未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年05月26日)

かたる:この手の間違ったレポートが世の中に多く氾濫しています。証券会社はもっともらしく株式の未来図を述べ投資家をだまし、メディアの論調は常に大衆迎合で、視聴率とか発行部数を争います。読者が自ら知識武装をしていないと騙されますね。日経新聞3面に「ちらつくバブルの芽?」まぁ、レポートを書いている石川さんも疑問符を付けているので、そうなるとは思っておらず、名目成長率が長期金利を上回る構図を指摘しているだけの事なのでしょうが…やたらにバブルなどの表現を用いる構図に違和感を抱きます。

レポートはこの理由を述べておらず、対策も示さず何を言いたいのか…。金融機関への締め付けが強く「流動性の罠」に陥っているのですね。金融庁の査定などの外部環境も影響しています。もう一つ、バブルの反省は世界中で起きており、バーゼル3への移行中です。ただこの手のレポートが危ないと思うのは…バブルの喚起が強すぎると、2006年の元日銀総裁の福井さんのように、折角、デフレ脱却の入り口に入ったのに少し不動産が上がったと言って、直ぐにマネタリベースの引き締めに動き、米国の金融危機と重なり、再び底を探った間違いを犯す可能性が高いのですね。まさか…とは思いますが、今の米国は2006年の日銀の「二の舞」を演じる可能性もあるのです。

急いで正常化に戻す必要は、サラサラありません。石川さんがおかしいと思うのは「バブルの芽」など、何処にもないからですね。中国もそうですよ。石川さんは土曜日の日経夕刊2面のラウンドアップ、野見山さんの記事を読んだのでしょうか?ここに住宅ローンを抱える2割、約1000万世帯が未だに「アンダー・ウォーター」状態と述べられており、今、手持ちの不動産を売却しても借金が返せない、資産デフレが解消されていない現実が書かれています。バブルの定義から遠く及ばない現実があるので、流動性の罠が生まれたのです。日本は1300兆円も、このデフレ環境で失って来たのです。この現実を理解していれば、このようなレポートは絶対に書きませんね。ただ石川さんは、敢えて、今は借り入れを起こし、行動するチャンスだと言いたかったから、この手のレポートを書いたのかも知れません。

僕は最近のソフトバンクの孫さんは、少し変化が出てきたな…と感じていますが、彼は抜群の感覚を持っていますね。銀座中央通の一等地の不良債権である「ティファニービル」を高値圏にも拘わらず、個人名義で買いました。そうして自らの経営では、米国のスプリント買収に動きました。この感覚は流石です。一方、昨年春、三井住友銀行は長期債を慌てて処分しています。でも現在の国債金利は0.6%を、割れそうな位置ですね。この0.4%は大きな差です。1兆円なら40億円ですからね。やはり三菱UFJですね。慌てずに動いています。「知識の差」が収益の差に繋がります。先日、地所が不動産投資を倍増させ、5兆円規模に拡大させると報道されていました。ただ2020年になっていましたね。つまりその程度のスピード変化なのかもしれません。この辺りの判断が難しいのです。

昔から、日本と言う国は、やはり三菱なのですね。明治政府以来の人脈構成が、脈々と動いているのかも知れません。今日の日経にも上場企業の現預金残が利益の4年分もある…と報道されています。上場企業で、この水準です。日銀の資金循環統計では、わが国の法人企業の現預金残は232兆円もあるのですね。カタルが何故、「1300兆円の逆襲」という言葉を使っているか? …その背景がご理解頂けると思います。時代の流れの読みが難しいのは、この広がり具合を測ることですね。特に株式投資の場合は、追証になりますからね。上がるのは分かっていても…自分の力量の無さで、みすみす処分を迫られることがあります。

政策の進展スピードにおいても、相場の主軸が微妙にずれますね。カタルは現在、ミクシィや日本通信などの小型現物株では、市場を引っ張ることが出来ない。…と述べ、アイフルやケネディクスが、流れに相応しいと述べています。しかし調整色が強まれば、小型現物株になりますね。007やJ・TECなどが大きく飛ぶことになります。この辺りの判断は非常に難しいのです。南沙や西沙諸島の混乱が大きくなり、サイバー問題なども絡み米中関係の悪化が深まると、一気に市場への流入資金は減ります。逆に平穏に推移し、ボーナス商戦に入れば、消費税引き上げからアベマゲドン・リスクに脅えた幻が消え、一気に市場への資金流入は増えるでしょう。だから小型現物株では資金を吸収できません。かと言って、いきなり銀行株や富士通クラスでは…痛手が大きく無理がありますね。だからスター株の素質のあるケネディクスなのですね。もう一つが、おそらくリファイナンスの絡みでしょうが、アイフルが狙われる可能性が高くなりますね。他は脇役なのですよ。

でもスケールでは圧倒的に「1300兆円の逆襲」ですね。誰が考えても日本が失った1300兆円の現実は異常で、修正されるべきなのです。1989年ですからね。25年も調整を続けてきた相場なんか…なかなかないですね。しかも日経の記者がバブルの影などないにも拘わらず「ちらつくバブルの芽?」とのレポートを書くのですから…。有り余った現預金と共に材料を合わせると、もう相場は決定しています。だからカタルは、何度も600円の壁を狙い、500円台もケネディクスを昨年、買い増ししたのですね。でも余り早過ぎても追証の憂き目に遭います。

この時間の壁が破れないと…カタルは前から述べています。この最後の壁が…理解できるようになれば、カタルは既に、このレポートは卒業です。未だに毎日、書き続けているのは、なかなか最後の壁が越えられないからですね。物理的に時間がまもなく無くなります。人間の寿命は限られますからね。最初10年は社員セールスで…次の21年は歩合セールスで…、そうして投資家になって、既に4年が経過しますがトホホの毎日です。訳の分からん、AB指数やAV指数、VT指数やσ出来高など…いろいろ経験上で発生したものを数値化して、タイミングを計ろうと、試行錯誤を繰り返している訳です。

でも結構、このレポートは当たっているでしょう? 
3月冒頭に、ミクシィと日本通信を採り上げ、今の相場を予見していますね。そうして、今は現物株ではなく、貸借銘柄のアイフルとケネディクスを掲げています。まぁ、皆さんにも何れ分かる時期が来るでしょう。何故、小型の現物株ではなく、貸借銘柄なのか…。この意味は重要なのです。でも本当は三菱UFJやみずほが、妥当株価に修正されるのが正しいのですよ。でもやはり政策に歪みがあるのです。だから、なかなか正常な流れになりません。もう次の流れも決まっていますね。でも余りに早く、カタルがあれこれ言うのも憚れます。大規模な年金ファンドなどは、徐々に投資をすべきですね。カタルが年金のファンドマネージャーなら、今は、大手銀行株と商社株を買うと述べています。他にも色々ありますが…年金資金で夢の007を買うわけに行きませんからね。でも、もっとも面白いのですが…。

今日は全面高のようですが…追証を入れた人は、買った株価が戻ったら、少し資金を引き揚げましょう。いつも心にゆとりを持たないで全力投球していると…カタルのようなアホな人生を送ることになります。やはり節度と言うのは、ある意味で必要なのでしょう。でもあまり見え過ぎると…自分を過信し溺れますからね。この自己制御が投資では大切なのでしょう。この心の問題は、奥が深く難しい判断です。サイバー問題の影に脅える必要もなかったね。力量がないから仕方ありませんが…やはり悔しいですね。僅かな動きの読み違えですが…こんな細部は誰も見えないでしょう。それではまた明日。

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投稿者 kataru : 2014年05月26日 10:21