今日の市況(2014年03月28日)
かたる:昨日は久しぶりに、カタルと同じように…豪州のEPAから米国のTPPと6月の成長戦略に繋がるシナリオを感じ、光明がさした投資家は多かったようです。この希望が、株価価値を如何に変えるか? ケネディクスのPER評価で説明しています。基本的に現状の一株利益を10円とすれば…現状の株価評価は300円であり、PERは30倍の評価です。だから潜在成長率を、多少は加味した評価で…妥当な株価だと言えます。しかし決算内容を読めば分かりますが…この10円は過去の含み損失を計上し利益を相殺した利益ですね。ソニーのように、昔、安値で買った簿価の低いビルや土地の含み利益を計上している「見せかけの利益」と質が違います。ソニーは無理をして利益を作っていますが、ケネディクスは含み損失を消して、利益を計上しています。大きな違いですね。故に潜在成長率が加味され、この時期でもPERが30倍に評価されるのです。ところが…経済が低迷し不動産価値が下がると…、PER10倍でも怪しいのですね。含み損を元に査定され、減損会計を強要されたダヴィンチのように消えてなくなることもありえます。
武富士が良い事例でしたね。あの最高裁の今井判事の判決の為に、あの法令解釈は、時効を迎えた罪を、改めて有罪と問われたような内容でした。その為にサラ金業界は消え、みんな大手銀行の傘下に入ったのです。法令が変わってから、それ以後の適用なら分かります。ところが今井判事の判決は、合法だった過去の行動の罪を、問われたのです。昔は許されていたのに…過去に遡って適用されました。その為に武富士は消えました。業界ではトップクラスの引当金を積んでいたのですが…誰も助けなかったのです。村論理が働く訳です。もともと武富士は大蔵から睨まれていました。あの小説は…なんだったかな? おそらく実話でしょう。大蔵官僚が天下りに行くと便所掃除をさせられたのです。これがわが社の方針だと…社長に言われ、いい年をした50代~60代のキャリア官僚が新入社員と同じに、便所掃除ですからね。「江戸の仇は長崎で…」が合言葉ですね。だから不理屈でも従わざる得ません。日本村論理は良い面もたくさんあります。しかし悪い面もありますね。その為に長い間、業界との癒着改善に時間がかかった建設業界は、ようやく今、浮上し始めています。カタルは、横河ブリッジ(5911)などは好きな会社ですね。1100円前後のこの会社は、保守的な運用を好む人なら、今は買い場ですよ。前回のツクイと同じ感覚ですね。カタル銘柄ではありませんが、まともな会社です。故に定期預金を上回る程度ですが…。それでも2倍程度は充分に狙えるでしょう。
話しが逸れましたね。通常はこの横河ブリッジのようにPERの評価が12倍程度かな? こんなものなのです。でも、この評価は少し過小評価ですね。潜在的な橋の更新需要は膨大な量で、当面は好業績が約束されています。豊富な在庫は選別受注ができますね。食品も同じ評価ですね。爆発的に利益は伸びない、でも景気の変動で利益は大きく減ったりせずに安定していますね。ゲーム業界の利益と、食品の利益は安定性が違います。だからバフェットが、長くコカコーラを保有している訳です。実は先日、農薬混入で叩かれたマルハ・ニチロなどは、買い場だと考えています。日本の冷凍技術は世界一で、農業の輸出に役立ちますね。アジアへの進出が食品業界全般で進み始めています。日本食ブームで成長産業に変化する素地があるからですね。味の素やニチレイなども当然、注目されます。
今日は株式教室のようですね。ケネディクスが、何故、100円から4ケタの評価なのか?その解説をしています。実は昨日は変化日だった可能性が非常に高いのです。でもこれまでも、何度かカタルは騙されており、あまり余裕がない為に、買いをためらっています。昨日も買おうかと考えたのですが…やはり資金力の問題ですね。相場観では昨日はポイントの一つなのですね。でもこの後のデータがどうなるか…。昨日の状況は満点に近い形です。本当はもう少し長い大幅陽線なら、もっと良かったのです。最高点は343円を取り338円以上で引ける形でしたね。でも昨日もある程度大きく、25日の寄り付き318円を取っての321円の引けは、抜群のチャートの形です。チャートは目先の需給バランスの変化を表しています。先日、カタルは2か月以内に、変化が訪れると述べましたが…転換点は近かったのです。だから今回が、本物の株価上昇波動に入った可能性があります。でも雪山をラッセルするのは、金持ちだけです。貧乏人はコバンザメで、405円を抜いてからで充分でしょう。どうせ最後は4000円で間違いありません。
