今日の市況(2014年07月15日)
かたる:NY市場も回復しポルトガル懸念は、早々に茶番だったと判明したわけです。財政問題で揺れたポルトガルのエスピリト・サント家は、銀行の持ち株を売り、経営から退くと報道されています。でも、懸念がない訳ではないですね。一部メディアはアルゼンチンのデフォルト問題とか話題にしますが…二番煎じなど通用しません。でもカタルが気になるのは、中国の「粛清の動き」ですね。江沢民派を叩き、軍部にも習近平氏の影響は及んでいます。鉄道や石油などにも、粛清の輪は広がっています。この動きが、一番、気になります。
シリア問題辺りから…米国の凋落は明らかです。ドルの信認は、何も経済力だけの話ではありません。世界のポリスマンとしての機能が、通貨の価値を支えていたのでしょうが…膨大な軍事費負担から米国は逃れ、財政優先の舵を切ったわけです。日本が太平洋地域への負担を担っている理由もあるのでしょうが、米国は太平洋地域に、戦力をシフトしましたね。それが理由かどうか分かりませんが…途端に中東を始め、ウクライナなど…キナ臭くなってきました。
ドイツが正論を唱え、ギリシャ危機を煽ったのは、ユーロが弱くなれば、自動車が強いドイツに有利だからです。今では世界一の経常黒字国の座が確立しています。したたかな国民ですね。今回、明らかになったG7の対立も、オバマの選択が、もたらした結果です。
スマフォの世界地図も、大きく変化しています。これまではアップルからサムソンでしたが、今ではタブレットを含めると華為技術(ファーウエイ)や北京小米科技(シャオミ)が大きく台頭しています。ツガミの業績好調を支えたのは、スマフォ関連の設備投資が多かったからです。このような変化は、007の業績に変化を与える影響もあるかもしれません。可能性だけの話ですよ。カタルは村田のWiFiモジュールが採用されているんじゃないか…とも考えて居ます。だから8月や11月の決算数字に注目していますね。
カタルのヒントは、余程、カタル同様のキャリアがないと…分かりにくいかもしれません。でも…毎日、読んでもらっていれば…その内、理解できないものも、分かるようになると思っています。だから、流せば…良いのです。最初は分からなくても…何年か読んでいれば、その内、分かります。カタルのレポートは、一連の流れが掲載されており…一部を取り出しても、全体的な流れをみてないと、きっと分かり辛いのでしょう。
何故、ケネディクスが、4桁から2000円は確定し…場合によれば、1万円と述べている理由が、分からないとのメールを頂きましたが、毎日、読んでもらっていれば、既に、何度か解説しています。基本は、受託資産残高(AUM)なのです。この残存額が未来の利益の元になります。このクラスの会社で、AUMが1兆円を大きく超えるのですね。
もう一つは、どの銘柄にも言えますが…、会社四季報に、その企業の過去最高利益水準が載っています。ケネディクスの場合は、2007年12月の146億62百万円です。この利益はAUMが5444億円から7349億円に増える過程で、成し遂げられた数字です。何故、AUMが重要か…既に何度も述べていますから省きますね。まぁ、証券マンなら預かり資産残高のようなものです。3億の預かり資産しかないセールスが、毎月1000万も手数料を上げるのは難しいですが…預かり資産が30億円あれば、簡単に出来るようになります。AUMが企業収益の基なのですね。現在は、このAUMが1兆2500億円もあります。つまり社会環境が、2006年のようになれば…企業業績は過去最高利益を2倍以上を上回ることが出来るのです。
その社会環境とは何か?
