今日の市況(2014年06月18日)
かたる:昨日は、利益の質に難がある「モンスターストライク」のミクシィが一番人気でした。この手の銘柄は貸借銘柄にすれば良いと思いますが…。現物株の値動きは一方通行になりやすく、熱しやすく冷めやすい性格を帯びています。今日、報道されていた菊池製作の補助金計上に比べれば、ゲームの利益は、全く一時的と言う訳ではなく、まだ継続性が若干ありますが、基本的にゲームは、厭きやすく「一過性の利益」の範疇です。この継続性の利益のなかでも、拡大する利益があります。更に独創的な占有力がある利益もあります。同じ一株利益でもPERの評価が変わる訳です。利益拡大を伴う利益を、潜在的な成長力(サスティナブル成長率)と言います。ただゲームは瞬発力が強く人気が初期なら、利益の拡大が爆発的に見込めるので株価も大きく上がりますね。しかし一般化すれば、終わりです。故にババ抜きゲームに参加する相場とも言えます。
皆さんが値動きに魅せられるような場面は、大概は相場の末期です。相場が若い程、イライラと待たされるものです。株の基本は悪材料と思われる現象が生まれても、株価が下がらないようになれば、反転する合図ですね。長く底練をしている株ほど…有望です。過去、2年、3年、いや5年も10年も、相場らしい相場がない銘柄ほど有望なのですね。今回、新規かたる銘柄候補に選んだ三菱化工機は、長い期間、低迷していました。石油化学の設備投資は、過剰な業界ですからね。おそらく相場のスケールは、相当、長いのでしょう。
ただ再編問題が長引くと、新規投資も起り辛く、この辺りが見えていませんね。今、動いているのは、採算が悪化した受注残が消え、正常化に戻る相場を買っているのでしょう。でもカタルの本当の狙いは、長年、新規投資をしてこなかった生産設備です。既にボロボロの状態で、補修や修繕にも限りがあるからです。だから再編問題が片付くと、直ぐに新規投資が始まりますね。この相場は、なかなかでしょう。つまり大相場を目指すには早すぎるわけですね。再編問題で揺れてからで充分とも言えます。ただ採算が悪化した工事の損失は消えますから…収支は改善されます。それだけの話です。しかし再編の後は「期待」が待っています。株の場合、現実の利益と、夢の部分が合わさらないと相場になりません。
一方、007は現実の利益水準が赤字です。しかし夢の部分は非常に大きなものがあります。潜在的な魅力の大きさに、魅せられている訳です。この技術が日立やNECなどの大企業が開発したソフトなら…何にもなりません。売上高10億円に満たない会社が開発したソフト資産だから、魅力があるのです。通常はこのような町工場レベルの会社を、大企業は相手にしませんね。取引先のほとんどが上場企業で、しかも一流域の会社ばかりです。カタルはプログラムの世界は素人ですが、客観性の事象を積み重ねると、このワクワク感は増すばかりです。投資家を魅了する高揚感は、ピカ一の存在ですね。だから僅かでも良いから現物で買っておけばいいと述べています。宝くじのような銘柄ですね。それも当たる確率が、かなり高いと思われます。過小資本銘柄には大きな夢があります。大人はさらに大きくなれませんが、子供には無限の可能性が存在します。
僕らは今日、株を買って、今日、売ろうとは考えていません。その手の材料を求めるならカタルのホームページを読む必要はないでしょう。ただ全体の相場観は大切ですからね。微妙に個別株へも影響を与えます。カタルの経験では、個別株の要素より、全体相場の環境の方が、ウェートは高いですね。イメージは6:4か、7:3程度なのでしょう。だから全体市況に大きな影響を与えるかもしれないシリア問題から、ウクライナ、クルミアに行き、少女誘拐のナイジェリアの「ボコ・ハラム」などの狂気集団もいますが、イラク問題などの動向も、ある程度の背景を知っておく必要があります。
