今日の市況(2014年04月16日)
かたる:盛りだくさんの内容で…何処から手を付ければいいのでしょう。先ずは米国株の不調からかな? 何しろ、日本株は海外動向に弱く、外人投資家のマインドが日本株にも大きく影響を及ぼします。昔は必ず機関投資家が海外勢の売りを吸収したものですが…株式持ち合いが崩れたように、自己資本比率規制に於いて株式資産は危険資産の認識でリスクウェートが高く、邦銀を中心に金融機関は日本株を大量に売りました。この失われた時代は一貫して日本株を売ってきたと言っても過言ではありません。カタルが現役の頃は銀行の株価管理は非常にきつく、顧客から銀行株の売り注文を貰うと…銀行の株式部に電話をして買い手を探してもらいクロス商いをする時代でした。そんな時代でも興銀は比較的売買が自由でしたね。進歩的だったのです。今のみずほにあたります。みずほは富士銀行と第一勧銀、更に興銀の組み合わせですね。この3頭政治がアダになり、歩調が合わずに競争に遅れているのです。
カタルは米国株の低迷の原因の一つにFRBの銀行管理、自己資本比率規制強化の動きを掲げています。およそ7兆円の資本不足と言われています。まぁ、日経新聞の報道ですから正しいかどうか分かりませんが、あれはいつの夕刊だったか…。イエレン議長は間違いなくこの規制強化に動くのでしょう。基本的に国際的にはバーゼル3が基準になっていますが、米国は独自規制を設ける姿勢ですね。ボルガールールはこの金融規制の代表事例ですね。まだ米国金融は本格的に立ち直っているとは言えません。一方、EUは非常に苦しく、自己資本の増強どころの話ではありません。邦銀は対応済みでしょう。…が、先日、劣後債を新たに発行していましたね。日本は総資産経営で…個別の対応をしません。サントリーのビーム社のケースを参考に、一度、理由を話していますね。基本的にROEの観念が非常に希薄な経営者が多いですね。売り上げ至上主義と言うか…規模の拡大に拘ります。日立が変化したのは中西さんが効率化の考え方を入れたから最近は株価が強いのですね。日立は無駄でも…すべて自前で生産する総資産経営の代表的な企業でした。でも今は変化していますよ。だから収益が伸びています。
米国株の資本規制は基本的に拡大より安全を優先しています。米国は実にバランスが取れています。しかし日本はバブル期に拡大を野放しにして…逆に破たんすると強化し…長いデフレ環境に突入させる無策ぶりです。おそらく歴史的な貴重なデータですね。揃いもそろって無能者の集まりで中国を批判しています。でも中国指導部は優秀ですね。常識的にはあの人口ですからもっと歪が出るのが当然かと思いますが…たいしたものですね。世界一の債権大国ですからね。外貨準備は世界一、その中国を日本と重ねる日経新聞の見方が正しいのかどうか…。まぁ、話が逸れますね。もう一つの原因と考えた「モメンタム株」の動向の代表例は、先日上場された「ツイッター」ですね。その株価の動向をグラフで取り上げました。
基本的に新規上場で…まだ赤字なのかな?非常に割高だと言われています。J・TECや007のようなものです。この下げの原因の一つに、発行済み株式総数の約20%の株式のロックアップ(売却制限)が5月5日に終了するのですね。その為にその売りに怯えているのです。でも需給バランスに怯えますが…基本は業績推移ですね。アマゾンの時にも散々、揉めましたね。割高だとする意見が多かったけれど…基本は高成長で乗り切りました。でも最近はアリババのように利益を出してから上場するケースが増えてきたようです。でも基本は赤字の段階で素質を見抜くことが投資の神髄です。007が割高なのかどうか…は、人により考え方が違いますね。
今日は、その中で最近再推奨した赤字企業のJ・TEC(7774)を少し補足しましょう。先日の日経新聞で広告を出したようですね。カタルが期待しているのは膝関節の軟骨のジャックの上市です。世田谷自然食品のグルコサミンの市場規模は大きく、各社が健康食品を発売しています。大概のおばあちゃんなどのお年寄りは膝が痛いと言いますね。この膝関節の軟骨は基本的に再生しません。摩耗するだけなのです。そこで今回は患者の細胞組織を培養し、軟骨を創って膝関節に定着させる手術をしてこの痛みを解消するのだそうです。厚生労働省の認可に3年を要したと言います。保険適用になるためには効果が実証されないと適用になりません。潜在的な需要は膨大ですが…残念ながら、この手術は特別な知識と経験がないと使用できないようで…現在、約60か所の整形外科医だけが、この研修を受けたそうです。予定数の半分程度らしいですね。つまり他の薬に比べ立ち上がりが遅いのでしょう。しかし2月6日の日経産業新聞を読んで、カタルは再推奨に踏み切りました。
