今日の市況(2014年07月02日)
かたる:安倍政権は、歴代の政権の中で、株屋にとっては恵まれた政権です。株価に関心を持っていますからね。株が下がらなければ、支持率は下がらないのでしょう。株高のおかげで…安倍政権は「集団的自衛権の行使」が容認できました。様々な制約があるようですが…カタルは、筋を重んじる方なので、このような曖昧な解釈の変更は好みません。故に憲法改正に踏み込むべきだと思っています。実に、日本村らしい解釈の変更です。
このような積み重ねが、物事の本質を歪めるのです。日本村論理は、小さな世界で秩序を保とうとする先人の知恵なのでしょうが…。その為に諫早湾の判例のように、正反対の判決が出たり、歪みが見られますね。「出る杭は打たれる」と言う諺も、秩序を重んじる風土なのでしょう。人々の自由を奪う事で、秩序を保とうとします。村八分などの言葉は、現在のいじめに繋がっています。日米安保で揺れた学生運動が、どうして起らないのか? 今の学生は真剣に、先行きを考えているのでしょうか? やがて徴兵制度にも繫がる可能性も存在し、この問題は難しい問題です。でもカタルは集団的自衛権の行使容認は、当然だと思っているのですよ。ただプロセスが、問題だと述べているのです。東電の処理と同じです。日本人は、もっと正面を向いて結論を出すべきなのです。ウヤムヤな形を好む人種ですね。
しかし経済再生は道半ばどころか…、浮上し始めているかどうかも疑わしいですね。路線価が発表されましたが、これは今年1月1日現在の地価公示価格を、国土交通省が調べ、これをもとに、およそ80%を目処として、相続税の対象として国税庁が算出しているようです。 地価公示価格は1月1日現在のものを、3月に発表していますね。固定資産税評価額も、地価公示価格をもとに、およそ70%程度で総務省が作成します。唯一の独自調査は、7月1日の評価基準日の基準地価で、9月頃の発表予定となっていますね。都道府県が独自に調査しています。なんか…ややこしくて縦割り行政の弊害ですね。
この路線価をみると、未だに0.7%ですが、全国平均で値下がりしています。「1300兆円の逆襲」と言うシナリオは、なかなか浮上しませんね。ただ大都市圏では、既に上昇を開始しています。既に都心の不動産は、2割以上、ボトムから上がっています。ここで改めて国民経済計算統計からの…我が国の土地資産の推移のグラフを掲示しておきます。「1300兆円の逆襲」シナリオのメインになる元なので、確りと認識して置いて下さい。わが国は、米国の庇護のもとで戦後復興を成し遂げ、荒廃する戦火の中から先人の努力で先進国の仲間入りを果たしました。GDPの源は付加価値の増加です。付加価値を増やすには人口の増加と効率化ですね。(付加価値とは、パンのケースなら、小麦粉を加工して価格を上げて販売しますね。その上昇分の合計です)
その為の基礎となっているのが、資産価格の上昇が…絶対条件なのです。カタルが最近何度も引き合いに出す。フランスの経済学者のトマ・ピケティの「21世紀の資本論」、カタルは読んでいませんが、何しろ翻訳版がまだ発行されていません。トホホ…。解説によれば、労働の富と資本取引の富は、7倍に格差が拡大している…と解説しているらしいのです。良いですか…、日本は宮澤さんらの選択の失敗により、地価を下げようと躍起になっていたのです。この理由が、所得の5倍で家を買うと言うものです。庶民にも手が届く水準で、豊かな生活を目指したのですね。その為に地価が下がり、膨大な不良債権が生まれ、負の連鎖が始まったのです。これがデフレの根源です。これに加えて村論理的な発想である清貧思想が起ります。どんどん…と、論理価格以下に株や土地が下がりました。ようやく安倍政権は、これまでの間違いに気づき政策転換をします。これが異次元緩和から始まった成長戦略ですね。
世界のどの国も資産価格の重要性を分かっています。日本には資本取引で得た富を「不労所得」と呼び、蔑みます。そうして「ものづくり」を崇めていますね。だから非効率な社会形態が蔓延り、矛盾が生まれても取り繕って、その場しのぎを繰り返してきたのですね。本家、本元の資産価格の上昇を謀らなくては、投資などは起きませんね。シャープのケースを考えれば、明らかです。2000億も3000億円も投じて、新工場を建てても稼働率が落ちたと言って、不良資産扱いで…減損会計を強いるのです。如何に、金融庁の清貧思想が歪んでいるか分かります。ダヴィンチは一時的な金融危機と言う仕組みの中で、収益採算は合っているのに、地価が下がったと言われ、売ってもいない資産の減損会計を強いられたのです。そうして市場から消えました。諸悪の根源である資産価値評価と、清貧思想が蔓延っている為に、日本に投資がなかなか生まれません。
こんな事は、小学生でもわかります。資産取引が儲かるように、容積率の緩和や税制優遇など…様々な方策があります。異次元緩和から間もなく2年が経過し、ようやく投資意欲が復活します。ソフトバンクの孫氏は、先見の明があります。だから銀座中央通の不良債権だったティファニービルを、個人で買ったのです。株の原理を良く知って欲しいのです。カタルは「ケネディクスが新高値更新は、既に決まっている」…と、述べている背景を語っているのですね。失われた1300兆円が、甦ります。この24年間、米国も中国も資産価格の上昇と言うマジックを使いながら、経済を拡大させているのですね。僅か、1368億円足らずの時価総額の会社が、1兆2000億円以上の資産の運営をしているのです。地価の10%上昇は、時価総額に相当するのです。「1300兆円の逆襲」は非常に、ワクワクするシナリオです。野村証券の社員は、馬鹿かと思いますね。役員は挙ってアラブの王様相手にセールスすれば良いのです。
リートは国策にもなっています。国や地方政府の資産を買い取り、借金を減らせばいいのです。「官から民へ」の象徴的な銘柄になりますね。もし此処まで見えるようになれば、株価は1万円でしょう。国の借金を減らす手伝いが出来るなんて…証券マン冥利に尽きますね。実に男子の本懐である、やりがいのある仕事のテーマです。野村の役員は何をやっているのでしょう。ちゃんと仕事をして、10億、20億の報酬を要求すればいいのです。氏家体制辺りから…小粒になっちゃったね。株屋は株屋らしく…夢とロマンに邁進すべきです。これがカタルの1300兆円の逆襲のシナリオですね。
少子高齢化の中で、GDPを増やすには、いろんな工夫が必要なのです。今はチンタラしているケネディクス、皆さんは、まだカタルの語っている事を、幻想だと思っているでしょうが…やがて現実になります。だから…株数が勝負なのです。515円で、今日は買い増ししましたが、先日までの買い値の高値は510円なので5円、上を買ったことになりました。どうやって株数を増やすのか? 貧乏人は四苦八苦しながら、努力を続けています。やはり化工機では、駄目なのですね。少し上がると…直ぐに規制です。売り物が存在する株の方が、現在の環境に相応しいのでしょう。化工機も良い素質を秘めていますが…このクラスでは、相場に厚みが生まれませんね。アイフルクラスは、結構、売り物も存在します。やはり4ケタを目指すのでしょう。でも資質は、ケネディクスの方が群を抜いて上ですね。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年07月02日 11:05