本日の日経新聞にカタルが書いている「リートはPFIだ」と述べている記事が掲載されています。お気づきになった人が居ましたか?そうです。「病院再編へ持ち株型」のトップ記事です。カタルは述べています。不動産リートから、星野リゾートのような旅館リート、更にイオンのようなションピングリートなど…様々なバージョンが生まれます。間もなく介護リートも上場されるでしょう。地方自治体が発行する水道リートも上場され、個人マネーの1600兆円が効率的に動き出します。1%以下に眠る国債にお金が回る仕組みが失われた時代を作っているのですね。官の運用能力は0.6~0.7%の世界でしか運用できないのです。通常、売上高利益率の粗利は10%を超えます。つまり効率的な設備投資を行い、利益率を上げる為に投資をしなくてはなりませんが、銀行は金融庁の検査が怖くて、野心的な貸し付けが出来ないのですね。カタルが金融庁批判をするのは…先日のTBSドラマ「リーダーズ」のような貸し付けが、現状は出来ない仕組みなのです。しかし今は時代が激しく変化しており、クラウド投資をすれば営業効率が格段に引き上がります。カタルは何度も、信用創造とスマートコミュニティーが、日本を救うと述べていますね。少子高齢化社会で世界競争するために、情報の概念を取り入れた効率的な社会の構築が不可欠なのです。
この潜在的な成長力を見るのが、株式市場の先見性です。「見えない利益」を評価するのですね。カタルが先日、二度目の推奨としてJ・TECを掲げました。160か所の整形外科医に、80か所は研修済みだそうです。数字が記憶違いならごめんね。今年は黒字から急速に利益が伸びる可能性があります。あの日経産業新聞の記者は、何も嘘を書きませんね。おそらく何かの資料が基になり、数百億円の売り上げ予測を掲げてあるのでしょう。医薬品業界は、もともと粗利は滅茶苦茶に高いのですね。早い話、売上全てが利益のようなものです。だから株価が10倍程度になる可能性は高いですね。もしあの記事に信憑性があるならね。再推奨する理由が分かると思います。しかしケネディクスの再推奨も、007の再推奨も現状は失敗しています。
この理由は、黒田さんや安倍さんが、市場の期待に応えた政策を実行してない為に、みずほのやくざ融資などのマイナス面に、負けている訳です。ピンクのトヨタも空振りでした。日経新聞はトヨタのスポンサーに配慮して、好意的な記事を掲げていますが、リーディングカンパニーが、無理をして挑戦するから新しい世界が拓けるのです。ソフトバンクが米国でロビー活動を展開している姿とトヨタを比べてみれば分かりますね。ハッキリ言ってトヨタを売ってソフトバンクを買いですね。株式市場では、そのような評価になっています。トヨタの利益は一株当たり600円で、株価は5736円ですからPER10倍割れです。ところがソフトバンクは一株利益が462円で、株価は7600円ですね。PERは20倍程度ですね。つまり潜在成長率はソフトバンクの方が高い、見えない利益が評価されている訳です。
市場全体に希望が生まれると…赤字の企業も見えない利益を評価し、株価が上昇します。この段階の仕手戦が、一番面白いのですね。この段階で一株利益が急速に膨らむと…株価が跳ね上がります。一株利益10円のケネディクスが、今の段階では、誰も一株利益が100円~200円になるとは考えていませんね。しかし長い時間をかけて、1300兆円も失ってきた日本の地価は、その間、世界の地価は、何倍にも暴騰しています。中国を見て御覧なさい、ベトナムでも何処でも…地価は暴騰しています。お金は世界との比較で動くのですね。Bグレードのオフィスビルを日本で一番保有している企業は、ケネディクスですね。なんと1兆2000億円から今度は1兆4000億円ですね。どんどん膨らみますよ。この時に政策支援があり、カタルが考える「リートはPFI」の概念が一般化するとPERが100倍になるのですね。100円の一株利益でPER100倍の評価すると…ほら、株価は1万円ですね。
こんな仕手戦が見られるのが、希望が溢れる昭和30年代だったのです。金融の力が社会を支える構図が、何となく理解されたでしょうか? この概念に金融デリバティブが加わると、もっと加速しますね。メザニンローンは、魔法のトリックです。国債に眠る個人資金をリートに流し、スマートコミュニティーを構築するのが、日本の正しい成長路線なのでしょう。決して補助金という税金を投入して、投資を促進させる旧来型の選択は間違っていますね。安倍政権の評価は掠れているのは、この辺りのアドバイザーが居ないのでしょう。一昨日、上場したサイバーダインも運営の仕方次第で、宝物に変化するかもしれません。この辺りの感覚は、政策の選択でどうにでも変化するのです。話しは少しそれますが…NECや富士通は歴史的な変化点を迎えていますね。クラウドに経営の舵を大きく切れば、成長株になりえます。あとは経営者次第なのです。パナソニックはおそらくスマート家電を、間もなく売り出すのでしょう。スマートグリッドに欠かせない未来型の家庭の構築です。そうです。ダイキンの「うるさら7」のような遠隔地コントロールの新しい生活感です。007の夢は、非常に大きいですね。1000円を割れているのだから、余裕のある人は拾っておくといいでしょう。必ず、時代が株価を押し上げるのです。
やはりね。日本通信は選択されていますね。今日の日経を見れば分かります。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年03月28日 10:29