今日の市況(2014年03月20日)
かたる:今日のトップニュースは、やはりユニクロでしょう。まだ正式発表ではなく広報担当者が電話取材に応じた形らしいのですが…。報道によれば16000人のパートなどの契約社員を、正社員にすると言うものです。パートを含む契約社員は3万人ほど居り、半数以上を正社員化すると言うのですね。前回のスタバの800人に加え、世界トップを目指すユニクロは、この時期に王道の勝負を挑むわけです。流石、柳井さんです。彼は時代感覚が優れているのでしょう。2010年にカタルは、日本の内外価格差が解消された転換点だと述べています。理由は日産マーチの生産移転から2010年10月の包括的な金融政策の採用ですね。この意味は非常に重要です。1985年の時、カタルはペイペイの証券マンで、金利変動が株価に与える影響なども、よく知りませんでした。故にプラザ合意の意味を理解できませんでした。ましてベルリンの壁崩壊と言う市場原理のスタートが、どういう意味を持つのか…。まったく理解も出来ませんでしたね。もし…今の知識があったなら、違う人生を歩んでいた事でしょう。
非常に上昇確度が鈍く、明確な転換との認識が、なかなか皆さんに理解されないでしょが…、やはりカタルには、時代の潮流が明らかに転換点を迎えていると感じています。あの時はもっとドラスティックに変化したように感じています。1985年から1989年の4年ですね。今回の2010年10月からの4年は…今年になりますが、分岐点から流れが実際に変わる時間推移は、この感覚なのかもしれません。年初から下がり続ける株価を見て、カタルは1990年を連想していました。あの時も1―3月は、ひどかったのです。そうして4月になると株価は底を打ち上げ始めます。しかしよく調べてみると、あの時とは今回は、形が違いますね。確かに2月も弱く3月も強いとは言えませんが、底値固めをしているように日経平均は見えますね。一昨日かな? カタルはソフトバンクが指標株だと述べ、株価の回復の形を提示しました。おそらく日経平均株価も連動して行くのでしょう。
ITモバイル買収の意味を米国民にプレゼンし、果たして米国民の理解が得られるかどうか…孫さんは、チャレンジしています。一流の恣意的な解釈を展開し、世論を動かせるかどうかの賭けに出ています。真っ向からの王道勝負ですね。ユニクロの柳内さんも、まやかしではなく…真の実力勝負に出る準備をしている訳ですね。正社員化はそういう意味です。困難に立ち向かう為に、邪道の選択はありません。真っ向から正々堂々と勝負を挑むやり方が正しいのでしょう。カタルは、今、ケネディクスに魅了されています。日本の「失われた時代」の原因の一つ、土地資産が1300兆円も下落した為に、日本は未曽有のデフレ環境で構造改革を強いられました。そうして、とうとう歴史的にも稀な「流動性の罠」に陥り、その底なし沼から、なかなか抜け出せません。一度、2003年に立ち上がっているので、地価は少なくとも、早晩、2006年のミニ土地バブルと言われる水準を回復すると考えています。場合によれば日本は真の信用創造に目覚め、日本の文化を融合する形で、世界からの憧れを抱かれる国に、変貌するかもしれません。少子高齢化はスマート・コミニティーで飛躍するのですね。人口がGDPを押し上げ、強い国を創ると言う発想は古く感じます。本当の豊かさとは何か? 物質的なものではなく、文化の地域コミュニティーと呼ばれる村論理の価値観を、共有できる概念でしょう。最近はそう感じるようになっています。
