今日の市況(2014年05月23日)
かたる:昨年5月23日の日経平均株価の寄り付きは15739円でしたが、なんと大引けは14483円でした。下げの理由は元バーナンキFRB議長の量的緩和縮小発言です。「セル・イン・メイ」の話を何度か出しますが、基本的にヘッジファンドの決算が背景にあったからでしょう。利食いと決算対策を…考えていたところにタイミングよく、バーナンキ発言があり株価は大幅安になります。昨年末に偽物相場で、日経平均株価は高値を更新しました。これもお化粧の意味合いが強いのでしょう。12月は海外投資家の期末になります。
昨日も、この「セル・イン・メイ」に絡む動きと推察される出来事がありました。サンリオの急落ですね。新聞には物品販売がどうのこうの…と書かれていましたが、実態はたぶん決算対策でしょう。サンリオは、カタルの好きな企業です。オーナーの辻さんは株が大好きで、会社のお金を流用して株の取引をしていました。何しろ、空前のデフレ環境でしたから、当然、辻さんも大損をします。とうとう、会社が傾き…辻さんは株取引を止めると宣言し、業績の立て直しをしました。昔は多かったのです。亡くなられたマクドナルドの藤田さんも、藤田商店名義で株取引を大きく手掛けていました。今では神格化されている松下幸之助さんも、信用取引をして追証の目に遭っています。僕の先輩が日興時代に信用取引の係で追証を貰いに行ったとか…。みんな、経済人は、自ら株取引をする人が多いですね。ABCマートの三木さんも好きですね。
ところが政治家が株取引をやると世間は騒ぎ、官僚が株取引をするとインサイダーと疑います。でも厳格なルールが存在するわけで、もっと自由に売買を認めるのがグローバルですね。村論理の崩壊はルールも変えるのでしょう。今日の日経新聞にもROEの話が報じられていました。「スクランブル」で、川上さんのレポートですね。このような記事を書くことで次第に経営者の考えが変わるのです。メディアは世の中を正しい方向に導かねばなりません。それを…官の情報欲しさから、アドバルーン記事を書くような提灯持ちが増えるから、失われた時代が長く続いたのです。
基本は効率化なのです。1の行動に対し、幾つのリターンがあるか? 1.1なのか、1.5なのか?どちらの行動を選択するかの話ですね。少子高齢化の日本を支えるのは高齢化する労働力と女性の活用が必要と言われています。サイバーダインのロボットスーツには無限の可能性が広がります。建設現場の人材不足を補う可能性がありますね。だいぶ株価は下げましたが…まだ高いですね。でも高株価で資金を援助しないと日本の未来はありません。
昨日はミツカン酢が北米のパスタソース事業を買収すると報道されていました。「ラグー」と「ベルトーリ」の二つのブランドの売り上げは6億ドルを超えるそうですが、21億5千万ドルで買収するのだそうです。実に売り上げの3.5倍以上で買うのですね。売上高利益率が10%と見積もっても、PER35倍ですね。先日のサントリーのビーム社買収にも驚きましたが…。やはりカタルには理解できません。このお金を融資する銀行も何を考えているのか? サッパリ理解できません。買収が北米だから子会社を抱える三菱UFJなのでしょうか? 銀行は事業が失敗しても搾取すれば、いいだけの話ですね。今、調べたら…やはり三菱UFJですね。子会社のユニオンバンカルは、米国で19位ほどの預金量の会社です。銀行家としては自社取引拡大の狙いがあり、総合的な判断で融資を実行しますが…他行は買収単独の取引では、リスクが高くてメリットが少ないですね。三菱は傘下に米国のユニオンバンカルを持っており、モルガンとの関係があるのです。総合的なメリットが大きいのですね。このようにして総資産経営を実施しているから、自己資本比率で邦銀は叩かれたのですね。