二度目なのですね。最初の推奨は007のように…2012年の秋ではなく、夏だったかな?このジャック(膝関節軟骨)の保険適用からですね。株価は7万円前後だったのでしょう。そこから例の相場で80万近くまで10倍になり、下げてきたので再び366000円の時に取り上げたのですね。理由は日経産業新聞の記事で紹介されていた市場規模の予測です。数百億円となっていました。現在の売り上げは、四季報数字で17億円予想です。…と言うのもジェイスの人工皮膚の方ですが…極度の火傷の適用らしく…使用するタイミングと培養するタイミングで、タイムラグが生まれ…培養途中で患者が死亡したりして非効率なのだそうです。でも膝関節は緊急性を要するものではありませんね。しかしこの研修がネックになり、収益化の時間軸が横ズレしたので、株価が今の相場環境ですから…大きく下げたのですね。しかしこのタイミングで富士フィルムは子会社の権利を手に入れました。3月末にワラントを発行し、この転換価格が38万円です。現在の株価に直すと1900円ですね。現在の株価は昨日時点で1227円です。富士フィルムより安く入手できますね。赤字ですから…。
おそらく新高値は間違いないでしょう。80万だから4000円ですね。この水準は当たり前です。でももし日経新聞の報道通りに売り上げ規模が数百億円に膨らむなら…株価は天文学的に大幅高するでしょう。だって…製品価格は208万とか…本当かいな。…まぁ、だんだん普及すれば薬価改定により下げられるでしょう。しかし価格が安く一般的になれば…市場規模は大きく膨らみますね。その内、町の整形外科医が手術できるように普及するかもしれませんね。故に株価が安い、今、信用じゃだめだよ。現物で100株程度を買っておけばいいのです。007の時も実はカタル君、夢を大風呂敷で語りましたが…何しろ未来かたるだから…現物で100株と言いましたよね。何故、そういうかと言えば、時間認識が皆さんと違うのですね。100株持っておけば、お金が出来たら、また100株買えば良いし…株なんか、のんびりやった方がいいのです。本当はカタル君、驚いています。だって1500円前後が底かな?…と考え、少し買ったのですね。ところがあっという間にまた下げられて…市場環境が分かる次第です。先日、また買いましたね。仕方なしに…ナンピンを強いられました。最近はこんなケースが多いね。トホホ…。
ケネディクスなんか…、いったい何回、挑戦しているのか…。呆れますよ。そこで新たなテクニカル分析の検証を最近している訳です。昨日、紹介したのはその一例です。貧乏人はコバンザメのように…他人の後を追うのですね。自ら雪山をラッセルするなんて…マラソンでも風上に立って単独で走りませんね。自転車もそうです。風に逆らうなんて馬鹿がやることです。僕のように…依然、証券マン根性が抜けませんね。証券マンは相手がお金持ちだから…買った後の下がった方がいいのです。ピッタリ当たるより、買ってから下がって充分に買って嫌と言うほど買って、嫌になってくる頃、株価が上がると手数料が上がりますね。買ってすぐ上がると…お客様は強気になって商売になりません。カタルは現役の頃は手数料マシンと呼ばれていたのです。3億も預かり資産があれば、1000万近く相場が良い時は手数料を挙げられます。高速回転ですね。通常、常識的に33回、売り買いをすれば元本は消えます。でもカタル君はその中で増やしたのです。自分でもすごいな。…と思います。でも最後に読み違いをして…空売りをしていれば…と何度、悔やんだか…。商売を辞めた今も出来ませんね。やはり心情的に空売りと言うのは嫌いですね。困った性格です。
今日はJ・TECのジャックの事を書いたから、長くなりましたね。此処で止めます。マー君は雨で流れたので、少し長くなりました。今日の基本は米国株の動向、そうしてJ・TECの補足です。良いですか…他人の意見を参考にしたら、自分で納得のいくまで調べることです。最近は便利でインターネットで大概の事は調べられます。そうして納得したら、自己責任で株を買うのですよ。日本人はイワシ民族だから…株価が上がらないと買わないし…困った性格ですね。さて今日はダッチワイフじゃないね。グッドワイフのDVDを借りてきて観ようかな…。シリーズ1~見直しています。面白いね。あのドラマ…。
追伸…忘れる所だった。日銀総裁の黒田さんと安倍さんの会談ですが…。何も出なかったと…市場は悲観に暮れていますが、この評価は違いますよ。会談を設けた事に意義があるのです。市場はその実績を評価するものですよ。だから…おそらく今は、買い場の筈ですね。
投稿者 kataru : 2014年04月16日 10:07