未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年03月25日)

かたる:配当取りの動きは出ずに、金融株中心に持ち合い株の解消作業が、この時期まで継続しているのでしょうか? 通常は終っている筈なのですが…。それともボルガールールに絡む、増資観測が浮上しているのかどうか…。基本認識では、既に、日本はかなり自己資本が充実している筈です。みずほが先日、劣後債を発行していましたが…増資はしないと思っています。しかし何故か、売りが継続しています。昨日の三菱UFJは弱く、今日も続落していますね。明らかにアベマゲドン評価に市場は変わっており、いつになったら新しい動きが感じられるのでしょう。仮に消費税の引き上げのよる「腰折れリスク」が現実になるとしても、現状の認識では9月には回復すると言うものです。故にまだ、かなり間があります。この予測は難しく、仮に腰折れがあっても、株価は一度、戻る筈…。と考えています。投げる人は、その時にポジション整理をするべきかと考えています。

しかし既に異次元緩和まで踏み込み…、ここで方向性が転換するとは、カタルは考えていません。消費税の腰折れも、既にギリギリの生活状態の筈で、比較的豊かなのは、今、年金生活を謳歌している70歳以上の高齢層だろうと考えています。故に消費が大きく落ち込むリスクは少ないですよね。生活するために、既にかなりの無駄は省いている訳です。長い失われた時代のなかで、日本人の生活状態にユトリなど、ない筈です。何しろブラック企業の話題が出ていたのです。ようやく正社員化の流れになったところなのです。ただ株価を見ると、非常に不安ですね。僅かな売り物を吸収できず、株価は下に押している訳です。上げ相場は1日で、大きな外部要因による悪化もないと思いますが…日本株の影響度は、大きいからです。カタルが、みずほのやくざ融資問題を、何度も取り上げ、批判した理由が、今になると分かるかと思います。

あの事例は、日銀と金融庁の喧嘩ですからね。各省庁の縦割り行政の弊害が指摘されていますが、政策は一体化し望まねばなりません。日銀総裁に黒田さんを据えて異次元緩和をしても、金融庁の麻生さんがやくざ融資を過大に叩く構図は、政策の一体性が感じられませんね。だから外人は売り転換に変化し、先物から誘導し、年末高を演出した後に叩きを入れたのでしょう。通常は「節分天井、彼岸底」と言われており、今年は、明らかに異質な展開です。故にカタルは1989年から1990年の相場を連想したのですね。その弱気相場の強烈な第一撃の後でも、一旦は、戻るのが相場です。4月、5月は戻り相場になるのです。通常、夏は弱く、相場があるとすれば消費税引き上げの後で、影響が確定する年末相場なのでしょう。今の状態では二段上げの来年の消費税引き上げは出来ませんからね。演出は、必ずある訳です。だからここからは、そんなに悲観的にならなくても良いと思っています。

どうもカタルには、やはり執着しているのか…どうか分かりませんが、ケネディクスの興味が尽きない訳です。今日も売り仕掛けがありましたが…今の所、下値は先日の安値305円までです。正直に言えば、先週末の動きから300円割れは、覚悟していました。純資産が268円なので…その辺りかな?…とも考えていました。今週、叩けなければ…株価は反転すると考えているのが、第一シナリオですね。一日、一日とデータは変化しており、もっとも関心を持ってデータを追っている次第です。

消費税の引き上げによる腰折れリスクは、「見えない脅え」の恐怖だと思いますね。カタルは消費税の引き上げは、1%ずつの5年の段階的な引き上げを主張していました。故に一度は腰折れリスクを考えたのです。しかし20年以上に及ぶデフレ環境で疲弊している家計に、更に消費を減らすユトリがあるのかどうか…。それより団塊の世代が現役を離れる消費増ですね。さらに企業は賃金の高い団塊の世代の退職で、実質的なリストラ効果を得ることが出来ます。この方が綱引きとしては大きいと判断したのですね。確かにトヨタは2700円でした。しかし大林などを、はじめとする建設業界は、明らかに自律成長パターンに突入しましたね。長かったデフレの失われた時代のトンネルを抜けたのでしょう。株価動向をみると…いろんな面で、その意味が分かるのです。

