未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年07月17日)

かたる:市場を全体的に見るのは、なかなか難しいですね。カタルの集めているデータは人気株しか出てこないように条件が設定されています。しかし実際は、この間に上がっている株は、たくさんあります。代表事例は「チタニウム」でしょう。

大阪チタンや東邦チタンは、カタルも好きな企業です。四季報をみると赤字から黒字転換の予想になっています。カタルもデータを追って調べていますが…条件が難しいのですね。一つは日本の電力料金の問題、チタンの製造過程では大量の電力を使います。さらに最近の航空機は炭素繊維などの利用割合が増え、チタニウムの使用量が減ったのではないか? 更に、もっとも重要なのですが、ボーイング社などはチタニウムの在庫が大量にあるとのニュースも、懸念になっていました。

カタルは現在の航空機市場の空前の好景気を、早くから予測しており、ジャムコにも注目していました。旅客機の化粧室などを製造する世界のトップメーカーです。ドイツ企業と市場を二分し、これまでは円高の為に、なかなかユーロ安のドイツに勝てず、採算も厳しかったのですが…最近は好景気に沸いている会社ですね。実は、株価が500円台の頃から注目していたのです。なかなか上がらずに、一時、株価は300円台に低迷していた時期もありました。でも今では、すっかり1800円台に定着していますね。同時期のチタニウムの株価と比較すれば分かりますが…、上記の懸念からチタニウムの株価は大きく遅れていましたね。

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最近、貿易統計からチタニウムの輸出単価などが分かりますから調べましたが、採算は黒字になったのでしょうが…数量が依然、伸びていませんね。(グラフは貿易統計より…チタニウムのコードは810820です。)だから、おそらくチタニウムの相場は不発の筈です。東邦チタンは採算の悪化する国内製造を諦め、電力料金の安いサウジに生産基地を移転させますが、稼働は17年の予定ですから…株を仕掛けるには早過ぎます。航空機以外のチタニウムのもう一つの利用先は、海水淡水化プラントなどの分野です。だから東邦チタンは、新工場をサウジに建設するわけです。「帯に長し、襷に短し」なのですね。だから折角、仕掛け筋が参入しても、きっと大きな相場にならないでしょう。それともボーイング社の在庫も減り、数量がこれから伸びるのでしょうか? 原発も再稼働しますから…日本の電力料金も下がると言う読みがあるのかどうか…。それなら、むしろ建設資材の高騰を見越した、小形棒鋼の電炉メーカーでしょうね。

株には、株価が上がる背景が、多くの場合あります。しかし、なかなか時代にマッチした条件に合う銘柄を選択するのは…難しいですね。他には「GSユアサ」(6674)と言う銘柄もあります。此方は、最近になって人気になっています。車はエンジンで燃料を爆発させるタイプから、モーターで動く方向に転換する可能性は高いですね。この変化で一番潤いのは、やはり電池メーカーでしょう。航空機の発火問題があり、GSユアサに補償問題は発生するか?…と、懸念していましたが、どうも未だに発表がないところをみると、契約内容が、きっと免責になっているのでしょう。個別の契約内容は分かりませんからね。

ここに来て、最も注目されるのは中国政府の動きですね。PM2.5問題から環境に配慮した政策に転向されています。だからトヨタやホンダは新体制づくりに忙しいですね。勿論、ドイツメーカーもですが…。マツダに、二段上げの可能性があるのは…中国販売が好調だからですね。6月の数字は、たしか4割増近い数字を掲げていました。年間20万台に迫る数字になる可能性がありますね。ただマツダはメキシコ工場が立ち上げ最中で…歩留まりの低減が心配されます。拡張工事は、概ね延長線なので問題の発生は少ないですが、新工場の場合、軌道に乗るまで、1年以上、かかる場合があります。

