今日の市況(2014年07月25日)
かたる:ようやく…終わりましたね。いよいよ本格的な日本経済の新たな成長段階に突入するのでしょう。ここから新しい時代が、スタートすると述べても過言ではないでしょう。本日の日経新聞の一面記事で「契約社員、60歳までの雇用」(三菱UFJ 1万人の待遇改善)となっています。何故、カタルがバブルの崩壊から失われた時代が続き、その混迷状態から抜け出せる…と考えているかと言えば、金融は経済活動の根幹であり、その中心的な銀行である最大手が、態度表面すると言う事は、時代が変わることを示しているからですね。この何気ない報道は、非常に重要なことです。雇用は、もともと景気指標の中でも遅行指数です。経営者は最後に人件費問題に手を付けるからですね。労働コストは増えることはあっても、なかなか減らすことは出来ません。モチベーションが絡むからです。企業の成長には、社員のやる気が非常に大切です。経営者は、常に社員に前向きに働いてもらいたいのです。でも賃金コストの上昇には、減らせないだけに慎重なのです。だから余程、内部に余裕が生まれないと、前向きにはなれないのです。金融にユトリが生まれれば、社会構造は前向きに大きく変化します。
ところが、「倍返し」で名を馳せた、池井戸君達の世代は、折角、三菱UFJのような大企業に就職しても…不良債権処理のような後ろ向きの仕事しか、させてもらえませんでした。当然ですね。社会全体がバランスシートから、「資産外し」に動いたのです。極めつけは、「UFJ潰し」です。あの行き過ぎた行為が、社会全体を、一気に沈めました。金融庁の傲慢さが窺われます。ハニックス社長が、国税局の前で焼身自殺をしたのも、きっと、行き過ぎた対応があったのでしょう。何も、犯罪だけでなく政策も同じですね。すべてに過程があり、事件が生まれます。切っ掛けは些細な事でしょうが…積み重なる鬱積が行動になり爆発するわけです。このアイアールネットも、ながらく官僚批判を綴ってきました。理由は明快です。私が上京した1989年のバブル期の東証一部、単純平均株価は1913円が最高値だったのです。この単純平均は、2012年6月に200円を割れ199円77銭となります。ようやく底を…叩いたのですね。単純平均株価で、やく1/10ですよ。
これじゃ、世の中は、おかしくなりますね。ここまで清貧思想を貫く必要があったのでしょうか? 信用創造機能を失った日本経済は、完全に失墜します。戦後、高度成長を成し遂げた土地本位制は、完全に崩れました。しかし歴史をみれば分かります。武士の世を作った源頼朝は1192年に鎌倉幕府を開きましたが、このシステムを支えていたのは、守護と地頭と言う仕組みです。欧州の貴族社会も同じですね。権力者が土地を支配し、そこから生まれるお金を吸い上げていたのです。今でも尖閣の小さな島の覇権を争い、膨大な軍事費を費やしています。何故、信用創造が必要か? それは経済の根幹を支えるシステムだからですね。これを否定していれば、成長などあり得ません。おそらく、ようやく…その事に気付き始め、方向転換を始めたのでしょうね。三菱UFJの雇用改善の話を、同じ雇用問題を変更するソニーと比較すると、面白いですね。ソニーは苦しくて…苦しくて、仕方なしに人件費を削るのでしょう。完全に周回遅れしていますね。でもソニーも見所はあるのですよ。画像センサーや高級ヘッドフォン付きのウォークマン? すみません、製品を調べるのは面倒で…最近、日本企業もようやく付加価値に目覚めています。
