今日の市況(2014年03月18日)
かたる:今日のテーマは、やはり人件費の問題でしょうね。本日の日経新聞には気にしていたトヨタの賃上げの攻防が、2面で掲載されています。経済界も人がいないと思うのですね。政治家ばかりを批判できません。だから中国のシャオミ(小米=Xiaomi)のような製造業が日本で誕生しないのでしょう。
厚生労働省の資料によれば、我が国の平均賃金は295.7千円です。30万円を少し欠ける水準が、勤続年数11.9年で平均年齢42歳の平均的な賃金だそうです。男性の平均は326千円、女性は232.6千円だそうですね。エンゲル係数でみると日本は23.5%だそうです。ただ米国は2010年で8.6%、イギリスは2011年13%で、フランスは2011年16.7%なので、日本の水準は格段に高いですね。昨日、日経夕刊に大林組のベースアップが、子会社も含め7500円と報じられていました。この認識が現状の正しい水準評価だろうと思います。30万円の23.5%は70500円で消費税の引き上げは3%なので、2115円の引上げになります。食費だけで…こうですからね。トヨタの賃上げ水準2700円は、世間の要求に応えていない訳ですね。下請け叩きを実行するトヨタに、明日があるのかどうか…。
むかし、トヨタを受けた優秀な学生がトヨタの内定を蹴って、浜松ホトニクスに入社したと言う話を聞いて、トヨタがホトニクスに出資した話をしたことがあります。「トヨタには夢がないが、ホトニクスには夢がある」…と学生が述べたと言います。知る人ぞ知るシャオミは、顧客が直接、改善希望をメーカーに届ける仕組みが存在するとか…。明らかに日本はいろんな面から、負け組に成り下がったイメージです。それにも拘らず、日経新聞は中国叩きを実行していますが、カタルはメディアのこのような不安を煽る報道姿勢が、「失われた時代」の大きな要因の一つだとも考えています。良い面の報道を増やし、みんなで切磋琢磨すべきでしょう。いつも後ろ向きな報道ばかりで、お金を動かなくしているから、三菱UFJのような割安株の水準が誕生するのですね。誰が考えても4桁が正常な評価ですね。しかし現実は571円ですからね。日本の国が正常化するためには、一つ一つ、改善して行かねばなりません。夢を実現させるような市場にしなくては、日本の明日はないように感じます。
昨日、関門と思われていた318円を簡単に割り、313円を付けたケネディクス、外部環境の好転を受け、今日は、一つのポイントですが…。果たして、市場からの支持を受けることが出来るかどうか…。ケネディクスは不思議な銘柄ですね。26週線乖離が31.6%も下落しているのに…売買高が落ちません。昨日、一昨日と信用買い残は増えるばかりです。現在、人気株リストには19銘柄がリストアップされています。クルーズに日本マイクロなど…ですね。通常は仮需で相場が反転する事例は、乏しいのですね。しかし過去に事例があったようにも記憶していますが…記憶力の乏しいカタル君は、銘柄が何だったか…思い出せません。昨日に続き、今日も330円から329円と…寄り付き直後に攻防がありましたね。通常、1割高程度までは、目先筋の売り物が重なります。そこを一気に買えば、心理変化が起き始めるのですが…果たして、どうでしょう。
昨年のサマーラリーからの注目銘柄なので、カタルにとって明らかに失敗でした。最初は619円を抜いてからと…言っておきながら、自分では500円台後半に何度もチャレンジし失敗し、最近は418円と述べています。しかし405円の線も浮上していますね。まぁ、難しいラインであり、この攻防に参加するより様子見が賢明でしょう。今年前半は兎も角、難しいのです。カタルの損失のほとんどを占めるケネディクスは、思い出深い銘柄になりそうですね。でも本当はダヴィンチだったのですね。金子さんを応援していたのです。しかし金融庁論理にしてやられました。
カタルが金融庁批判をするのは、日本の停滞を増長している主犯格だからです。株を薦めるセールスマンが証券会社から居なくなったのも…。融資を査定する銀行マンが銀行から消えたのも、彼らの間違った政策行動に、起因する部分が大きいのです。バブル期にすべき行動を、デフレの不況期にやっているから、失われた時代が長引くのです。ダヴィンチの金子さんなどは、本来は表彰ものですね。本当は…。だって国民の財産価値を高めた人間ですからね。それを権力で葬り去り…だから「流動性の罠」に陥り、貨幣乗数効果が下がり続けるのです。日銀と喧嘩する行動が政策と言えるかどうか…。大岡裁きの日本村の良さが消えた、裁量権が働かない世界です。彼らの言い分もありますね。彼らは忠実に行動しているだけだと…。だから、やはり政治家の責任なのでしょう。官に決定権はないですからね。大臣が責任を取るから、目をつぶれと言わねばならぬ、世界なのでしょうが…。
日銀、トヨタ、金融庁など本気度が足りませんね。だから大切なこの時期に、日本株は低迷するわけです。しかし技術革新は続き、スマートコミュニティーはドンドン現実化しています。今の勢いではアップルを凌駕する可能性が出てきたシャオミには、たしかシャープがIGZOを提供しているのですね。村田のWiFiモジュールは採用されたのかどうか…。007にも復活の狼煙が、そろそろ欲しいですね。市場に夢がなくては面白味がありません。相撲には遠藤が誕生し、昨日の豪栄道戦では、格の違いを感じさせられましたが…希望が見えるのは、ワクワクして面白さが増えますからね。ソフトバンクは一つの指標株なのです。アリババ報道もあり、確実に切り返しの動きになってきましたね。つまり日経平均株価も52週線を維持し、反転する可能性が高いのでしょう。もう一つの人気株の駄目株のケネディクスは、どんな展開になるやら…。基本的に相撲と同じで、株の相場でも見所が存在します。相場のキーを握る銘柄の動向が、全体市況にも影響を与えるものなのです。
投稿者 kataru : 2014年03月18日 10:42