今日の市況(2014年08月12日)
かたる:昨日は郷里の偉人「山本五十六」の特集を、NHKでやっていました。カタルの故郷は新潟の長岡です。長岡は譜代大名の城下町です。司馬遼太郎が河井継之介を題材に「峠」と言う小説を書きました。でも徳川に義理立てて…福島の白虎隊と同じような運命を辿っています。その為に明治になっても、中央官僚の多くを九州勢が占めましたが…敗戦した長岡藩士はいくら優秀でも世に出る機会がなく、貧しい下級藩士出の山本五十六(高野)は、当時、海軍兵学校など…一部の門戸が開かれていたので、義理叔父の影響を受け海軍兵学校に行ったと言われています。
入学当時は、東大法学部を遙かに超える難しさの海軍兵学校で2番の成績だったと言いますから…相当に優秀だったのでしょう。昨日のNHKは山本五十六を好意的に描いていました。今でも山本五十六の生家は、公園として保全されています。小さな小屋と呼ぶ方が相応しいかな…。貧しさが窺えますね。海軍で実力を得たので殿様筋の薦めで、家老職の山本家の養子になったのでしょう。でも山本五十六の生まれ故郷と言う事で、長岡は戦争中に米軍からの大規模空襲に遭っています。河井継之介の選択もそうですね。間違った選択でした。その為に長岡での評価も二分されます。もう一人、長岡には西山町出身ですが…田中角栄がいますね。彼の評価も難しいですね。彼も馬喰の息子で、貧しかったと言います。金権政権と揶揄され、田中角栄の評価も意見が割れます。
山本は戦争反対の立場でしたが…一度、決定したら、たとえ反対でも、その決議には従うと言う武士道に似た精神を持っていました。建前と本音を分けて行動し、極親しい友には、心情を暴露していたようです。これに引き換え…関電の内藤千百里元副社長の証言は、日本の村社会の恥部を露呈しています。男なら最後まで黙って、墓場に持って行くのが…美学のような気もしますが…。実にいやらしく感じるのは、カタルだけでしょうか…。報道によれば、盆暮れに歴代総理に1千万ずつ、年間2千万円を渡して来たとか…。いろんな証言をしていますね。カタルの価値観からすれば、恥ずかしい限りですが…。でも醜い生きざまを晒しているカタルも、似たようなものか…。他人批判は出来ませんね。
今日もLINE関連か、どうか分かりませんが急落していたミクシィが人気でストップ高のようです。しかし現物小型株ですからね。基本的に個人投資家の多くは、値動きに魅了されているようですが…本物の金融相場を知らないから…こんな何もない銘柄に魅了されるのでしょう。本来ならやはり「三菱UFJ」でしょうね。問題は政策なのです。ここに来てマネーストックの伸びが、鈍っていると言います。カタルは基本的に新聞も疑って掛かりますので、自分で調べてみました。確かにここに来て伸び率は鈍っていますね。グラフは広義流動性と、M2を基準に調べました。ベースマネーは大きく伸びていますが…この伸び率効果の浸透が減退していますね。「流動性の罠」に陥っている訳です。元日銀総裁の白川さんなどは、言い訳しそうですね。日銀は確り緩和姿勢を貫いているが…他に問題があると…人口論や政治論を持ち出しています。
この原因は、不良債権処理(1997年、終了)は、既に完全に終わっていますが、金融庁の方針転換が遅れている為に「流動性の罠」が継続しているのですね。清貧思想の継続です。国を育てようなんて…言う視点が、彼らには全くありません。まぁ、政治家が役不足なのですが…。本日の日経新聞一面に、ようやく税制優遇を盛り込んでいますね。この事は大きな事ですよ。僅か0.2%の引き下げなんて…と、皆さんは思っているかもしれませんが…東京の不動産は多くの物件で、10億円単位、大規模物件は100億、200億円になります。0.1%は100億の物件で1000万ですからね。不動産開発が更に加速しますね。信用創造への布石は、確実に打たれています。このような税制優遇などの処置が、やがて産業行動を加速させるのですね。
読者からメールがあり、カタルが以前、バブル期の開発時代に高値を付けた株は、注目されるとヒントを書いたらしいのですが…。証券マンの友達には銘柄も話しましたが…、このレポートで銘柄を述べたかどうか…記憶にないのですが、そのメールには、ようやく利食いでき…と、なっていたかな? 銘柄は、PCカーテンウォールトップの高橋カーテンウォール(1994)なのですが…。最近、急騰しているのですね。カタルのお気に入りのパターンです。でも今は駄目ですよ。必ず下がります。しかし下げたら、注目しておくといいですね。鉄建などより…ずっと、評価は高い筈です。でもこの株も小型現物株です。バブル期に2万円台の株価があります。上場人気と共に人気になったのでしょう。2万円から65円ですよ。2000万が6万円だなんて…株は恐いものです。
何故、この読者のメールを引き合いに出したかと言えば…多くの人が、短絡的に物事を見るからです。通常、時代背景が大きく変わる局面は、「大化け銘柄」が数多く生まれます。今では保守的なディフェンシブ・ストックに分類される鉄道株も、嘗ては成長株だったのです。カタルはマイクロソフトを買ったOLの話を紹介していますね。実話ですよ。このような税制優遇は、ジワジワ効いてくるのです。何故、カタルが、今日は貨幣乗数効果やマネーストックの伸び率の話をしたか? 明日はGDP統計の発表かな? 仮に予想以上に悪くても…心配する必要はないでしょう。むしろ…そろそろ夏枯れ相場の転換期を迎えそうなのですね。カタル自身、最近開発した指標で、データの蓄積がないので信頼性があるのかどうか分からないのですが…、ようやく気にしていた「好転率」の指標転換が生まれそうなのですね。
先週末に、来週にも200日線と75日線のGCが起り、変化日は近いと述べました。同じようなことでしょう。機会があれば、今度、グラフを提示しますね。今日は貨幣乗数効果などのグラフを作っていたので、もういい加減に原稿を書くのが嫌になっています。何しろナマケモノですからね。でも本当に…1473億円も、ファンドの上場なくして、私募債だけで組成できるのでしょうか…。もしあの社長の談話が実現するなら、大変な数字が出てきますね。今日だって、日経には、リートも公募増資話しが報道されており、オリックスも物流施設に新規投資を発表していましたね。今回発表された不動産の投資リターンは出来過ぎですが、28.4%となっていました。カタルの推測の20%の裏付けになっていますね。AUM増加分の1473億円の20%は294億円ですね。通常10%はファンドの取り分として…それを超える超過分は、成功報酬など様々な形でフィーを抜きます。1割は147億円ですからね。やはりすごい数字です。この半分でもすごいでしょう。やはり、ヘッジファンドは、そろそろ動き出す筈ですね。
貧乏人は、自分勝手な推測で、動いてはなりません。どうせコバンザメなのです。日本通信が下がり、ソフトバンクの反転も焦点でしょう。野村や三菱UFJなどの金融株も注意を怠れません。何故か?それはマネーストックの増加率が鈍っているからですね。故に人材不足が指摘されており、必要ないと思いますが、日銀が追加緩和に動く可能性も否定できませんね。付利金利撤廃など含め、ETFの買い増しもあり得ます。最近、注目度が高いGPIFもあるし…。一気に、始まるかもしれませんね。なにやら…高校野球が本番になって来ましたが…、相場動向も、板状況などに注意を払う必要性を感じ始めています。それでは、また明日。夏枯れ解禁かな?
投稿者 kataru : 2014年08月12日 11:30