今日の市況(2014年08月01日)
かたる:NY市場が珍しく大幅安しています。理由は好調な雇用統計を受けFRBの金緩和終了後の利上げが早まるとの…観測が一つ、アルゼンチンのデフォルト問題やポルトガルのエスピリト・サント銀行(BES)の「ベイルイン」(債務超過?)リスク、ロシアへの制裁強化に、個別の企業業績不安ですね。あとは大統領の罷免問題(共和党主導の下院採択)かな? 考えられるのは、ざっと、こんな所でしょう。
株式相場で一番怖いのは、予期せぬことが起こることですね。今のところは…何れも二番煎じで、既に市場で認識されている現象です。欧州のデフレ・リスクである日本化現象なども、その一環です。この日本化現象は、基本的に新興国の台頭により、生産地の移転による問題です。例えば昔は、日本で生産した車を海外に輸出しており外貨を稼ぎました。しかし円高を始め…電気料金の引き上げなど…、税金問題もそうですが、日本の生産コストが安全評価より勝り、タイやメキシコに生産基地を移転させましたね。このような現象が、新興国の台頭に繋がり、先進国の「失われた時代」、雇用喪失に繋がりました。
故にカタルは、スマート化の推進を訴えています。ファナックの無人工場など…情報の活用により物流のスピードアップなどは効率化に繋がります。HEMSの活用により効率的な電力利用が出来るようになり、無駄が大きく省けます。もっと分かりやすく言えば、HVへの転換は、エネルギー需要も減らせますね。事実、ガソリンスタンドは斜陽になっています。渋滞情報の活用などが…これから始まります。スマート・コミュニティーは先進国に欠かせないツールですね。だからクラウドが重要になります。富士通の株価が上がる背景が存在するわけです。でも今は止めた方が良いですよ。走れば休むのが道理ですね。人間も株も同じです。酷使は疲労に繋がり、やがて病気になります。だから適度の株価調整は必要条件ですね。NY市場も、たぶん…大幅安しましたが同じ理由です。
カタルは、前から夏枯れ予測をしています。今回のNY市場の大幅安も、その一環にあると言えるでしょう。日経新聞やNHKなどの大手メディアは、一斉に騒ぎますが…既に需給バランスの峠は、越えているようですからね。統計数字を見ると、海外投資家になっていますが、イールド・スプレッドの正常化への概念は、普遍です。本来、国債金利が0.53%なんて…馬鹿な数字になると、通常は常識的に資金移動が起こるのが普通なのです。だから地銀は、国債から強制的に資金の移動を迫られ、リートなどに資金を移しています。外債投資も、その一環です。黒田さんが、円高になる訳がないと述べている根拠でもあります。日本人は基本的に、イワシ民族なのです。
イワシは群れをなし、一斉に方向転換しますね。猪突猛進なのですね。昔は護送船団方式で政府が保証し、国が主導して経済発展をしてきました。だから人事制度など、みんな役所のシステムに、右に倣えとなっています。今でも公務員は年功序列です。最近の資格制度などもその一環ですね。これは画一化教育が、行われているためです。だから時間をかけて教育制度を変えるしか…日本人の方向転換は出来ないのです。失われた時代から完全離脱するためには、世代の交代が必要だったのです。おそらく黒船来航から西南の役の内部抗争が終了するまでの時間経過が、体制転換の目途なのでしょう。失われた時代も同じなのですね。安倍首相は、恵まれた環境に生まれたのですね。最近、支持率が下がっているようですが…株価が生命線です。昔ならNY市場の下げを見て、日本株も300円以上下がるのでしょうが…おそらく今日は、大きく下げないでしょう。理由は昨日、早ければ来週にも…と述べた株価見通しは需給バランスが好転するからですね。今年は1―4月、例年の展開と違い、株価は年初から調整していたのです。いくら利益の質が悪い…と言っても、ミクシィやコロプラなどの…個人好みの株価は堅調です。
ここ数年、開けば悪材料しか出てこなかった007も同様でしょう。この1Qは底入れを確認できるかもしれません。カタルは2Qではないかと思っていますが…。下げたから、昨日は少し買いました。株価のリズムから言って、淡い期待も抱いています。理由は売り上げに寄与するHEMS関連が、好調の筈だからですね。意外に売れている可能性もあります。7月24日に関連するリリースを発表していましたね。これが時代の流れなのですね。問題は、このチャンスを生かせるかどうか…の経営力なのです。日本で先端を行っているのですから…どんどん共同事業を進めればいいのですね。下手糞ですね。
