今日の市況(2014年08月06日)
かたる:今日は幾つかの事を書かねばなりません。先程までNHKの『花子とアン』の朝ドラを観ていました。(今日は広島の原爆投下の日なのですね。)この中で、はなは「王子と乞食」の出版を始めようとしますが、栄治の父である平祐(中原丈雄)は関東大震災の直後であり、そんなものは売れないと一蹴しましたが、石炭王の嘉納伝助は「こんな時だから、人々は希望を求めており、良いかも知れん」と言うセリフがありました。絶望的な環境の中で、二人の考え方の違いは明らかです。売れると言う基準ではなく、人々に希望は必要だから、出版しろと薦める嘉納伝助は、今の日本にも必要ですね。みんなが諦める時に「希望の光」が、生まれるのです。
この事はドラマの世界だけでなく、現在の真実を捉えています。人間は、いつも「夢」や「希望」を抱き、行動するのです。行動の原動力は、未来に対する希望ですね。だからアメリカンドリームが生まれ、習近平主席は、チャイナドリームとの表現を用いたのです。でも粛清下では、文化大革命と同じで、希望はなかなか生まれません。先日のFTの記事で「大トラ退治は失敗する」と報道した直後に、周永康氏が逮捕されましたが…。そのFTの記事が、本日の日経にも載っていましたね。所詮、権力争いの範疇との意味合いなのでしょう。
日本も希望の溢れる「国づくり」が必要です。昨日は、不幸にも理研の笹井さんが亡くなられました。カタルもどちらかと言えば、組織の責任だと思っていたので、当事者を責めていたことになりますが、NHKなどのメディアが、必要以上に、野次馬根性を発揮する取材合戦をしていました。この姿勢が、やはり問題なのでしょう。何とか、STAP細胞を再現させ、彼の無念を晴らして欲しいものです。カタルは信じています。小保方さんは、この壁を乗り越え頑張って欲しいものです。おそらく日本に希望が溢れているなら…、こんな報道合戦にならなかったと思っています。あまりに…社会にユトリが無さ過ぎますね。本当の成長社会は、もっと大らかなものでしょう。ネット上は顔が見えない為に、過度に他人批判に陥りやすく、これは「人間の性」で仕方ありませんが、気を付けねばなりません。カタル自身も、その傾向がありますからね。
もう一つだけ、昨日の日経新聞に、車の生産受託、「アンドロイド」の事が掲載されています。家電のEMSは、アップルの鴻海精密工業で有名です。中国の富士康科技集団(フォックスコン)が実際には作っていますが…。台湾の半導体受託の台湾積体電路製造(TSMC)の存在は、世界生産の流れを大きく変えました。このアンドロイドの記事は、今後、大きな影響を経済界に与える可能性がありますから、記事をよく読んで、関連記事を調べ、事前に自分で考える必要がありますね。米国で起きている現象で面白いですね。ざっと…要素を取りだし、レポートに盛り込んだ次第です。
さて、昨日は人気株のミクシィがストップ安になり、ようやく調整色が強くなってきたようです。あとは日本通信ですね。ここで一番注意しなくてはならないことは、このような人気株を買っては駄目だと言う事です。どうしても買いたいなら、最低半年、通常は1年程度過ぎてから、買えば良いのでしょう。僅かな値幅のリバウンド狙いで、買い参加する事は非常に危険です。カタルは、何度、このような失敗を犯したことでしょうか? だいたいやり過ぎです。最近はこのようなやり過ぎの事例が多いですね。適度に調整を入れる意味を理解してないようです。本来は大手証券などのディーリング部門が需給バランスを調整するのでしょうが…最近は個人がネット売買をするようになり、行き過ぎの動きが多くあります。
カタルは空売りをしませんが、もしやっていれば大儲けできるんじゃ…ないかと、いつも考えます。基本的に下がると考えていても、ある程度、買いますからね。どうもまだ昔の証券マン根性が、なかなか抜けませんね。「夏枯れ相場」を想定していた時に、空売りを仕掛けていれば…と、今は思いますね。まぁ、そんな夏枯れ相場も当初予定していた水準に来ましたね。ケネディクスの今日の動きは、窓を開け、寄り付いていましたね。昨日はこのケネディクス、アイフル、そうしてソフトバンクの3銘柄を掲げ、調整の最終場面の見所を解説しました。覚えていますか? カタルは日本通信を買って、ソフトバンクを空売りしろ…とレポートで書いたことがあります。今度は、その逆をする順番が来ましたね。
おそらく、日銀は今日もETFを買い続けると思っていますが…。一昨日に続き、昨日も156億円分のETFを買っていましたね。日銀は基本的に買うだけで売りません。全体の規模からすれば、僅かですが…世界にも類がない「包括的な金融政策」が2010年の秋から続いています。間もなく4年になります。米国は、国債を買いましたが、日本のように株式やリート(土地)を、中央銀行は買いませんね。関ヶ原の戦いで、小早川は迷って、迷って、最後は…西軍を裏切り、東軍に付きますが、勝負は、勝てる側を味方しなくては意味がありません。
日経平均株価をみると、明後日あたり…、75日線が200日線を下から上に突き上げるゴールデン・クロス(G・C)が、観測されます。通常、このようなチャート上の変化日に、何らかの現象が生まれる可能性は高いのです。昨日、ケネディクス、アイフル、ソフトバンクと3つの貸借銘柄を、注目株として掲げ、板状況を良く見ておきなさいと…述べました。日経平均株価と言う指数を,今日見たら…このG・Cに気付きました。果たして偶然の一致でしょうか? ソフトバンクも条件の一つである7000円を割れたようです。本当はもっと下げた方が…綺麗ですね。一度、この壁を破った方が、魅力は更に増しますが…どうかな?
