今日の市況(2014年08月04日)
かたる:相場を手掛けていると…いつも「運」と言うものは、何か?…を考えますね。一所懸命に努力をして勉強をしても、結果は環境に大きく影響を受けます。お金持ちの人は大概、努力がすれば大丈夫だと答えるそうですが、貧乏人は努力より、運により結果が変わると考えるそうです。カタルが歩合の世界に入るにあたり、興銀のS常務を紹介してもらった歩合セールスのKさんは、「実力次第で、いくらでも稼げる世界だ」と言われました。その言葉を信じ、努力を積み重ね、毎日、名刺を100枚から200枚配るドブ板外交を展開し、およそ月に10人ほど新規の顧客開拓をしました。それこそ、土日もなく毎日です。夜はレポートやセールスレターの書き通し…それでもバブル崩壊からの下げ続ける相場に、カタルは勝てませんでした。
1992年の夏だと思いますが…、社員セールスで勤めていた前社長が、見かねて和光証券の副社長だった小川さんを紹介してくれます。副社長会で顔を合わせる機会があり、カタルを小川さんに紹介してくれました。この小川さんは、当時、業界では有名な人です。40年不況の時に、山一證券が日銀特融を受けますが…この話を聞いて田中大蔵大臣に大井証券も一緒に入れて欲しい…と、ねじ込んだ人です。その甲斐あり、大井証券も倒産を免れます。カタルが面会したのは、当時、子会社だった和光不動産の社長の時代ですね。小川社長は開口一番、「カタル君、残念だったね。今回は昭和40年年の証券不況なんてものじゃないよ。今回は銀行がやられており、非常に長い時間が掛かるから駄目だろうね。田舎に帰りなさい」と諭されました。「相場が良くなれば、お客さんは、いくらでも紹介するが…今は迷惑が掛かるから駄目だよ。」と言われました。1992年の夏のはなしです。
その光景は、今でも鮮明に覚えています。今日の新聞に、りそな銀行の公的資金返済の事が書かれていましたが、未だに、この時のバブルの清算が出来ないのですね。完了してないのです。実に25年です。何故、カタルがピケティの書いた「21世紀の資本論」の話を、何度も登場させているか? 分かりますね。つまり日々の営業努力、労働対価は資産デフレの前では太刀打ちできないのです。りそなは一所懸命に努力をしていますが…資産デフレが進む以上、日本経済は立ち上がりません。三菱UFJも一所懸命に不良債権処理を実施し、株式持ち合いの評価損を計上し、年金積み立て不足を収益から補ってきましたが…そんなものは、総資産の劣化の前では「焼け石に水」ですね。おそらく1997年~1998年、日債銀や長銀、山一などが消えた時に、日本のバブル状態は解消されたのです。
だから、ダヴィンチの金子さんが創業をするのですね。ケネディクスも追随します。折角立ち上がったのに…正論を主張する日銀マンの前に「流動性の罠」は、今も解消されていません。通常、金利が此処まで下がれば、いくらでも収益機会はあるのです。何故、厳格な金融庁の清貧思想が、蔓延するのでしょう。今ではすっかり、日本国民はやる気を失った国民になりましたね。ソニーなど…早く、買収されればいいのです。リストラ経費の捻出の為に、資産の切り売りを、毎年、続けています。どう考えても経営者失格ですね。パナソニックとの違い見れば、明らかです。しかしそのパナソニックも褒められたものではありません。三洋電機の買収は、損失を膨らましただけです。結局、三洋は中国企業傘下ですからね。
今日は何で、こんなスタートになったのかな?
