未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年07月10日)

かたる:多くの人は株が少し下がると、アタフタしますが、良い現象ですね。バスに乗り遅れた人は乗ることが出来ますし、不安感を抱く人は降りればいいのです。相場の継続には短期の調整は欠かせません。一気に上がったり、下がったりする相場は、付け焼け刃で脆いのです。適度の調整場面で活躍するのが、信用の売り残ですね。通常はこの売り残が梃子になります。最近は値動きだけを求めた投資姿勢が多く、相場に厚みがなく面白くありません。それに当局の対応も早くなりましたね。節操がない社会になりました。何もやくざの世界だけでなく…任侠心などのユトリが社会から消えましたね。きっと「失われた時代」が長過ぎたせいなのでしょう。昨日もWBSの解説者が、日銀の追加緩和を述べていましたが…見識が曇っているように見えます。人件費が上がり始めているのに、追加緩和などあり得ません。

問題は日銀ではなく…社会の仕組みにあるのでしょう。四季報をみると、おかしな株価が沢山あります。サラリーマン経営者の為に、自社株の水準が気にならないのでしょう。サンリオの辻さんを見習うべきでしょう。アマダもそうですね。日本村論理で分散された力の方向性を正す必要性があります。過度に清貧思想に流れた動きの…修正ですね。日本は世界で3番目の購買力を持っており、大きな市場です。最近、車のレストア番組を良く観ますが…やはり高級車は、時代を経ても良いものです。今の日本はダイハツのタントが一番、売れているのかな? あのCMは、面白いですね。「ママ 抱っこ!」と叫んでいたのに…お菓子を食べる時は「赤ちゃん、やめました」と反論するのは…。楽しいCMです、何度、見ても笑いを誘います。

昨日の日経新聞の一面に、鈴木会長が登場していました。セブン・イレブンは証券界でも異例の成長を続けた成長株でした。僅かな投資金額で…何億にもなったのです。伝説的な銘柄の一つですね。あの文中に、「仮説と検証」と言う言葉が使われており…現在のカタルのやっている事と同じだなぁ~と思いました。証券マンは、自分なりの相場像をいつもイメージしています。その裏付けもあるからです。その為には自分でデータを収集して、どうしてそうなるか…仮説を立てる必要があります。その仮説が当たるかどうか…この試行錯誤を繰り返しで、精度が上げる筈ですが…。何しろ、毎日の勉強も大変だし…忍耐強く毎日、データを集め検証をしなくてはなりません。ビッグデータの活用が言われていますが、どうやって利用するかが、問われる訳ですね。その為にはキャリアが必要になりますね。この分析官は、きっと相当な高給取りになりますね。学生の人は、数学と統計学の勉強をしておくと良いですね。

本日の日経新聞で目を引いた記事は、設備投資の関連です。工作機械の受注額が大きく伸びているようです。自動車も採算ラインに戻り、生産量を高めていると言います。その為にトヨタでは新入社員を不足する生産に充てるとか…。正社員化の囲い込みが起こると…派遣などで稼いでいた、人材派遣関係のフルキャストなどは…危ない会社になりますね。誰しも正社員の方が良いでしょう。最近は正社員でも、様々な勤め方を工夫する会社も増えています。優秀な人は、やはり優れています。同じ仕事を与えても5倍以上の能力を発揮する人は居ますからね。

カタルは若年社員の統括をやっていたことがあります。男性が6名程度かな? 女性も6名程度だったかな? 新潟支店当時の話ですが…苦労した思い出があります。駄目な人間は駄目なのです。だから辞表の書き方を教え、辞めてもらいました。僕の仕事ではありませんが、彼も一生、ノルマに追われる世界なので、早くに辞めて正解だったと思います。でも女性でも優秀な人は居り、柏崎支店当時の新入社員は優れていましたね。きっと育った生活環境が違うのでしょうね。八百屋の娘でしたが、優秀でした。投信など良く集めてきましたね。

他人にノルマを強いる以上、自分は部下以上に仕事をこなし…部下の補佐もしなくてはなりませんから、大変です。陰口だけを叩く、何もしない先輩や、上司を見て…アホらしくなったのを覚えています。その為か…逃げか分かりませんが…良く仕事をさぼって、ゲームや麻雀をしていましたね。だってセブン・イレブンの世界だから…自由時間なんか、ないからね。結局、カタルの行動は、社長まで筒抜けになり、移動になりました。左遷か栄転か? 判断は難しいですね。でも多くの役員が法人から生まれているから…社長も考えたのでしょう。営業から法人に…。でもあの当時は楽しかったですね。一所懸命に仕事をしました。

