未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年07月31日)

かたる:いよいよ決算発表が、賑やかになってきました。この動きは8月の第2週まで続きます。しかし基本的に1Qの発表では…サプライズは生まれません。サラリーマン経営者の多くは、保守的な目標を設定し、保身の「のり代」を設けるからですね。むしろ計画通りに進んでいるか、どうかに注意を払えばいいのでしょう。計画通りに行ってなくても、この時期の通期の減額修正はありません。ものすごく悪くても…中間期2Qの発表でないと、通期見通しを変えないのが普通ですね。世界情勢は改善方向にあり、大きな変化はありません。だからあまり決算を気にする必要もありません。今日は米国のGDP統計が予想より良く、円安になっているようです。しかし統計の改定があり、ビッグサプライズと言う事ではないでしょう。円安を期待するのはどうかと考えています。

相場の基本は「お休み」です。しかし今日を入れると5連騰になるのかな? 明らかに年金ファンドの買いと思われる買いが、下値には入るようで…株価は下がりませんね。ただ逆に大きく上がることもないでしょう。基本的には調整局面の認識です。今日は減益が伝えられている大手銀行株も、株価は高いようですね。米国のGDPが好調だと言いますが、本当に強い訳ではないですね。カタルは不思議だったのですが…GSEの民営化が、何故進まないのか? どうも訴訟問題が、背景にあるようですね。ファニーメイやフレディマックは大手銀行を相手に訴えていましたね。もう一つ気になるのは、ドイツ銀行やパリバ銀行は米国当局と揉めています。パリバなどは、多額の制裁金を掛けられていますね。

既に皆さんの多くは、「金融危機は過去の遺物」と思われているかもしれませんが…。このような制裁行為が続いており、実態はユトリがないのですね。だから米国も日本化現象が生まれる可能性が高いのです。カタルはこの事を懸念し、FRBの正常化は急ぐべきではないと考えています。インフレの過熱懸念が生まれるぐらいで、ちょうど良いと思っていますね。日本は不良債権処理に手間取り、デフレの清算がなかなか出来ませんでした。理由は資産デフレが続いているからです。その為に竹中さんは、強引に不良債権処理を進め、膿を出し切ろうとしました。…がしかし、彼は地価の値下がりを放置したまま強硬策に出たので、清貧思想が一気に広がりましたね。金融庁の強権行為が続きました。ここが失われた時代が、長引いた要因の一つでもあります。

サラ金規制もそうです。清貧思想の表れですね。あそこまで、やる必要があったのかどうか…。日本は難しい国ですね。行き過ぎれば…何らかのセーブは必要です。やり過ぎの是正もすべきですね。このようなバランス感覚が働くから、カタルは「1300兆円の逆襲」を述べています。ハッキリ言って、三菱UFJ株が4ケタを回復するまで不動産などへの投資を継続させるべきでしょう。三菱UFJは、素晴らしい銘柄です。経営者が変われば…あっという間に、世界トップ水準に並ぶでしょう。現状はJPモルガンの足元にも及びませんが…。しかしアジアと言う有望な市場を抱えていますね。問題は経営者の資質ですね。

昨日はJ・TECが決算を発表したようです。現在、ジェイスの収益化は順調に伸び始めています。ただ適用患者は限られ、適用拡大が求められますが…追加拡大には時間が掛かります。安倍政権はバイオ関連に好意的で、このような再生医療分野を優遇しています。昨年4月に再生医療推進法を承認、更に今年6月に日本再興戦略において、混合診療を認めていますね。J・TECのような適用が絞られる再生医療にとっても、混合診療は追い風になる筈です。例えばジェイスの適用患者は、重症熱傷患者が対象です。体表の30%以上と言いますから…生死を彷徨う患者しか、対象になりませんね。

しかし混合診療が認められると、軽度の10%程度の患者にも需要が見込まれます。そうすると、市場が一気に4倍以上に膨らみます。更に適用拡大の申請も近いようですね。既に表皮水泡症の治験は終了しています。期待するジャックの収益化は、これからですからね。やはり、再生医療の第一人者の評価は揺るぎません。何しろフィイルムが付いています。この程度の会社の業績は、どうでもなるのです。受託開発契約を増やせば、それで…あっという間に、収益が変わりますね。故に親会社の意向次第です。

此処で注目されるのが、先日の第三者割当増資の転換価格ですね。38万円ですから現在の株価で1900円です。つまりこの価格より安ければ、何処を買っておいても大丈夫なのでしょう。黒字化するかどうかが焦点になりますが…年後半が、山場になるのでしょう。株式相場で、もっとも躍動感が溢れる場面は、基本的に赤字から黒字に転換する時と、復配をする時です。これは絶対なのです。疑問に思う方は調べて御覧なさい。

