未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年03月19日)

かたる:なんと…夢を感じられない市場になったことでしょう。通常は夢の大きな会社が赤字でも評価され、市場が株価を支えることで資金が回り、理想が現実化するのです。お金は使われて、初めて効果を発揮するものですが…日本では長い間、デフレ環境でお金を使えば損をする構造になって居た為に「凍て付く日本」と、氷河期に入ってしまったのですね。カタルのお客様で画商の人が、上京した当時、「凍てつく…」との経済雑誌の表題を見て「株は駄目だね。」…と言われたことを想い出しました。あれは1992年頃の話しじゃ…なかったかな? 同じ時期に、和光証券副社長の小川さんから「カタル君、田舎に帰りなさい」と上京したばかりのカタル君を、諭してくれました。あの時は若く、心の中で「この糞親父、俺が食えないなら、証券会社がつぶれるわ」と叫んだものです。実際、その後、三洋、山一など…多くの証券会社が倒産し統合になりました。恐竜が絶滅する氷河期が、長く続いたものです。

驚くことに…、少し不動産が上がると「バブル」の文字が踊ります。中国の不動産もバブルとよく言われます。一体、何年、バブル状態が維持されているのでしょう。その間、中国の経済は成長を続けており、ギャプは解消されて行きます。買えば下がるくり返し、明日に希望が生まれない日本は、ようやく本格的な転換期の入り口に居るように感じますが…なかなか思うような合格点の政策が見えず、市場は52週線の攻防に追い込まれています。しかし江戸時代から明治の体制転換でも、この時間感覚は、移行できた時間価値なのですね。少し土地が上がると、バブルと言う文字が踊るメディアは、言葉を知っているのでしょうか? この地価上昇は、呼び水に過ぎませんね。まだ上昇とは言えませんよ。全国平均では地価の下落がまだ続き、国民が財産価値を失っているアベノミクスは、まだ成果を出していません。正常な成長循環に入ろうとしているのは、7500円を引き上げた大林組のような建設業が、ようやく入り口に来たのでしょう。わが国の成長業界は、建設と介護ですね。ようやく首都圏のサービス業が、その次に続いているイメージです。

ミサイル療法を確立するADCMの特許が米国で成立し、後は臨床成果を待つばかりですが…赤字故に、資金を確保するのは大変でしょう。ナノキャリアの話ですが、アイディアを実現化させるには、時間とお金がかかりますからね。シャオミのような企業が中国で誕生する背景には…悪名高き理財商品のような、博打をする資金の流れがあるから、誕生するわけですよ。日本のような環境下では、失敗も少ないでしょうが…成功はもっと少ないですね。危うく感じても、夢に資金を向ける構造を創らないと…なかなかお金は動きませんね。厭がる馬に水を飲ませようとしても無駄なことです。現預金比率が高い企業の内部留保が動くかどうか…。今は、その分岐点に位置しています。騙されても、騙されてもチャレンジを続ける強い心が、今は必要なのでしょう。

007は、社長のコメントが発表されていましたね。彼の言葉が実際に確認されるかどうか…。残念ながら5月の数字では分からず8月になる筈です。でも会社側が正式に最悪のシナリオを否定したことは、大きな意味がありますね。現状の株価は、夢の部分がはげ落ち、実態評価になったのでしょう。この株価位置は、前回、会社側が自社株買いを実施した株価位置ですね。あの社長コメントは、希望が感じられて良かったですね。個別株要因と全体市況の影響を受け、株価は大きく下落しましたが…カタルはあまり心配しておらず、資金的なユトリが生まれれば、また買い増しするでしょう。

そう言えば、今日は神主さんから、買い増しの問い合わせを受けました。朝早くから、彼は元気だな…。彼は、5月高をイメージしていたようですね。この路線の可能性が確かにあります。でも政策支援は合格点と言うより、及第点のイメージで、今一歩です。おそらく上昇確度が鈍るのでしょう。鋭角的な上昇をイメージせず、緩やかな上昇と言うイメージに変化したように感じています。指標株となっているケネディクスの株価を見て置けば、充分ですね。昨日も大口の買いは続いているようです。ただまだ仮需に押されていることは事実で、株価は下値を切り下げています。348円、318円、329円に、今回は313円ですからね。一方、上値は418円、405円、390円と…綺麗に右肩下がりです。

株価の読みは、目先は需給バランスです。いくら素質がピカ一評価でも、株価は需給バランスで動き、目先はその動向に左右されます。でも多くの投資家は不動産株としてしか見ていませんね。PFIの観点で株価を評価していません。…ですが、カタルにはリート言う評価が、PFIに思えるのです。ケネディクスは外資系ファンドからの投資、所謂、私募債を得意にしていますから、何れカタルの着想が再評価される場面が生まれると…PER100倍の認識に変わるかもしれません。単に不動産の評価ではPER10倍が、日本一の不動産所有と言う認識から、しかもその不動産が変化率の高いSからBグレードになるとPER30倍に…、とPERの評価が更に変化しますね。介護リートに水道リート、社会基盤づくりのPFIは、クラウド環境を活用し効率的な資源配分が実現し、スマートグリッドへ…。しかし、その基盤づくりには、初期投資が欠かせませんが、税金は掛けられず…故に、民間資金からの募集になります。こういう評価が加わると…。PER100倍の評価を納得するようになりますね。成長株としての認識のレッテルが、果たして皆さんに見えるでしょうか?

アイディアとは…このようにして誕生します。そうして眠っていた1600兆円の資金が動き出すのですね。国債に眠っているから、日本の成長率が落ちているのですね。それがリートに向かい、少し稼働率が上がります。更にメザニンのようなリスク商品にお金が流れると、経済が活性化して行きます。金融デリバティブを否定しては駄目ですね。歯車が動くまで、過剰なほど…金融を刺激して、初めて三菱UFJが4ケタを奪回できるのです。三菱UFJが4ケタ評価になれば、今度は正常ラインに政策を転換しなくてはなりません。徐々に引き締め政策に向かわせるのです。過剰な引き締めをすると、2006年のような形になりますね。故にFRBは今年、難しい手綱さばきが要求されている訳です。

昨日も話しましたが…相場には、いくつかのポイントが存在します。ソフトバンクも指標株としても評価を得ていますね。ケネディクスも一般的に認識はされていませんが、デフレ脱却の象徴的な銘柄なのです。資金が円滑に動くかどうか…アベノミクスの評価は、市場で採点される訳です。52週線の攻防と言うのは、カンフル剤が切れているのですね。だから、残念ながらトヨタは2700円だったわけです。大林が7500円、日産が3500円なのに…。一般的な経営者はアベマゲドン評価の政策に過ぎないから…株価は横這いになっており、再び凍てつく世界に逆戻り…。最後は再びガラガラポンの世界に向かう分岐点に位置していますね。

むずかしい場面は避け、大勢が決してから、参加すれば良いのでしょう。弱小投資家は先駆者として雪山をラッセルなどせずに、人の後を歩まねばなりません。ただし金持ちは別ですよ。ドル平均法で買い続ければ良いのです。今は3月19日で決算対策も終え、通常は、新しい流れが始まります。だから神主さんが、朝から電話をくれて買い増しを打診してきたのです。金持ちはいつでもチャンスですよ。貧乏人は…仕方ありませんね。あの1990年の相場でも、3月には底を打ち、4月から5月と一旦は切り返したのです。今年も1月の年初から下げてきましたが…、下げる方だって売り場がなくては、儲かりませんね。いつまでも買い場ばかりでは…買い戻し玉も尽きますからね。上下させることが儲けになるのです。

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投稿者 kataru : 2014年03月19日 10:56