今日の市況(2014年04月09日)
かたる:どうも相場は2番底の確認作業をしている印象ですね。銘柄により3月下旬の安値は多少の時間差はあります。三菱UFJは3月25日に519円が底で3月27日の526円を付け反発し4月2日の587円まで戻り、再び底値の確認作業に入っています。ケネディクスは3月27日の289円が基点になっています。少しずれていますね。ただ気になるのはソフトバンクの動向です。指標銘柄ですので、他に与える影響が大きいのです。もともと日本通信が上がると言う事は、ソフトバンクを売らなくてはなりません。基本的な感覚はソフトバンクを空売りして、日本通信の買いと言う組み合わせですね。何しろ総務省が、その指導をしている訳で、政策に逆らった投資は上手く行きません。ただソフトバンクは既に米国株との認識もあり、総務省の影響度は他の大手に比べると薄れますね。だからドコモやKDDIとの組み合わせが相応しいのかも知れません。この3日間の動きは、大量に誰かが玉を外している印象が拭えませんね。故に2月4日の6655円も視野に入るような株価の動きです。
1990年もそうでしたが、波動転換当初の値固めは、それまでの慣性の法則、つまり1―3月の株価の下げの影響を受けるため、二番底を見るのが普通ですね。故に4月より5月なのですね。感覚的には戻り相場に入っているのでしょうが…この揺れ具合は分かりませんね。銘柄によれば非常に弱い銘柄もあります。カタルの見ている銘柄は、そう多くないのですが、ケネディクスなんかは比較的強い方ですね。弱いのはJ・TECです。まだ底入れをせずに下げ続けています。昨年5月の4435円が高値で、一貫して下げており昨日は1363円までありますね。昔から「半値八掛け二割引き」と言いますが、その水準は1419円であり既に割れています。現物銘柄の赤字株なので、どうしても買いが入り辛いのでしょう。最近はランバクシーのM&A失敗で第一三共が叩かれ、昨日は武田製薬の懲罰的な賠償金のニュースが伝わり、医薬品に対する視線は厳しいですからね。でもカタルは推奨しています。ナノキャリアより筋は通っている。しかし…夢はナノキャリアに軍配ですね。相場環境が良いならナノキャリアでしょう。
昨日の日銀総裁の会見をノー天気と見なし、違和感を覚える方も多いでしょう。だから株が安いのですが…僕なんかも今までは、その口でした。黒田さんは消費者物価の上昇が、自分の役目だとは思ってないでしょうが…。何やら、余りに物価目標に拘る姿に、距離を感じる方も多いですからね。スタグフレーション懸念です。円安による物価高は、最後のガラガラポン・リスクを抱きます。
しかし視点を変えると…昨日発表の貿易統計は、ようやく「Jカーブ効果」が出てきたのかも知れません。何しろ、長いデフレ環境で騙され続けてきたので、企業も生産調整のスタンスの見直しに、慎重になっている可能性がありますからね。日産の国内自動車生産は、増加し始めているかもしれません。消費税の引き上げによる生産調整の影響もあり、データを調べても、ハッキリしないのです。日産は市場経済論理で動く会社なので、トヨタは参考になりませんが、日産の動向には注意が払う必要があります。
少し分かり辛いですかね。つまりカタルが考えているのは、ひょっとすると…黒田論理が正しい可能性があるのです。非常に長いデフレ脱却の局面なので、企業の行動が鈍いのですね。本来、円安になると生産調整をします。海外生産の輸入製品を、国内生産に切り替えたりしますね。確か、川重のバイクは国内回帰したんじゃ、なかったかな? この辺りの記憶は東大出ではなく、不鮮明ですね。更に昨日は、第一生命が不動産投資を再開する記事が日経夕刊に出ていましたね。生命保険は大きいので自前の資金で不動産投資をします。地銀のようにリートなどを買いませんね。私募債は応募しますが…。この私募債に強いのがケネディクスです。基本的に不動産の私募債ファンドが得意です。