そうです。岩隈君も好投し、ダルビッシュも好投したのに…負けたのですね。でも彼らは黒田君の運の無さからみれば、まだ恵まれています。黒田君は、とうとうMLBでクオリティースタート(QS=投球回6回以上で自責点3以内)をクリアしながら、黒星は30敗目と言う大リーグのワースト記録を更新し、運の無さを証明しました。でも彼の年俸は1500万ドルだそうですが…。基本的に東京では年収5000万円以上が税務調査の対象になります。カタル君は、年収120万円から1億ですからね。まさに激動の人生です。最後に辞める時は940万だったかな? 努力の割に見合った商売かどうか…。
少し話題を変えましょう。今日もミクシィにコロプラですね。でも目立ちませんがなかなか強い動きをしている株もあります。今日の日経平均株価も56円安ですから、NY市場が大幅安したのに確りしていますね。もともと1Qに大きな期待を抱いてはいませんが、メディアの報道をみると、好業績銘柄は買われていると言われています。しかしカタルの経験では、余裕がかなりなければ、このような環境下で買い進むのは危険だと思っています。ただ1―4月の下げ局面より、明らかに投げものは減っています。板をみると分かりますね。問題は売り物が減っていても…上を買い始めるかどうか…なのですね。最近、チラチラしているのが黒田批判です。消費者物価に拘る余り、スタグフレーション懸念が広がっているようです。賃金の上昇が物価上昇に追いつかない現象で、円安や消費税引き上げ、更に便乗値上げもあり、実質的な可処分所得が減っている為に、景気が下振れする現象ですね。
メディアは人件費の上昇や人手不足と言いますが…。すき家のケースなどは劣悪な労働環境が一般化していたのが…少し改善される程度の話しなのでしょう。カタルは実際に、2年ほど前、新聞配達をしていましたが、あまりの劣悪環境を強いる為に、皆、半年も続かずに辞めていましたね。だって遅配や配り忘れを理由に購読が止められると…残った契約期間を従業員が払う仕組みなのですね。カタルはその様な事態はなく、自分のエリアの購読者を伸ばしていました。ただし3か月後ぐらいからですが…。だんだんやり方を覚えたので、効率営業に切り替えました。でも減らさないと言うだけで、大変な労力が必要な斜陽業界です。ネットがあるので新聞を取る人は居ませんからね。
最近、職安に行ってないので、今の労働環境は分かりません。でもまた、だいぶ太ったので、体を動かす仕事をしようかな?とも…考えています。新聞配達は良いですね。好みです。何しろ2か月で体重が10キロも痩せました。やはり人間の体は労働と言うか、体を動かすように出来ているようです。兎に角、腹が減るのです。食べても、食べても減り続ける体重は、お金の問題ではありません。それに配達時間が、だんだん短くなる実績も面白いのですね。前回はセールスも含めた正社員になったのですが…。今度、やるとしたらアルバイトだね。意外にやってみたいのは、清掃員もやってみたいのです。汚いのが綺麗になるのは気持ちが良いものです。また脱線をしましたね。
所詮、今は、あまり大きな成果を得られないと考えているから、原稿にも熱が入りません。証券マンは大変です。こんな相場でも、何か探さないとなりませんからね。アイフルは540円の所を突破しましたね。先々週末、仕掛け筋の打診が入りましたが、止まりませんでしたね。次はあの時の550円が、一つのポイントになります。良く株価を見ておくことです。ここにきてケネディクスは、アイフルより強いですね。実は上昇過程において最初は同じ程度の上昇で、ケネディクスの株価がアイフルを上回ることがありました。しかし途中から、仕掛け筋の力の差で上昇波動の伸びに変化が生まれましたね。この違いがシコリになって、この所、アイフルの株価の方が弱く見えるのですね。しかしアイフルの方が、一度、関門を突破しています。相場の資質は断然、ケネディクスに軍配が上がりますが…アイフルも捨てたものではないでしょう。ただ昨日の利益剰余金に触れたように…アイフルは依然、BBB以下のジャンク債銘柄です。ケネディクスは、既にこの問題を解消し、復配が目先にぶら下がっています。
ケネディクスの会社説明会資料をみましたか?
介護リートの上場が、年内目標となっていましたね。この意味が分かりますかね。そうして最近、会社説明会も積極的に増やしている様な印象を抱きます。8月末に日経のIRフェアに参加すると言います。例の日経新聞の天下り組織である、IR協議会が主催するのでしょう。入念な下準備を感じさせます。復配予想も、それに輪をかけますね。この意味を何れ解説します。なかなか一般の人は、このようなヒントを並べても理解できないでしょう。株価を上げるには、様々な仕掛けづくりをするのですね。会社がどうなると…収益が計上されるか?その仕組みも頭に、入れなくてはなりません。決算数字など…発表前に様々な現象から分かるのです。
だから自分で買っている銘柄ぐらい、少なくとも四半期ベースの売上から収益のデータをエクセルに取り、自分が買っている会社の業績推移を、常に把握しておかねばなりません。確かにJ・TECは、サプライズではなく、むしろ減額懸念が生まれる内容でしたが、同時に、やはり確実に売り上げは伸びていますね。33.9%の伸びは、立派な数字なのですよ。ただこの現実を、株価は既に織り込んでいますが…。好調な他の企業と比較すれば分かりますね。景気動向に関係なく、3割も4割も、売り上げが伸びる会社は、やはり大きな魅力ですね。それに人工臓器製造と言う「夢の付加価値」があります。
基本的にカタル銘柄は、下がったところを買っておけば、大きな収益が期待される銘柄を選択しているつもりです。あとは自分の力量と相談して売買をすれば良いのでしょう。それでは、また明日。そうそう、買いたいための「売り仕掛け」がケネディクスに感じられます。何処まで、叩けるか見ものです。下げの過程を板などの状況から内容を推測するのですね。あくまでもカタルの推測にすぎませんが…。ようやく2月4日の最初のボトムの応当日が経過しました。最大ここから2か月程度続く可能性もありますが…意外に日経平均株価は強く、間もなくスター誕生が見られるかもしれません。スター株はこのような閑散相場の中から生まれます。しかしミクシィやコロプラではありませんね。基本的に低位の株価位置に居る銘柄から生まれます。一例を掲げると、こんなイメージです。僕は情報屋ではないですから…銘柄は公開しません。でもイメージを掴んでくださいね。基本的に相場がない程…良い銘柄なのです。
投稿者 kataru : 2014年08月04日 11:00