今日の市況(2014年06月19日)
かたる:外部環境はそんなに良くないのですが、日本株は確りした動きになっています。まぁ、この動きが自然なのでしょう。以前なら、間違いなくイラク情勢などを材料に冴えない株価の言い訳に使っていましたね。アルゼンチンの動向から、タイの混乱も株価が冴えない言い訳材料に、使われている環境でした。しかし最近は…上昇相場のリズムが回復しているように感じます。ただ残念ながら、ロボットやバイオなどの小型材料株では相場の持続性が保てませんね。最近、ようやく野村証券や三菱UFJも上昇力を見せ始めています。
カタルが期待しているアイフルとケネディクスの仕手系の材料株と言う選択は、値動きの点から今ひとつの人気です。アイフルはTICK回数上位に顔を出していますが、上位グループに定着しているとは、言い難い現状ですね。サイバーダインは、カタルも好きですが…川崎市の材料で買われるのは、あまりに目先的すぎますね。多くの銘柄はババ抜き合戦なので、気を付けねばなりません。目先の博打を承知で、ロスカットをする事を前提に参加するしかないのでしょう。みんな近視眼的で、未来の構想が見えませんね。
カタルは「1300兆円の逆襲」と言う、遠大なテーマを掲げています。おそらく異次元緩和から、実物資産は価値の再認識に向かう訳です。そう言えば、松屋の話題が日経新聞に載っていましたが…あの記事は、消費の観点から述べられていたようですが、実際は銀座中央通に面した広大な一等地の資産価値があるから、外人投資家が買っているのです。この銀座中央通りの資産価値は、別格なのですよ。アップルを始め、ブランドメーカーのアンテナショップになっていますね。採算は度外視で、宣伝効果も兼ねている訳です。原宿の表参道も、同じ効果を持っています。
今日の日経新聞には、地所がPER50倍で、三井不動はPER30倍となっていましたが、このような資産株と言うか…、不動産会社に対しPER評価は、余り相応しくありませんね。一概に収益性だけの「ものさし」で、株価をみない事です。例えば業種は違いますが、四季報を開くと、赤字の会社が、何故、こんなに割高に買われるのだろうか?と思うことが良くあります。カタルも、最初は、そんな一人でした。2010年2月の話です。それが切っ掛けで、007に魅了されたのが、最初の出会いです。当時の株価は10万円を割れていました。でも異色だったのです。3万円台の株価が、全体市況は全く閑散としているのに…突然、上がり出すのです。背景はQBの発表でしたね。
大概、株価が大きく上昇する裏には、何かがあります。一見すると、株価が上がっている理由が分からないことが良くありますが…。今の相場はかなり改善していますが、相場に厚みが感じられませんね。相場心を理解する仕掛け人が少ないのでしょう。目先の需給だけを頼りに、勝負している様な印象を抱きます。昔は、注文の間に、証券マンが入り、意見を言いましたから、お客様の暴走はありませんでした。しかし今は、ネット時代で…乖離なども関係なしで、値動きだけを頼りに売り買いをしているように感じます。通常、場に出ている売り物の10倍以上は、売り物が存在すると思っていいのでしょう。例えばオーバーの売り板に500万株の売り物が見えていれば、5000万株を買う必要があると思っていいですね。だから時間をかけ、新たな参加者を待つわけですね。まぁケネディクスの相場は、そんなイメージですね。
最近は上昇が一服し、横這いのイメージです。このようにステップを付けることで、相場の腰は更に強くなります。この時間のなかで需給バランスが変わるのですね。売り手と買い手の筋が変化するのです。300円割れを買った投資家はヤレヤレと売り物を出し、その売り物をアベノミクスは馬鹿に出来ないと…日本の未来に賭ける投資家も出てくるわけです。最初は誰でも、Sグレードと呼ばれる一等地、先ほどの銀座中央通りや原宿の表参道、丸の内、最近は室町なども…三井不動が総合開発をして周辺のグレードがアップしていますね。それからだんだん、Aグレードと投資先は広がり、一気にBグレードの物件が買われ始めます。変化率の観点からみると、このBグレードの値上がり率が、一番高いのです。イタリア国債は、つい最近まで7%を超えていた時期があるのです。激変でしょう。日本国債や米国債は、こんな変化率を示しませんね。つまり金利がこれほど激変すると言う事は…単価は異次元の上昇をするわけですね。ジャンク債は魅力ある投資なのです。