一見すると、相場に関係ないと思われる事象も、投資家心理に大きな影響を与えます。投資と言うのは、所詮は気持ちの問題ですからね。アベノミクスか、アルマゲドンか?…と怯えるだけで、PERの評価は30倍から10倍へ変化します。カタルはケネディクスの評価をするときに、政策次第で大きく評価が変わると述べています。特にレバレッジが高い不動産取引をしている会社は、リスクも大きくなります。ダヴィンチは売ってもいない土地の評価が変わっただけで、銀行から返済を求められ消えたのです。ケネディクスがノンリコースローンに拘っているのは、この事を示しています。ノンリコースなら担保の地価が下がろうが、貸し手責任になりますからね。かなりの安全が考えられているのです。
一方、今日の日経新聞の自己資本比率問題は、非常に大きな問題です。金融デリバティブ機能が使いにくくなります。米国の景気が回復してきたので、更なる安全性を重視してきたわけですね。日本にはROEの考え方が希薄で、基本的に総資産経営です。非効率な取引でも総合力で融資が実行されます。カタルはサントリーの買収や、ミツカン酢の買収を批判しました。まぁソフトバンクも基本的には、ハイリスクの取引です。しかし三菱UFJにはユニオンバンカルなどの米国金融を抱え、総合評価では採算に合うのでしょう。この辺りの想像は、担当者や経営者に聞いてみないと分かりませんが、買収資金提供にあたり、かなり精密に影響が調べられている筈ですね。丁度、富士通やNECが1円入札をした現象に似ています。しかしこんな事をやっていると、グローバル競争に勝てませんね。だから日経新聞はROEの国際基準を日本で定着させるために、度々、ROEの考え方を経営者に教育する義務があります。
メディアは自らの影響力をよく認識して、国民を教育しなくてはなりません。異次元緩和やアベノミクスだけで、日本の失われた時代から脱出は出来ませんね。安倍政権は頑張っていますが、それ以上に、NHKや日経新聞など大手のメディアは、国民を教育する必要があります。カタルは日々の株式相場の解説を通じて、資本の効率化の一助になれれば…と考えています。株式市場には様々な選択肢が存在します。自分が一番いいと思うリスクを選択し、チャレンジすればいいのです。他人依存の生活は止めましょうね。
何度も言いますが、下値を買えば良いのです。上値を追う事はありません。株の本質は下がれなければ株価は上がるのですね。これは基本構造です。有望な可能性を有する会社の株を、丹念に下値を買えば良いのです。ここで問題があります。買い続けても下がるケースがあります。その時は自分の力量と相談して、それ以上が無理なら、時間をおくことです。自分自身の「基本認識」が間違っている場合もあるからです。時間が経過することにより、見える部分もあるからですね。
例えば、今日ストップ高と大きく買われているソフトマックスは、カタルも良い銘柄と考え、昨年、7月24日に一度、取り上げています。その時のコメントが洒落ていますね。「カタルが探す条件に合っている会社は、例えばソフトマックス3671などですが…。株価はまだ落ち着いてないようにも思います。この銘柄が良いと言う訳ではありません。ただ イメージとして参考に掲げたまでの話です。」今日の日経新聞一面に、反応したわけですね。
他にも潜在的な銘柄はたくさんありますよ。数え上げたら…きりがありません。
だから僕らは時代を考え、時代の沿った銘柄の下値を、丹念に拾えばいいのですね。カタルも時間の壁は、未だに乗り越えられていません。一所懸命に努力はしていますが、なかなか決定打は生まれませんね。だから時代性に合っている株を、丹念に株数を増やす努力をしているだけなのです。買ってみたい銘柄は、たくさんあります。でも証券マンじゃないし、カタルは貧乏人ですからね。貧乏人は時間の制約がありませんからね。今日はマー君でも見ないと駄目ですね。もう終わったかな? 流石、マー君です。今テレビを見てきたら、また1点ですね。3-1とマー君の時は、味方も援護しています。強運の持ち主はやはりスター性を、有しているのでしょう。やはりスターは、運を味方に付けるのですね。
投稿者 kataru : 2014年06月18日 10:41