この辺りは…予測は難しいですね。神様じゃないし…的確に下値を読める者ではありません。ようやく夏枯れ相場の第一ポイントに株価が来ましたが…果たして反転するかどうかは分かりません。3月1日に株式教室で書いた「分岐点で人気株は生まれる」のレポートの趣旨は、こんな相場場面にも生かされます。願わくば…ケネディクスに、新規ファンドの参入が見られると良いのですが…。果たして、どうでしょう。あらら…また買うような株価位置になって来ましたね。007も下げていますね。現物株は仮需がないから、どうしても値動きが荒くなります。余裕のある人は買って置くといいですね。
2月4日の関門を通過し、次は、いつかな? カタルは基本的にあまり下げないと思っています。理由は、今年は1―4月に下げているからですね。5月にかけ戻る銘柄は良く戻りましたが…アイフルは高値705円から、現在はおよそ150円下げての557円ですね。20%の下げ率を超えましたね。ケネディクスは528円からおよそ100円の下げで現在は427円です。此方は19.1%ですね。ソフトバンクの高値は昨年末の9320円で現在は7000円を割れて、6965円ですから此方派25.2%です。実際はアイフルとケネディクスは、昨年春の高値を抜いていませんが、ソフトバンクは昨年春以降休まずに上げ続けていましたからね。株価波動は違うので…、一緒に考えるのはおかしいかもしれません。ソフトバンクは、まだチャートをみると早いようにも見えますね。本当は此処から下げが加速し、5000円程度まで下げた方が綺麗ですね。
でもそう考えると…全体はもっと下がるから、カタルの押し幅は限定されると言う考えは間違っていることになりますね。整合性が取れません。相場観とは、このような感じでパズルを組み立てながら練られます。いろんな銘柄の動きをみて、全体で考えて、もっとも整合性が生まれるシナリオを選択して、そのシナリオに勝負を掛けるわけです。少し皆さんには難しいかな? 機関投資家の皆さんも、カタルのヒントを参考にすると良いと思います。今日の新聞に機関投資家も、短期売買が主体となっていましたが…間違っていますね。特に年金ファンドは、三菱UFJを主体に買えば良いのです。日本経済が立ち上がるなら、絶対に金融が最初に潤い、金融機関がリスクを取れる状態になってから、初めて経済活動が活発化するのですね。最近、ソフトバンクのスプリント買収資金、サントリーのジムビームの買収資金などを提供していますね。ようやくです。
最低5年程度は、続くものです。J・TECもそうですね。黒字になって、みんなが騒ぎだし、株価が暴騰するようになります。そうなったらソロソロ売ることを考えればいいのです。コスコイわずか幅の売り買いをしても、しょうがありません。スケールが違うのです。最低5倍程度、10倍は当たり前の銘柄を狙いましょうね。007も非常に夢がありますね。追証などで売らざる得ない人は仕方がありませんが…基本的には華が開くまで、買い場は続きます。
日経の商品欄を見ると、過剰在庫となっているのに…何故か、株価は強いですね。先日、発表しないと述べた低位に位置する株ですが…。先日、NY市場が大幅安した時も上げていました。明らかに誰かが買っているのでしょうが、短期の値幅取りに動くのかどうか…。相場になるためには、いろんな要素が絡みますね。三菱化工機など…カタルは、石油化学は長い期間、設備投資をせずに保守に留めていた為に、事故が多発しているので、本格的な需要が生まれるとの予測で注目していましたが、実際は水素ステーションの目先理由で人気になりました。そうして空売りを飲み込みましたね。今日も若干高いのです。やるかどうかわかりませんが、熊谷組のケースは、もう一段高がありましたね。だから化工機ももう一段高するかもしれません。ただ非常に危険ですね。明らかに空売り筋の踏みを狙っただけの需給相場ですから…。
リートの相場が、日経新聞に掲載してありましたが…カタルは前から述べています。地銀は運用が出来ずに困っているのです。基本的にケネディクスの経営環境は、バラ色です。問題は相場観より、自分の力量判断だけの話ですね。まだ夏は長く安心はできませんが…ようやく、カタルの夏枯れ相場も終わりが見えている様な気がしてきました。3銘柄に注意を払い、動きをよく観察して下さい。必ず、近々、変化が訪れると思っています。他にもたくさんあるのですよ。アークだって、捨てたもんじゃないですね。何しろ、あのオリックスが買収したのです。
もともと再生機構などは、能力がないのです。だからカタル有機ELへの出資なども反対ですね。既に民間金融機関は、運用先がないのです。金融庁の指導方針を改めるべきでしょう。下がっている相場も、見所を押さえて置けば、また楽しいものです。昨日、カタルは損切りをしたように、中には追証懸念が生まれている人が居るでしょう。無理をしないことです。まだ夏が続きます。最大、あと2か月程度は続く可能性もあるのです。しかし明日は…、今週は一つの分岐点かも知れません。未来が分かれば…苦労はしませんが、見えないから、カタルは、何度も分けて、売り買いをしなさいと述べています。
互いに頑張りましょうね。出来ることなら、そろそろ変化を感じられるような展開になって欲しいものですね。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年08月06日 11:01