今日の市況(2014年04月28日)
かたる:3月初めに「分岐点で人気株は生まれる」との株式教室の原稿を書きました。此処では、当時、強かったミクシィと日本通信の2銘柄を採り上げ、公募増資の資金でCM広告を打つと言うミクシィの戦略に、疑問を覚えたのを記憶しています。その後、カタルはあまりTVCMをみませんが、順調にストライクモンスターの利用者数は伸びているのでしょう。株価をみると、下がらずに横這いですからね。今、調べたら…原稿を書いていた時は2/17現在で300万でしたが、4/7段階で500万ダウンロードとなっていましたね。この辺りが株価に影響を及ぼしているのでしょう。しかし…カタルはもともとゲームだけで利益をあげる企業の株価に興味はありません。「利益の質」が問われるからです。しかしDENAやグリーをカタル銘柄に取り上げた時は、独占的な利益の搾取が見込まれていました。しかしスマホ時代になり、その独占権はアップルやグーグルなどメーカーに権利が移りましたね。
まぁ、あまり質が良いとは言えませんが、仕掛け筋の力が強いのでしょう。ミクシィは最近再び、人気付いています。金曜日はアイフルが気を吐いていました。もともと異次元緩和前に、株価上昇の準備が出来ており人気化の素地はありました。相場のスタートが他の株に先駆し人気化して、先に調整入りしていたとのサラ金株の印象です。此処に自民党の規制緩和の材料が浮かんできたのですね。最近は日本通信もそうですが、権力の大きさが利益を左右する話が多いですね。今日はKDDIの業績好調が、日経一面を賑わしています。しかし通信料金は誰もが使う、電力や水道などの公共性を帯びたものであり、こうやって増益が常駐化するのはおかしいですね。もともと許認可事業ですから、安定的な利益が見込める代わりに、利益の搾取は許されない業界です。国際水準より安いなら兎も角、我が国の一人あたりの通信料金は、内容の高さを考慮から外せば明らかに高いのです。孫正義さんが、良く主張するNTTの「公社時代の優先的な利益」を責めるなら、先ずは利用者還元すべき利益ですね。M&Aの買収に充てるのは、論法としておかしいですね。僕は彼が好きなので応援していますが…。スマホの一人5700円の定額利用料金は高過ぎます。ソフトバンクに限りませんが…まるでカルテルで、公取が動く事案にも見えます。
さてアイフル出動の意味は…調整が一巡していることを示しているのでしょう。カタルは最近テクニカル分析に力を入れていますが、多くの銘柄でこの動向が見えます。25日線でみると、多くの銘柄がプラス乖離になってきましたね。つまり昨年5月からの異次元緩和による「行き過ぎた期待値」が、現実の流れへの修正が完了したわけです。もともと政策により、株価はいくらでも動きます。わが国の土地資産は、この25年の間、2477兆円から1143兆円と、1300兆円も減らしたのですね。この数字は内閣府の国民経済計算年報からの抜粋ですから、一応、正しい筈です。何もカタルが、故意に作った数字ではなく事実です。政府の責任は「国民の生命と財産を守る」のが基本なのです。しかし自民党政権は失政の積み重ねを続け、55年体制が崩壊したのですね。今では「殿、ご乱心めされるな」揶揄される存在に成り下がった細川さんが、日本新党で政権を握ったのは1993年の話です。僅かバブル崩壊から4年の歳月ですね。
あれから20年以上も経過しているのです。カタルが国民資産である土地の価格が元に戻る「1300兆円の逆襲」をテーマに、信用創造を訴えているのは至極、自然の流れだと思います。日銀の包括的金融政策の採用から、異次元緩和と続く政策は、その事を意味しています。…がしかし、余りに長いデフレ環境で、昔の希望ある世界を知る人が現場に居なくなってしまったのです。その影響も大きいのでしょうね。故に日本丸の方向転換は、非常に緩やかな流れなのですね。さじ加減一つなのです。黒田さんがもう少し早めに政策の選択を加速させれば良いだけなのですが…。ただ彼の主張も事実なのですね。順調に回復しています。非常に緩やかに…時間が流れています。だからケネディクスは、一度勝ち取った陣地から撤収し52週ラインを維持できず、500円の壁から300円に落とされたのですね。これは異次元緩和の評価の違いです。
ただ何度も述べていますが、アイフルより鮮明に、既に需給バランスは転換しています。水面下で既に転換しており、後はアイフルのような自民党の規制緩和などの「切っ掛け」の材料待ちで、相場がスタートしますね。残念ながら、アイフルは悪くはありませんが、利益の伸び率が追い付くかどうか…。ただ残存者利益は大きく、株価は下がらずにまた4桁に向かいのでしょうが…相場のスケールとしては1300兆円の逆襲に、勝るものはありませんね。カタルが、何故、これほどケネディクスに執着するのか…。それは全ての産業の源だから…ですね。土地資産価値の上昇は、信用力の源であり、基準値の確立は経済発展に於いて不可欠なのです。本筋なのですよ。碁の定石の本手と言う手筋なのでしょう。