何故、1Qは、株価動向に大きな影響を与えないか? 
カタルはNSWが決算発表した時、コメントを出しませんでした。理由は調整が未了だからですね。つい先日、期待感が先行し800円台を付けましたが、決算を見て期待感が外れ整理に入っています。カタルが買った株価は500円ですから5割以上、上がったわけですね。現物小型株は、一度、整理に入ると…なかなか再人気化しません。余程のサプライズがない限り…。通常は乖離調整に時間が掛かります。でも富士通を見ても分かるようにクラウド関連は、やはり魅力なのですね。もし700円を割れるようなら、また買えば良いのでしょう。株価は下げませんね。やはり安いのです。何れ1430円を抜くと思っています。心配は要りませんからね。

化工機はひょっとすると…熊谷のように、もう一段高するかもしれませんね。何しろ、まだ売り残が多くあります。この期待は淡いままで終わるかもしれませんが…目先筋は、みんな降りたはずですからね。セオリー通りなら…この売り残の咎めがあるのが普通です。ただ次の大幅高は自殺行為ですが…。休む時は、確りと休んだ方が…良いのです。

調整は次への値固めであり、ステップ・アップなのですね。天井に向かうために、一歩ずつ階段を上る行為に似ています。いきなり頂上に辿りつけません。企業業績の改善は、通常、最低でも5年以上は続きます。特に今回の1300兆円の逆襲は、相場のスケールが違いますね。おそらく、今回の日本のバブル発生から崩壊の過程は、歴史に残る実験の筈です。日本のような先例があるから、中国はそれを模倣し一気に経済大国になり、システムを真似したのですね。当然、日本が地価を下げた愚行を認識していますから…、政策当局は冷やすことはあっても、日本のような馬鹿な行為はしませんね。米国もそうです。FRBのヘリコプター戦略は、日本の失敗から生まれています。米国の地価は既に回復していますが…、本物には…まだまだ、程遠いのが現実でしょう。金融機関の損失は経済全般に大きな影響を与えます。日本は、この認識が欠けていましたね。だから1300兆円の逆襲なのです。

先ず目先のピークは、来年の2月から5月でしょう。次のステップ・アップは再来年かな?相場のスケールは…限りなく大きなものですね。アイフルより格段に資質は上なのです。振り落されないようにしてくださいね。カタルは、第一中央汽船で1000万のお金を10億円以上に増やした投資方法を、実践してみようと思っています。この話しは実話ですからね。実験に相応しい銘柄だと思っています。そう言えば…昨日、現役の証券マンから、何かいい銘柄は…と、聞かれましたが…。良い銘柄がそんなにすぐにポンポン生まれるわけではないのですね。今年は3月に、日本通信とミクシィを提示しましたね。昨年末は富士通なども提示しています。更に、あれは5月でしたかね。三菱化工機とNSWを提示しました。カタル自身も驚くほど…上手く行っていますね。

いよいよ、もう直ぐ後半戦に入ります。楽しみですね。今日は高いようですが…基本的に8月の上旬から10月頃までは…やはり調整過程なのでしょうね。でも今年は1―4月に低迷していますから…意外に、早めに上昇を開始するかもしれません。最も早いのは2月4日ですから、来週からスタートと言うのもあるかもしれません。…が、カタルのような貧乏人は、やはり慎重なのですね。先週などは…トヨタが、再び買われていますからね。ひょっとすれば…年金ファンドが、本来の裁定取引に目覚め始めるかもしれません。何しろイールドスプレッドは、歴史的なイレギュラー状態なのです。国債金利の水準を考えれば…配当利回りの3%は、やはり異常ですからね。益利回りの関係が甦っても良い訳です。

この表現は、解説が必要ですかね? データを集める必要もあり…省いていますが…。インターネット上に良いデータが存在するかもしれません。昔は付けていたのですが…図書館に行き調べるのは面倒なのです。商売ではありませんからね。要するにお金は金利の高い所に動くのですね。みんながインフレへの認識を持つなら、一気に株価の水準訂正が起こるのです。ハッキリ言って、現状は説明が出来ないのです。三菱UFJの株価は、明らかに「デフレ価格」なのですね。こんなバカな事が、長く続くことがおかしいのです。「1300兆円の逆襲」は、何もケネディクスだけの話ではないのです。社会全般に起る、揺り戻し現象なのですね。まぁ、長く読んでいれば、いずれ又、解説します。長いと…読む方も大変です。所詮、与太ですからね。それでは、また明日。

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投稿者 kataru : 2014年07月31日 11:18