未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年07月03日)

かたる:いよいよ、呪縛から抜け出せるか、どうかの瀬戸際に来たようです。今日のWSJの報道によれば…『安倍首相、経済と軍事で「ROE」拡大を目指す』と見出しが躍っています。経済のROEは自己資本利益率の事ですが、軍事は「rules of engagement」で交戦規定の事だそうです。集団的自衛権の解釈変更は、カタルも不満が残ります。正々堂々と憲法改正を議論したうえで、変更するのが筋でしょう。勿論、この延長線上に徴兵制度の問題もあります。日本人は甘えすぎていますからね。

もう一つが長年、不満だった総資産経営からの脱皮ですね。サントリーのジムビーム買収で活躍した、三菱UFJの背景が、本日の日経新聞「ユニオンバンカルの10位を目指す」にも掲載されています。個別取引では利益は期待できないが、全体的な取引でみれば採算に合うと言う総資産経営は、日立が長年培ってきた日本の文化に似たものです。中西さん時代に日立は目覚め、切り捨てが行われてきました。そうしてようやく利益が生まれるようになって来たのが、近年の背景ですね。勿論、新興国、アジアの繁栄が背景にあります。

このWSJの記事は、何が元になっているか分かりませんが、社外取締役の認定やTPPと絡め、日本はROEに目覚めたと結んでいました。日本人は変革を恐れているのですね。この報道の中で機関投資家の中から、企業がROE改善に集中すれば、社会の安定を損ねるとの声があると報じられています。つまり非採算な分野を切り捨てるから、その雇用が失われると言うものなのでしょう。しかしこの見方は間違っています。代わりに効率的な産業が生まれるから、生産効率が上がるのです。同時に世界のROEは平均で12.6%なのに、日本は半分の6%だと報道されています。

カタルが何度も、日経新聞がこのような報道を繰り返し、日本人経営者の意識改革をすべきだと述べている主張に沿ったレポートです。経団連も村意識を捨て去るべきなのです。少し皆さんには難しい課題でしょうか? 社外取締役制度に経団連は基本的に反対なのです。ライブドア騒動で揺れたフジテレビと同じ構造です。この意識改革こそ…日本はステップアップする道なのですね。家電も世界競争に敗れた源は、この潜在意識にあります。非効率な半導体の製造、ルネサスエレクが凋落する背景ですね。折角、世界トップなのに…今ではグーグルなどの後発に、後れを取る有様です。全ては、このROEの浸透度に掛かっていると言っても良いでしょう。

カタルの読者の皆さんは、このカタルのヒントを参考に、自分でこの問題を考えておいてくださいね。理由は銘柄選別に影響を及ぼすからです。カタルの構想が理解できなくなります。例えば、昨日はNECが人気になっていました。この背景は富士通に始まっています。昨年後半、カタルは保守的な銘柄として「富士通」をご用意しました。500円を割れていたのですよ。今では信じられないだろうと思いますが、それから一貫してカタルは富士通を推奨し、折に触れ取り上げています。この株高の背景が「クラウド」の発展にあるからです。何故、クラウドが大きく伸びるかと言えば、ROEの考え方が生きるのですね。

何も自社開発する必要もなく、外部調達すればいいのです。クラウドを利用すれば、世界中の製品から選ぶことが出来ます。自社グループの割高な部品を利用する必要はありません。昨日の日経夕刊のスパコンの記事を読みましたか?1/10以下で「京」を上回る製品が開発できるのです。おそらく経営者が意識変革するだけで、日本の企業は多くの無駄がありますから、一気にROEは上がり、株価が3万円を目指すでしょうね。日経新聞の記者が、先ず、その事をよく調べ、自分なりに考えを纏め、社を上げて報道する事が、日本の発展に繋がるのです。フジテレビの日枝さんのような村論理を許してはなりませんね。会社は株主のものなのです。何故、「アマダ」の勇気を、一面掲載しないのでしょう。100%還元を広めればいいのです。何も三菱UFJだけではありません。商船三井などの株価も、何故、こんなに安いのでしょう。

富士通に続きNECが買われるのは、ROEが進展するからです。つまりクラウドが大きく伸びる背景が存在しますね。乖離が大きく見えるNSWも、目先の調整が済めば、いよいよ4ケタを大きく超えることになるでしょう。市場に流れる潮流を見逃さないでくださいね。

カタルは日本通信を推奨する時に、ソフトバンクを空売りして日本通信を買うのが筋だと…以前、述べました。今朝の日経新聞は、その事か?…と思い、記事を読むと内容が違いましたね。すこし市場の力は弱いですね。昨日は、以前からのカタルの予測通り、アイフルが一番人気になっています。カタルは以前から、日本通信やミクシィじゃなくて…貸借銘柄から新しいスターは生まれると述べています。贔屓目かも知れませんが、アイフルは上手く育ち始め、新規かたる銘柄候補で推奨した三菱化工機も、一気に株価が2倍になり賑わってきています。勿論、カタル銘柄のケネディクスも順調に下値を切り上げています。

この輪が広がり、三菱UFJなどの出遅れに広がるかどうか…。過当競争分野ですが、商船三井の、この株価水準も安いと考えています。商船三井は、確か記憶によれば、ベトナムに港湾設備を自前で用意したのですね。「東西回廊」絡みのキーポイントですね。最近は運転手が不足し、内航船の好調さが伝わっています。

15000円前後で、ウロウロする株価は、未だにアベノミクスの信頼性が見えないからでしょう。でも今日のWSJのこのレポートは、良い着眼ですね。称賛に値します。もしこの事が事実なら、間違いなく日本株は3万円台の最高値を目指します。効率の悪い分野を捨て、一気にクラウドを初めとするスマートコミュニティーが開花するからですね。

最近、あまり登場させてない007、そろそろ買い増しに動こうとも考えています。1500円の買いは…やはり難しいかな? 僕だけじゃ、ないでしょう。ケネディクスは、既に期日の近い玉は、全てなくなり、全建玉が利益に転じました。此処は難しいですね。やはり夏枯れ相場も…頭の中に、チラチラしています。仮にあっても僅かな期間でしょうが…。それ故、最近のカタル君は、少し慎重になっていますね。上手く相場をリードするグループが存在するのか? それとも、利食いを誘う短期調整をすべきなのか…判断が難しいのです。きっとカタルの読者の中には、利食いを迷っている人も大勢いることでしょう。

市場には「利食い千人力」の言葉もあります。判断が難しい時は、分散させることです。誰にも未来は分かりませんね。どっちに転んでも良いような体制作りが必要なのですね。「上がっても良いし、下がっても良いし…どっちでも良いよ。」と言うポジションを作るべきなのでしょう。自分の力量を知るのは、やはり自分だけなのですね。良くメールで投資相談を受けますが、その人の生活環境も、性格も分らないで、アドバイスが出来る訳ありませんね。投資と言うのは、総合的な判断なのですね。単に株が上がるとか、下がるとかと言う問題とは別物です。どんな株も必ず儲かります。下がれば買い続ければ、10年に1度ぐらいは、チャンスがやってくるものでしょう。カタルの三菱UFJ推奨は、ずっと続いていますね。金融危機で下がり始めてから…ずっ~と、です。カタルの現在の認識では、4ケタ水準が妥当だと考えています。年金基金がだらしないのです。本物の運用者の育成が臨まれますね。ようやくサントリーからベネッセと…社長も外部招へいの時代になってきました。成功すると良いですね。

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投稿者 kataru : 2014年07月03日 10:08