10億足らずの売り上げは、優秀な営業員が居れば開拓できます。そのくらいに時代は追い風なのです。電力の見える化は…都心のマンションでは、差別化のセールスポイントになります。1000戸クラスのマンションに売り込んだから、1軒当たり30万としたら3億円ですね。1000戸の大規模マンションは少ないですから…100戸でも良いですね。大手マンション業者と東京電力や東京瓦斯などと組んで…ネット化を進めます。ソフトバンクなら、直ぐに、この話に乗るでしょう。現実的にはKDDIが近い存在ですから…、一緒にスクラムを組んで営業活動すればいいのですね。簡単に10億程度の売り上げが達成できるでしょう。皆さんも東京の方は試みてください。此方に東京電力が提供する「でんき家計簿」があります。リンクを張るのですから…自分自身も試してみないとなりませんね。さて、面倒な個人情報を入力し…。アララ…直ぐに自分の電気使用量を観ることが出来ました。なかなか優れています。
さて、そんな事より、不思議なのが…村田効果が生まれない現象ですね。予想通りサムソンやアップルではなく、最近は、華為技術(ファーウェイ)や北京小米科技(シャオミ)などが躍進しています。共同開発したWiFiモジュールは、スマフォ向きではないのでしょうか? スマート家電化は、現実に進んでいますね。007は残念ながら、未だに赤字から黒字の道が確認できていませんが、この1Qか…2Qには、底入れが見える筈です。そうすると、ようやく任天堂の呪縛から解放され…新時代を迎えますね。カタルの読み通りに、なかなか移行しませんが…、いよいよ新しいステージが、チラチラ見え始める筈です。もう直ぐですからね。楽しみに待っていればいいのです。下げたら買えば良いのですよ。慌てることはありません。底入れを確認してからで充分です。今は打診程度に留めて置けばいいのでしょう。
時々、ホームページを覗かないと…実態が見えませんからね。ケネディクスも、何か更新されていますね。決算前なのに…面白いね。この説明会資料は、ある示唆がありますが…皆さんは、気付かれましたか? カタルは会社側の…隠れたある意図を感じた次第です。やはり狙い通りに、年末年始は活況場面を迎えるかな…と感じましたね。でも2003年からの立ち上がり時期は、外資系が狂ったようにお金を入れていましたが、今回は広がりのある本物の潮流に感じますね。故にスピード感が、あの時より、若干鈍いようです。この辺りが株価に影響を与えているようですね。ただ今回は本物の動きで、何れ4桁の株価は割れなくなりますね。1000円以下は、何処でも買い場でしょう。何度も言っているように株数勝負です。問題はリスク管理だけですね。株価は、常に想定以上の上下をします。此処に引っかからないように…自分の力量を正しく認識しましょう。
実は銘柄の選抜などより、この力量管理が問題なのですね。こればかりは投資家自身が自分で決断をしないとなりません。何も資金量だけの問題ではないのですよ。個人の性格の問題も大きなウェートを占めます。何度も述べているように、カタルはハイリスク派なのです。平気で倒産リスクのある株も手掛けます。だから…その事を、読者は良く認識しておかねばなりません。さらに政策の選択次第で、環境は大きく変わるのです。この辺りも読者の認識がないから、他人批判をするわけですね。当たり前の事ですが、投資は、全て自己責任なのですね。
さて最後に、全体市況が弱くなれば、なるほど…注意して市場を観察しなければなりません。3月の初めに、カタルは株式教室で述べましたね。市場の閑散時に人気株は育つのです。こう述べて当時、株価が強かった「ミクシィ」と「日本通信」をカタルは選択しました。3月1日の「分岐点で人気株は生まれる」というレポートを株式教室で掲げています。此処ではミクシィ中心に調べていますが、資質では、日本通信が上だと述べています。なにやら…今、アイフルとケネディクスの関係に似ていますね。相場的にはアイフルの方が上ですが…資質は、格段的にケネディクスが上なのですね。カタルは…こう述べています。
果たしてどうなるかな? それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年08月01日 11:26