても、安全を取った方が良い環境なのでしょうね。どうせ、どの株を仕掛けても、五十歩百歩の筈です。さて、その候補のひとつ「ミクシィ」は、昨日、公募価格が決まりましたね。6110円と言います。今日は打ち返しがあるので安い筈ですが…早くも狼煙を上げ始めています。博打承知で証券マンは、日銭を稼ぎに動くのかどうか…。このような環境下で強引に、力で買い上がると相場になるのですね。ケネディクスもそうなんだけれど…市場からの支持はなさそうですね。でもカタルは依然007と共に期待をしています。
投稿者 kataru : 2014年03月12日 11:05