最近のデータからの推測では、およそ2か月程度のタイムラグがあり…、明確な転換点は分かりませんが、間もなく、ケネディクスは転換点を迎える筈ですね。僕が「リートはPFIに変貌する」と言っても、説得力がありません。不動産リートから物流、介護と…。やがて水道リートや電力リートなどでも応用できるでしょう。日経新聞が今日のように介護リートの事を書けば、多くの皆さんはカタルが言うより信じ始めるでしょう。金融デリバティブの力を使い、更に政策支援があれば…ケネディクスは成長株に変貌できますね。ただし経営者に、その意思がなくては駄目ですが…物流リートの私募債を見ると、あのファンドは、確か北欧系の年金基金がお金を投じたのですね。その実例を見習って三井なども参入し、ダイフクの株価が上がってきたのでしょう。背後にあるのはインターネット・ショッピングの成長ですね。スマート・コミュニティーの進展が、新しい時代を作り需要を生んでいます。
予想通り…と言うか、明確には、社長レポートに書いてなかったけれど…、たぶん、007の電力の見える化(ダルキュミア)が、新築マンションに採用され始めている筈です。スマート・グリッドの走りなので…、まだ、どこが主導権を握り成長できるか分かりませんが、何しろ経産省から補助金を獲得したことがあるくらいなので…日本で先端を行っているのでしょう。ユニクロの正社員化の動きは、やがてサービス業全体に広がります。これで建設、介護、サービスの右肩上がりの産業が、横に広がってきましたね。ソフトバンクが指標株だと述べましたが、真の意味では、ケネディクスが日本復活の指標株に見えているのです。カタルには…。
一つは地価動向なのですが…、今期で2006年から2007年にかけ取得した不動産の含み損失が消える筈です。だから今度は、ストレートに利益に響きますね。何しろ利益を減らす材料が消えます。来期の数字の3倍増は確定でしょう。しかしこのスピードは政策次第で加速もするし、減速もします。この辺りの読みが甘かったために、500円の推奨が飛んでしまいました。まだ分かりませんよ。300円を割れるかもしれませんが、もしそのようなチャンスがあれば…思い切って買ってみたいですね。あるいはそのような場面は、ないかもしれません。此処が分岐点になり405円の壁を突破するかもしれません。この辺りは分かりません。でも公示価格が発表され、確実に地価は上昇し始めており、点から面へ向かうのです。20年と言えば、現役世代が交代する充分な時間ですね。下のグラフは東京の商業地の地価推移です。前年比動向にした方が、分かりやすい為に、そう作成しました。
株価は、必ず世相を反映します。時代性の核を捉えることが、株式投資の王道でしょう。だんだん確信に思えるようなデータが上がって来るかどうか…微妙なのですが、一日、一日とデータの質は大きく変化していますからね。相場は相場に聞けと言われる所以なのでしょうが…難しい場面は避け、大勢が決してからの参加で、充分なのでしょう。何しろ僕らは、既に打診買いは済んでいます。ケネディクスの500円台の玉が、宝物になるかどうかは…政策次第とも言えますからね。外部環境の影響もありますが…、そんな事より、日本の経営者が、柳井さんや孫さんのように目覚めることが大切なのでしょうね。トヨタの2700円は、妥協の産物で旧来型の経営です。最後まで残っていたJVCケンウッドもどうにか…形になってきましたね。この環境下ですから…立派なものでしょう。でもカタル君には、ピカ一ラインに見えないのですね。今、見えるのは二つだけで…何れも調整過程から抜け出せていません。J・TECもマズマズなのですが…ピカ一には、やはり程遠いのです。でも下げていますね。この株も10倍程度の変貌は、あるかも知れないのです。おそらく権利落ちの関係で売られているのでしょう。名義を出したくない人は、結構いますからね。3月はやはり特殊なのです。
1月から3月の下落局面も最終コーナーになってきました。もう恐れる時間は過ぎましたね。此処からはチャンスを生かす場面だと認識しています。そのイメージを1990年の相場から感じてください。下のグラフは1989年10月から1990年の日経平均株価の推移を示しています。このような本格的な下落相場でも一旦は反転するのです。今回も間もなく反転を迎えるでしょう。果たして最後は泣くか笑うか…今の選択が肝要なのでしょう。
投稿者 kataru : 2014年03月20日 10:56