一つは、昨日の日経新聞の5面の「風速計」で、『金融庁、「育成庁」路線なるか』と言う記事ですね。流動背の罠の状態が、何故、起こっているか? 日銀が必死になって金融緩和を実施しても、監督官庁の金融庁が融資の厳格姿勢を貫いているから…「きたかぜと太陽」の関係ですね。もう一つは、本日の日経新聞にも、載っています。17面の「銀行REIT買越額最高」の記事ですね。リートの先月の平均利回りは3.47%です。国債金利は0.53%ですから、実に3%近い利鞘があります。日銀は市場価格が形成できないほど…国債を買い入れています。地銀を始め、融資は簡単に伸びませんから資金移転が当然、起こる訳です。
不動産の世界で利回りが1%低下すると…地価は激変します。開発ラッシュが起こり、最初は、手持ちに不良債権物件がありますが…その売り物も、間もなく消えて、手持ちが全て利食い状態になりますね。つまりケネディクスの業績の推移カーブが、一気に角度を変え、急上昇します。この現象が2003年から2007年に起きましたね。2003年は僅か8億71百万円だった利益が、2007年は146億62百万円に膨らみます。実に17倍ですね。今の環境は、あの時より確率は高く、本物の資産上昇局面を迎えるのです。AUM残高推移からみると…おそらく300億円以上の最終利益が期待できるわけですね。一株利益が112円になります。発行株式総数も増えていますからね。この時にリートはPFIだと言う、新しい成長株としての期待感が生まれると、PER100倍まで買われ株価は1万円になる可能性もある訳です。
日本通信の現状は、既にPER100倍を超え期待値を買い過ぎです。確かに企業業績は激変し大きく収益を上げますが…時間推移で、業績推移を追わないとなりません。だからどうしても買いたいなら…来年になってからで充分ですね。これまでのカタルの経験則ではPER100倍を超えたら、手を出しては駄目なのです。赤字とか…利益水準が低い時は別ですよ。株が上がるのは、必ず、背景があります。バブル崩壊の為に、失われた時代を、一気に、挽回する日本経済なのです。もともと、日本はかなりの資質を秘めていますが…ベネッセの情報漏えいに代表されるように、今でも、清貧思想を考え方が根付いています。安心・安全も限度があります。物事には…費用対効果と言う基準値があるのです。それを決めるのが、市場価格ですね。
カタルは何も銘柄を薦めている訳じゃないのです。誤解して欲しくありませんね。それは読者には、カタルと同じように儲けて欲しいけれど…株の考え方を説いているのです。株式市場を通じて、「日本のあり方」を共に考えて欲しいのですね。その考え方のプロセスを公開している訳です。誤解しないでほしいのです。カタルは、折角、希望に燃えて上京したのに…失われた暗黒の時代に、証券マンとしての現役を送りました。それも歩合の世界です。年収120万から1億の激変を経験したのですね。その中で…日本の仕組みは、おかしいと考えるに至り、ホームページを開設しました。株式市場を通じて…真剣に日本の将来を、共に考えて欲しいのです。
正しい選択が実施されるなら、間違いなく…僕らは大金持ちになれます。安倍政権は最後の砦のようなものですね。日経新聞には、規制改革の話しが連載されています。金融庁批判をするのは…現状の金融界は、中国共産党の文化大革命と同じ窮屈さなのですね。まさにチクリの世界ですよ。これじゃ…苦しくて、苦しくて、融資などが伸びる筈はありません。だから「流動性の罠」に嵌ったままなのです。イールドスプレッドと言う標準的な経済観念も働かないのです。故に三菱UFJの異常な株価が放置されたままなのですね。
今日は頂いたメールで、ケネディクスの論理的な未来株価の理由を、若干解説しました。この程度では説明できませんが…色んな理由があるのです。一つの記事から時代の流れを読み、その流れを探し、それに賭けるのですね。勿論、正しい政策の選択がなされなければ…失敗したベンチャリのような結果にも成りえます。常にリターンとリスクは、相互関係が保たれているのです。こんな説明は、小学生のレベルですね。画一化教育の為に、女性の管理職登用目標などが必要になり、新聞に文字が躍るのですね。いい加減に、画一化教育を止めて考える国民を育てましょうね。いつまでも敗戦国のロボットではないのです。
最後に今日の日経の17面の「大機小機」には、カタルが以前、述べていた当座預金残高の付利金利の話が述べられています。読んで置くと良いですね。今日は高いですが…「夏枯れ相場」への警戒感は、依然、持ったままです。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年07月15日 10:45