だからこそ、ROE教育は必要なのです。日立の中西さんは事業を絞り、日立村の村常識を変え始めました。だから一株利益が高くなってきたのです。やがて重工も…舵を切らねばなりません。日本は、今、低金利だから成り立っている商売が沢山ありますが、少子高齢化を支える理屈は効率化です。だからスマートコミュニティーが相場の主眼になりカタルは007を推奨しているのですね。スマートコミュニティーは、どんどん進化します。そうすると意識変化が出来ていない会社は、やがて消えますね。今は流動性の罠に陥っているので、このような総資産経営が成り立つM&Aの話なのでしょう。でもROEならこの融資は実現しませんね。リスクが高過ぎます。どの程度の自己資金を入れるのか分からないから、これ以上のコメントはできませんが…日本らしい、村論理の融資に見えます。
まもなく6月、配当利回りの記述が日経にもありましたが、商社株は非常に割安です。リートの後は、狙われる銘柄群でしょう。そう言えば、中国はロシアとの間で4000億ドルの天然瓦斯の契約をしたとか…。40兆円なので非常に大きな契約ですね。タイのクーデター、ウイグル自治区の爆発テロ、北朝鮮の砲撃事件などいろいろ重なっていますが…相場は底堅いですね。今の相場が、昨日、提示した2004年から2005年のケースなら、6月半ばには新しい胎動が見られることになります。これを裏付ける材料は事欠きません。かたるは現在のシナリオは、この路線を描いています。だから早いものは既に動き始めていますね。カタル銘柄3兄弟は、何れも株価波動転換しています。ケネディクスも007もJ・TECも、既に下げるシナリオの可能性は非常に薄いですね。
どうも最近は、ふたたび相場観を修正しています。常に市場をみながら、微妙な相場シナリオを変化させているのです。例えば、ケネディクスで解説しましょうか…。今までは翌日の寄り付きが、必ず安かったのです。勿論、NY株価などの外部要因の影響も大きいのでしょうが…最初にカタルが買い増しに動いたのが、5月14日です。13日の43円高をみて波動転換を考えていました。だから390円で買い増しし、その翌日は422円の高値形成で、前から述べていた418円の株を破ったので、有言実行を謳っていますから、寄り付きを買いましたが、前日の404円に対し399円と安かったですね。このように普通なら高くなりそうなのに…利食いが先行で、寄り付きが安くなっています。しかし今日の寄り付きは、珍しく昨日の407円に対し2円高の409円でした。一つの想像は…玉が沈んでいる現象ですね。カタルは、いつも自分に都合のいいシナリオしか考えませんが…VT指数の動向ともこのシナリオならマッチします。おそらく…この相場の背景は、以前から持っていたヘッジファンドが決算対策の為にケネディクスを売ったのが、16日、19日の動きなのでしょう。それに対し、ここ数日は新たなファンドの参加が想像されますね。手替わりと言う動きです。
直ぐに上値を買い進むようなことは、まだしないと思いますが…もう直ぐ離陸と言うシナリオが、現在のカタルの見方です。良いですか…今度、飛び始めたら、買い増しあるのみなのでしょう。利食いなどをしては駄目ですよ。2000年の日揮と同じ「二の舞」を演じることになります。昨年末のカタルのクロスは、541円だったかな? 随所でこのような動きはみられています。007も非常に関心が増してきましたね。ひょっとすれば、新たな筋が参入している可能性もありますね。でなけりゃ…、この出来高はあり得ませんもの。一番怖いのは、業績の裏が取れていない007です。だから一番、魅力的とも言えます。常識は安全安心より、危ない匂いがする銘柄が、一番、効率が高いのです。まぁ、慌てずに、来週の展開を見守りましょう。カタル君、今は、買いたいと思う株が、ずいぶん増えてきました。
久しぶりの高揚感が、体の中で生まれ始めています。直ぐに調子づくからね。カタル君は「踊る阿呆」なのですね。だから餌を与えられると、直ぐに自分は天才か?と錯覚します。果たして、この泥沼から抜け出せるかどうか…。全ては政策次第なのです。1300兆円の逆襲が始まるなら…カタル君は、あっという間に億万長者ですね。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年05月23日 11:28