皆さんは、簡単に株価が上がるか、下がるかを知りたがりますが…企業のおかれた環境の読みが問題になるのです。事実、カタルは、ケネディクスの企業業績の立ち上がり速度を読み違えています。これはおそらく外資系金融が制裁金などの対応に追われ、金融危機前の勢いがない為ですね。代わりに…今は国内勢が徐々に変化しています。だから金融庁の政策姿勢が重要なのですね。このように考えると、株価が上がる条件を探すのは…なかなか難しいでしょう。この辺りを良く知って欲しいのです。だから、カタルの読みがズレることが、良くあるのです。弁解みたいですがね。

故に、本日の日経新聞のスバルの好決算は「飾り」の材料で、株価に効きません。米国の回復は、既に株価に織り込まれています。問題は、日本が負けている最大市場の中国ですね。だからマツダの方が、スバルより面白いのですよ。フォードとの共同生産を止めて、独自生産への体制が整っています。今日の新聞のディーゼル車は、日本より欧州で売れる可能性が高いですね。その欧州景気も、これから立ち上がります。好調が窺える中国に、お荷物だった欧州が改善すると、採算の改善が大きく見込まれる可能性があります。だから、株価は二段上げの道に…と言う読みですね。今年の中国販売の数字に関心を払わないとなりませんね。

通常は一度、相場が終っているので、皆、100円台で買った投資家は、マツダをもう持ってないでしょうが、ここから更に4ケタに向かう可能性は、非常に高いですね。ここで株価を知らなかったSさんの話が…思い出されます。マイクロソフトを500万円分買って…何年も放って置いたのです。株を知らないから、成せる業です。株価が休んでいると多くの皆さんは、関心がなくなり売りたがりますが…しっかりと背景を知っていれば、そんな事は、なくなりますね。むしろ株が下がると買いたくなります。保守的な銘柄には、「国際石油開発帝石」(1605)なども注目されますね。現状の利益は横這いですが…間もなくイクシスかな?…がスタートします。わが国のLNG使用料の10%を賄うと言われています。2兆円投資の華が、もうすぐ開花しますね。

でも国際石油開発帝石は、年金ファンド向けで、個人の投資向きではありません。保守的すぎて…年金生活者用の銘柄です。ハイリスク・ハイリターンを狙うカタル君は、売り上げ推移が、激増する赤字の「J・TEC」(7774)の方が、好みの銘柄ですね。此処から数年は、決算数字から目が離せません。多くを期待できない1Qから2Qの決算発表の中でも…注目される存在です。基本的に狙っている株が、買う前に仮に上がっても、高値を追う必要はありません。必ず、どんな株でも休みます。その休みを狙い、一度に買わずに、何度かに分けて下値を拾えばいいのです。だから時代背景や、確りした見通しが大切なのですね。この考え方が確立されていれば…、恐怖に怯え株を売る所を、やがて買えるようになります。問題は自分自身の力の見極めです。此処が難しいのです。

かたるは、何度も述べています。何度かに分けて売り、買いをしなさいと…ブツブツは10万株を買える力がある投資家に、最初に薦める単位は、100株なのです。なんと1000回も買い続けることが出来ます。3年間、毎日、株を買えますね。少し大げさに説明していますが、だから彼は、旧軽井沢に別荘を持てたのですね。旧軽は、限られた土地です。東レは、あの保養所を社員厚生の為に、持つ意味があるのでしょうか? 株主は利用できないのに…トホホ。でも、あれは良いですね。カタルもお金持ちなら買いたいなぁ~。でも最近の軽井沢は煩くて…便利ですが嫌いです。貧乏人は仕方がないから、東京のオフィスビルのオーナーのつもりになって、ケネディクスを買うしかないですね。これなら最低5万円程度で、オーナーになれますから…。

東京に出て来たとき、最初は歩合セールスになって、安田信託本社のビルを見上げ、この程度のオーナーになりたいと思ったものですが…。うん十億円から5万円じゃ…現実がしれます。だからカタルの戯言は、程々に…。

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投稿者 kataru : 2014年07月17日 10:28