つまり最近カタルが思っているのは、僕らが考えているより、ずっと上昇確度が鈍く、徐々に変化しているイメージなのですね。当初、異次元緩和からスピード感を持って変化すると期待されていたのです。しかし実際は、長いデフレ環境の失われた時代だったので、変身率が鈍っているのです。その為に、本来は500円を割れる筈がなかったケネディクスは時間調整を強いられて、仕切り直しになったのですね。時間軸が間延びし、上昇確度も鈍っている訳です。賞味期限が延びていると考えればいいのでしょう。でも確実に黒田論理で経済は動いている。期待ほどじゃないですが…。
カタルは常に最善の相場をイメージし動きます。故に先週末のケネディクスの動きを見て月曜日の下げで買ったのですが…352円を割れると考えていませんでした。確実に新規参入筋は存在し強いと考えていたのですね。故に買い増しした分のロスカットを余儀なくされました。しかし今度は289円を割れることはなく、二番底を付け上昇する筈ですね。時間軸の推移もあらゆる面でその可能性は高いのです。強ければ押しは浅い筈です。今日の安値が二番底形成かも知れません。この辺りは神様じゃないから分かりません。でも見ている銘柄で強いものがかなりあるのです。この環境下ですよ。ツクイなどは4桁が定着しそうですね。もう800円台は無理ですね。コイルのスミダを何故、ヨーロッパに関連付けたのかな?これも強いです。簡単に…ここから下げそうにないですね。余程の事がないと無理でしょう。問題は上がるかどうかなのですが…。
日本通信にミクシィじゃ…年末の新興御三家と同じですね。相場の質が悪いのです。そう言えばエナリスは東電とスマートグリッドの展開を進めているようですね。スマフォを活用するのですね。だから007なのですよ。この分野はスマートアグリにも影響を与えます。007の展開力は非常に大きいのですが…何しろ、足元の僅かな利益も生まれないようじゃ…下値しか買えませんからね。まぁ、現状の数字ではせいぜい1800円止まりです。カタルの感覚は2000円が標準値と考えています。理由はこれまでの売買のイメージですね。この銘柄は良くある業績のダブル底のイメージですね。非常に期待しています。余裕があれば4ケタ割れを確り拾っておくといいでしょう。もともと自社株買いを実施した水準です。そうか…エナリスだったですね。その前はミクシィか…。こっちはまだ動きませんからね。公募でCMか…本当に効果があるのでしょうか?
そう言えば、ジャムコ(7408)は航空機の床材シートも受注し始めたのですね。国内製造だけかと思っていましたが、フィリピンにも工場があるんですね。好きな会社ですが…株価も高くなり全く売り買いの対象ではなくなりました。でもカタルの嗜好が分かるので四季報を一度、開いてみておいてくださいね。この業績推移が堪らないのです。現役当時に何度か売り買いをしています。過小資本でも世界に太刀打ちできる会社です。この会社も500円台の頃、よく売り買いをしたものです。2009年頃の話ですが…その後300円台まで落ちて現在の1800円台の株価ですね。問題はこの時間軸なのですね。確実にケネディクスは値嵩株に育つのです。しかし…ものにできるかどうか。
さて思い出に耽っていたらスペースがなくなりました。ゴタクを読む方も大変だものね。今日のポイントは黒田論理が正しいかもしれないと…と言うくだりです。貿易統計にJカーブ効果が出るのかどうか…。自動車生産など国内回帰の行方の考え方ですね。もう一つ、忘れてはならないのが、第一生命の不動産投資です。何故、カタルが当座預金の付利金利撤廃の緩和策を支持しているか?100兆円程度だったと思いますが、資金が眠ったままなのです。だから付利金利を撤廃すれば、一気に第一生命のように不動産投資の動きが加速する可能性があるのですね。リートなど…早い話、マイナス金利でも良いのです。昔、バブル期に生命保険会社が一時払いの養老保険を、顧客をだまし、元本が欠けるリスクを説明しないで販売したのです。上手い話ばかりして…。今の中国のシャドーバンキング問題と同じです。今こそ、そのような行動を取るべきですね。1300兆円の逆襲相場が、やはり何処かで起こるのでしょう。
投稿者 kataru : 2014年04月09日 11:43