また脱線ですね。僕の事なんか…どうでも良いわけです。日経新聞には、NTTの高値が報じられていましたが…、先駆したキャノンが脱落し、トヨタが脱落したので…おそらく全体は調整に入った可能性が高いのでしょう。最近、あみ出した新しい指標に、「好転率」と言うものがあります。このデータが人気に先駆するかどうか分かりませんが…最近プラスからマイナス転換したのですね。この現象は、相場の上昇エネルギーが失われてきたのでしょう。丁度、キャノンのようなイメージの形が増えてきました。高値に近付いたので戻り売りに押される展開の水準になってきたのでしょうね。真空地帯の戻りが終ったのでしょう。

具体的に007で解説しましょうか…。当初は人気になり、一気に水準訂正をしましたが、1800円ラインが近づくにつれ、戻り売りのヤレヤレの売り物を吸収できずに、下げ始めています。ケネディクスの方が、チャート的に強く、25日移動平均線が200日線を下から上に突き上げるゴールデンクロス(GC)を迎えました。通常、この辺りが一つの調整場面です。一度、株価は大きく下がってから戻ってきているので…、本来は75日線も200日線の上に位置するのが正常な形ですが…。どうしても戻り売りに押されます。今の現象は、そうですね。残念ながら007は規制の影響か…、25日線が200日線を上回ることが出来ませんでした。ケネディクスの形が、普通ですね。アイフルもそうですね。アイフルが、チャートでは一番強く、既に75日線も200日線を下から上に突き抜けるGCを成し遂げています。正常な上昇の形は、富士通の事例ですね。25日線が一番上で、75日線、200日線と順番に並んでいます。未だに富士通の株価は25日線より上に株価が位置し…正常な上昇パターンを続けています。カタルは調整を欲しているように見えますが、テクニカルは、未だに押し目買い、噴き値売りを支持しています。

このような乖離調整は、一般的な現象なので…それぞれの銘柄で、良く株価位置を観ておくと良いでしょう。アイフルのように一気に抜けるのが、一番強いのですね。おそらく仕掛け筋が強力なのでしょうね。だから次のポイントは25日線割れの575円処が、一つのポイントですが…もっと長く休む場合もあります。仮に全体が、既に調整入りしているとすれば…相場展開は、新しいスターの誕生を探ることにもなりますね。上昇エネルギーが乏しいので、小型現物株も候補になります。NSWなどは…チャートが崩れていませんね。高値を維持しており、利食い玉を消化しています。好業績だからでしょう。あるいは先駆した007やJ・TECの復活も、一つの選択肢になります。先に休んでいるからです。ただ8月から始まる業績を見てから、行動した方が良いと思っています。

今回は1―4月のような相場展開での調整はなく、短期の筈です。ケネディクスのケースをみれば分かりますね。基本的に「利食い調整」なのです。ただアイフルに遅れたのは、シコリ感の違いでしょう。素質は断然、ケネディクスの方が上ですね。8日に私募債の発表がされていました。350億円規模だそうです。この組み込み物件は、通常、新規のものばかりでなく、既存のファンドからの移転でしょう。つまりリートで買っていた不動産が上昇したので、鞘を抜きリートの投資家も良かったし…これから私募債に組み入れる投資家も良い条件で、ファンドに組み入れることが出来るのですね。WIN―WINの関係ですね。350億円のおよそ2割程度が、キャピタルなのでしょう。このキャピタルを様々な形でフィーと言う手数料で抜きます。値上がりの成功報酬が、一番、大きいのでしょうが…。このような在庫が、1兆2000億円以上あるので、選り取り見取りですね。海外からの投資額に見合う形で、いくらでもファンドを組成できます。通常の業務収入の他に、新しい利益が、生まれるわけです。7月早々にファンドを組んだと言う事は、3Qの利益を既に確定させた訳でしょう。

世界は日本が本当に変わったか? 現在は固唾をのんで見守っています。最近の人件費の上昇は、どちらかと言えば…景気循環の中でも遅行指数です。マインドは既に完全に変わっているのに…先陣を切る人が、なかなか居ないのでしょう。まもなく日本人に気質からして、怒涛のように…追随するのでしょう。この時が、野村証券を始め、三菱UFJなどの株価が大きく水準訂正する時です。カタルには、出口の明かりが見え始めています。ただWBSの解説者のように…未だに日銀の追加緩和を口にする人が居る環境なのですね。この微妙な空気を感じて欲しいのです。

新しいカタルの仮説の一端を、披露しました。あまり下げないから…心配は要りません。8月の決算数字の発表が始まると、市場に安心感が生まれるでしょう。消費税の引き上げで、一番落ち込む数字が見えるからですね。次は更なる消費税の引上げ準備が始まりますよ。だから早めに…上昇局面を迎えるのでしょう。今度は正常な移動平均の形になりますね。25日、75日、200日と…富士通のように並ぶ形に、多くの銘柄がなるのでしょう。それでは、また明日。

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投稿者 kataru : 2014年07月10日 11:16