今日の市況(2014年04月25日)
かたる:昨日の新聞各紙のフライングは、何処から来たのでしょう。あの観測記事は明らかに関係筋のリークですね。TPP交渉を妥結させようと狙う、日本の政策官僚の実態です。最近、日本の政策官僚も、僕のような意見がネット上に溢れるので…本気度を発揮しているように思います。でも依然として、旧態勢力は強く、世の中が変化したと言う所まで動いていません。まるで相場を観ているようです。しかし株式市場と言うのは…良く実態を表していると思いますね。異次元緩和に沸き、最善策を演出した市場は、昨年5月に、実社会の変化が遅いことに気付くのですね。確かに異次元緩和効果は生まれています。しかし、そのスピードと上昇角度は、市場の期待値を裏切るものです。仕方なしに、市場は52週線の攻防になりました。
期待値が高かったケネディクスは、100円割れのラインから849円まで正常化の株価修正を実現しましたが、勢いは此処まで…。業績の変化率の改善を待つ形になっています。現状の認識は2003年から2006年の…力のあった米国金融が、日本の改革を評価した上昇スピードを下回るものです。この事が判明したのは、昨年末ですね。よってケネディクスは52週ラインを維持できず、株価ラインを下げました。また失われた時代を繰り返す、元に戻るのか?…を、心配する懸念が生まれた株価が300円割れです。現状はPER30倍ラインで、至極まともな正当な評価です。異次元緩和の評価ではありませんが、順当な成長過程の評価ですね。カタルは黒田氏に失望しながらも…異次元緩和を評価し、「1300兆円の逆襲」をテーマにしています。自然の摂理は存在すると言うものです。行き過ぎた振り子は、必ず反復するものです。
しかし市場には希望が感じられなくなりつつあるほど、灯が小さくなりましたね。でもよく観察して下さいね。サラ金株のアイフルの動意も、昨日の人気株リストの多くは、新日本無線のように、26週線乖離はマイナス圏ですが、25日線の乖離はプラス圏の銘柄ばかりです。昨日の相場の検索リストの中で、人気株22銘柄中、11銘柄がこの条件下にあります。この事は大きく下がった株価だけれど…足元の相場は改善している事を示すものです。昨日の人気株ではありませんが、カタルが注目しているケネディクスも、26週線の乖離はマイナス16.5%ですが、25日線乖離は4.4%のプラスです。この事は…最近、買った人は儲かっていますが、多くの人は損をしていることを示していますね。カタルは黒田日銀総裁会見を、ノー天気と評価し批判しました。しかし現実社会は確実に異次元緩和を評価しています。
だからカタルは4月12日の株式教室でグラフを創り、時間軸が右にずれ、更に上昇角度も期待値を下回り、角度が鈍っていると表現したのですね。しかし当初の期待値通りの政策決定はされていませんが、確実に異次元緩和は効いていますね。ソフトバンクがスプリントの買収に乗り出し、孫正義個人で銀座中央通りのティファニービルを買収した現象は象徴的な現象ですよ。サントリーも追随しましたね。事例を掲げるとキリがありません。銀行貸し出しは、緩やかに伸びています。大手町の坪単価6000万円の土地の遊歩道の話題も最近のニュースです。時代を感じてくださいね。1300兆円の逆襲を…。すべて自然の摂理です。江戸時代から文明開化の明治に変わったように…。日本も長い構造改革の転換期なのです。カタルは黒船来航を1985年のプラザ合意と位置づけ、明治政府が落ち着く西南の役を2010年10月の包括的金融政策の採用と位置付けて相場を観ています。実に25年です。ペリ―の来航が1853年で西南の役は1877年です。24年ですね。おそらく体制転換と言う時間の流れは、こんなものなのでしょう。
先日、日経産業新聞を読んでいたら、「へぇ、日本も変わったな。」…と言う事例を感じました。そうです。話題の自走式車の実験を容認する車検なのかな? 昨年9月に、メーカーが申請したら、国土交通省は認可したと言うものです。米国では、早くから公道を走る実験が認められていましたが、日本では安全上、認可されませんでした。それが安倍政権下では通ったのです。既に首都高などで実験が始まっているとか…。もともと技術革新は実験データの蓄積により進化するものですね。迷路のネズミの実験と同じように、実証実験を積み重ね、改善され技術が完成されます。その実験をこれまでは安全を優先し、認可しませんでした。だから日本では進化が生まれず、海外競争に負け続けてきたのです。失われた時代の一片でもあります。しかし25年の歳月は、現場の人間を入れ替えさせています。団塊の世代の退職は、こういう事なのですね。
間違いなく、新しい時代が始まっています。ただTPP交渉に見られるように…メディアは65.8歳の農業就業者年齢を、TPPの論説に加えていませんね。死に行く人間の産業を守って、どうするのでしょう。メディアの論調は馬鹿げています。いくら自民党の集票マシンの農家だと言っても、自民党幹部も頭が狂っていますよ。メディアは農業の実態をもっと視点を変えて報じれば、オランダに負けている現状を、国民はおかしいと気付きますね。やがて世論も変わります。一部の少数派をメディアは取り上げ、一般認識に変化させる報道は、国賊です。失われた時代は、メディアが作っているのですね。視聴率獲得の為に、誇張された映像を採り上げるプロジューサーに、正義はあるのでしょうか? ネットには真実が溢れ、メディアの間違いを指摘する力があります。だから「アラブの春」なのです。チェニジアやシリアの出来事ではなく、日本でも時代は進行しているのですね。
カタルは様々な統計データを紹介し、カタル寄りの主張で、データを紹介していますが、間違いなく時代は変化しています。多くの人は演出された「際」ばかり…に踊らされています。現実は遅々と進まない株価のようなものです。最近では、誰も007も素晴らしさを評価しなくなっています。ユビキタス社会に組立ソフトの成長分野で、これだけ特化している企業が、他にあったら教えてください。時代はスマートコミュニティーの創設なのです。少子高齢化の日本が世界競争に勝つには、時代遅れの政策ではなく、民間活力を利用した政策ですね。カタルは、「キーワードは信用創造とスマートコミュニティー」だと述べています。
さて本質論ばかりでは、面白くないでしょう。今朝の日経新聞を読んで一面にiPS培養費1/10と言う記事を読んで、カタルはJ・TECが朝から買い気配でストップ高かな…と、すぐに連想しましたが…。僅か19円高の始まりでしたね。希望が消えた市場ですね。株価位置も材料も悪くありません。先日付けた1445円を抜き、株価上昇波動の確認作業に、いずれ移るのでしょうが…、相場心を忘れたカナリヤばかりに成り下がった市場を見ると、金融庁の選択は、明らかに行き過ぎていますね。自然の摂理を超えた人為的な国家権力の乱用が溢れています。だから貸金業者が1/20になったのです。
僕らは新しい時代を築くニューフロンティアなのです。時代を感じ、行動しましょうね。それでは、また明日。今日も上原君の出番があるかな…。
投稿者 kataru : 2014年04月25日 10:12