何でもそうでしょう。剣道に空手、物事には型と言うものがありますね。基本を確り掴んで応用するわけです。外人投資家に空中圏を握られ、日本の市場なのに…おかしいと思いますが、やがてGPIFの運用方針は変化をみせるでしょう。金融庁支配の強い金融機関も然りです。だからこそ、カタルはバーゼル3をはじめとする米国のボルガールールなどの強化は、急ぐべきではないと考えています。FRBのイエレン議長も日本の事例をよく勉強されると良いと思います。折角、立ち上がった2003年からの日本の立ち上がりを叩いたのは、幻の「バブルの亡霊への脅え」なのです。2006年の日銀のマネタリーベースの絞り方を見ると、分かります。既に金融機関は委縮しており、緊張をほぐさねばなりません。ケネディクスの1万円の株価が実現してから、引き締め政策を実行する位の認識が必要だと考えています。視点とする対象を自分の仲間ではなく、末端の動向で判断すべきですね。
しかし不思議ですね。日本には米国のティーパーティーのような団体が存在しないのですね。みんな親方に日の丸に頼る国民なのです。この意識改革も必要ですね。インターネットで予算などを簡単に調べられるので、このような政府を監視する団体も必要ですね。昨日、農林水産省の予算をざっと見ただけで、様々な疑問が浮かびます。一人あたり150万円も支援をする価値があるのでしょうか…。それより自由に売買できない農地などの仕組みがおかしいですね。市街化調整区域などの設定により地価が10倍も変化する仕組みなど…いろんな矛盾が存在します。カタルの考え方の基本は、全てを自由にして規制などなく、小さな政府の存在ですね。振り込め詐欺なども、マネーの電子化を進めればお金を追跡できて、犯罪の大半が消えてなくなりますね。昔ならできなかったけれど、今は簡単に…やろうと思えば出来ますからね。スマートシティー、スマートコミュニティーの創設ですね。小型原子力発電にすれば、東京の地下に原発を持って来れば、効率的ですね。大深度の活用です。準天頂型衛星を4機体制にするだけで…どれだけの新しい産業が生まれるか…。正確な位置情報の活用は、様々なアイディアを生みます。電子マネーと位置情報が組み合わせられれば、犯罪など皆無になります。その様な冒険はすべて信用創造から生まれるのです。
富士フィルムの細胞培養はJ・TECが皮膚や膝関節の軟骨で既に実用化されていますね。膝が痛いと悩む老人は多く、現状は確かに手術にリハビリとお金はかかりますが、やがて一般化し普及するのは目に見えています。丁度、ラジオからテレビに移り、カラーテレビから薄型テレビに変化したように…。時代の流れは決まっていますね。だから赤字の段階で相場はスタートするのです。ケネディクスも赤字だった時期に相場がスタートしました。最初は100円を割れていたのです。でも今年は復配ですね。HEMSの活用を発表したスマートグリッドの実用化は、既に流れは決まっているのです。この過酷な環境下でもスマートメーターの設置は進み、新築マンションには続々と採用が始まっています。有効な電力の活用はスマートコミュニティーの基本でもあります。だから007の株価は保証されています。J・TECも同じですし、ケネディクスもそうですね。
日本の未来を考えていけば、自ずと銘柄の選別は一定の流れが生まれます。あとはその株価波動を的確に捉えるだけの話しなのです。ただ僕らの期待値ほど、黒田異次元緩和は市場から評価されていないと言うジレンマがあることは事実です。だから時間軸のズレと上昇角度の鈍化を思い知らされているのです。何度も言いますが、既に25日線乖離がプラス変化し、26週線乖離のマイナス幅が縮小していますから、時間の問題なのです。1990年の本格的に弱気相場でも、年初から下げた株価波動は4月に止まり5月に上昇しています。カタルの今のシナリオは、それを前提に動いています。でも秋が本格的な上昇だとも考えています。何しろ時間軸のズレと上昇角度の鈍化は、黒田さんの自信によるものですからね。この自信が確認されるのは、まだまだ先なのでしょう。だって三菱地所が評価損失を計上したばかりなのですね。まだ一流が回復途上なのです。だから3流が大きく上昇するには、多少のタイムラグは存在しますね。この辺りが面白いところでテクニカル分析の対象になるのですね。
投稿者 kataru : 2014年04月28日 10:53