今日の市況(2014年05月09日)
かたる:日本通信の決算が発表され、好業績が確認されましたが…これは当たり前の事です。カタルは500円目標としていました。理由は過去の事例でPER100倍辺りが限界点だからです。最近はPER200倍と言う天文学的な数字を打ち上げる銘柄も、たまにあります。理由は売り上げの伸びですね。基本的に素人は利益を重視します。しかしプロは売り上げをみますね。最終利益などは調整が出来ますが、売り上げは基本的に出来ません。M&Aは別ですよ。ソフトバンクのようなケースですね。最近はガンホーの子会社化など…多く、見せかけの利益です。
この辺りは、日立とパナソニックの違いをみると明らかです。日立は日立建機や日立化成を子会社として連結に加えていますが、パナソニックは子会社を本体に組み入れましたね。本来はパナソニックの方が王道だと思うのです。この辺りの経営手法の違いは結論を得ていません。話しは変わりますが、同じように不振のテレビ部門を抱え、リストラからの立ち上がりの違いで、ソニーとパナソニックは、よく比較されます。話題になりやすいからですね。しかしパナソニックには好調な松電工、住宅部門があります。しかしソニーにはありませんね。まぁ、ソニーには金融部門がありますが…。それぞれに特徴があります。
このPERの高評価は、おそらく時代の変革がもたらしているのでしょう。昔は日本だけの売り上げで、今日のようにグローバル化していませんでした。だから国際戦略がある、なしで株価の未来像が変化しますね。こう考えると…最近のコンビニ株は、ビックデータの活用で売り上げを伸ばしています。あれはローソンかな…先日、チラッとテレビを見ていたら、ロールケーキと言うスイーツの開発により、女性の来店客が大きく増えたと報道されていました。何れは、時代帯別で商品の陳列棚が変わる時代になるかもしれません。ビッグデータの活用は、大リーグを見ていると良く分かりますね。打者により極端な守備シフトを組みます。3塁側はガラ空きで、ショートが守り、サードが2塁ベース寄りに守備を変え、打者により移動するのです。つまり1、2塁間に、3人が守るのですね。
所詮、株式投資は過去のデータの活用ですね。何故、カタルが時代背景に拘り、銘柄を選別するかと言えば、時代が利益を創ると言っても、過言ではありません。富士フイルムは良い事例の一つです。感光材に銀塩を使った写真フィルムは時代の流れで消え、企業の存続が危ぶまれましたが…今では複写機からヘルス用品まで幅広く手掛け収益を確保しています。もし写真のフィルムに拘り続けていたら、今では会社は消えていたでしょう。再推奨したJ・TECは、富士フイルムの子会社です。富山化学を買収したり、医療分野に力を注いでいます。再生医療は時代の流れです。臓器移植が日本では、なかなか進みません。倫理観の問題でしょうかね。もしSTAP細胞やIPS細胞の活用が進んだら…。なんと素晴らしい事でしょう。J・TECは、既に皮膚やひざ軟骨の自己再生を実用化させています。誰でもが利用できるコストで実用化が臨まれますね。此処がカギなのですね。
先日、カタルが掲げたフイルムからの技術移転の話ですが…。世の中に実用化を阻む実例はたくさんあります。ソニーの凋落の原因は、出井さんが有機ELの実用化に注力し、薄型テレビの市場投入を躊躇ったからですね。あの時から、ソニーの凋落は始まりました。今では政府機関の顧問のように大きな顔をしていますが、ソニーを駄目にしたのは、出井さんの時代です。この有機ELは、未だに実用化が進んでいません。カタルが和光証券時代の話ですから、どんなに技術開発が出来ても、実用化のレベルの水準が如何に高いか? 有機ELは良く分かる実例でしょう。他にも沢山ありますよ。超電導線の開発は実験では可能ですが、実用化のコストが高くなり、実用化を阻んでいます。だから送電ロスは20%程度なのかな? この数字は良く分かりませんが、無駄がありますね。
J・TECが再生医療の本命株の一角を担っている理由が分かると思います。素人の皆さんは経験が乏しいから、この手の株に高評価を与えませんね。もし夢だけならナノキャリアに軍配が上がりそうなものです。しかし収益化と夢を兼ね備える会社は、そうありません。多くの皆さんは目先の株価に心を奪われ、株価が下がると諦めます。しかし株は腐りませんね。生鮮食品と違います。むしろ株価が下がると商品価値が上がるのです。昔、J・TECを買うために、4000円も必要でしたが、今では1300円ですね。007もそうです。カタルは4ケタ割れが安いと考えています。ブツブツがよくお客様にセールスをしていました。株価が下がることが、どんな好材料より、大きな材料なのだと…。流石、一流域のセールスマンの言葉です。株価が下がることが、最大の好材料なのですね。
昨日、アットマークテクノ社との提携を発表した007ですが、この話は目立ちませんが良い材料ですね。アットマーク社はARM社製品を多く扱い、組立ソフトの世界では、名の知れた有望な会社ですね。此処の製品はNASAからフランスの電力会社、スェーデンの海軍まで広く社会インフラに採用されています。この辺りの影の力が007にある為に、きっと、カタルを魅了し続けているのでしょう。お金があれば…買い占めたいほどです。J・TECだって…親会社の権利価格より、安く買えるのです。どう考えても安いですね。通常、こういうチャンスは余りありません。
本当に、今の市場には、相場心が分かる人間が、市場に参加しているのでしょうか? 不思議ですね。三菱UFJの株価が、いつまでも500円台でウロウロしているのです。そう言えば、三菱商事が自社株買いを発表しましたね。商社の株価は非常に安く放置されています。ただ三菱商事は、シンガポールに部分的とはいえ、本社機能を移しました。おそらく税金の関係でしょう。アマゾンにしてもアップルにしても、何れ、国際ルールが決められるでしょう。おかしな仕組みですからね。ルクセンブルグが高いGDPを誇るのは、税制を優遇する仕組みがあるのも影響しているのでしょう。国境を超える税制の違いは、早めに世界統一すべき課題です。
明日はJ・TECの推奨理由でも書きましょうか…。日本通信は売り上げの伸びは18.4%です。しかし最終利益は208%の伸びですね。ただ今期の売り上げの伸びは33.5%の予想です。通常は、この3割以上の売り上げの伸びが…成長株の最低のキーワードです。しかしJ・TECは更に上を行き、倍、倍のペースで伸びるのです。おそらく今期は黒字転換でしょう。だから怖いものはありませんね。
本日の23面の日経新聞に、空室率の低下から賃料の底入れ感が広がっていると言う掲載がありますが、このような現象が、ケネディクスの高収益を支えるのですね。更に一面トップの明治安田生命の増配記事ですが…、ようやく我が国、生保業界の氷河期は終わった事を示しています。皆さんも、株で儲かると、カタルのように3000円台の007を買うでしょう。これがリスクを取れるようになると言う行動の好循環です。デフレ社会には見られない現象です。儲かれば、更に儲けようと…行動が大胆になります。つまりリスクをさらに増やせるのです。こうして時代は進むのですね。一面トップの記事は、黒田異次元緩和が効果を上げている現象なのですね。つまり国債に眠っていた僅かの資金が、リスクのある土地や株に流れただけで、好循環の成長が生まれるのです。ようやく機関投資家も動きやすくなってきたのです。黒田異次元緩和から1年以上が経過しますが…、だんだん輪が広がります。時代を共に感じましょうね。また明日。
投稿者 kataru : 2014年05月09日 10:40