今日の市況(2014年03月24日)
かたる:TBSのドラマ「LEADERS」を観ました。トヨタ自動車の創設者、豊田喜一郎を描いた実話をもとにしたドラマでしょう。カタルは信用創造が日本の立て直しに必要だと述べている背景が…あのドラマを見れば、お分かり頂けると思います。しかし残念ながら、現実社会は金融庁のみずほ・やくざ融資問題のように、依然としてバブル期の反省を延長している訳です。今年は難しいと述べる理由は、FRBの軟着陸のかじ取りが非常に難しいのです。この理由はボルガールールの強化で、信用創造機能が失われているからです。日本の歴史を見ると金融問題は根が深く、一度、バブルを発生すると、その後処理の仕方が非常に難しいことが分かります。鐘紡や双日などの経過を見ても分かります。ようやく長谷工も優先株の処理に動くようですが…歪が至る所にあり、その修復にはかなりの時間がかかります。
日本のように信用創造を否定した清貧思想は、どうかと思います。カタルが取り組んで失敗したベンチャリは、借金がなかったのです。その中で新規事業の創設に向かいましたが…資金が切れて上場廃止になりました。有望な事業でも融資が受けられなかったのです。どんな事業も最初は赤字、こんな事は当たり前ですね。007は今、任天堂に見捨てられスマート・コミュニティーの「ユビキタス」と言う分野に経営資源を投じて再建途上です。世界の村田が認めたので、眉唾のソフト技術評価ではないのでしょう。しかし小さいが為に夢は大きいのですが、リスクは高いですね。トヨタの創設期と同じです。トヨタは佐吉さんが作った土台がありました。豊田自動織機ですね。ある意味で社会にユトリがないとお金が動きません。
今の時代、金融庁は希望を与える方針に、政策転換せねばならないのです。融資を実行しない銀行にノルマを与え、融資を増やす信用創造をしないと、日本の社会は円滑に動きませんね。この金融力にIT技術の進化である情報を加味したクラウドの産業が育つと、少子高齢化を打ち破る効率社会が形成されます。好調な米国市場でも、ナスダック市場が新高値を更新してないことを捉え、カタルは必ず、あのITバブル期の高値を更新すると考えています。軍事技術の応用から始まったインターネットの利用から、スマート・コミュニティーの創設は、人類を宇宙に…SFのスタートレックの世界に引き上げるのですね。日本は幸いイワシ民族で、方向性さえ間違わなければ、一気に加速する力があります。長いデフレの失われた時代から、一気に飛躍する入り口に位置しています。スマート・コミュニティー産業の株価を上げて、夢を抱かせなくては…、第二、第三のトヨタは生まれませんね。
赤字でも夢があるなら…割高でも将来性があるなら…それを評価するのが株式市場の筈です。故にカタルはいつも夢を抱き、見えない利益を追い、その実現まで付き合いたいと願っています。市場から正常な評価が得られれば、当然、推奨は止めます。三菱UFJなどは、一体、いつになったら、まともな評価になるのでしょう。金融力を失ったままで産業の成長などあり得ないですね。日本には豊田喜一郎のように、日本の将来を見据えて頑張ってきた人が沢山います。その喜一郎の孫の章男さんが、現在のトヨタの社長ですが…2700円の器でした。これじゃ、消費増税分をトヨタの社員も補えません。可処分所得が減りますね。しかしファーストリテイリングは…足場を固める為に16000人の正社員化をすると言いますが…正式発表をしたのでしょうか?
株って難しいですね。今のように安くなったら買えばいいのですが…自分の力量をどう判断するかが問題なのですね。この判断が一番難しいのです。銘柄を当てるとか…そんな次元の話ではないのです。銘柄など早い話、一銘柄の動きが完璧に分かれば…それだけで充分なのです。カタルが「見えない利益」を念頭に、時代性から銘柄選別をするのは…時代が会社を作るからですね。今も車なのかどうか…。早く自動車産業はロボットに舵を切って欲しいものです。自走式の車の開発は、ある意味でロボット開発です。日本は何故、原発事故の後処理に、これほどの時間がかかるのでしょう。核の燃料棒を新しく作るプールに移し替えれば済む筈です。コマツなどの建設機械メーカーを始め、ホンダのアシモなどもある筈なのに…何故、リモコンで動く核燃料を処理するロボットが作れないのでしょう。呆れる構図ですね。
時代を大きく進める為には、株式市場の夢が必要であり、その見えない利益を評価する市場があって、初めて金融力が発揮されます。どんなにあつい情熱があっても…それを動かすお金が動かなくては何もなりません。故に信用創造は大切で、その中核銘柄として土地資産価値を上げ、リートをPFIに変貌させ、新しい産業の礎を創らねばならないのです。この夢のような発想が現実化すれば…日本は嘗て世界から称賛された時代を再現できるのです。現状のケネディクスは、正常なまともな評価ですね。PER30倍ラインですからね。でも見えない利益では、既にPER10倍台に落ちています。リートのPFI化はカタルの夢で、未だに現実化されていませんが、既に介護のリート化は動き出しています。
銀行がバーゼルやボルガールールなどで機能低下しても…様々な方法がありますね。それが金融デリバティブです。メザニンローンはリスク負担を変え、本来なら5%しか得られない物件でも、10%、15%と変えることが出来るのです。果たして新しい時代を創設する事が出来るかどうか…正念場が続いています。何度も述べますが、未だに市場は調整過程が続き、ドンドン資産劣化が進んでいます。株価は政策次第です。しかし1990年の本格的な調整局面入りでも、4月、5月は1―3月の下落を受け反発しました。だから、間もなく一度は反発を迎えるのでしょう。
本格的な上昇は、年後半にずれ込むかもしれません。こればかりは政策次第でどう動くか分かりませんが、場合によれば今を起点に、本格的な2段上げに向かう可能性もあるのです。しかし現状はトヨタの2700円が、ファーストリテイリングや大林組より、勝っているように感じます。外人が日本はやはり復活すると思わせる政策支援は、やはり欠かせないのでしょう。なんとか頑張って欲しいものです。今日の相場は3連休前の過度の警戒感から解放され戻っていますが、新しい動きに変化するかどうか。未だにカタルには分かりません。一日、一日と変化する市場は、ある日突然、何かが動き出すのでしょう。既に充分な調整期間が経過しています。余裕があるならドル平均法で買い下がれば良いし、少ない資金なら雪山をラッセルする必要はなく、405円を抜いてから参戦すればいいのでしょう。果たして…そのポイントを抜くような相場が始まるかどうか…。この4月は一つのポイントなのでしょう。
投稿者 kataru : 2014年03月24日 10:51