例えば…メラミン化粧板で国内首位のアイカ工業です。ここにきて復興需要などが寄与しているのでしょうが…明らかに成長期に入っておりアジアへの展開を加速させています。この事例などは代表事例ですが…他にもたくさん建設資材メーカーは、好業績の成長期に移行しています。建設は長いデフレのトンネルを抜けていますね。これに続くのが介護です。カタルは「ツクイ」を参考銘柄に掲げていますが…メッセージでも、何でも構いません。つまり建設、介護に続き、おそらくサービス分野もそうでしょう。ロシアのクリミア侵攻に見られるように…BRICsの景気状態は、かなり悪いのでしょう。ロシアは資源国ですからね。中国の爆食が消え、国民の不満の目を、他所に向ける必要があります。韓国や中国もそうなのでしょう。安倍政権は、この挑発に乗ってはなりませんね。中国はようやく壁に差し掛かりました。

ユニデンなどの動向を見れば分かります。アークも…そうでしたね。中国から撤退し始めてベトナムなどに工場を移転しています。PM2.5問題で、環境投資を余儀なくされ、シャドーバンキング問題から、市場金利の導入に移行せざる得ません。市場原理のバランス感覚が働き始め、中国発の自主ブランドメーカーの奇瑞汽車などの国内自動車会社は、外国資本メーカーとの競争に負け始めています。おそらく今の過度の景気腰折れ懸念は、杞憂に終わると考えています。このケースの場合は、今が安値になり、夏に予想される押しもそれほど深くなく、年末・年始の株高に向かう筈ですね。これが異次元緩和効果のジワジワと冷酒のような…影響でしょう。

その中心銘柄は、利益を減らす含み損が消え、今度はストレートに、利益が計上されるケネディクスのBグレードのオフィスビル値上がり利益の驚くキャピタルゲインが表面化されるはずです。だってダヴィンチを市場から消し去る金融庁の査定行為は、明らかに歴史的に見て、行き過ぎの行為です。だからカタルは、バブル崩壊からの1300兆円の下落を指摘しているのです。必ず、この行き過ぎた反動がある筈ですね。Jトラストは武富士を倒産に追い込んだ、行き過ぎた政策の反動が市場経済に現れたので株価が100倍になったのです。ダヴィンチの金子さんの無念を感じてください。彼の論理は間違ってないですよね。利回りは確保できており、目に見えない架空の値下がりリスクを、現実利益で評価させられ、上場廃止に追い込まれたのです。それも行き過ぎた小泉・竹中政策の弊害で…実施されたのです。このギャップが解消されない筈がない。故にカタルは1300兆円の数字を持ち出しているのです。必ず、市場はギャップを修正する筈です。

残念ながら、カタルの心が動く銘柄は多くはありません。2倍や3倍で多くの人は我慢するのでしょうが…リスクが高くても10倍、20倍を狙うのがカタルの投資方法です。見えない利益を見る為に…どうしても、市場動向に大きく影響を受けます。これは仕方がない現象です。過去のカタルのレポートを読み返せば分かります。失敗するときは、必ず政策ミスです。カタルは証券マンだったので、正しい政策を前提としてシナリオを描き行動していますからね。

東電の原発事故後処理の為に、菅直人の判断ミスが、貿易赤字になり、失われた時代を延長させています。電力は産業の重要な材料費ですからね。0.1%のコスト削減を争っているのに…だからトヨタがオーストラリアの工場閉鎖を事例に掲げ、4000円でも良かったのですが2700円に下げたのですね。スマートコミュニティーを推進させれば、新設する火力発電など必要ありません。要らぬ設備投資は、別の投資が出来ますね。スマートグリッドを導入すれば、捨てている電力を効率的に使える筈です。2割以上の無駄が省ける筈ですよ。だから市場原理を入れるPFIの推進が必要であり、リートなのですね。金利動向をみれば、経済が活性化しているかどうか…判断できます。今日は各国の金利推移をみて考えてください。日銀の月報から資料を持ってきました。メザニンローンを活用する金融デリバティブを利用し、信用創造すれば…金利が上がり正常化に進む筈です。そうすれば、三菱UFJは2000円です。

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投稿者 kataru : 2014年03月25日 10:59