例えば、日立の冷蔵庫の新製品は、良いですね。カタルも買いたいと思いました。野菜の鮮度が保たれる工夫(スリープ野菜)や肉の長期保全が出来る真空チルドでした…かね。食品の鮮度が長く保たれる冷蔵庫を売り出すそうです。これはきっと行けますね。カタルはスマート家電の冷蔵庫の中身がわかる製品より、野菜の鮮度が長く保たれる機能などは素晴らしいと考えています。カタルはニチレイと言う会社が、高成長株になる素質を秘めているとも考えています。最近の冷凍技術は素晴らしく…日本食を一気に、世界販売できるチャンスなのです。カタルが若ければ…ニチレイや味の素に就職して、アジアを中心に日本食の普及に努めますね。きっと日本食の輸出は、一大ブームになり、自動車などより大きな輸出産業に育つ可能性を秘めていると思いますね。何故、そう考えるかと言えば…お正月の「おせち料理」ですね。これを輸出の目玉にすればいいのです。パーティー需要を賄えますね。
日本食だけでなく、日本は、たくさんの可能性を秘めていますね。問題は、経営者が新興国相手に価格競争する姿勢が問題なのです。付加価値を生み新しい文化を育てるのです。ウォッシュレットは、日本発の素晴らしい文化の創造ですが…海外への売り込みが下手ですね。欧米のホテルは、未だにウォシュレットが完備されていません。何をやっているのでしょう。宣伝効果もあり、格安で普及させるべきです。TOTOなどの経営者は経営努力が足りませんね。カタルは今回発売される日立の冷蔵庫の価格は知りませんが、ROEに目覚めた日立らしい開発だと思いますね。大塚家具は経営方針を巡り、内紛状態のようですが…ニトリやイケアに価格競争で勝とうと思って無駄ですね。日本伝統の高級家具がありますね。あれは岩谷堂箪笥と言うのかな? 高島屋では200万ほどでしたかね…。螺鈿細工の家具も素敵です。付加価値とは何か? 経営者はよく考えねばなりません。やはりROE経営に目覚めるべきです。薄利多売は捨てましょう。
少子高齢化で人材不足なら、生活水準を上げればいいのです。この発想を成功させる政策が必要なのです。最近、安倍さんは地方再生にも力を注が始めていますが…カタルはやはり自主性に任せるべきだと思っています。だから地方分権や道州制を採用すべきでしょう。今日は与太が多いですが…この人件費の問題は、面白い現象です。同じように、商品市況欄にH製鋼の在庫問題が書かれています。このレポートも、変化を感じさせる現象の一つです。カタルは、このような何気ない文章にも、銘柄のヒントを散りばめています。果たして、読者にカタルの真意が読めるでしょうか?
カタルは、いつも銘柄の考え方を述べています。株価の推移などは、誰にも分かりません。だから売買手法を工夫して、どんな状態にも対応できるようにするのですね。そりゃ、当たらない予想は、いつも考えて居ますが、綺麗にヒットする事は、なかなかありませんからね。以前述べたようにPFI関連で…銘柄を探していたのに、実際はリニアで株価が大幅高した熊谷組。今回は石油化学プラントの更新需要で注目していた三菱化工機が、実際は水素ステーションで…人気になったりしましたね。株価は注目していた時分より、大きく株価は上がったのですが、狙いは違っていました。この事はあることを…示唆していますね。この話は面白いのですが…今日は与太が多くなり、長くなりましたから、又にしましょう。昨日のアイフルもケネディクスも、注目される動きでしたね。アイフルは既に出来高が5146万株です。まだ10時7分ですよ。この株価水準はカタルが戦線離脱(6/22)とコラムに書いた時の株価水準です。ケネディクスも、昨日は、久々に1425万株に出来高が膨らみました。ここ数日1000万株を割れていたのです。カタルは、来週は本格反騰に繋がるかどうか分かりませんが、取りあえず、株価は反発すると考えて居ます。この動きが本格反騰に…繋がる可能性も充分にありますね。
新聞にはボラティリティーが少なく、なかなか抜けないと…零してありましたが、こういう時に、チャンスが転がっていますね。カタルは最近、ソフトバンクの株価にも、興味を持っています。4月に日本通信を買ってソフトバンクを空売りと述べましたが…良い裁定取引でしたね。何か、色んな点が…繋がっているようにも見えています。
投稿者 kataru : 2014年07月25日 11:02