このリスクとリターンの関係は、どんなものでも当たり前の共通の理屈です。カタルは常にハイリスク・ハイリターンを信条にしています。だから株価が大きく「ブレ」るのです。つまりカタル銘柄が、下がった時は大きなチャンスなのです。ケネディクスは大物ですよ。皆さんには、この動きが「トロ」く見えるかもしれません。しかし準備段階などは、こんなものですね。最後は、外人投資家が50%以上も株を買うのでしょう。東京の不動産などいちいち、まどこしっくて個別に買っていられませんね。貴方がアラブの王様の気持ちになって御覧なさい。1兆円以上も支配下にある不動産会社を、僅か1200億円余りで手に入れることが出来るのです。
僕が野村の社員なら、間違いなくTOBの対象ですね。1000円で買っても採算に合うでしょう。だから続々と、外資のヘッジファンドは参加してきますね。こんな事は、もう決まっているのです。問題はアベノミクスなどの政策が、「ブレ」ない事です。あとは時間の問題なのですね。誰が考えても、この失われた25年は、おかしいのです。その一番の歪は、資産価格の劣化なのですね。地価が下がったことが、人々の心を蝕んだのです。だから、この25年で失われた1300兆円を取り戻しに行くのです。壮大なスケールの相場がスタートしたのです。だから、どれだけ買えるかが勝負なのです。最初は100株で良いのです。毎月、給料を貰うたびに、100株づつ預金すればいいのです。
ここで、トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本論」が登場します。労働による富を、資本取引により7倍に増やすチャンスなのですね。カタルは何度も述べていますよ。どうしてケネディクスの株価が、10倍以上に育つのか…。まぁ、実際は政策次第なのですが…。正しい政策が実行されるなら、近年ではヤフーに続く大化け銘柄に成長する可能性を秘めていますね。ただ問題は、リートが日本の救世主となる様な…政策支援を得られるかどうかです。この最後の決め手の出来次第で、株価の上限が大きく変わりますね。だから日経新聞やNHKに、日本国民に、ROEの考え方を教育しろと述べているのです。
日本の財政難を救うのは、リートなどを活用した民間力の導入が欠かせません。介護リートから水道リートへ、電力も然り…。全ての産業に応用が効き、特に財政難の地方政府の救世主になりえますね。此処が見えないと…相場のスケールが、大相場になりません。現状は2000円から4000円程度です。だから証券マンは、代議士の秘書を通じて、代議士を教育して、新しい政策の流れを創り出すのですね。株を買いながら、政策を動かす努力をするのが、証券マンの役割ですね。特に役員は、日々の稼ぎの他に、このような日本の将来を考えた提言をするのが仕事なのですね。仕組みを作るのです。地方から発信しなさい。中央突破はなかなか難しいから、折角、特区構想があるのだから、地方の水道事業辺りから…始めると良いでしょう。既に水道管はボロボロなのです。更新需要は絶大です。
なんだか…、一介の食えなかった株屋の言うような内容ではないですね。スマートコミニュティーの実現の最後は、キャッシュレス社会です。マイナンバー制度から、どんどん進むでしょう。効率化された未来社会の実現ですね。僕らは時代を感じ、その時代に投資をするのですね。後は結果を待てばいいのです。正しい選択が実現される社会を望む次第です。高値を追わず、下値を丹念に拾えば、株は上がります。慌てることはありませんよ。のんびり、やれば良いのです。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年06月19日 10:11